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『自閉症連続体の時代』おもに「本人本」文献表(発行年順)

立岩 真也 2014

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◆立岩真也 2014/08/25 『自閉症連続体の時代』,みすず書房,352p. ISBN-10: 4622078457 ISBN-13: 978-4622078456 3700+ [amazon][kinokuniya] ※

『自閉症連続体の時代』表紙


■第2章 本人がわかり、語る
 ■3 リスト

 まず、関係する本で「本人」(そして配偶者・親)が書いたものを、日本での発行順に列挙する。自閉症の関連は○(八四)、ADHD、ADDに関係するものは▽(一一)を付す。(より詳細な書誌情報や引用はHPに掲載→本書の書名で検索。)
 なお私が第7章までを書くにあたって目を通していたのは二〇〇八年までのものだった。その後の書籍は本を作るにあたり、あらためて集めてみることになった。それだけを見てもこの二五年ほとの間に変化があることが見える。近年になるとすぐに読み切れるコミック、マンガが増えているし、同じ著者による本が毎年のように出されている。それはそう軽い話でもないのだが、しかしおもしろく読めてしまう。本人や配偶者のことを書くコミックの作家にとってはそれは職業生活のかなりの部分を占めているようでもある。また、そろ[2011]のようにアスペルガー症候群の青年を主人公にしたマンガは別の範疇のものとすべきなのだろうが、中身としてはそう変わらないといったことにもなる。そしてこの本も含め、今に始まったことではないが、医療的な知識についてはこの領域が専門の医療者・専門家に監修という形でコラムを書いてもらったりして、それと合わせて本にするということが多い(今あげた本では監修者の方が先に記されている)。また配偶者や親によるものが多いが、子供についてはより早期に診断されることが多くなることによって、かつてあった診断までの長い語りは相対的に少なくなっているようだ。こういった変化を捉えていくとまた別のものが書けたかもしれないのだが、ひとまずこの時期のものはリストはリストとしてあげておく。

