last update:2015
『そよ風のように街に出よう』という雑誌
http://www.arsvi.com/m/s01.htm
で、2007年から「もらったものについて」という題の連載をさせてもらっていることを述べた。８月刊行の号に掲載されているその第14回
http://www.arsvi.com/ts/20150014.htm
の一部を掲載する、今回はその５回目（最後）。
なおこの文章のリンク付のＨＰ版は
http://www.arsvi.com/ts/20152063.htm
人や組織や本のページにリンクされてもいるのでこちらもご覧いただければと。
＊来週（2015/09/26）神奈川県立保健福祉大学で関連する鼎談というものがある予定。またお知らせするが、ポスターは以下
http://www.arsvi.com/2010/20150926.pdf
＊以下で予告しているが、その研究会を企画した臼井正樹の文章と、横田と私の第１回・第３回の対談に註を付したものを合わせた本が年内には出版される予定。これもまたお知らせします。
＊文中に出てくる『否定されるいのちからの問い――脳性マヒ者として生きて 横田弘対談集』は今日（2015/09/18）は4800円だった。
＊私の手元の記録を見直すと以下に出てくる組織の正式名称は「日本脳性麻ひ者協会「青い芝」神奈川県連合会」らしい。
＊
「□横田とのこと・３
と、また宣伝してしまった。横田弘とのことの続きを続ける。
見かけたがそれだけだった後、そして生命倫理研究会でいっしょだったはずだが言葉をかわなさかったはずであった時の後、だいぶ、約十年経って、私は二〇〇一年四月二六日、「日本脳性マヒ者協会「青い芝の会」神奈川県連合会四〇周年記念集会」――組織の正式名称はこういうものである――で「青い芝の会が社会に投げかけたもの」という題を与えられ、なにか話した。かつて横田や横塚らに声をかけ、青い芝の会神奈川県連合会結成に寄与した小山正義となにやら話をした記憶はあるのだが、横田とはどうだっただろう。
その後さらに十年が経って、『否定されるいのちからの問い――脳性マヒ者として生きて 横田弘対談集』（現代書館、二〇〇四）のためにということだったと△048 思うが、対談が企画された。ちなみにこの本、出版社品切れということになっており、今アマゾンで見たら――しばらく前は八〇〇〇円ぐらいだったのだが――一九〇〇〇円を超える値段がついていた。それで私は二〇〇二年の初夏、横浜で横田と対談をした。私は、私の方から話すことは何もないと思っていたし、「ここぞ」、とも思ったから、彼の父親が畳屋の仕事をしていたこと等々、細々としたことをしつこく聞いて、横田は「もうよそう」と言いながら結局話させられるはめになり、私はそれでおおいに満足だった。だが、横田は後で、「そんなことを話したい（話し会いたい）わけではなかった」と思ったようで（怒ったようで）、同年の暮れ、旅行で来た京都で二回目の「対談」をすることになった。それが本に収録された。
三度めは二〇〇八年一月、横浜、新横浜駅の近くだった。私は、その前年の暮れ、二〇〇七年一二月一日のＮＨＫ教育テレビ「ＴＶワイド ともに生きる」に出たのだが、いまどきの障害者は怒りを忘れてるみたいな話から千葉県の障害者差別禁止条例云々という話になっていくその「障害当事者」がたくさん出ている生番組で、私はだんだんいらいらしてきて、ということがあったのだが、それを見た横田が声をかけてくれて実現したという経緯のようだ。とにかくその番組の途中も終わった後も気持ちがわるかったことは覚えているが、いったい何に怒っていたのか、忘れてしまった。それでこの番組を録画した人がいないか、ツィッターで問い合わせたら、高橋翼さんが録画したものをＤＶＤで送ってくださって、思い出したという次第だ。
この一度めと三度めのものはそのままになっていたが、このたび、これらの対談の企画にも関わり、また神奈川県の職員として横田らに糾弾されながらやがて仲良くなっていった臼井正樹（現在は県職員としてその設立にも関わった神奈川県立保健福祉大学教授の教員をしている）が横田についての文章を書き、そしてこの二つのインタビュー・対談を収録した本を出すことになった。次回は、たぶんその本ができている頃だろうから、そのお知らせをすることができると思う。そしてそこで、そのテレビ番組で私が故・入部香代子（〜二〇一三）にからまれた（と私は思っている）話もできるだろうと思う。△049」