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A施設に抗議し施設を護る運動

「身体の現代」計画補足・315

立岩 真也 2017/02/19
https://www.facebook.com/ritsumeiarsvi/posts/1847646205502358

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立岩真也・杉田俊介『相模原障害者殺傷事件――優生思想とヘイトクライム』表紙   『現代思想』2017年2月号 特集:ビットコインとブロックチェーンの思想――中央なき社会のゆくえ・表紙   『生の技法――家と施設を出て暮らす障害者の社会学 第3版』表紙
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 アマゾンでは「日患同盟機関紙と朝日訴訟関係(全81リール)―マイクロフィルム版 (日本患者同盟関係資料集成)」(2015/1 寺脇隆夫(著)、柏書房)で在庫無しとなっているもの(価格は記されていない)が、以下で紹介している各300万円、セットで1200万円というものだ。柏書房の営業の方が営業に来てくださったが、ここのセンターはお金がないのでとても買えない。大学の図書館からリクエストの募集があったらしますと申し上げた。
 その日患同盟(日本患者同盟)についてのわずかな情報は
http://www.arsvi.com/o/nkd.htm
 以下引用しているのは『現代思想』2017年2月号(特集「ビットコインとブロックチェーンの思想――中央なき社会のゆくえ」)に掲載された連載第130回を分載しているその第15回。
http://www.arsvi.com/ts/20170130.htm
は、その第130回に対応した文献リスト。
 フェイスブックに載せているこの文章は
http://www.arsvi.com/ts/20172315.htm
にもある。


 「■複数の存在、に由来する不在
 […]
 A:まず病院他の施設に収容された人たちの運動があった。それは抗議の運動であり、同時に生活の基盤でもあるから施設を護る運動でもあった。一カ所に同じ種類の人たちが集められ、その施設が全国にあったことが、組織化、全国組織化の一つの条件になった。連載ですこし見てきたのは、結核療養者の運動から始まる日本患者同盟(日患同盟)の動きだった。ハンセン病療養者についても全国組織の運動があり、研究文献もなくはないこと、ただまったく十分と思われないことを述べた。施設に暮らしてきた人たちの生活世界については貴重な研究の蓄積があったが、運動についての分析がもっともなされてよいと述べた。他方、日患同盟の運動は戦後の大きな運動であり、それに深く長く関わってきた人たちがいて、資料も集められている。四期に分けて出されるマイクロフィルムのセットは各三〇〇万円、全部で一二〇〇万円というものだ。」


UP:201701 REV:
病者障害者運動史研究  ◇生を辿り道を探る――身体×社会アーカイブの構築  ◇立岩 真也  ◇Shin'ya Tateiwa  ◇身体の現代:歴史
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