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「横塚晃一――障害者は主張する」


立岩 真也 2015/11/25
吉見俊哉編『万博と沖縄返還――一九七〇前後』(ひとびとの精神史・5),岩波書店


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■横塚 晃一 20100110 『母よ!殺すな 第4版』,生活書院,466p. ISBN9784903690148 10桁ISBN4903690148 2500+ [amazon][kinokuniya] ※ dh

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『母よ!殺すな』

◆吉見 俊哉 編 20151125 『万博と沖縄返還――1970年前後』(ひとびとの精神史・5),岩波書店,336p. ISBN-10: 4000288059 ISBN-13: 978-4000288057 2500+ [amazon][kinokuniya] ※

◆立岩真也 編 2105/05/31 『与えられる生死:1960年代――『しののめ』安楽死特集/あざらしっ子/重度心身障害児/「拝啓池田総理大学殿」他』Kyoto Books 1000 ※r.

■目次(案)

 ■敵とつきあわざるをえないということ
 ■一九七〇−七八年
 ■その時期であったこと
 ■いったん見えなくなり、その後
 ■悪人正機
 ■横塚晃一・略歴補足

■関連項目

青い芝の会
全国障害者解放運動連絡協議会(全障連)
青い芝の会神奈川県連合会
東京青い芝の会
障害者運動・政策関連年表
優生保護法
出生前診断・選択的中絶
施設/脱施設
障害者と教育
障害学

■人名

大仏 空
高橋 修(19480725〜19990227)
田中 美津
花田 春兆
原 一男
松山 善三
水上 勉
横田 弘(1933/05/15〜2013/06/03)
横塚 晃一(1935/12/07〜1978/07/20)
吉田 おさみ(1931/01/02〜1984/11/01)
障害者(の運動)史のための資料・人

■文献(著者名50音順)
 以下は横田[2015]の解説(立岩[2015])の文献表ほぼそのまま(+α)
 ●は文中で(書名等に必ずしもあげず)言及したもの
 □:加えたもの
 ◎:それ以外

