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使えるページを楽して作る

立岩真也(立命館大学政策科学部助教授) 2002/07/20
『臨床看護』28-9(2002-8)(ヘルス出版)
特集:ナースのためのインターネットの利用法)
http://www.herusu-shuppan.co.jp/rinsho/ri200208.html

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1 スクラップのように使う

  依頼されたのは、「社会的資源・人的資源の活用(のためのインターネットの利用)」だったのだが、インターネットでホームページを検索すること自体は簡単だ。電話帳より使いやすい。検索語によっては出てくる数が多すぎてとまどうが、それでも誰でも使えるし慣れる。それに私自身いたって単純な使い方しかしていない。また具体的に知りたいことは人によってそれぞれだろうし、ときと場合によって変わるだろう。様々な分野の「お薦めサイト」の紹介や、様々に有益な使い方を教える雑誌等もある。これから紹介する私のホームページにも2000よりは多いサイトが掲載されていて、ある程度は分類されてもいるから、そこからも見つかるかもしれない。ということでこれは略。ただ、情報の保存について、これもわざわざ書くほどのことではないのだが、こないだホームページで情報を集めながら卒業研究をしていた学生が知らずにわざわざめんどうでもったいないことをしていたので、少し。
  探して見つけて読んでその場でおしまいということもあるが、見返したいこと、再度訪れたいこと、中身をとっておきたいこともときにはある。「お気に入り」「ブックマーク」に登録していく、場合によっては後でそれを整理するというやり方もあって、それはそれでよい。そして、ページごとファイルとして保存するというメニューもあるからそれもよい。印刷するという手もある。だが、必要なところだけコンピュータで読めるファイルにとっておいて、必要ならあとで整理すると、かさばらずに手軽に使えてよい。
  必要なのが文字情報だけの場合には、直接に画面からコピー&ペーストでファイルに貼りつけ、テキスト・ファイルで保存してしまう。(表示されている文字が実は画像である場合にはその部分はコピーできない。デザインされたタイトル文字などがそうなっていることが多い。それは手作業で入力することになる。)これが一番単純な保存法だ。スクラップのようだが、しかしスクラップよりかさばらない。さらにその出所=住所=http://www.…というURLが画面の上の「場所」に出ているから、それもコピー&ペーストしておくとよい。すると「出典」を記録したということになる。それを自分のための資料として使う。それだけ。

2 自分のために作る

  そうして作ったものをすこしだけ整理すれば、もうホームページが作れてしまう。画像は別のタイプのファイルになるが、文字についてはHTMLファイルを作ることになる。これは、基本的にはテキスト・ファイルという一番単純な(どんなソフトでも読める)ファイルで、文字と、文字の形や大きさやリンク先など様々なことを指示する記号=「タグ」のついたもの。ウィンドウズだと「.htm」というファイル名に、マックだと「.html」というファイル名になる。その作り方、記号の意味についてはたくさん解説本が出ている。もっとも簡単には
(*以下、このホームページ内ではそのままではタグとして機能してしまうので、 <>を[]としてあります。)
   [HTML][TITLE]名称[BODY]
   名称[BR]
   本文[BR]
   [A HREF="../index.htm"]トップページへ[/A][BR]
   [/BODY][/HTML]
  こんなのでよい。私が使っているタグは、他には、文字を行の真ん中にもってくる[CENTER]文字[/CENTER]と、行間に区切りの横線を入れるための[HR]ぐらい。タグをいちいち入力するのは面倒だが、ワープロソフトには辞書登録があるから、これらの記号をそれに登録してしまえばよい。それだけで最低限のファイルはできてしまう。それに画像ファイルを付けることももちろんできる。そして前述したやり方でメモしたホームページの住所を使って、[A HREF="http://www.arsvi.com"]http://www.arsvi.com[/A]とか、[A HREF="http://www.shinshu-u.ac.jp/index.html"]信州大学[/A]と、それを貼り込んでいくと、いわゆる「リンク集」のファイルができてしまう。
  もちろん、ホームページを作るためのソフトを使うと、タグ等を知らなくてもファイルが作れるから、それを使うのが正しいのだろう。ただ私はたんに、「松」という、知っているとその人の過去がわかってしまうような古いワープロ・ソフトで作り始めてしまって、今でもそうしている。だから、どんなソフトがよいのかなどまったくわからない。ただ、少なくとも私のページのような無愛想なページでよいのであれば、単純な方法で簡単に作れる。ファイルを次々開き、さっさと入力して仕事を素速く終わらせてしまうにはこの方がかえって楽なのではと思う。
  そして、インターネットを見るときに使うネットスケープ・ナヴィゲーターやインターネット・エクスプローラーといったブラウザーと言われるソフトを自分のための資料を見るために使う。このソフトで自分で作ったファイルを見ればよいのだ。「場所」という窓のところには、普通は「http://……」が表示されたり、自分で入力したりするのだが、そこに例えば「d:\net\index.htm」と入力すれば自分の機械の中のファイルが表示される。入力は面倒だから、それを「お気に入り」に登録してしまえばよい。(これはホームページを自分で立ち上げた場合、実際にサーバーにファイルを送る前の試しにも使える。)
  つまりインターネットに実際に載せなくても、自分のコンピュータの中に、自分用にホームページを作ることができる。ノート代わりになり、リンクの機能が簡単に使えるから便利だ。そして自分のファイルは自分の機械の中だけでも、インターネットに接続した状態なら、そこから外につなげていける。つまり自前のリンク集になる。ただリンクだけではつまらない。それにニュース等はどんどん更新されていくから、同じ住所=URLに行っても、もうないことがある。その場合には、本文などをコピーしておくことになる。それを個人的に利用する分には問題がない。あとは自分で書いた文章等も加える。