・一九八八(1988)
○山岸裕・石井哲夫編『自閉症克服の記録――書くことによって得たもの』
・一九九三(1993)
○ドナ・ウィリアムズ『自閉症だったわたしへ』(Williams[1993=1993→2000])
・一九九四(1994)
○テンプル・グランディン他『我、自閉症に生まれて』(Grandin & Scariano[1986=1994])
・一九九六(1996)
○森口奈緒美『変光星――ある自閉症者の少女期の回想』
○ドナ・ウィリアムズ『こころという名の贈り物――続・自閉症だったわたしへ』(Williams[1994=1996→2001])
・一九九七(1997)
○テンプル・グランディン『自閉症の才能開発――自閉症と天才をつなぐ環』(Grandin[1995=1997])
・一九九八(1998)
▽エドワード・ハロウェル&ジョン・レイティー『へんてこな贈り物――誤解されやすいあなたに 注意欠陥・多動性障害とのつきあい方』(Hallowell & Ratey[1994=1998])
・二〇〇〇(2000)
○グニラ・ガーランド『ずっと「普通」になりたかった』(Gerland[1996=1997,2000])
▽サリ・ソルデン『片づけられない女たち』(Solden[1995=2000])
・二〇〇一(2001)
▽リン・ワイス『片づかない!見つからない!間に合わない!』(Weiss[1992=2001])
○ウェンディ・ローソン『私の障害、私の個性。』(Lawson[1998=2001])
・二〇〇二(2002)
○森口奈緒美『平行線――ある自閉症者の青年期の回想』
○リアン・ホリデー・ウィリー『アスペルガー的人生』(Willey[1999=2002])
▽ロクスケ『ひらめきすぎる人々』
▽リン・ワイス『片づけられない人のための仕事の本』(Weiss[1996=2002])
○岡野高明・ニキ リンコ『教えて私の「脳みそ」のかたち――大人になって自分のADHD、アスペルガー障害に気づく』
○ドナ・ウィリアムズ『ドナの結婚――自閉症だったわたしへ』(Williams[1998a=2002→2005])
▽キルカー&クイン『自分で自分をもてあましている君へ――あきらめないよ、ADHDの君の将来』(Kilcarr & Quinn[1997=2002]、米国の父親へのインタビュー)
・二〇〇三(2003)
○グニラ・ガーランド『あなた自身のいのちを生きて――アスペルガー症候群、高機能自閉症、広汎性発達障害への理解』(Gerland[1997=1999, 2003])
○トマス・マッキーン『ぼくとクマと自閉症の仲間たち』(McKean[1994=2003])
○泉流星『地球生まれの異星人――自閉者として、日本に生きる』
・二〇〇四(2004)
○森口奈緒美『変光星――自閉の少女に見えていた世界』
○山岸裕『社会参加序章――続・自閉症克服の記録』
○藤家寛子『他の誰かになりたかった――多重人格から目覚めた自閉の少女の手記』
○成澤達哉『Myフェアリー・ハート――わたし、アスペルガー症候群。』
▽桜井 公子 2004 『どうして私、片づけられないの?――毎日が気持ちいい!「ADHDハッピーマニュアル」』,大和出版
▽ロクスケ・WingBrain委員会メンバー『当事者が語る大人のADHD――私たちの脳には翼(はね)がある!』
○ニキ リンコ・藤家寛子『自閉っ子、こういう風にできてます!』
・二〇〇五(2005)
○藤家寛子『あの扉のむこうへ――自閉の少女と家族、成長の物語』
▽サリ・ソルデン『「片づけられない人」の人生ガイド』(Solden[2002=2005])
○ニキリンコ『俺ルール!――自閉は急に止まれない』
○東田直樹・東田美紀『この地球(ほし)にすんでいる僕の仲間たちへ――12歳の僕が知っている自閉の世界』
○泉流星『僕の妻はエイリアン――「高機能自閉症」との不思議な結婚生活』
・二〇〇六(2006)
○東田直樹・井村禮子『自閉というぼくの世界』
○ニキリンコ・仲本博子『自閉っ子、深読みしなけりゃうまくいく』
○テンプル・グランディン他『動物感覚――アニマル・マインドを読み解く』(Grandin & Johnson[2005=2006]
○服巻智子編『自閉症スペクトラム 青年期・成人期のサクセスガイド 1』
・二〇〇七(2007)
○藤家寛子『自閉っ子は、早期診断がお好き』
○東田直樹『自閉症の僕が跳びはねる理由――会話のできない中学生がつづる内なる心』
○リアン・ホリデー・ウィリー『私と娘、家族の中のアスペルガー――ほがらかにくらすための私たちのやりかた』(Willey[2001=2007])
▽桜井公子・袋居司『お片づけセラピー――ADHD/ADDのためのハッピーサバイバル法』
○ニキリンコ『自閉っ子におけるモンダイな想像力』
○星空千手『わが家は自閉率40%――アスペルガー症候群親子は転んでもただでは起きぬ』
○高森明『アスペルガー当事者が語る特別支援教育――スロー・ランナーのすすめ』
○ニキリンコ『自閉っ子、えっちらおっちら世を渡る』