◆安積 純子・尾中 文哉・岡原 正幸・立岩 真也 1990 『生の技法――家と施設を出て暮らす障害者の社会学』、藤原書店→1995 増補改訂版,藤原書店
◆―――― 19950515 『生の技法――家と施設を出て暮らす障害者の社会学 増補・改訂版』,藤原書店,366p.,ISBN:489434016X 2900+ [amazon][kinokuniya] ds.
◆―――― 20121225 『生の技法――家と施設を出て暮らす障害者の社会学 第3版』,生活書院・文庫版,666p. ISBN-10: 486500002X ISBN-13: 978-4865000023 [amazon][kinokuniya] ※
◆朝日新聞社 編 19731115 『立ちあがった群像』,朝日新聞社,朝日市民教室・日本の医療6,250p. ASIN: B000J9NNZ6 [amazon]
荒井 裕樹 2008 「「安楽死」を語るのは誰の言葉か――六〇年代における在宅障害者の〈生命〉観」,『死生学研究』9:121-
◎―――― 20110210 『障害と文学――「しののめ」から「青い芝の会」へ』,現代書館,253p. ISBN-10: 4768435114 ISBN-13: 978-4768435113 2200+ [amazon][kinokuniya] o/a01.
◎福本 博文 20020220 『リビング・ウィルと尊厳死』,集英社新書,204p. ISBN: 4087201317 693 [amazon][kinokuniya]
◆石川 達三・戸川 エマ・小林 提樹水上 勉仁木 悦子 196302 「誌上裁判 奇形児は殺されるべきか」,『婦人公論』48-2:124-131 
◎稲場 雅紀・山田 真・立岩 真也 20081130 『流儀――アフリカと世界に向い我が邦の来し方を振り返り今後を考える二つの対話』
 生活書院,272p. ISBN:10 490369030X ISBN:13 9784903690308 2310 [amazon][kinokuniya] ※
石川雅夫 1973 「ヒ素ミルクの十字架を負って」,朝日新聞社編[1973:103-115]
◎折本昭子・大空仏 1962 「安楽死賛成論(往復書簡)」、『しののめ』47:31-
大谷いづみ 2005/03/25 「太田典礼小論――安楽死思想の彼岸と此岸」,『死生学研究』5:99-122 
 *:http://devita-etmorte.com/archives/oi05a.html
◎岡村 青 19880331 『脳性マヒ者と生きる――大仏空の生涯』,三一書房,210p. ISBN-10: 4380882179 ISBN-13: 978-4380882173 \1470 [amazon] ※cp 
大仏 空 1975a 「序文」、横田[1975]→増田 大仏[2006-] *
 http://homepage2.nifty.com/maharababunnko/kaihourironn/itann/itann1.html
◎―――― 1975b 「異端の思想」、横田[1975]→増田 大仏[2006-] *
 http://homepage2.nifty.com/maharababunnko/kaihourironn/itann/itan.html
◎―――― 1979 『解放理論研究会テキスト No.1』、茨城蒼い芝の会→増田 大仏[2006-] *
 http://homepage2.nifty.com/maharababunnko/kaihourironn/kaihouriron1.1.html
◎―――― 1979 『解放理論研究会テキスト No.2』、解放理論研究会→増田 大仏[2006-] *
 http://homepage2.nifty.com/maharababunnko/kaihourironn/kaihourironn2.1.html
□大仏空/聞き手・編集部 1975 「「おのれの地獄を見きわめよ」――CP(脳性マヒ)者 とともに生きて」」,『月刊東風』
 *於:一九七五年八月十五日 茨城県千代田村、閑居山願成寺において
 T「差別される者」の論理
 http://homepage2.nifty.com/maharababunnko/kaihourironn/onore1.1.1.html
 「原爆は正しかった」
 http://homepage2.nifty.com/maharababunnko/kaihourironn/onore1.2.html
 「差別する者」との闘い  http://homepage2.nifty.com/maharababunnko/kaihourironn/onore1.3.html
 U「CP解放区」=マハラバ村
 http://homepage2.nifty.com/maharababunnko/kaihourironn/onore2.1.html
 「青い芝の会」
 http://homepage2.nifty.com/maharababunnko/kaihourironn/onore2.2.html
 「マハラバ村」の共同体
 http://homepage2.nifty.com/maharababunnko/kaihourironn/onore2.3.html
 開きなおって主張
 http://homepage2.nifty.com/maharababunnko/kaihourironn/onore2.4.html
 V権力の介入と"解体
 http://homepage2.nifty.com/maharababunnko/kaihourironn/onore3.1.html
 ある「障害事件」
 http://homepage2.nifty.com/maharababunnko/kaihourironn/onore3.2.html
 W「差別文明」と「反福祉」
 http://homepage2.nifty.com/maharababunnko/kaihourironn/onore4.1.html
 「CP=ケツの穴」
 http://homepage2.nifty.com/maharababunnko/kaihourironn/onore4.2.html
 現代文明を拒絶して
 http://homepage2.nifty.com/maharababunnko/kaihourironn/onore4.3.html
 X「実態調査」と被差別者
 http://homepage2.nifty.com/maharababunnko/kaihourironn/onore5.1.html
 現代「農業」の変質
 http://homepage2.nifty.com/maharababunnko/kaihourironn/onore5.2.html