3 発信のためにも作る

  ただそれだけだと退屈だし、それを他の人にも使ってもらえたらよいと思う。それで自分で作ったページをインターネットに載せようということになる。このときに中身が公開されることになる。誤解があるようなのだが、公開された文章については、基本的には「引用」自体は問題ないし、ことわる必要もない。また、ホームページやその中に収録されている文章のURL等を、承諾を得なければ記してはならないということもない。それは、公刊されている文献から引用してならないとか文献の名前・出典を記してはならないなどということがないのと同じである。(だからリンクしたら知らせてくださいとお願いすることはできるが、許可なくしてリンクしてはならないという主張はできない。そういう人はそもそもホームページを運営すべきでない。)問題なのは、中身をそっくり全部使ってしまうとか、文章の所在・作成者を記さないとか、誹謗中傷のために中身を歪曲して紹介するとか、それで儲けてしまうとかといったことである。
  ホームページを作るのはいくらかでも公的な性格をもつ組織にとっては義務であり、研究者などもその仕事を社会に知らせる責務があると考えるが、それ以外は、理由はなんでもよい。検索したら誰かのページが出てきたが中身がなくて迷惑に思ったという経験は誰もがあるだろうが、しかしそれを止められはしない。作っている側が、自分が書いていることは誰でもが読めてしまうものであることをわかっておく必要はあるが、あとはその人に委ねられる。以下は文字を書き発信することを仕事にしている一人の人の使い方にすぎない。参考になるところがあったら、参考にしていただければと思う。
  1990年に『生の技法』という本を共著で書いたのだが、そのために作った文献リストや年表などの資料等、様々な情報を使える人には使ってほしいと思い、その旨本の末尾に記し、印刷物やフロッピーで希望する人に郵送したりしていたのだが、これはなかなか面倒なことではあった。更新したものをその都度提供するわけにもいかない。そうした情報提供がホームページを作ればもっと簡単にできそうだった。また、1993〜1994年度に勤めていた千葉大学の学生たちの報告書『NPOが変える』ができたのが1996年の春で、その際作ったファイル(ワープロソフトで作った報告書用原稿と資料)があった。またその前の年に作った報告書『障害者という場所』がちょうど売り切れてしまったところでもあり、そのファイルもあった。ホームページだったらそれを読んでもらうこともできると思った。そんなことが一つのきっかけだった。(ホームページで宣伝して通信販売した『NPO』の方もやがて売り切れ、いまはホームページに全文を掲載している。)そしてもちろん、自分自身が書いたもので掲載できるものは掲載して読んでもらいたいし、本になったりしているものは買って読んでほしいからその広告もしたいと思った。
  それで1996年6月にホームページを始めた。作り始めた時には、まったく何も知らなかった。私自身の機械ではインターネットにつなげず、自分の作ったページを自分で見られないという状態がずいぶん長いこと続いた。アクセス・カウンターというものを付けたのが1998年の8月、それから約4年後のこの6月で、最初のページ(index.htm)へのアクセスの累計が40万件になった。徐々にアクセスは増えてきている。
  ときどき「まめですね」と言っていただくことがあるのだが、私は性格的には少しもまめではなく、それはこの原稿を書いている机の周囲の混乱が物語っている。ホームページを更新しているのは、そういう自分のためにということもある。参加しているメイリング・リストに様々な情報が入る。様々な組織の会報がメイル・マガジンとして送られてくる。とくに私のように情報を材料に仕事をする者にとってはなにかの整理をしておくとよい。とはいえ、なかなかする気にならないのだが、他の人にも見てもらえると思うと、やる気が少し増える。自分用、他の人用、この二つのどちらかだけだとなかなかつらいが、両方あるとよいのだ。お客さんが来るついでに、われながらこのままではどうにもならないと思っていた自室を片付けるといったようなものである。

