フェイスブックに載せるのと同じこの文章は
http://www.arsvi.com/ts/20162239.htm
にもある。そこでは多くの人・項目にリンクしているからそちらをご覧いただきたい。
障害学会の学会誌『障害学研究』第11号
http://www.arsvi.com/ds/jds011.htm
に載った松岡克尚さんの『造反有理』の書評へのリプライというものを依頼されて同じ号に載った。それを転載・分載する。その目次他は
http://www.arsvi.com/ts/20150013.htm
『流儀』は何度も同じことを言っているがよい本です。
http://www.arsvi.com/b2000/0811im.htm
「■手前のこと・1
[…]
そしてもう一つ、話が「精神」の方に流れていったのは、市田良彦が石井暎禧に聞いた『聞書き〈ブント〉一代』(二〇一〇、世界書院)【18】が出版されたことも関わっている。その本には一九五〇年代末から六〇年安保闘争時、共産△277 党系から分かれたブント(共産主義者同盟)の運動に関わった石井自らそして彼の知る人たちが行なってきた医療、医療改革の実践、そして政策への関与について様々なことが記されている。その紹介は『造反有理』第1章の一部になった。
安保ブントなどと呼ばれるその人たちの一部が「地域医療」の方にいっていて、うまくいっている。それは七〇年前後からの精神医療に関わる運動に比べて成功した。他方、精神医療の方がうまくいかなかったことは、その本でも石井が指摘している。その成功と不成功についてはその通りだと思う。ただその上でこの過去を回顧しつつ前向きでもある幸福な安保ブント系の人たちと七〇年前後からの運動と連続と非連続――このことは『流儀』(二〇〇八、生活書院)での山田真【63】との対談にも出てくる――がある。そしてここでも、私には、さきの穏当な改革派とも、それと対立しつつ六〇年安保闘争で負けたが同窓会的に肯定的な安保ブント以来の人とも異なる、七〇年前後から華々しくないことをした人たちが支持されてよいと思えるところがあった。」