○カトリン・ベントリー『一緒にいてもひとり――アスペルガーの結婚がうまくいくために』(Bentley[2007=2008]、夫がアスペルガー症候群)
・二〇〇八(2008)
○泉流星『エイリアンの地球ライフ――おとなの高機能自閉症/アスペルガー症候群』
○東田直樹『自閉症の僕が残してきた言葉たち――小学生までの作品を振り返って』
○テンプル・グランディン他『アスペルガー症候群・高機能自閉症の人のハローワーク――能力を伸ばし最適の仕事を見つけるための職業ガイダンス』(Grandin & Duffy[2004=2008])
○服巻智子編『当事者が語る異文化としてのアスペルガー――自閉症スペクトラム青年期・成人期のサクセスガイド 2』
○高橋紗都・高橋尚美『うわわ手帳と私のアスペルガー症候群――10歳の少女が綴る感性豊かな世界』(第一著者が本人、第二著者がその母親)
○ニキリンコ『スルーできない脳――自閉は情報の便秘です』
○綾屋紗月・熊谷晋一郎『発達障害当事者研究――ゆっくりていねいにつながりたい』
○高森明・木下千紗子・南雲明彦・高橋今日子・橙山緑・片岡 麻実・鈴木大知・アハメッド敦子『私たち、発達障害と生きてます――出会い、そして再生へ』
○岩永竜一郎・ニキリンコ・藤家寛子『続 自閉っ子、こういう風にできてます!――自立のための身体づくり』
○ドナ・ウィリアムズ『ドナ・ウィリアムズの自閉症の豊かな世界』(Williams[2006=2008])
・二〇〇九(2009)
○笹森理絵『ADHD・アスペ系ママへんちゃんのポジティブライフ――発達障害を個性に変えて』
○斗希典裟 20090130 『そうだったのか!発達障害 わざとじゃないモン――実録4コママンガ』
○綾屋紗月『前略、離婚を決めました』
○小道モコ『あたし研究――自閉症スペクトラム 小道モコの場合あたし研究』
○ドナ・ウィリアムズ『自閉症という体験――失われた感覚を持つ人びと』(Williams[1998b=2009])
○服巻智子編『当事者が語る結婚・子育て・家庭生活――自閉症スペクトラム 青年期・成人期のサクセスガイド 3』
○藤家寛子・浅見淳子 2009 『自閉っ子的心身安定生活!』
○小道モコ『あたし研究』
○ダグラス ビクレン『「自」らに「閉」じこもらない自閉症者たち――「話せない」7人の自閉症者が指で綴った物語』(Biklen[2005=2009])
▽かなしろにゃんこ/田中康雄監修 2009 『漫画家ママの うちの子はADHD』,講談社
・二〇一〇(2010)
○高森明『漂流する発達障害の若者たち――開かれたセーフティネット社会を』
○しーた/田中康雄監修
『アスペルガー症候群だっていいじゃない』
○兼田絢未『親子アスペルガー――ちょっと脳のタイプが違います』
○神田橋條治・岩永竜一郎・愛甲修子・藤家寛子『発達障害は治りますか?』
・二〇一一(2011)
○野波ツナ『旦那(アキラ)さんはアスペルガー』
○アズ直子『アスペルガーですが、妻で母で社長です。』
○権田真吾『ぼくはアスペルガー症侯群』
○沖田×華 2011 『ガキのためいき』,講談社
○野波ツナ/宮尾益知監修『旦那(アキラ)さんはアスペルガー――ウチのパパってなんかヘン!?』
○そろ/長谷川知子監修『僕はアスペルガー症候群』
○しーた/梅永雄二監修『発達障害 工夫しだい支援しだい―― 私の凸凹生活レポート2』
・二〇一二(2012)
○フワリ『パニックダイジテン――アスペルガーの心』
○フワリ『わたしもパズルのひとかけら――アスペルガーの心』
○兼田絢未/松鳥むう画『マンガ版 親子アスペルガー――子育て・学校生活 トラブルな毎日』
○村上由美『アスペルガーの館』
○アズ直子『アスペルガーですが、ご理解とご協力をお願いいたします。』
○沖田×華『毎日やらかしてます。アスペルガーで、漫画家で』
○かなしろにゃんこ『発達障害 うちの子、将来どーなるのっ!?』,講談社
○羽鳥ことえ『夫はアスペルガー症候群』
○東山伸夫・東山カレン/ 斎藤パンダ『アスペルガーと定型を共に生きる――危機から生還した夫婦の対話』
○野波ツナ/宮尾益知監修『旦那(アキラ)さんはアスペルガー――しあわせのさがし方』
・二〇一三(2013)
○沖田×華『×華のやらかし日記』
○小道モコ『あたし研究2――自閉症スペクトラム−小道モコの場合』
○沖田×華『ニトロちゃん――みんなと違う、発達障害の私』
○くらげ/寺島ヒ炉漫画/梅永雄二監修『ボクの彼女は発達障害――障害者カップルのドタバタ日記』,学研マーケティング
・二〇一四(2014)
○かなしろにゃんこ『コミックルポ 働く発達障害者』,講談社
○アズ直子『ずっと生きづらかった私だからこそわかる アスペルガーの子の「本当の気持ち」』
○沖田×華『ますます毎日やらかしてます。アスペルガーで、漫画家で』
○野波ツナ/宮尾益知監修『旦那(アキラ)さんはアスペルガー――4年目の自立!?』
○沖田×華『ガキのためいき・2』,講談社


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