4 まずは単純なものを作る

  最初から立派なものを作ろうとするとなかなか大変だ。形から入っていくと、作成や更新がかえっておっくうになってしまうかもしれない。文字情報が中心なら、その辺はあまり気にせず、シンプルなものをまず始めてしまった方が、更新も楽だし、よいかもしれない。すぐれたデザインのよく配慮されたページもあって感心するが、他方にはどうかなと思うものもある。背景の色と字の色、そのコントラストによって、色覚障害の人には、あるいはそうでない人にも見にくいことがある。視覚障害の人への対応も考えないとならないが、すると例えばpdfファイルは好ましくない。その辺のガイドラインも発表されているが、まずは単純なものを作ればあまり問題はないということもある。
  全部で1ファイルということもなくはないにせよ、たいていは複数のファイル=ページでホームページが作られる。各ページはトップページにつながるようになっていた方がよい。本だったらすぐに目次に戻れるし、誰が書いた何という本かわかるのだが、ホームページの各ファイル=各ページにそういう部分がないと、本のページの一部が切り取られてばらばらになっているようなものだ。検索して文章が出てきて、これはどんな人が作っているどんなページにあるのだろうと気になることはよくあるのだが、それがわからないのである。ちなみに、こういう場合には「場所」のところ表示が…/aaaa.htmになっているとして、バックスペースでaaaa.htmを消すと、そこ=そのディレクトリにある他のファイルが表示される場合や(さらに消すと=上位のディレクトリに移動すると)トップ・ページに行くことができることがある。それでだめな場合には、消した上でindex.htmなどと入力してみると出てくることもある。しかし面倒ではある。だから、作る側で、トップ・ページに行ける(戻れる)ようにしておく。各ファイルについて誰がいつ作成した文書であるかがわかった方がよいのかもしれないのだが、私の場合は、面倒だからあまりしていない。けれども、トップ・ページに戻れれば、最低限、誰のホームページ内のページであるかはわかる。
  ファイル名の整理法も問題になるかもしれない。私の場合は、組織別、人別等のファイルを作る。主題別の場合もある。大きくなるとそれを年ごとに分けたりする。また本や論文などは発表された年月日をファイル名に使っている。(私の場合、使っているワープロソフトが、ファイル名は半角8文字までしかだめという信じがたく古いのものなので、8文字以内になっている。ただそれはわるいことばかりでもない。)ただこういう工夫・苦労はファイルの数が多い場合で、そうでなければそんなに気にすることもないかもしれない。

