「星加良司『障害とは何か』の1」を分載中(連載・第140回)。が、全部を紹介することはない。
『現代思想』2017年12月号の特集は「人新世――地質年代が示す人類と地球の未来」
http://www.arsvi.com/m/gs2017.htm#12
買ってください。ただ、立岩真也編『社会モデル』
http://www.arsvi.com/ts/2016m2.htm
の購入者には、この回の原稿を収録した増補版を無償で後日提供します。またお知らせします。以下、分載の第6回。
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「私の考えを述べればこうなるが、それに同意してもらう必要はまずはない。ただ、インペアメントを棄却するその理由がよくはわからない。後で、インペアメントの体験が軽く見られているといったことも後で星加は述べる。そんなものは存在しないとは言ってはいない。その意味で否定しているわけではない。では何が問題なのか。インペアメントをもってきたとして、ディスアビリティ、不利益の内実がわかるというものではない。またその不利益が解消されるべきその理由・正当性も示されるわけではない。ディスアビリティを規定すること、同定することがそうした営みであるとすれば、それは果たされない。ここまでは理解できる。しかし、どんな範囲の不利益に関わるものであるのか、(はっきりせずまた浮動する)「外延」はここで示されるだろうし、それは求められるのではないかと思われるのだが、また区切られていくさまを見ていくことはよいように思われるのだが、棄却される。ただその星加の論において、境界は設定され、外延は存在するようなのだ。次にそれを見る。」
生存学研究センターのフェイスブックにあるこの文章と同じものは
http://www.arsvi.com/ts/20172448.htm
にもある。