 無自覚こそ敵
 http://homepage2.nifty.com/maharababunnko/kaihourironn/onore5.3.html
 Y「法華一乗」と「悪人正機」
 http://homepage2.nifty.com/maharababunnko/kaihourironn/onore6.1.html
 非情≠ヘ成仏しない
 http://homepage2.nifty.com/maharababunnko/kaihourironn/onore6.2.html
 「草木国土悉皆成仏」
 http://homepage2.nifty.com/maharababunnko/kaihourironn/onore6.3.html
◎窪田好恵 201403 「重症心身障害児施設の黎明期――島田療育園の創設と法制化」,『Core Ethics』10:73-83 *:[PDF]
◎―――― 2015 「全国重症心身障害児(者)を守る会」の発足と活動の背景,『Core Ethics』11:59-70 *:[PDF]
◎黒金 泰美 1963/07 「拝復水上勉様――総理に変わり『拝啓池田総理大臣殿』に応える」,『中央公論』1963年7月号,pp.84-89→立岩編[2015] ※
◎小山正義 20051220 『マイトレァ・カルナ――ある脳性マヒ者の軌跡』 千書房,127p.  ISBN-10: 478730044X ISBN-13: 978-4787300447 1260 [amazon][kinokuniya]
□定藤 邦子 20110331 『関西障害者運動の現代史――大阪青い芝の会を中心に』,生活書院,344p. ISBN-10: 4903690741 ISBN-13: 9784903690742 3000+ [amazon][kinokuniya] ※ dh. ds.
□しののめ編集部編 1973 『強いられる安楽死』、しののめ発行所
◆全国自立生活センター協議会 編 2001 『自立生活運動と障害文化――当事者からの福祉論』、全国自立生活センター協議会、発売:現代書館
□新解放理論研究会 http://homepage2.nifty.com/maharababunnko/newpagehonnbako.html
◆立岩 真也 1990 「はやく・ゆっくり――自立生活運動の生成と展開」,安積他[1990:165-226→1995:165-226→2012:258-353]
◎―――― 1997/09/05 『私的所有論』,勁草書房,445+66p. ISBN-10: 4326601175 ISBN-13: 978-4326601172 6300 [amazon][kinokuniya] ※
◎―――― 1998b 「一九七〇年――闘争×遡行の始点」,『現代思想』26-2(1998-2):216-233→立岩[2000:87-118]
◎―――― 20001023 『弱くある自由へ――自己決定・介護・生死の技術』,青土社,357+25p. ISBN:4791758528 2940 [amazon][kinokuniya]
◆―――――  2001/05/01 「高橋修――引けないな。引いたら、自分は何のために、一九八一年から」,全国自立生活センター協議会編[2001:249-262]
◎――――― 2004/01/14 『自由の平等――簡単で別な姿の世界』,岩波書店,349+41p. ISBN:4000233874 3255 [amazon][kinokuniya]
◆―――― 2007 「解説」,横塚[2007:391-428→2010:427-461]
◎―――― 2007- 「もらったものについて・1〜」,『そよ風のように街に出よう』75:32-36〜
◎―――― 2008/09/05 『良い死』,筑摩書房,374p. ISBN-10: 4480867198 ISBN-13: 978-4480867193 [amazon][kinokuniya] d01.et.,
◎―――― 20090325 『唯の生』,筑摩書房,424p. ISBN-10: 4480867201 ISBN-13: 978-4480867209 3360 [amazon][kinokuniya] et.
◎―――― 2012/10/31 「ブックガイド・医療と社会」より」,立岩・有馬[2012:173-203]
◎―――― 2012- 「予告&補遺」(連載),生活書院のHP http://www.seikatsushoin.com/web/tateiwa.html
◎―――― 2013/05/20 『私的所有論 第2版』,生活書院・文庫版,973p. ISBN-10: 4865000062 ISBN-13: 978-4865000061 1800+ [amazon][kinokuniya]
◎―――― 2013/12/10 『造反有理――精神医療現代史へ』,青土社,434p. ISBN-10: 4791767446 ISBN-13: 978-4791767441 2800+ [amazon][kinokuniya] m.
◎―――― 2014/06/01 「人命の特別を言わず/言う」,『現代と親鸞』28
◎―――― 2014/08/26 『自閉症連続体の時代』,すず書房,352p. ISBN-10: 4622078457 ISBN-13: 978-4622078456 3700+ [amazon][kinokuniya] ※
◎―――― 2015a 『(題名未定)』,青土社
□―――― 2015/06/03 「再刊にあたって 解説」,横田[2015]
◎―――― 2015b 「横塚晃一――障害者は主張する」(編集部による仮題),吉見編[2015]
◎―――― 2015b 「(題名未定)」,青土社
◎立岩 真也・有馬斉 2012/10/31 『生死の語り行い・1――尊厳死法案・抵抗・生命倫理学』,生活書院,241p. ISBN-10: 4865000003 ISBN-13: 978-4865000009 [amazon][kinokuniya] et. et-2012.
◎立岩真也 編 2014/12/31 『身体の現代・記録(準)――被差別統一戦線〜被差別共闘/楠敏雄』Kyoto Books 
◆―――― 2015 『与えられる生死:1960年代――身体の現代・記録:『しののめ』安楽死特集/あざらしっ子/重度心身障害児/「拝啓池田総理大学殿」他』Kyoto Books
◎田中 美津 2005 『かけがえのない、大したことのない私』,インパクト出版会,358p. <738>
