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聞く話す履歴・加藤尚武2

「身体の現代」計画補足・380

立岩 真也 2017/06/23
https://www.facebook.com/ritsumeiarsvi/posts/1909320412668270

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立岩真也『良い死』表紙   立岩真也『ALS――不動の身体と息する機械』表紙
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 インタビュー再開にあたり、これまでのインタビュー(私がインタビューしたもの)や対談を並べるというシリーズ?第3回で第2回の続き。
◇1998/04/18(加藤尚武氏との対談)
 NHK教育TV『未来潮流』。前回はこの番組を見てくれた山口衛さんの話だった。そのことを2005年の報告で話していることを(検索した結果)思い出して、書いた。その報告で私は、加藤先生と違って私は死ぬ決定のほうに関心があるといったことを話している。これは単純そうだがそうでもないということ、そして私は「先端技術」にさほどの興味があるわけではないということ。そんなことを話している。
http://www.arsvi.com/ts/2006062.htm
その話をしている冒頭部を以下引用。そこでそのうち本にしたいといっている連載は後に『良い死』(2008年)になった。
 なお、生存学研究センターのフェイスブックに(も)載っているこの文章は
http://www.arsvi.com/ts/20172380.htm
に(も)あって、リンクはその方が多いです。

 「気になっていることはあって、考えていることはあります。二通りに加藤先生は分けられたんだけれども、そのうち、そのES細胞といったちょっとこう新しめの、でもわりとそれなりの緊急度のあるテーマではなくて、もう少し古典的なというか、古典的な枠組みで一応処理されてしまうかなという話の方が、依然として気になっているというのが、私が今いる場所です。
 つまり、安楽死・尊厳死ということについて、ここ数年というか、ずっと気になってはいるんです。ただ、この話は長い話になってしまって、短く喋れといつも言われますけど、ちょっと無理です。ということで、中身的にはこれはパスせざるを得ないというふうにやっぱり思いました。この間も、ひと月前ぐらいか、ふた月前かな、長崎大学で「40分で喋れ」と言われて、本当に死ぬ思いでした。でしたので、そういう苦しいことはやめようというふうに思いました。
 ただ、会場の後ろのほうで、その死の決定を巡って私が書いてきたものであるとか、冊子にしたものであるとか、それから2000年に書いた『弱くある自由へ――自己決定・介護・生死の技術』(青土社)という本の中に死の決定についての文章があります。それから、去年出した『ALS』という、呼吸器をつけるとかつけないとか、外すとかっていう話が問題になっている、神経性難病についての本を持ってきましたので、今のところ私が何を考えているのかというのは、そちらを見ていただくしかないなというふうに思っております。
 それから、今、『思想』という雑誌がありますけれども、あそこと、それから筑摩書房の『Webちくま』というサイトで、連載みたいなことをやっています。後者は「良い死」という連載ですけれども、それがうまいことまとまれば、来年なりあるいは再来年なり、僕はこういうふうに、この件に関してはこう思うということをお伝えできると思いますので、それはそちらの方でということで、勘弁してください。」


UP:201706 REV:
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