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回顧復習篇

――知ってることは力になる・22――

立岩 真也 2002/06 『こちら”ちくま”』27
筑摩工芸研究所
http://www.azumino.cnet.ne.jp/human/chikuma


  このごろ副題を変えた方がよいかなと思ってしまうのですが、次回あたりはまじめに「支援費制度」の話でもすることにしましょう。今回は回顧篇?、というかバックナンバーの紹介というか、です。
  このたび私、職場が立命館大学に変わり、京都に引越しました。松本には1995年の4月から7年間いたことになります。とくに最初の2年くらいは長い本を書いていたということもあって、なるだけ外に出ないようにしてたのですが、それでもだんだんと松本市、長野県の人たちとおつきあいが始まりました。「全国自立生活センター協議会」等の集まりで話をしたり、文章を書いたりしていたので、知ってくださっていたようです。調べたら、97年11月、「上田地域障害者生活支援センター」の開所記念の講演会で、橋本和子さんと二本立てで講演したのが県内での最初の仕事。そして上田のセンターに続いて松本でも「市町村障害者生活支援事業」を行なう組織を作ろうという話がちくま出身者・関係者を中心に具体化していきました。私も市役所に説明に行ったり(98年9月)。そして「松本市障害者自立支援センター・ぴあねっと21」が始まったのが99年の10月、というような順序だったようです。
  本誌にはじめて原稿を書いたのは97年12月です。そのときには、イギリスのコミュニティ・ケア、ケア・マネジメントを見てきた話を書きました。イギリスに行ったのはその年の夏です。私たちがロンドンにいる時にダイアナ妃が亡くなりました。またそのとき部屋もいっしょでそのテレビ・ニュースをいっしょに見た(何言ってるかはよくわからなかった)高橋修さんは99年2月に亡くなりました。1990年代の日本の障害者運動を牽引した偉人でした。
  高橋さんの話は終わらないのでそのうちということにして――と以前にも書きましたが、そのうちほんとに書きます――、その次の『こちら”ちくま”』第6号から連載が始まって、まる4年が経って、今回が22回めということになります。すべてをホームページで読めます。ちくまのホームページにも掲載されています。ちなみに私のページが変わりました。名称はarsvi.com、http://www.arsvi.comです。いちいち入力しなくても私の名前で検索すれば出て来ると思います。私たちが1990年に書いた本が『生の技法』(副題が「家と施設を出て暮らす障害者の社会学」、藤原書店)で、それをラテン語で言うとars vivendiで、そこから来ています。arsは英語だとart、芸術と訳すと本来からの意味からは少し狭くなり、私たちは技法としたのです、という話も脇道でした。何が言いたいかと言うと、これまでの22回分+最初の1本すべてがホームページに載っていますのでどうぞ、です。「立岩」のところをクリックして『こちら”ちくま”』掲載の文章を一つ選び、そこから「ちくま」にいくと、バックナンバーも読んでいただけるようになっています。
  最初の方で書いたのは「若いうちに生活保護を使おう」「自分が選んだ人をヘルパーにする」「移ることを支える」「「市町村障害者生活支援事業」のこと」「ガイドヘルプは使える」といった具合で、「力になる」もそれほど誇大広告ではなかったのではないでしょうか。状況は当時からそう大きく変わっていないので今でも使えるところはあると思います。その後「大学に通いながら世間を知る」「介護保険は使えるか」「あればいいってものではない」「「自立」?、なにそれ?」「「自立生活運動」」「「NPO」のこと」(1〜5)「おわび+おしらせ」「つよくなくてもやっていける」「『自立生活運動と障害文化』」「福島智さんのこと」「おくりもの、というもの」「これからの介助のこと」と続いてきました。このあたりは他の新聞や雑誌や辞典に書いたものが多くなっています。基礎知識を得るには使えるものもあるかと思います。
  そして、ちくまやぴあねっととの関係では、私の方で提供したものより、もらいものの方が明らかに多かった。勤めていた信州大学の医療技術短期大学部(10月から医学部保健学科になります)の看護学科(10月から看護学専攻)の卒業研究等で、おおいにお世話になったのです。そうして何本もの学生たちのレポートが生まれました。例えば1998年度には「障害者の外出支援サービスの調査研究」。これはこの年に自立支援センターちくまが始めた外出支援サービスについて調べたものです。そして昨年度は「法人格を取得するということは」。これはいま法人化・立て替え・引越しで大忙しのちくま、すでに法人格を取得して活動している「コムハウス」、検討中の「パノラマ作業所」で聞き取りさせてもらってまとめたものです。その他、様々なところで様々な人に学生がお世話になりました。感謝です。これからもきっとお世話になると思います。よろしくお願いいたします。
  そしてこれらのレポートもホームページからご覧になれます。ADSLも普及してきて、ようやく――もちろん加入すればですが…、私も4月半ばからADSLにしました――あまり時間を気にせずインターネットを使えるようになってきました。見て楽しいというページではありませんが、どこに引越そうが同じ条件で見てもらえるのがインターネットのよいところです。長野県内のイベント情報等いただければ「これからあること」欄に掲載させていただきます。再度、よろしかったらどうぞ。


UP:2002
筑摩工芸研究所/自立支援センター・ちくま  ◇連載・知ってることは力になる  ◇立岩 真也
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