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安楽死・日本・障害者の運動(予告)

「身体の現代」計画補足・13

立岩 真也 2014/12/10


■英語フェイスブック原稿
 [English]https://www.facebook.com/ritsumeiarsvi.en/posts/1500472513573729

安楽死・日本・障害者の運動(予告)

11/27に紹介した「障害者運動/学於日本・7――韓国の人たちと」
http://www.arsvi.com/ts/20100097-e.htm
にも記されていますが、2009年に韓国の国会議員会館で講演
What Is Lost Instead of Death: Supplement to the Description of Trends in Japan http://www.arsvi.com/ts/20091102.htm
をしました。この10月に米国の女性がネットでオレゴン州での医師幇助自殺(physician-assisted suicide (PAS))を――本人はこれは自殺ではないと語っていたのですが――予告し、話題になったことがあって私もいくつかのテレビや新聞の取材を受けました。このことについてはまた書きますが、ここでは一つだけ。
 安楽死を肯定・推進する側は生きるための処置(treatment)の停止あるいは不開始は既に許容されており、それを許容するのであれば安楽死・医師幇助自殺も当然に認められるべきであるという主張が生命倫理学の「主流派」によってなされている。そしてその主張には一理がある。このことについては私も
Sole Life (2009)
http://www.arsvi.com/ts/2009b1-e.htm
Narratives and Deeds on Life and Death I: Death with Dignity Bill, Resistance, and Bioethics (2012)
http://www.arsvi.com/ts/2012b2-e.htm
でも述べています。
そしてこうした主張によって実際安楽死やPASの合法化が推進されている現実があります。他方、日本では1970年代から処置(treatment)の停止・不開始の合法化を求める運動がありましたが、それに対して障害者他からの反対もあり、法律は制定されてはいません。これを「遅れている」と言うのが妥当なのか。それが考えどころかと思います。滑り坂(slippery slope)は、たんなる心理的な懸念としてでなく、論理的・現実的に存在してします。このことについてもまた私が書いたものなどお知らせいたします。

立岩真也
http://www.arsvi.com/ts/e.htm
訳:片岡稔

 

■コリア語フェイスブック原稿
 [Korean]https://www.facebook.com/ritsumeiarsvi.ko/posts/674499219334578

安楽死・日本・障害者運動

11/27に紹介した「障害者運動/学於日本・7――韓国の人たちと」
http://www.arsvi.com/ts/20100097-k.htm
にも記されていますが、2009年に韓国の国会議員会館で講演
「[↓頁にコリア語題あるのでそれを記載]」
http://www.arsvi.com/ts/20091102-k.htm
をしました。この10月に米国の女性がネットでオレゴン州での医師幇助自殺(physician-assisted suicide (PAS))を――本人はこれは自殺ではないと語っていたのですが――予告し、話題になったことがあって私もいくつかのテレビや新聞の取材を受けました。このことについてはまた書きますが、ここでは一つだけ。
安楽死を肯定・推進する側は生きるための処置(treatment)の停止あるいは不開始は既に許容されており、それを許容するのであれば安楽死・医師幇助自殺も当然に認められるべきであるという主張が生命倫理学の「主流派」によってなされている。そしてその主張には一理がある。このことについては私も
『唯の生』 (2009)
http://www.arsvi.com/ts/2009b1-e.htm
(英語頁です)
『生死の語り行い・1――尊厳死法案・抵抗・生命倫理学』(2012)
http://www.arsvi.com/ts/2012b2-e.htm
(英語頁です)
でも述べています。
そしてこうした主張によって実際安楽死やPASの合法化が推進されている現実があります。他方、日本では1970年代から処置(treatment)の停止・不開始の合法化を求める運動がありましたが、それに対して障害者他からの反対もあり、法律は制定されてはいません。これを「遅れている」と言うのが妥当なのか。それが考えどころかと思います。滑り坂(slippery slope)は、たんなる心理的な懸念としてでなく、論理的・現実的に存在してします。このことについてもまた私が書いたものなどお知らせいたします。

立岩真也
http://www.arsvi.com/ts/k.htm
訳:クァク・ジョンナン
http://www.arsvi.com/w/kj04-k.htm

■言及

◆2014/12/16 https://twitter.com/ShinyaTateiwa/status/544860290592948224
 「立岩真也?@ShinyaTateiwa 立岩真也2014/12/10「安楽死・日本・障害者の運動(予告)――「身体の現代」計画補足・13」http://www.arsvi.com/ts/20141210fek.htm … 英語・コリア語フェイスブック用に書いた短文でそれらでも読めます。「いいね」歓迎。日本語版https://www.facebook.com/ritsumeiarsvi

◆2014/12/16 https://twitter.com/ShinyaTateiwa/status/544876709216919553
 「立岩真也?@ShinyaTateiwa 日本語版しかないのでフェイスブック用原稿には記しませんでしたが「対・安楽死・尊厳死」読んどいてください→http://www.arsvi.com/d/et-m.htm  婦人公論』1963-2 座談会:奇形児は殺されるべきか・石川達三・戸川エマ・小林提樹・水上勉・仁木悦子 …」


UP:20141209 REV:10141217 
立岩 真也  ◇Shin'ya Tateiwa  ◇障害学 
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