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2021年度「立命館大学NEXTフェローシップ・プログラム育成拠点」申請書

立岩 真也 2018/04/18

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 ※採択されませんでした(2018/04/28通知)。採択されずにあたり↓

 ■[WORD]

所属機関名:衣笠総合研究機構
拠点名:立命館大学生存学研究所
拠点の概要:[…]
拠点代表者氏名・所属:立岩真也 先端総合学術研究科 教授 tae01303@nifty.ne.jp 3721
受入予定教員氏名・所属
 立岩 真也 先端総合学術研究科 教授 tae01303@nifty.ne.jp 3721
 富永 京子 産業社会学部・社会学研究科准教授 […]
受入人数:2名

1育成方針
 1育成目標・育成する人物像
◇育成目標200
 生と死、性的差異はどう扱われ隠されるのか。それに社会はどう関わり、社会にどう関わるか。***はCOVID-19を含む災禍に関わる死と死の手前の生を主題にする。***はオンラインでの中国のフェミニズム運動を研究してきた。各々の研究に即しつつ、職業研究者になることを目指すから、資料・情報を集め整理し種々に留意しつつ収蔵し公開する仕組み・方法自体を研究し、成果として示し、学問全般に貢献できる研究者となれるよう指導する。
◇育成する人材像200
 集められ分析されるべき情報は様々に阻まれ、毎日消失していっている。その保存は紙の時代よりもむしろ困難なところがある。それに各々の社会・国家の事情が関わる。東アジア、とくに中国をめぐる状況は困難だが、手段を工夫し駆使し、この国の研究機関で研究してもらう。長くとも数十年後を見込むなら、今なされる研究はかの国においてもきっと重要な蓄積となり、ここで育成される人たちはアジアの内外に価値ある研究者となる。

 2フェローシップ生が従事する研究プロジェクトの概要 400
 研究所の活動の大きな2つに、アーカイブ、(東)アジアとの連携がある。前者については立岩が代表の科学研究費基盤A「生を辿り途を探す――身体×社会アーカイブの構築」も2021年度から開始され、その計画では、収集すべきものが書籍や雑誌だけでないことを強調している。もう一つ、東アシアとの連携を長瀬修が中心となって進めてきた。さらに、(東)アジアにおけるアーカイブに日本の研究機関が関わることの意義がある。今はそうした営みがかの国では困難になっており、その間は別の場で、すっかり情報が消失してしまわないうちに、集め整理し、将来その国・地域に還元することも必要であり有意義だと考える。そして、研究所には今回の2人以外に、中国・台湾のLGBTや障害者、双方が交錯する場にいる人たちを研究する院生・修了者が多数いる。さらに社会運動や社会政策を専攻する教員・客員研究員がいる。著作権に詳しい法学者もいる。皆が参加するМL等の場や研究会で情報を交換し知見を寄せ合うなら、研究所全体に豊富で有用な成果が生まれる。

 3研究プロジェクト内でのフェローシップ生の役割 200
 2人は、自らが行なう研究を上記した人たちの支援を得て進めるとともに、研究所が進めているアーカイブの仕組みの開発に寄与する。例えば*はハッシュタグデモ等の研究をさらに進めるが、それは、SNS上の情報を収集し保存し研究する仕組み・方法の開発全般に関わる。また2人は中国語での発信にも関わる。どこまでの発信、当地での受容が可能なのかを随時見極め、中国語を解する人たち全般に有用な情報を提供する役割も果たす。

 4育成計画
◇1年目
 *が進学を志望した時のテーマは「不慮の死と遺族」というものだった。その意志を尊重しつつ、その中国でのジャーナリストとしての経歴や北海道大学大学院修士課程で学んだ計量社会学の手法も活かし、まずはCOVID-19にか関わる普通でない死、死にいたる過程が、家族等の関係者・医療機関・政府においてどう流布しどう整流しようとされたかを追う。*は修士課程における研究を整理しつつ、情報収集に関わる研究も行う。各1本は論文を投稿する。
◇2年目
 *は、1年目の研究を継続しつつ、死生学、グリーフケア等についての言説も追い、一方で顕示される死や悲しみと他方での隔離と遺棄の配置について検討を進め、博士論文全体の構想を得る。*はSNSにおける運動・反対運動全般についての知見を深め、フェミニズム、そして中国がどう位置づくかを測る。やはり各々少なくとも1本は論文を投稿する。
◇3年目
 計3から4本の査読論文を提出した2人は、研究をまとめ、博士論文を執筆・提出する。

 5支援体制
 研究所に所属する教員が2人いる。長瀬修は、世界・アジアの状況全般に詳しく、障害学国際セミナー等を介して人的なつながりも形成している。川端美季は医療史を専攻し、資料・史料の扱いに習熟している。専門研究員(橋口昌治)は研究所や科研費の仕事を有給で担う他の院生、また客員研究員、科学研究費の分担研究者を媒介し、集合的な成果の生産に導く役割も担う。研究支援の細部に習熟したリサーチオィスの研究所事務局がそれを支える。

