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長谷川豊の一件:「事実への信仰」より・02

「身体の現代」計画補足・464

立岩 真也 2018/01/31
https://www.facebook.com/ritsumeiarsvi/2005266839740293

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『現代思想』2018年2月号 特集:保守とリベラル――ねじれる対立軸・表紙   『現代思想』2018年1月号 特集:現代思想の総展望2018・表紙

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 『現代思想』2018年2月号が発売されている。特集は「保守とリベラル――ねじれる対立軸」。そこに、荻上チキ×立岩真也×岸政彦の「事実への信仰――ディティールで現実に介入する」。
http://www.arsvi.com/../ts/20180001.htm
 それをところどころ引用・紹介していくその2回め。第463回の続き。『ハフィントン・ポスト』のインタビュー記事のことは
◇2016/12/21 「『ハフィントン・ポスト』(『相模原障害者殺傷事件』補遺・4)――「身体の現代」計画補足・279」
http://www.arsvi.com/ts/20162279.htm
でもお知らせしている。記事は
◇2016/11/25 「長谷川豊アナ「殺せ」ブログと相模原事件、社会は暴論にどう対処すべきか?」(インタビュー,聞き手:泉谷由梨子),『The Huffington Post』2016-11-25
http://www.arsvi.com/ts/20160039.htm

 「この事件の後、直接には関係ないのだけれど、長谷川豊という元フジテレビのアナウンサーが、「腎臓病で人工透析をやっている患者は死ね」みたいなことを言った。その後いろいろあって、このあいだの選挙にまで出ています。ただ怒ればよいという気もするのですが、一言怒れば済むというだけでもない。彼は私たちも含めた社会のある部分が思っていることを掬いとって言っているところもあるわけです。そうすると、ただ「バカ」と言ったりするだけでなく、丁寧に言っていくことがとりあえずひとつ必要なのかなと思い、『ハフィントンポスト』というオンラインの媒体で、頑張って言いました。こんなやつのために頭を使うのは嫌だという気持ちも結構あるのだけれど、仕方がない。怒っているのだけれど、でもいったんちょっと冷めてきちんと言う、という当たり前のことがひとつあるはずです。
 それから、容疑者である人に、あるいはああいう類の人に、きちんと怒るということをどれだけ私たちはやってきたか。彼は施設に勤めていて、とても困った人で、同僚も上司も施設長も困ったでしょう。いろいろ諭したりはしたのだろうと思います。「こういうシチュエーションで、こういう職場で、こういう仕事をしているあなたが、そういうことを言うとまずいよ」みたいな言われ方はされたと思うし、実際まずいのですが、ただ、彼が体現する主張に対して面と向かってきちんと怒れた人が、彼がああいう犯行に及ぶまでどれだけいたのか、と思うのです。私は言葉で怒るけれど、もっと違う怒り方の人もいるだろうし、いた方がいい。そういうことを一切合財含めて、きちんと人に面することを、いろいろな手段でやっていかないとだめなのではないかと思います。」

 なお、この号には「社会科学する(←星加良司『障害とは何か』の3)――連載・142」も掲載されている。
これは連載の第141回「星加良司『障害とは何か』の2」
http://www.arsvi.com/ts/20180141.htm
の続き、で「身体の現代」計画補足」では前回まで「の2」を分載してきたが、それは中止。雑誌買ってください。立岩真也編『社会モデル』
http://www.arsvi.com/ts/2016m2.htm
の購入者には、この回の原稿を収録した増補版を無償で後日提供します。

 生存学研究センターのフェイスブックにあるこの文章と同じものは
http://www.arsvi.com/ts/20182464.htm
にもある。


UP:2017 REV:
病者障害者運動史研究  ◇立岩 真也  ◇Shin'ya Tateiwa  ◇『現代思想』 
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