5 どこにファイルを置くか

  次の問題はどこにそのファイルを置くか。ファイルが置いてあり、利用者がアクセスする機械をサーバーと言うが、どこのサーバーを使うかである。機械の高性能化・低価格化やADSLの普及などもあって、自分の機械をサーバーにすることが自宅でもできるそうで、私の知人にもそうしている人がいる。それもよいかなと思わないでもなかったが、かかるかもしれない手間・時間のことを思ってこのたびは見送った。
  次に、組織に属しているとそこのサーバーを使わせてもらうこともできる。私は信州大学医療技術短期大学部に務め始めて約1年後にホームページを開設し、それからこの3月まで6年近くお世話になっていた。そして4月に勤務先が変わり、そこに移し変えることもできると言われた。ただ私の場合の特殊事情として、同じ大学でのいまの学部への所属が1年間だけで、来年度からは新しく開設される大学院に属することになる。その大学院用の新しい場所を作ってもらうのに手間取りそうだった(実際手間取った)ということもある。また大学のサーバーを使う場合には、内容の制約もないではない、かもしれない。検閲のようなことはされないにしても、例えば来年度開設の大学院についての情報を提供したいが、文部科学省の正式の認可はまだであり、あくまで非公式情報とことわって流すにしても、大学のサーバーからではなんとなく気兼ねがある。そして、大学はむろんホームページの管理が本業ではなく、専任のスタッフがいるところも少ない。それに対して民間の場合にはなにはともあれ「お客さま」になるから、文句は言いやすくなるし、迅速に対応してもらえる(かもしれない――実際、契約して二度ほど接続できない状態が起こったが数分から1時間ほどで対応してもらった)。さらに、大学のサーバーだと(他のやり様はあるのだろうが)学校に行って学内のLANを使ってファイルを転送していたのが、それが自宅からできるようになるメリットもある。それで民間会社と契約することにした。
  メイルやインターネットを見るためにプロバイダーと契約するとある程度の量までは基本料金でホームページを置かせてもらうことができることもある。たいていはそれで間に合うだろう。ただ私の場合には量が50メガバイト(ファイルの数が約5000)ぐらいあって、こうなると例えばニフティなどの場合には追加料金がかかることになる。結局ホームページについては、新しいところと契約することにした。どうしたらよいかわからなかったが、本屋にいってコンピュータ関係の雑誌の棚を見て、そういう会社の一覧が載っている雑誌があったので買って帰った。たくさんあって選ぶのに困ったが、中小企業でがんばっているという印象を受けた京都の会社と契約することにした。京都に引越したのでという事情も(インターネットなのだから関係ないのだが)ある。申し込んで数日、わりあい簡単に開設できた。あとは自分の機械で作ったファイルをサーバーに転送する。そのためのソフトが必要だが、それは無料で手に入る、扱いは難しくない。雑誌や解説本やオンラインに解説もある。ほぼ同時期に自宅の回線をADSLにした。自宅からファイルを転送するのにかかる時間を気にしなくてすむし、時間自体が短くなった。

6 「独自ドメイン」をとる

  次に、住所というか名称というか、である。組織に属している場合には、http://ehrlich.shinshu-u.ac.jp/等とまずあって、そのあと自分用のファイルを置く場所が入る。これは指定されるかもしれないし、自分で名前をつけられるかもしれない。民間の場合でも同様で、普通はプロバイダーによって決まっている部分と自分で決める部分をつなげた名称になる。それでよいかとも思ったが、今回は「独自ドメイン」を取得することにした。
  一つには、これからできるだけ名称を変えたくはないと思った。これまでにも多くの人にリンクしてもらったりしている。そのリンク先を変更するのは面倒だし、なかなか変更の情報を行き渡らせるのも難しい。また自分で書く論文や記事でも、多くホームページの所在を記している。それが変更されたら見つからないことにもなりうる。勤める組織はこれから変わらないにしても、組織の中でサーバーが変わり、名称が変わるかもしれない。私の場合には、信州大学にいた間に4回の変更があった。やむをえないことだったのだが、できるだけそれは避けたい。民間のプロバイダーを利用している場合にも、安い会社に切り換えたりする際に別の名称になってしまう。つぶれる恐れもなくはない。もう一つ、名称がどうしても長くなってしまうということもある。私の学校ではhttp://ehrlich.shinshu-u.ac.jp/tateiwa/だったがこれは短い方で、もっと長くなってしまうこともある。
  そこで、そういうことができるらしいことは知っていたので、自分で名前を取得することにしたのだ。それを「独自ドメインを取得する」と言うらしい。登録に関わる仕事は契約した会社に代行してもらった。というか、それが会社の仕事の一部なのである。
  名前は短いのがよかろうとは思った。いろいろ考えたが、以前書いた本の題の『生の技法』をラテン語でars vivendi というのだが、それを、ただ全部だと長いからその一部を、使おうと思った。けれどもすでにその名称が使われ、重複する可能性はあるだろう。どうなっているのだろうと思い検索してみると、ドイツだったか同じ名前のホテルがあったり、そういう名前のレコード・レーベル(製作元)が過去にあったりしておもしろくはあった。ともかく略し方によっては使えそうだという見当はついた。それにしても名前の重複をどうどうやってチェックするのだろう。希望名を申込んで、あとで返事が来るのだろうか、と思ったりしてしたのが、実際には、希望の名称を契約先の会社のホームページ上に記入すると、瞬時にもうそれは使われていますから別のにしてくださいといったメッセージが出てくるという仕掛けになっていた。で、いくつかやって、例えばarsvだとすでに他に使われているが、arsviで切ると他にないことがわかった。で、どうもしっくりこない感はあったが、まあいいかと、「www.arsvi.com」にした。「.com」は普通は民間の営利組織が使うもので(非営利組織は「.org」、他に個人用とされるもの等もある)ということだが、実際には資格審査のようなものがあるわけでなく、どちらの方がよいかなと思い、ほとんど語感で「.com」にした。申し込んでからはこちらも早かった。数日で使えるようになった。
  いまサーバーにファイルを置かせてもらっている料金が月2000円(100メガバイトまで)、独自ドメインの取得に10000円かかり、3年後からドメインの管理料として1年に5000円かかるという。これを高いと考えるかどうか、よくわからないのだが、いまのところ、これでよかったのかなと思っている。

