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BOOK
死/生の本・6――『所有のエチカ』
(
医療と社会ブックガイド
・50)
立岩 真也
2005/06/25 『看護教育』46-06(2005-06):472-473
http://www.igaku-shoin.co.jp
http://www.igaku-shoin.co.jp/mag/kyouiku/
註を加えて以下の文章になりました。
◆立岩 真也 2015/04/06
「『所有のエチカ』:死生本の準備11――「身体の現代」計画補足・27」
a href="https://www.facebook.com/ritsumeiarsvi/posts/1584235291843452">https://www.facebook.com/ritsumeiarsvi/posts/1584235291843452
↓
※加筆の上、以下の本に収録しました。
◆
立岩 真也 2017/08/16
『生死の語り行い・2――私の良い死を見つめる本 etc.』
,
Kyoto Books
\800 →
Gumroad
このところいつも同じ始まり方になってしまっているが、「尊厳死法」を巡って、4月16日に
「尊厳死っ、てなに?」という集会
が東京であった。250人余が集まった。報道関係の人たちも多かった。前後の取材も幾つかあって、世の関心事(だとすべき)とされているようでもある。私の方ではこの集会に合わせ
冊子
を作った。当日配付の資料集と合わせA4約150頁。お頒けできる(郵送)。詳細はHPに掲載してある。
私も集会のよびかけ人の一人ということにはなっていて、自分でまとまった話をすることはなかった。後半、コメントと司会のようなことを少し。前半の講演者の話は盛りだくさんで、それを短い時間に収めていただいたから、話をする方も聞く方もたいへんだっただろう。私は、後半各10分ほどでしていただいた
「日本尊厳死協会」
の理事長の方の話、そして以前(
第6回
、2001年6月号)著作をとりあげた
清水照美
の話が、ことの是非を巡る論点をはっきりさせる意味でよかったと感じた。
尊厳死協会の理事長は、私の記憶では、次のようなことを述べられた。まず尊厳死は安楽死ではないこと。そして、尊厳死は一人ひとりの自らの価値観に基づく決定としてなされるもので、それを人に押しつけるものではないこと。そして、協会の運動、今回の法案提出は、社会保障費の削減といった財政・経済の問題を背景としたものではけっしてないこと。
それに対して、清水は、今の協会の前身である
「日本安楽死協会」
の中心人物たちの主張を簡単に紹介し、遷延性意識障害からの回復の例が数多くあることを述べ、家族など周囲の負担を心配してなされる決定が自己決定と呼ばれているのだと指摘した。
過去の主張(との連続性)については私も
『Webちくま』の方の連載
等ですこしふれた。また遷延性意識障害からの回復については、
第41回
(2004年8月号)で紹介した
小松美彦
の本などでも強調されていた。以下では、「あくまで自分のこととして決めるのであって、違う価値観の人に押し付けようというのではない」という主張について。
◇◇◇
倫理学者・哲学者の大庭健・鷲田清一編の
『所有のエチカ』
という本がある。[…]
[表紙写真を載せた本]
◇大庭 健・鷲田 清一 編 20001010
『所有のエチカ』
,ナカニシヤ出版,243p. ISBN:4-88848-590-9 2310
[kinokuniya]
※
[他にとりあげた本]
◇加賀 乙彦 編 199702 『素晴らしい死を迎えるために――死のブックガイド』,太田出版,268p. ISBN: 4872333209
[kinokuniya]
1785 ※
UP:20050427 REV:20150406, 20170817
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