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だんだん大変になる、というお話について

立岩 真也 2016/07/02 於:河合塾京都校 17:20〜19:20
http://www.kawai-juku.ac.jp/event/e-detail.php?eventNum=0000036872&grade=11&area=5

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■「講演者からのメッセージ」(講演内容の簡単な予告)

 少子高齢化でだんだんと大変になるという話は今は小学生でも知っている。そして病院に行くと、たしかにそこのベッドには大量の老人たちが横たわっている。それを毎日見ていると、もうこれ以上…、という気になるのもわかる。けれどもどうなのだろう。そんなことについて話してみます。

■cf.

資源/の不足について

◆2016/01/01 「ほんとうはなにも足りないものはないということ」,『同朋』68-1(777 2016-1):17

 なにか「哲学的」なことを書くとよいかなと思ったのだが、私はそんなことが得意ではないので、別のことを書くことにした。「お金のこと」だ。どんな立場の人たちもこのことを心配していて、「いのちが大切」なことはよくよくわかっている人たちも、お金がかかる足りないと言われると、心細くなったたり、自分のことが申し訳けないように思ったりしてしまう。
 しかしそのように思うのは間違っている。私はこのことをずっと言っている。話をしに呼んでもらえる時にはその話ばかりしている。いちばんわかりやすくて大切なことだと思うからだ。ここでも短く――その分わかりにくくなってしまうが――繰り返す。
 小学生前の子でも少子高齢化という言葉を知っている。子どもの数はかつてのように多くはならないだろうが、特別に間違った政策をとらなければ、人口はこれからそう増えもしないがそう減りもしない安定した社会になる。有限な資源を分けあって生きている人たちにとってはこのぐらいがちょうどよい。
 平均年齢は延びている。そしてたしかにたくさんの人たちが認知症と呼ばれる状態になる。私の両親もそうで、田舎から離れてしまった私はさぼってしまっているが、田舎にいる弟夫婦は苦労している。ただ、一つ、平均すれば、寿命全体の中の長く元気に働ける期間の割合はは長くなっている。だから実際には働ける人の割合は増えている。ものを作れる技術は十分に進んでいて、そういう部分にもう人はたくさんいらなくなっいる。そして人が暮らせるだけのものは十分に生産されている。そしてかえって働きたくて働けない人は余ってしまっている。若い人も中年の人も年とった人も余っている。人の世話の仕事はたしかにたいへんな仕事だが、それをその十分いる数の人たちが手分けていけばよい。
 簡単に言うとそれだけのことだ。にもかかわらず、たいへんそうに見えているのはなぜか。政治家はなぜたいへんだいへんだと言うのか。この説明はもうすこし面倒になるのでここでは略します。理屈がきらいでないい人は、『良い死』(筑摩書房)、『税を直す』(青土社)といった本を読んでいただければと思います。それから「立岩真也」で検索するとこんなことを書いている文章が幾つも出てくるので、ごらんいただければと思います。

『良い死』表紙    『税を直す』表紙    『私的所有論  第2版』表紙

◆立岩 真也 2015/03/07 「唯の生」,立命館大学土曜講座 於:立命館大学衣笠キャンパス

◆立岩 真也 2008/09/05 『良い死』,筑摩書房,374p. ISBN-10: 4480867198 ISBN-13: 978-4480867193 [amazon][kinokuniya] ※ d01.et.,
第3章 犠牲と不足について

1 不安と楽観
 1 不安と楽観について・2 要約
2 避けられない場合
 1 共有財−生命の犠牲・2 私見・3 犠牲は不要であること
3 不足/の不在
 1 もの・2 人
4 移動/増加
 1 同じなら同じでしかない・2 増える
5 どこから計るか
 1 「自分のため」が届く範囲・2 生産への貢献という理由・3 代わりに――いっそ原則をはっきりさせること
6 枯れ木に水、がよいについて
 1 そう景気のよい話はできない・2 ただし、条件を加えた場合
7 何が妨げているのか
 1 利害・2 だが味方の方が多い・3 生産・成長のための我慢という話
 4 国際競争という制約・5 どこでもできることではないという話に対して
8 それでよい/それでも
 1 それでよい・2 それでも憂える良識的な人たち・3 受け答えについて

 ※DISKを販売します。1000円です。

■cf.2 https://twitter.com/ShinyaTateiwaより

◆2016/06/30 https://twitter.com/ShinyaTateiwa/status/748309334145142784
 「07/02(土)河合塾京都校で「だんだん大変になる、というお話について」というお話をさせてもらいます→http://www.kawai-juku.ac.jp/event/e-detail.php?eventNum=0000036872&grade=11&area=5 明日までに?資料作らねばですがまず関係あるのは『良い死』第3章→http://www.arsvi.com/ts/2008b1.htm

◆2016/06/30 https://twitter.com/naruhisa007/status/748311614953185280
 「nakane naruhisa?@naruhisa007 この受講生が小論文で立岩節を書いてきたら、困るなぁ…(笑)。いいですか、みなさん、立岩先生から学ぶのは「論理展開」であって、「文体」ではありませんよ。ありませんよ。大事なことですから2回言いますよ。」

◆2016/06/30 https://twitter.com/takebata/status/748311785891999744
 「竹端寛?@takebata 高校生や予備校生の時に、安易な「わかりやすさ」ではない、骨太でウネウネした、でもきわめて論理的な「別の物語」があることを学ぶのには、非常に良い機会。」


UP: 20160702 REV: 
立岩 真也  ◇Shin'ya Tateiwa 
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