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病者障害者運動研究・1

「身体の現代」計画補足・89

立岩 真也 2015/12/03
https://www.facebook.com/ritsumeiarsvi/posts/1667658580167789

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last update:2015


『現代思想』2015-12 特集:人工知能    『精神病院体制の終わり――認知症の時代に』表紙    『造反有理――精神医療現代史へ』表紙
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 数日前に発売され始めた『現代思想』(青土社)12月号(特集:人工知能――ポスト・シンギュラリティ)
http://www.arsvi.com/m/gs2015.htm#12
掲載の連載第118回は「病者障害者運動研究」。これからそれを、いくらかずつ補足しながら分載していくが、長くかかるから、まず『現代思想』買ってください。
 この回は、研究費関係の応募書類ほぼそのままというものだ。そのようなことをしてよいのかと私も思わないではない。ただ、公表する意味のあるものだと考えたので、掲載することにした。なぜそう考えたのたか、その説明はまた後でする。今回の一番目の■はその文章を掲載するにあたっての『現代思想』連載用の文章。二番目の■はその書類冒頭の一番短く計画の概要を記した部分。
 なおこの文章のHP版は
http://www.arsvi.com/ts/20152089.htm


 「■研究計画
 これまでいくつか「概観」のようなものを書いている(立岩[2003a][2003c])。一方で、それに中身を入れていったらよいと思って仕事をしているのだが、さらに、線の引き方や括り方ようを考えることがあり、考え直すことになる。他方、さらに短い分量で、資金を得るための書類を書くことがあり、そこではまた別の工夫がいる。これでわかってもらえないなら私にはどうしようもない、打つ手がないというものを書いた。それを紹介する。それは病と障害をまずは五つの契機に分け、各々について本人と幾種類かの他人にとっての得失を見ていこうという、ここで始めてみている話と別の企画ではないが、そのような視点を維持しつつ、もうすこし時代ごとの塊のようなものを取り出していこうという方向の計画である。

 ■概要の概要の概要
 障害・病を有する人達の主張・運動の大部分は記録も考察もされていない。資料の散逸は進み今後しばらく長く活動してきた人の声を聞く最後の機会となる。研究を組織化し、世界的な流れの中に位置づけつつ、その過程を明らかにする。T結核・ハンセン病等の収容施設が批判の対象とされつつ生活のための砦であったことがある中での運動。U社会・政治を加害の原因として糾弾しつつ自らの内にも対立や困難を必然的に抱えてしまった公害・薬害に関わる運動。V医療福祉政策の狭間に置かれる中で自らの位置を得、生活を獲得ようとしてなされてきた「難病」を巡る運動。Wすべてに関わりつつ障害と病の位置の転換を主張して1970年前後に新たに現れた運動、それが起こした波紋。そしてXそれらを経て世界に共通する現況を診断し、これからを展望する。」

 続く。


UP:201512 REV:
立岩 真也  ◇Shin'ya Tateiwa  ◇身体の現代:歴史
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