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おわび+おしらせ

―知ってることは力になる・16―

立岩 真也 2000 『こちら”ちくま”』21
(発行:自立支援センター・ちくま


 ◆まずおわび。前回の題、まちがってました。「「NPO」のこと・5」のはずが、「お金のこと→についてのお願い」というその前の回の題になってしまいました。前回の文章には「お金のことについてのお願い」はなかったので、これではなんのことかわかりません。すみません。けれども、依然として、入院する人に付き添う家族の人を支援し、その人たちの宿泊場所を提供する、「カンガルーの会」「浅間カンガルーハウス」への資金提供の「お願い」は継続中です。どうかよろしく。
 ◆この秋、「女性と福祉――生活のなかから見えてくるもの」という題の「松本市女性センター講座」があります。場所はMウィング3階、女性センター・ネットワーク室、午後1時半〜3時半。詳しくは松本市男女共生課(39-1105、担当・関さん)にお問合せを。10月17日(火)中井紀代子さん(松本短期大学)「女性の自立と社会福祉」、31日(火)六井洋子さん(田川福祉ひろばコーディネーター)「折り返してからの仲間づくり」、11月17日(金)福島昭子さん(蟻ケ崎西町会長)「地域の支えあい」とあって、11月28日(火)はちくまのスタッフであり「ぴあねっと21」の所長でもある大下京子さんの「「障害者」でなく「女性」として」です。それで私は最終回、12月15日「少子・高齢化をどう見るか」という題でお話しします。最初「少子・高齢化社会はよい社会」という題でどうでしょうと申し上げたのですが、どうも少し“過激”だったようで、こうさせていただきました。1997年の11月、私が働いている信州大学医療技術短期大学部の公開講座で私が担当した回の題が「…よい社会」、今年の2月、松本青年会議所が主催したシンポジウム「今を生きる、豊かな福祉社会実現のために」でお話ししたのもほぼ同じ話で、私はほんとに「よい社会」だと思っているのです。というか、「大変だ、大変だ」と騒ぐ騒ぎ方がおかしいと思っているのです。ただそう思うことは、ではいろいろなことを今のままにほっとけばよいということではありません。そんなことをお話ししようと思っています。
 ◆理屈っぽくこのことについて書いたのが、『思想』という“堅い”雑誌(岩波書店)の今年の2・3月号に連載された「選好・生産・国境」という論文なのですが、それはそれとして、この10月、一人で書いた本としては2冊目ということになる『弱くある自由へ』という本が出て(青土社、2800円+税)、この本もそんな気持ちで書かれています。もしかすると大きな本屋さんだったらあるかもしれませんし、どんな本屋さんからでも注文できますが、Eメイル(TAE01303@nifty.ne.jp)かファックス(39-2141)をいただければ2400円(+何冊でも送料1回300円)で直接私からお送りすることができます。手渡し可能なら送料は不要。上記のMウィングでの講座でも取り扱ってもらえるようにしましょう。既発表の文章を集めただけのものです。ただ寄せ集めだけに、「介護」のこと、「自己決定」のこと、「障害者運動」のこと、また「遺伝子検査」のこと、「安楽死」のこと、等々、いろいろなテーマが論じられていて、そしてそれらがどうつながっているのかわかるようになっていると思います。どうぞよろしく。



自立支援センター・ちくま  ◇『弱くある自由へ』  ◇立岩 真也
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