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100字×3

立岩 真也 2013/03/01
リブロ池袋本店・福岡天神店企画「独立者の読書 未来を拓く本の力2」
(2013年3月1日-4月15日)
http://www.libro.jp/news/#entry_id_3177
https://twitter.com/books_power


※ お送りしたメール(2013/02/04)の一部

では100字×3ということで。(Aは言叢社のHPでは「在庫僅少」になっていて、それを信じるなら、ないことはないようです。) 立岩

……たぶんリブロのどこかのなにかに掲載されている文章……

@横塚 晃一 1975,1981増補改訂版,2007新版→『母よ!殺すな 新版』,432p.

 例えば、1978年に没した著者は、「「じゃあどうすればいいのか」などと言うな」と、なぜならその「言葉は真にどうすべきかということではなく、われわれの問題提起をはぐらかし圧殺することが目的だからです」と言う。

A吉本 隆明 1978 『論註と喩』,言叢社 ,187p.

 著者没後も親鸞についての本は出ているようだ。ここでは「喩としてのマルコ伝」から。(マルコ伝において)「<罪>は「悔い改め」によって消去されるべきものであるとともに、無くてはならぬものを指している。」

B吉田 おさみ 1983 『「精神障害者」の解放と連帯』,新泉社,246p. 1500

 「むしろ人間は単に能動的・主体的な存在でなく受動的・受苦的存在であり、ティピカルな「精神病」者は受動的・受苦的存在としての人間なのです」。著者は1931年生、「全国「精神病」者集団」に参加、1984年に没した。

……求められたフォーマットと違ったのでここにしかない文章……

 「今の自分を作った本」となると、小さい時から高校の時までに読んだ、ほとんどまったく覚えていない、たくさんの本、ということになろうが、それらはたくさんあり、そしてほとんど覚えていないので、あげられない。
 その後、なにかを変えられたと思った本はないと思う。あげたのは大学にはいったあたり(私の場合は1979年)の前後に出た本。ただ私にとってそれらは、出てからしばらく(ものによってはかなり)たって見つけた時(私は本屋に通い新刊を見るといったことをあまりしなかったと思う)、いつ出版された本であるといったことをほとんど意識しなかった。いずれも狭義の「学者」によって書かれた本ではない。それらが出た時代があるが、だからいくらか解説するのがよいのかもしれないが(@については新版に「解説」を書かせていただいている)、まずはそのまま読んでくださればと思う。

……補記……

 ※上記3冊とも以下の本に(書名だけだったりしますが)でてきます。

◇立岩 真也 2013 『私的所有論 第2版』,生活書院・文庫版


UP:20130223 REV:20130314
立岩 真也  ◇Shin'ya Tateiwa
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