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『不如意の身体』に加えた部分――連載・150

立岩 真也 2018/10/01 『現代思想』46-(2018-10):-
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『現代思想』連載(2005〜)

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『現代思想』2018年10月号 特集=大学の不条理――力の構造
■以下の本の一部になります。

◆立岩 真也 2018 『不如意の身体――病障害とある社会』,青土社


■目次・一部引用

 ■ことわり
 「十一月中旬にかけて、青土社から、『不如意の身体――病乃至障害於社会』(仮)と『生政治史点描――病者障害者の戦後』(仮)の二冊の本を出してもらう。今回は、前者の「序」(草稿)、また加筆・変更する部分の二つを掲載する。書籍化に当たっては、他にもかなり大きな加筆を行ない、順番を入れ換えるなど様々した。
 ここでは文献表は略す。もちろん本にはある。著者の単著については(立岩[2018b]等でなく)[201810]等と記す。本でもそのようにした。また以下で「本書」は『不如意の身体』を指す。☆は引用文にある註。前回の「非能力の取り扱い・1」の続きは次回に。」

 ■『不如意の身体――病乃至障害於社会』(仮)序

 ■『不如意の身体』補1:できないことは何と言うか

 ■A:できないがべつに・対・B:あればできる

 ■存在証明という方角もあるが

 ■『不如意の身体』補2:なおすことについて

 ■場はあること

 ■脳性まひについて・これから

 ■ほぐしていくこと
 「本書に多田富雄について書いた短文([201709])を収録した。多田は必要なリハビリテーションができなくなってしまうことを危惧し、それは予算を増やしたくない政府の意図によるものだと、単純に明快に批判した。ただ、その批判が、多田と似たような境遇になった鶴見和子に手を差し伸べてあげことによって感謝され、各種仲のよい対談やら鼎談やらをしている上田敏(たち)に向けられてもいたことはあまり気にとめられていないように思う。それはよくないと思い、そのことについて書いた。
 上田は期間制限の根拠とされた研究会の座長であり、その報告書が役人によって誤読され利用されたといったことではなく、上田たち自身が無駄なリハビリテーションがあることを認めている。
 だから事態はすこしだけ複雑になっているのだ。」

