HOME > Tateiwa >

A・C・DそしてB

「身体の現代」計画補足・320

立岩 真也 2017/02/25


319 < / > 321

Tweet


立岩真也・杉田俊介『相模原障害者殺傷事件――優生思想とヘイトクライム』表紙   『現代思想』2017年2月号 特集:ビットコインとブロックチェーンの思想――中央なき社会のゆくえ・表紙   『生の技法――家と施設を出て暮らす障害者の社会学 第3版』表紙
[表紙写真クリックで紹介頁へ]

 たいへん細切れにして以下引用しているのは『現代思想』2017年2月号(特集「ビットコインとブロックチェーンの思想――中央なき社会のゆくえ」)に掲載された連載第130回を分載しているその第21回。
http://www.arsvi.com/ts/20170130.htm
は、その第130回に対応した文献リスト。以下でFとした動きに関係する本(だけでもないが)の(作りかけの)リストは
http://www.arsvi.com/ts/20170130.htm#d
府中療育センター闘争(に関わった人)に関わる本としては
◇三井 絹子 20060520 『抵抗の証 私は人形じゃない』
http://www.arsvi.com/b2000/0605mk.htm
◇新田 勲 編 20091110 『足文字は叫ぶ!――全身性障害のいのちの保障を』
http://www.arsvi.com/b2000/0911ni.htm
◇新田 勲 20120815 『愛雪――ある全身性重度障害者のいのちの物語』
http://www.arsvi.com/b2010/1208ni.htm
◇深田 耕一郎 20131013 『福祉と贈与――全身性障害者・新田勲と介護者たち』
http://www.arsvi.com/b2010/1310fk.htm
これらも上記のリストに載っている。また『愛雪』は生前の新田勲さんからたくさん預かったものを委託販売している。注文いただけれは発送します。

 フェイスブックに載せているこの文章は
http://www.arsvi.com/ts/20172320.htm
にもある。


 「■複数の存在、に由来する不在
 […]
 そしてF:一九七〇年代の障害者運動には、そうして前進しまた維持されていく流れと異なる部分、そして一部反する部分をもって始まったところがある。Bとぶつかる部分があったことは『相模原障害者殺傷事件』と連載前回に述べた。そしてA・C・D、に関わった共産党・共産党系の組織とはとくに障害者教育に関わって激しい対立か生じた。それとどれほどの関係があるのか、例えば革新都政下における府中療育センター闘争その他様々は、その施設やそこでの活動に関わった、難病医療・看護者によっては、「重心」対策・政策を巡る言説においてほとんど語られることがない。
 私自身がFの側のことを書き、立場としてもそれを支持する側にいてきたから、かえって歯切れはわるくなるのだが、どちらがどれだけ正しいかをここで言おうというのではない。ただこうした配置のもとで、様々なことが言説に現れないことが続いた。そして「病気」の人たち、その範疇のなかにいることにされた人たち、その人たちを支援する人たち、そして支援するために作られた体制と、Fの流れが関わってきた運動が得てきたものとがなかなか接点をもちにくかったことにはそうした事情が関わっているのかもしれない。それはよくないと思って私は書いてきたところがある。」


UP:201701 REV:
『生存学の企て』  ◇立岩 真也  ◇Shin'ya Tateiwa  ◇病者障害者運動史研究  ◇身体の現代:歴史
TOP HOME (http://www.arsvi.com)