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葛城貞三『難病患者運動』に・7(終)

「身体の現代」計画補足・583

立岩 真也 2019
https://www.facebook.com/ritsumeiarsvi/posts/2277764529157188

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『難病患者運動――「ひとりぼっちの難病者をつくらない」滋賀難病連の歴史』表紙イメージ

[表紙写真クリックで紹介頁へ]

 葛城本紹介の第7回。これでおしまいです。初回に書いたのは、「葛城さんの博士論文が本になった。たくさん売れてほしいので、そこに書かせてもらった「ここから始めることができる」を小分けして、ゆっくりと掲載していく。」買ってくれたでしょうか。あるいは図書館・図書室にリクエストしてくださったでしょうか。これからでも、どうぞよろしく。

◆葛城 貞三 20190125 『難病患者運動――「ひとりぼっちの難病者をつくらない」滋賀難病連の歴史』,生活書院


 ■何がわかりそうだと思えるか
 ■「要旨」
 ■「論文審査の結果の要旨」
 ■分岐について/個人について
 □初物は、ただ書かれればよいのだ、と言い続けようと思う。

 「■初物は、ただ書かれればよいのだ、と言い続けようと思う。
 論文として評価するということになると、「そこから何が言えたか」と問われる。もっとなことではあると思う。しかし、私は、「まず記されるべき(価値ある)ことがただ記されればそれでよい」、と言うことが(かなり)ある。すくなくとも最初の一回は、それは許されると思っている――二回目からは、何かを言わねばならないのだろう。「何か言えた」とされることのたいがいは、言い切ってしまえば、あまりたいしたことがない。そんなものをひねり出すために頭を悩ますよりは、まずきちんと調べあげて、書くだけ書いて、示す。本書はその仕事をしてくれている。
 著者は、一九三九年生まれで、後期高齢者を含め高齢の人が多い勤め先の研究科の中でも、一番年上の大学院生だった。しかし、なぜそうなのか理由はわからないし、とくによいことだとも言わないが、年を取っていることを感じさせない人であってきた。ナップサックをしょっていて、笑顔とともに現われ、「僕は、」と語る、からということもその一部ではあっただろう。そうして、たしかにずいぶんの時間をかけてではあったが、博士論文が書かれ、本になった。その本の価値について私が思っていることを述べさせてもらった。これからも、「〈初物〉は、ただ書かれればよいのだ、まず書こう、その後のことは考えよう」、と言い続けようと思う。本書を読んで、そう言い続けてもよいと思った。」


 生存学研究センターのフェイスブックにあるこの文章と同じものは
http://www.arsvi.com/ts/20182583.htm
にもある。


UP:2019 REV:
葛城 貞三  ◇立岩 真也  ◇Shin'ya Tateiwa  ◇病者障害者運動史研究 
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