■文献表 ◎:61 本の文献表

◎浅田 美江・児玉 和夫/編集:五味 重春 1989 『脳性麻痺 第2版』,医歯薬出版,リハビリテーション医学全書15,538p. ISBN-10: 4263217756 ISBN-13: 978-4263217757 [amazon][kinokuniya] [150]
◎安積 純子・尾中 文哉・岡原 正幸・立岩 真也 1990 『生の技法――家と施設を出て暮らす障害者の社会学』、藤原書店 [150]
◎―――― 1995 『生の技法――家と施設を出て暮らす障害者の社会学 第2版』,藤原書店 [121][135][136][150]
◎―――― 2012 『生の技法――家と施設を出て暮らす障害者の社会学 第3版』,生活書院・文庫版 [118][121][131][135][136][145][146+][150]
古井 透 2003 「リハビリテーションの誤算」,『現代思想』31-13(2003-11):136-148 [150]
◎古井 透・古井 正代 2003/08/29 「リハビリ再考――「がんばり」への呪縛とそのOUTCOME」障害学研究会関西部会第19回研究会 [150]
二日市 安 19791110 『私的障害者運動史』,たつまつ社,たいまつ新書61,191p. 680 [150]※
◎―――― 2001 「やれるときに、やれるだけのことを」,全国自立生活センター協議会編[2001:177-87] [138][150]
◎日木 流奈 1998 『命のメッセージ はじめてのことば――わからんちんのコチコチ大人へ』,大和出版,174p. ISBN-10: 480476058X ISBN-13: 978-4804760582 [amazon][kinokuniya] ※
◎―――― 199808 『月のおくりもの――何があっても大丈夫よ』,大和出版,205p. ISBN-10: 4804760695 ISBN-13: 978-4804760698 [amazon][kinokuniya] ※ [150]
◎―――― 199812 『月のメッセージ――あなたはあなたのままでいい』,大和出版,140p. ISBN-10: 4804760628 ISBN-13: 978-4804760629 [amazon][kinokuniya] ※ [150]
◎―――― 2000 『ひらけ扉――ふりそそぐ光の道』,大和出版,199p. ISBN-10: 4804760776 ISBN-13: 978-4804760773 [amazon][kinokuniya] ※ [150]
◎―――― 2000 『伝わるのは愛しかないから』,ナチュラルスピリット,215p. ISBN-10: 4931449107 ISBN-13: 978-4931449107 [amazon][kinokuniya] ※ [150]
◎―――― 200008 『月のつぶやき――大いに自分を愛そうよ』,大和出版,185p. ISBN-10: 4804760849 ISBN-13: 978-4804760841 [amazon][kinokuniya] ※ [150]
◎―――― 200010 『流奈詩集――あなたの幸せがみんなを幸せにする』,大和出版,158p. ISBN-10: 4804760865 ISBN-13: 978-4804760865 [amazon][kinokuniya] ※ [150]
◎―――― 20020507 『ひとが否定されないルール――妹ソマにのこしたい世界』,講談社,246p. ISBN:4062113120 ISBN-13:978-4062113120 1575 [amazon] d/l03 d/p [150]
◎―――― 20040226 『自分を完全肯定できますか――「ひとりヨシヨシ」で生きる』,講談社,254p.ISBN:4062122758 ISBN-13:978-4062122757 1575 [amazon]d/l03 d/p [150]
◎堀 智久 200706 「障害の原因究明から親・子どもの日常生活に立脚した運動へ――先天性四肢障害児父母の会の1970/80年代」『社会学評論』58-1(229):57-75→杉野編[2011] [150]
◎―――― 20140320 『障害学のアイデンティティ――日本における障害者運動の歴史から』,生活書院,224p. ISBN-10:4865000208 ISBN-13:978-4865000207 3000+tax [amazon][kinokuniya] ※ [150]
◎甲斐 更紗 2013 「高齢聴覚障害者の自分史構築と語り」,『立命館人間科学研究』27:61-74 ※ [150]
◎―――― 2015 「日本における手話と聴覚障害教育」,『生存学』8:195-206 [150]
◎穐山 富太郎 1986 「脳性麻痺のリハビリテーション」、上田・大川・明石編[1986:233-251] [150]
◎―――― 2001 『脳性まひ・精神遅滞の予防と家庭療育』,医歯薬出版,254p. ISBN-10: 4263211154 ISBN-13: 978-4263211151 [amazon][kinokuniya] ※ [150]
◎穐山 富太郎・川口 幸義 編 2002 『脳性麻痺ハンドブック――療育にたずさわる人のために』,医歯薬出版,394p. ISBN-10: 4263211294 ISBN-13: 978-4263211298 [amazon][kinokuniya] ※ [150]
◎北村小夜が語り、北村小夜と語る集い実行委員会 編 198808 『おもちゃ箱ひっくり返した――ひとりの女・教師の半生』,現代書館,214p. 1500 [150]
熊谷 晋一郎 20091215 『リハビリの夜』,医学書院,260p. ISBN-10: 4260010042 ISBN-13: 978-4260010047 2100 [amazon]//[kinokuniya] ※ b02. [150]
◎―――― 20120831 「戦後のリハビリ史」,中邑・福島 智編[2012:229-231]* [150]
◎―――― 2016 「事件の後で」,『現代思想』44-19(2016-10) [150]
◎増田 洋介 2019 「(未発表)」 [150]
永山 昌彦 2018 「(インタビュー)」 [150]
◎中邑 賢龍・福島 智 編 20120831 『バリアフリー・コンフリクト――争われる身体と共生のゆくえ』,東京大学出版会,272p.,ISBN-10: 4130520245 ISBN-13: 978-4130520249 2900+ [amazon][kinokuniya] ※ a01. ds. [150]
日本臨床心理学会 編 1987 『「早期発見・治療」はなぜ問題か』,現代書館,445p. [150]
尾上 浩二 20161001 「相模原障害者虐殺事件を生み出した社会 その根底的な変革を」,『現代思想』44-19(2016-10):70-77 [127][150]
◎立命館大学生存学研究センター 編 20140319 『日韓研究交流活動2013報告書』,立命館大学生存学研究センター [150]
◎―――― 20160331 『生存学の企て――障老病異と共に暮らす世界へ」,生活書院 [138][139][150]
◎坂井めぐみ 2018 「◆」,
◎坂本 徳仁 2011/07/22 「障害者差別禁止法の経済効果」,坂本・櫻井編[2011:179-188] [150]
坂本 徳仁櫻井 悟史 編 20110722 『聴覚障害者情報保障論―─コミュニケーションを巡る技術・制度・思想の課題』,生存学研究センター報告16,254p. ISSN 1882-6539 [150]
◎志澤 佐夜 編 201011 『「共に学ぶ」教育のいくさ場――北村小夜の日教組教研・半世紀』,現代書館,178p. ISBN-10: 4768435092 ISBN-13: 978-4768435090 [amazon][kinokuniya] ※ [150]
杉原 努 201009 「障害者雇用における合理的配慮――経緯と日本への導入視点」,立命館大学大学院先端総合学術研究科2010年度博士論文 [150]
◎杉野 昭博 編 2011 『障害者と福祉』(リーディングス 日本の社会福祉・7),日本図書センター,[amazon][kinokuniya] ※ [150]
◎滝本 太郎・石井 謙一郎 編 20020628 『異議あり!「奇跡の詩人」』,同時代社 [150]
◎立岩 真也 199005b 「はやく・ゆっくり――自立生活運動の生成と展開」、安積他[1990:165-226→1995:165-226→2012:258-353] [150]
◎―――― 199802 「一九七〇年――闘争×遡行の始点」、『現代思想』26-2(1998-2):216-233→立岩[200010:87-118] [144][150]
◎―――― 200010 『弱くある自由へ――自己決定・介護・生死の技術』、青土社 [138][142][150]
◎―――― 2014/03/19 「障害者差別禁止の限界と可能性」,立命館大学生存学研究センター編[2014:17-25, 26-33](pp.26-33はコリア語訳) [150]
◎―――― 2014/04/25 「この問いはかなりきっちり考えて複数の答しか出ない」(巻頭言),『日本労働研究雑誌』646(2014-5):3 [150]
◎―――― 20160204 「生きて在るを学ぶ――「生存学」という未来へのアーカイブ」(インタビュー),『考える人』2016年冬号:42-45 特集:病とともに生きる [150]
◎立岩 真也・天田 城介 2011a 「生存の技法/生存学の技法――障害と社会、その彼我の現代史・1」『生存学』3:6-90 [150]
◎―――― 2011b 「生存の技法/生存学の技法――障害と社会、その彼我の現代史・2」『生存学』4:6-37 [150]
◎立岩 真也 編 201710- 『リハビリテーション/批判――多田富雄/上田敏/…』Kyoto Books [150]
天畠 大輔 2012 『声に出さない あ・か・さ・た・な――世界にたった一つのコミュニケーション』,生活書院 [150]
◎―――― 2013 「天畠大輔におけるコミュニケーションの拡大と通訳者の変遷――「通訳者」と「介助者」の「分離二元システム」に向けて」,『Core Ethics』9:63-174  [150]
◎天畠 大輔・黒田 宗矢 2014 「発話困難な重度身体障がい者における通訳者の「専門性」と「個別性」について――天畠大輔の事例を通して」,『Core Ethics』10:155-166 [150]
◎天畠 大輔・村田 桂一・嶋田 拓郎・井上 恵梨子 2013 「発話障がいを伴う重度身体障がい者のSkype 利用 : 選択肢のもてる社会を目指して」,『立命館人間科学研究』28:13-26 [150]
◎―――― 2019 「(題名未定)」,審査中 [150]
上田 敏 1994 『目でみるリハビリテーション医学 第2版』、東京大学出版会 [150]
◎上田 敏・大川嗣雄・明石謙 編/津山直一 監修 1986 『標準リハビリテーション医学』、医学書院 [150]
山本 勝美 19990625 『共生へ――障害をもつ仲間との30年』,岩波書店,248p. 1800 ※ [150]
◎―――― 2018 「(インタビュー)」 [150]
◎全国自立生活センター協議会 編 20010501 『自立生活運動と障害文化――当事者からの福祉論』,発行:全国自立生活センター協議会,:発売:現代書館,480p. [138][150]