◎日本心身障害児協会島田療育センター 編 20030625 『愛はすべてをおおう――小林提樹と島田療育園の誕生』,中央法規出版,246p. ISBN-10:4805823682 ISBN-13:978-4805823682 \2625 [amazon][kinokuniya] j01.
花田 春兆 1962 「現代のヒルコ達――小林提樹先生へ」、『しののめ』47→花田[1968:1-13] →花田[1968:1-13] *
◎―――― 1963a 「切捨御免のヒューマニズム」、『しののめ』50→花田[1968:14-23] 
◎―――― 1963b(1963/10 「お任せしましょう水上さん」、『しののめ』51→花田[1968:78-85] 
◎―――― 1965/10 「うきしま」,『しののめ』57→19681020 『身障問題の出発』,pp.33-44 
◎―――― 19681020 『身障問題の出発』,しののめ発行所,しののめ叢書7,163p. 350 東京都障害者福祉会館403
原 一男 2014/10/20 「映画『さようならCP』の主人公に出会った脳性マヒ者たちの解放区「マハラバ村」」
 http://mediagong.jp/?p=4845
□―――― 2014/10/27 「<障害者夫婦の権力関係>脳性マヒ者たちのコミューン「マハラバ村」はなぜ崩壊したのか?」
 http://mediagong.jp/?p=5007
□―――― 2014/11/02 「<障害者が健常者にカメラを向ける>「撮る・撮られる」の固定した関係が生み出す「差別の構造」を壊す」
 http://mediagong.jp/?p=5219
□―――― 2014/11/09 「映画「さようならCP」の見えざる敵?>「健全者幻想」は「差別される側」からは「甘美」に見える」
 http://mediagong.jp/?p=5426ぶれ □藤井 孝良 2009/12/11 「マハラバの息吹――もうひとつの1960年代」,『週刊金曜日』779(第20回「週刊金曜日ルポルタージュ大賞」審査員特別賞入選作)
 http://www.kinyobi.co.jp/news/2009/12/11/%E7%AC%AC20%E5%9B%9E%E3%80%8C%E9%80%B1%E5%88%8A%E9%87%91%E6%9B%9C%E6%97%A5%E3%83%AB%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A5%E5%A4%A7%E8%B3%9E%E3%80%8D%E5%AF%A9%E6%9F%BB%E5%93%A1%E7%89%B9/
◎福本 博文 20020220 『リビング・ウィルと尊厳死』,集英社新書,204p. ISBN: 4087201317 693 [amazon][kinokuniya]※,
◎二日市安 19791110 『私的障害者運動史』,たつまつ社,たいまつ新書61,191p. 680 [絶版]※ d
◎―――― 19820620 『逆光の中の障害者たち――古代史から現代文学まで』,千書房,270p. \1480 ※ ds
◎―――― 19951125 『障害者』,現代書館,FOR BIGINNERS,174p. 1200+円 ※ d
◎文庫番 2006- 『マハラバ文庫』
 *:http://homepage2.nifty.com/maharababunnko/newpagehonnbako.html
◎堀 智久 20140320 『障害学のアイデンティティ――日本における障害者運動の歴史から』,生活書院,224p. ISBN-10:4865000208 ISBN-13:978-4865000207 3000+ [amazon][kinokuniya]
◎水上勉 1963/06 「拝啓池田総理大臣殿」,『中央公論』1963年6月号,pp.124-134 
◎―――― 1963/08 「島田療育園」を尋ねて――重症心身障害の子らに灯を」(特別ルポ),『婦人倶楽部』1963-8:198-202 
◎―――― 1963 『日本の壁』、光風社
◎―――― 1980 『生きる日々――障害の子と父の断章』、ぶとう社
◆山下 幸子 20080930 『「健常」であることを見つめる―一九七〇年代障害当事者/健全者運動から』,生活書院,243p. ISBN-10: 4903690253 ISBN-13: 978-4903690254 2625 [amazon][kinokuniya] ※ ds.
◎山田 真・立岩 真也 2008 「告発の流儀」,稲場・山田・立岩[2008:150-267]
横田弘 1969 『花芯』、しののめ発行所、しののめ叢書九
◆―――― 1974 『炎群――障害者殺しの思想』、しののめ発行所、しののめ叢書
◎―――― 1975 『ころび草――脳性麻痺者のある共同生活の生成と崩壊』、自立社、発売:化面社
◎―――― 1976 『あし舟の声――胎児チェックに反対する「青い芝」神奈川県連合会の斗い』、青い芝」神奈川県連合会叢書二
◎―――― 19790120 『障害者殺しの思想』,JCA出版,219p. 1600 ※/東社369.27
◎―――― 1985 『海の鳴る日』、しののめ叢書一九
◎―――― 2004 『否定されるいのちからの問い――脳性マヒ者として生きて 横田弘対談集』,現代書館,262p. ISBN:4-7684-3437-1 2200+税 [amazon][kinokuniya] ds
◆―――― 20150603 『増補新装版 障害者殺しの思想』,現代書館,254p. ISBN-10: 4768435424 ISBN-13: 978-4768435427 2200+ [amazon][kinokuniya] ※ cp. be. o/a01
◎横田弘・臼井正樹・立岩真也 2015 『(題名未定)』、生活書院
横塚晃一 1973 「CP――障害者として生きる」,朝日新聞社編[1973:]
◆―――― 1975 『母よ!殺すな』、すずさわ書店
◆―――― 1981 『母よ!殺すな 増補版』、すずさわ書店
◆―――― 20070910 『母よ!殺すな 第3版』,生活書院,432p. ISBN9784903690148 10桁ISBN4903690148 2500+ [amazon][kinokuniya] ※ dh
◆―――― 20100110 『母よ!殺すな 第4版』,生活書院,466p. ISBN9784903690148 10桁ISBN4903690148 2500+ [amazon][kinokuniya] ※ dh
◎吉見俊哉編 2015 『万博と沖縄返還――一九七〇前後』,岩波書店,ひとびとの精神史5
◎頼尊恒信 2015 『真宗学と障害学――障害と自立をとらえる新たな視座の構築のために』,生活書院

