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『家族性分業論前哨』

「身体の現代」計画補足・414

立岩 真也 2017/09/30
https://www.facebook.com/ritsumeiarsvi/posts/1951069761826668

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『家族性分業論前哨』表紙   立岩真也編『社会モデル』表紙  
[表紙写真クリックで紹介頁へ]

 もう『現代思想』10月号出ている。あとで紹介する。ここはまだ9月号掲載分。まだ全体の3分2あたり。『現代思想』買ってください。
 立岩・村上[2011]は『家族性分業論前哨』。
http://www.arsvi.com/ts/2011b1.htm
この本、かなり大切なことを書いているつもりなのだが、なかなか読んでもらえなくて、残念。そして以下に記した論点。大切だと思うのだが、これも結局ほとんどの場合、言ってみるだけ、になっている。安くすませるためにそして/あるいは労働に赴かせるために、家族にさせる、のか、施設にいれる、のか。どちらがあたっているのかという問いがあるはずだ。調査・研究していることになっている人たちが、この問いをそのままにしておくのはよくないと思う。精神病院が増えていくことについて言われたことは『造反有理』で紹介した。
http://www.arsvi.com/ts/2013b2.htm


 「さらに、他人たちの生産を維持するため促進するために、施設に収容するなどすることがあったはずだと言われる。これは日本では戦後精神病院とそこへの収容者が多くなっていくことを説明するときに言われた。他方では、世話する仕事を家庭に閉じこめることが、生産にとって都合がよかったのだという説明もあった(cf.立岩・村上[2011])。例えばここ数百年のいつごろについて、どちらの説明がどれほど有効なのかという問いがあることを述べた。二〇〇五年からのこの連載はそもそもそんなところから始まった。」

 特集「いまなぜ地政学か――新しい世界地図の描き方」の『現代思想』9月号
http://www.arsvi.com/m/gs2017.htm#09
に載っている「『障害/社会』準備の終わりから3――連載・137」。
http://www.arsvi.com/ts/20170137.htm
より。その目次は
■予定の変更・東アジア障害学セミナー
■運動・理論
■多田富雄・上田敏
■電子書籍×3
□近代、とその次?
■障害とは何か、とは問わない
◆非−能力/障害
□障害学
□批判者である障害学は願いをかなえもする
□しかしとどまることはしない
□ではどんな方向に行くのか?
 今回は「非−能力/障害」より4回め。

 この文章は生存学研究センターのフェイスブックとHPの両方にある。HPの方は
http://www.arsvi.com/ts/20172414.htm


UP:201707 REV:
病者障害者運動史研究  ◇立岩 真也  ◇Shin'ya Tateiwa 
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