◎『現代思想』 [150]

○堀 智久 200508 「『障害児の親』が感情管理する主体となるとき」『障害学研究』障害学会、創刊号、pp. 136-157
○堀 智久 200608 「重症児の親の陳情運動とその背景」『社会福祉学』日本社会福祉学会、第78号(Vol.47, No.2)、pp.31-44
○堀 智久 200809 「障害をもつ子どもを迎え入れる親の実践と優生思想――先天性四肢障害児父母の会の1970/80」『ソシオロゴス』ソシオロゴス編集委員会、第32号、pp.148-163
○堀 智久 201103 「教育心理学者・実践者の教育改革運動と精神薄弱児の社会生活能力への着目――精神薄弱教育の戦時・戦後占領期」『社会学ジャーナル』筑波大学社会学研究室、第36号、pp.81-100
○堀 智久 201104 「専門性のもつ抑圧性の認識と臨床心理業務の総点検――日本臨床心理学会の1960/70」『障害学研究』障害学会、第7号、pp.249-274
○堀 智久 201309 「専門職であることの否定から専門性の限定的な肯定あるいは資格の重視へ――日本臨床心理学会の1970/80年代」『社会学評論』日本社会学会、第254号(Vol.64, No.2)、pp.257-274
○加倉井 周一・渡邉 英夫 編(穐山 富太郎 1997 『PT・OTのための整形外科学運動器疾患とリハビリテーション 第2版』,医歯薬出版,396p. ISBN-10: 426321756X ISBN-13: 978-4263217566 [amazon][kinokuniya] ※




◇立岩 真也 2018 『不如意の身体――病障害とある社会』,青土社


UP:2018 REV:20181011
病者障害者運動史研究  ◇立岩 真也  ◇Shin'ya Tateiwa 
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