2研究ネットワークの構築について

◇1学外ネットワークの構築
 研究所の客員協力研究員の数は毎年100名を越える。フィンランド、アルメニア、フランス、韓国、米国の研究者も含まれる。その多くはアジア・日本研究に関わる人で、米国の大学に務める中国系のアジア研究者もいる。国内の実務家・活動家も多い。学会、社会サービス供給組織等からの事業・研究委託も受けるようになっている。また立岩が代表の科研費研究の分担研究者の数は40名、全国各地の大学に務めている。また多数の大学院修了者も、加入総数400名超の名研究所のМLのメンバーである。これまで形成してきたこれらのネットワークを十全に活用する。

◇2関わり方
 まず研究所と科研費のМLには加入してもらった。今後はその運営にも関わってもらう。2人には、自らの研究を優先しつつ、事務局的な役割の一部を担うことによって、また自らがアーカイブに関わる調査・研究の方法・仕組みについての研究成果を提供することによって、多くの研究者・実務家・活動家との関わりができ、有為の人材としての評価を得ることができる。そこから自らの研究・活躍の場が広がっていくことにもなる。


 日本での研究職への就職と、中国あるいは他国・他地域での就職・活動、その両方の可能性をみていく。中国の現在の状況がずっと続くことはないと考えている。その未来を想定し、まず日本での研究者・教育者として実績を積み、その後、中国に戻って、あるいは両国の双方で、活動し活躍できる人材となってもらえることを想定した支援を行なう。


 立岩はこれまで67人の博士号取得者の主担当・主査を務めてきた。その中で2018年3月以降の博士論文提出者は18人。その多くは大学教員を含む「社会人」だが、博士号取得後学振PDに就任した者3名、立命館大学の初任研究員に就任した者1名もいる。富永は、2020年度には博士前期課程2名、2021年度は博士後期課程1名、博士前期課程3名を受け入れている。

5特記事項
◇1終了する場合…
 研究所は継続される。科研費研究は2021年度から少なくとも5年間続く。研究所とそこに関わる教員は長く院生・修了者に関わってきた。研究所や研究科の種々の仕事を担ってもらいそれに対して研究所予算や科学研究費から支払うことによって生活と研究を支援してきた。今回の2人についても同様に指導・支援を続ける。

◇2複数名のフェローシップ生の受入を希望する場合…
 これまで常に複数の大学院生の指導を担当してきた。例えば立岩は、多い年では10名を越える新規の大学院生を受け入れてきた。これは加重な負担となるが、研究所と研究科における蓄積・経験を経た指導・支援体制があることによって、その指導・支援の質・量をそれほど落とすことなく続けてくることができた。複数のフェローシップ生の受入・指導は十分に可能であり、ここまでに述べてきたように有意義である。2人を採用することが、2倍以上の効果を産むことになる。

 ◆お知らせ&採択されずにあたり

■2021/04/10 [mlst-ars-mb: 1352] 立命館大学NEXTフェローシップ・プログラム

生存学研究所運営委員の皆様

日頃本研究所の運営に協力していただきありがとうございます。

件名の件、
今年度のD1、かつ30歳未満の院生を、研究所などの拠点がフェローシップ生として受け入れ、採択された場合には、院生に研究支援として年間216万+研究費年額34万を受給するというものです。
かなり面倒な書類申請の締切が4月18日とわりあいすぐです。
この研究所で受け入れるというかたちをとれそうな人どなたかいらしたらとりあえず立岩
tae01303@nifty.ne.jp
までお知らせください。相談させていただきます。
上限3名みたいなことを聞いています。今のところ1人いるかな、といった感じです。

1.育成方針(目標・育成する人財像)・計画と支援体制について
(1)育成目標・育成する人財像
  〔育成目標〕(200字程度)
〔育成する人財像〕(200字程度)
(2)フェローシップ生が従事する研究プロジェクトの概要(400字程度)
(3)研究プロジェクト内でのフェローシップ生の役割(200字程度)
(4)育成計画
(5)支援体制
2. 研究ネットワーク(学術・研究機関、企業コンソーシアム等)の構築について
(1)研究ネットワークの構築状況について
   拠点と学術・研究機関、企業コンソーシアム等とのネットワークの構築状況について、記載してください。
(2)フェローシップ生の関わり方
   他機関等との活動を通した学び(獲得する力量等を含む)や経験、他のメンバーとのかかわり等について記載してください。
3.フェローシップ生に対するキャリア支援について
  フェローシップ修了後のキャリアプランについて、拠点として支援する内容や、奨励すること、キャリアの具体的なイメージ(業界、職種)等について、記載してください。
4.大学院生の受入実績等
  これまでに大学院生を受け入れた実績等があれば、年度、人数、実施内容等について記載してください。

詳しくは、添付資料をご参照ください。

立岩

■2021/04/28  13:15 [mlst-ars-vive: 21713] 2021年度「立命館大学NEXTフェローシップ・プログラム育成拠点」非採択
 0410に運営委員会のМLにお知らせし、富永さんからもご提案をいただき、0418に書類を提出した件ですが、非採択の通知が本日0428ありました。じつは当たると思っておりました。世の不条理を嘆いております。期待させてしまったみなさま、すみませんでした。
 ただ中身としては、わりあい大切なことを言っていると思っております。こういうことも実際に、やれる人いたら、進めていきたいと思っています。
http://www.arsvi.com/ts/20210007.htm

立岩


 *これから掲載します。

UP:20210418 REV:20210428
生を辿り道を探る――身体×社会アーカイブの構築  ◇立岩 真也 
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