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「私と同じ年齢で、学校にもしばしばやってきた〔安孝淑の〕母堂は日本で亡くなられ、その研究がその人に還元されることはない。ただ…」と続く『生存学の企て――障老病異と共に暮らす世界へ』
http://www.arsvi.com/b2010/1603rcav.htm
補章の「3穴があいているので埋める・塊を作る」より「ケア場」の2。
安孝淑は
http://www.arsvi.com/w/as10.htm
東アジア(障害学)フォーラムは
http://www.arsvi.com/a/kjdsf.htm
フェイスブック上のこの文章と同じ文章が
http://www.arsvi.com/ts/20162182.htm
「■3 穴があいているので埋める・塊を作る
■ケア場
[…]
そして、安孝淑(あん・ひょすく)がALSの母とともにソウルから日本にやってきた。論文として安[2012][2015]がある。私と同じ年齢で、学校にもしばしばやってきた母堂は日本で亡くなられ、その研究がその人に還元されることはない。ただこれは日韓(→東アジア)フォーラムを通してわかってきたことでもあるが、韓国の制度には、いくつか日本と似た経緯を辿ってきた部分もあり、また差異もある。そして、両国において(また台湾でも)生きられるようにしようとする力は「欧米」より大きい。相互に知り、比べ、本来は世界中で使えるはずの仕組みを示すことができるはずだ。
この人たちの、学会報告等も含めればおびただしい数の論文・報告を、まずは読んでほしいと思う。これらで明らかにされるのは、葛藤の深さ、困難の大きさでもあり、それをすっかりなくすことなどどうがんばっても無理そうだということだが、同時に、どうにかならないわけではない部分が確実にあるということだ。
その一つが、制度、とくに介助(介護)に関わる制度と、その制度を作り出し、また制度外でなされてきた実践を知り、それに与することだ。もう一つが、機能を果たしていない「相談支援」と今は呼ばれるものの機能を働かせることである。
例えば前者について」(続く)