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『精神病院体制の終わり』書評へのリプライ

立岩 真也 2017/05/31
『解放社会学研究』30:110-118 http://sociology.r1.shudo-u.ac.jp/liberty/index.html

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『良い死』表紙    『唯の生』表紙    『生死の語り行い・1』表紙    『造反有理――精神医療現代史へ』表紙    『自閉症連続体の時代』表紙    『わらじ医者の来た道――民主的医療現代史』表紙    『精神病院体制の終わり――認知症の時代に』表紙
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※以下に全文収録+リンク付。
Ver.1.3 刊行(2017/07/19)! 立岩 真也 2016- 『精神』 \500 →GumroadHTML

立岩真也『精神』表紙

◆立岩 真也 2015/11/13 『精神病院体制の終わり――認知症の時代に』,青土社,433p.

 フェイスブック他で掲載していきます。

◇2016/11/30 「『アサイラム』はあまり言及されない第4論文がいいんじゃないかとか(リプライ1)――「身体の現代」計画補足・267」
 https://www.facebook.com/ritsumeiarsvi/posts/1813390172261295
◇2016/12/02 「『PTSDの文化人類学』(アラン・ヤング)といった妙な本をどう読むか(リプライ2)――「身体の現代」計画補足・268」
 https://www.facebook.com/ritsumeiarsvi/posts/1813423718924607
◇2016/12/04 「出口泰靖・野口裕二・天田城介といった社会学者たちも(リプライ3)――「身体の現代」計画補足・269」
 https://www.facebook.com/ritsumeiarsvi/posts/1813483238918655
◇2016/12/06 「にもかかわらず、生き延びてきた(書評リプライ04)――「身体の現代」計画補足・270」
 https://www.facebook.com/ritsumeiarsvi/posts/1814789902121322
◇2016/12/08 「本の「もと」を示すことには(書評リプライ05)――「身体の現代」計画補足・271」
 https://www.facebook.com/ritsumeiarsvi/posts/1815286788738300
◇2016/12/10 「『わらじ医者の来た道』と(書評リプライ06)――「身体の現代」計画補足・272」
 https://www.facebook.com/ritsumeiarsvi/posts/1816221031978209
◆2016/12/09 「拙速で乱暴な仕組み」
 『京都新聞』2016-12-9朝刊:3
◇2016/12/11 「科研費にも応募しているのだが(書評リプライ07)――「身体の現代」計画補足・273」
 https://www.facebook.com/ritsumeiarsvi/posts/1817037998563179
◇2016/12/13 「ケアマネジメント(書評リプライ08)――「身体の現代」計画補足・274」
 https://www.facebook.com/ritsumeiarsvi/posts/1817870381813274
◇2016/12/15 「精神医療の方に行かない(書評リプライ09)――「身体の現代」計画補足・275」
 https://www.facebook.com/ritsumeiarsvi/posts/1819273261672986


◆目次

■リプライの前に・1

■リプライの前に・2
 こうしてまず私が本書で書こうとしたことは、仕組み、それができたり変わらなかったするその「政治過程」といったものだ。調べてみて、知らなかったことが多かった。そのことには一定の意味があると思う。こうしてこれは、どちらかということ「外枠」から見ていこうという本である。
 そして「提言」の部分も、まずここからならできるだろう、このぐらいはできるだろうというものだった。それらは当たり前のことのように私には思えるものたちだったが、どうもそうでないようにこれまで「改善」が語られてきたことがわかって、ならば、言っておこうと思ったのだ。それらについては評者が短く紹介してくれているからそれを見ていただければよい。
 ただ加えると一つ[…]

■リプライ
 他方、本人と「病者」が接する場面をどのようにしたらよいのかについては、現になされている「医療」がどうなっているか知らないということもあり、また理屈的にも難しいと思うから、書けないできた。誰か、例えば評者にも考えてもらいたいと思ってきたし、今もそういう他力本願な気持ちでいる。本書でも、「問題は、結局は「他害」「社会防衛」を巡っている。それにたいしてたいしたことを言えないのは『造反有理』の時と変わらない」(p.149)と記している。
 ただそんなことを思っている間に、この原稿の締切の直前、まだ1字も書いていなかった7月26日、19人が殺害され26人が傷を負うという事件があり、その容疑者に措置入院歴があり、そのことが取り沙汰されるということがあった(このリプライを書いているのは8月5日)。それで[…]

■文献 
 ※のあるものはこの文献表(立岩真也で検索)からウェブ上の全文を読める
◆早川 一光・立岩 真也・西沢 いづみ 2015 『わらじ医者の来た道――民主的医療現代史』,青土社,250p.
◆後藤 弘子 編 19990831 『少年非行と子どもたち』,明石書店,子どもの人権双書5,264p.
◆精神科医療懇話会 2001a 2001/06/27 「池田小学校事件および特別立法に対する緊急声明」 
◆精神科医療懇話会→日本精神神経学会理事会 2001b 2001/07/20 「平成13年6月25日「大阪児童殺傷事件」に関する理事会見解に対する声明――批判的検討と対話」 
◆精神科医療懇話会 2001c 2001/09/18 「精神科医療懇話会声明(第3弾)修正版――特別立法に関連した諸試案の批判・評価と懇話会提案」 
立岩 真也 1999/08/31 「パターナリズムも自己決定と同郷でありうる、けれども」,後藤編[1999:21-44]
◆―――― 2003/00/00 「パターナリズムについて――覚え書き」,野家啓一(研究代表者)『臨床哲学の可能性』,国際高等研究所報告書 
◆―――― 2008/09/05 『良い死』,筑摩書房,374p.
◆―――― 2009/03/25 『唯の生』,筑摩書房,424p.
◆―――― 2013a 「病院と医療者が出る幕でないことがある」,第7回 精神保健フォーラム「変われるのか? 病院、地域――精神保健福祉法改正を受けて」→2014 精神保健従事者団体懇談会+『精神医療』編集委員会 編[2014:15-28]→立岩[2015:230-247]
◆―――― 2013b 2013/12/10 『造反有理――精神医療現代史へ』,青土社
◆―――― 2014 『自閉症連続体の時代』,みすず書房
◆―――― 2015a 2015/10/01 「『精神病院体制の終わり――認知症の時代に』 連載 116」『現代思想』43-(2015-10):-
◆―――― 2015b 2015/11/01 「今般の認知症業界政治と先日までの社会防衛 連載 117」『現代思想』43-(2015-11):-
◆―――― 2015c 2015/11/13 『精神病院体制の終わり――認知症の時代に』,青土社,433p.
◆―――― 2016a 2016/01/01 「加害のこと少し――生の現代のために・8 連載 119」『現代思想』44-(2016-1):-
◆―――― 2016b 2016/08/02 「事件に」,共同通信配信(『新潟日報』『静岡新聞』『高知新聞』等)
◆―――― 2016c 「7月26日の事件に」,『現代思想』2016-9
◆―――― 2016d 「意思決定支援を巡る基本的論点」,障害学国際セミナー 2016「法的能力(障害者権利条約第12条)と成年後見制度」,於:立命館大学 ※
◆―――― 2016e 「強制・国家権力を肯定し、その先を考える」,『精神医療』84
◆立岩 真也・有馬斉 2012/10/31 『生死の語り行い・1――尊厳死法案・抵抗・生命倫理学』,生活書院,241p.


UP:20160806 REV:
病者障害者運動史研究  ◇立岩 真也  ◇Shin'ya Tateiwa 
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