7 そして増殖させていく

  こんなふうにこの四月にリニューアルしたホームページについて最後に少し紹介する。
  【これからあること】の欄。これは他にもよくありそうで意外にないように思う。カレンダーのようになっていて、いつどんなイベントがあるかが簡単に記してあり、そこからこのページの中のファイルや他のホームページのファイルにリンクされたりする。そして、もう終わった分は【もうあったこと】の方に移動する。もう6年分あるが、これを続けていけば、年表とはまではいかないが、いつどんなことが話題になったのか知る上で、参考になるかもしれない。
  【全文掲載】の欄。情報・文献の所在だけでなく、情報・文献そのものが読めるにこしたことはない。商業誌や市販されている単行本の文章の掲載は難しいが、そうでなければ自分のものも送っていただいたものも積極的に載せている。分量も内容も様々だが、それが合わせて1000ほど。
  【医療と人間・社会】【生命倫理】といった主題別の大きな項目があり、そこからだんだんと細かく枝分かれしていくのだが、それとともに【50音順事項索引】もファイル数が多くなるとあった方が便利。数だけはたくさんあるが、きちんと整理された内容豊富なファイルはほとんどない。ただ、これからは、とくに(例えば医療や生命に関わる)「現代史」についての情報・資料を収集し(書籍として刊行するのは費用面で困難でもありまたどうしても必要でもないから)ページ上に掲載していこうと考えている。これは一人でできることではないから、他の人の協力を得、来年度以降は私の属する大学院のプロジェクトとしても行なっていきたいと考えている。
  この企画にも(将来的には)関連するが、【人】の欄は人名の50音順・アルファベット順リストから国内外約430名について著書・論文のリスト等のファイルが見られる。中身のあるファイルが少し、あまりないファイルがたくさん。そして【本・雑誌】の欄。送ってもらった本や買った本等、主に新刊の本の紹介や書評を掲載。著者割引価格で買い取った本をその価格で送りますというコーナーもある。医療(と社会)に関わって出版された本の出版年順リスト(現在約600冊)も作り始めている。他にこれはよくあるコーナーとして【関連ホームページ】、いわゆるリンク集、等。【立岩真也】にある私の書き物等のリストからこの原稿にもリンクさせ、さらにそこから関連するファイルにリンクさせる。まずはhttp://www.arsvi.comにつないでみていただければ、さらに情報や文章等送っていただければ、深謝。


[キーワード]インターネット、ホームページ、www.arsvi.com

[要約]ホームページを作るとき、自分のためにも役に立ち、他の人にも提供できるという二つが同時に実現されうる。だからページを作り続けていくことが可能にも容易にもなる。自分に役に立つところ、簡単に始められるところからまず始めてしまう。そんなふうに作ってきた自らのホームページの作成と運営について報告する。


UP:2002
ホームページの作り方  ◇立岩 真也
TOP HOME (http://www.arsvi.com)