■関連した文章

◆立岩 真也 2015/07/01 「生の現代のために・4――連載 113」『現代思想』43-(2015-7):-


☆09 このときの全障連の代表幹事は横塚晃一(→註8、一九三五〜七八)だった――事務局長が楠敏雄(→註1)――が、入院中で出席していない(翌年胃癌で死去)。石川(→註8)の文章の横に並んで朝日新聞社編[1973]に掲載された横塚の文章(横塚[1973])は、後に『母よ殺すな』に収録された「母親の殺意にこそ――重症児殺害事件の判決を終って」(横塚[1972])「施設のあり方について――施設問題への提言」(横塚[1971])をこの順序で並べて転載したものである。
 『母よ!殺すな』は一九七五年と八一年に初版とその増補版がすずさわ書店から刊行され、二〇〇七年に増補版の倍以上の量のある第三版が、さらに二〇一〇年には新たに横塚の文章を九つ加えた第四版が生活書院から出されている(横塚[1975][1981][2007][2010]――右の二つの文章は初版から収録されているものだが、第四版では横塚[2010:38-45,46-50]。(生活書院版の奥付には初版、第二版となっているが、今回このように記した――他では新版、新版・第二版と記したこともある。)私は生活書院版に「解説」(立岩[2007])を書かせてもらっている。
 ちなみにこの巻の六つの「コメント」はすべて大熊由紀子が書いている。そのコメントをつけるにあたっては「日本患者同盟」の長宏会長他からの意見も引用したことを記しているこの巻には、(コメント以外に)十七の文章が収録されているのだが、そこには(当時の)「日本精神神経学会」理事による文章(福井[1973])や「私たち三萩野病院医師労組員七人は、昭和四三年からの大学闘争を九大で闘い、その大学が機動隊による徹底した弾圧下で窒息させられた四五年秋より、順次、北九州市小倉区にある財団法人小倉地区労働者医療協会三萩野病院に就職しました。現在は全員解雇され、首切り反対闘争を行なっています。」と始まる三萩野病院医師労組[1973]も含め、様々の組織、組織の人の文章が収まっている。この時期、後で対立を深めたり一方を無視することにもなる複数の流れは、この新聞社のこの時期の本においては共存し、そしてなにかまとめられてもいる。  石川と横塚の文章の後のコメントで、二つの会(「森永ヒ素ミルク中毒被害者の会」と「青い芝の会」の共通点として大熊は三つをあげている。「一つは守られる立場、保護される立場を抜け出し、自ら考え、発言し、実践しようとしている点である。さらに、「あわれな存在」としてつつましく助けを求めるという、多くの人びとに好感をもって迎えられる道より、はっきり自己を主張しようとしている点である。」(大熊[1973:126])「第二の共通点は、施設やコロニーを拒絶し、小規模な共同体を提案していることだ。」(大熊[1973:127])、「もう一つの共通点は、自分たちを苦しめているこの「差別」の問題に執拗に関わりあっていこうとしているということだ。そのかかわりの中で、生産能力の高低によって人間の価値が決る資本主義こそ、差別思想を生みだす根源だと気づき、たたかいの的をしぼりつつある。/が同時に、自身の中にもある差別意識を問題にする。」(大熊[1973:127-128])


UP:20150808 REV: 
横塚 晃一  ◇立岩 真也  ◇Shin'ya Tateiwa 
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