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「施設と人権」シンポジウムに(仮)

立岩 真也 19980905
第4回「施設と人権」シンポジウム&全国交流集会 於:戸山サンライズ


■1

1施設名を出して実態を表に出し比較することの大切さ
2施設からの移行 とその支援について
3サービス供給システムの変更について

について話をさせていただくことになると思います。
一番短いと以上のようになります。

■2

 もう少し補うと

 1については

  全国の実態を知り,もっともよいところと同じになるよう要求する。
  同じ法律による施設なのだからできないはずはない。(自治体独自の
  加算の差が絡むので実はそう簡単でないが,それでもできることはあ
  るはず。)今回の私たちの報告書は施設名を表に出していない。しか
  し,本来出していけないという理由はない。米国などでは,各病院の
  成績表を非営利の民間組織(NPO)が作って医療の利用者に配り,
  選択に役立ててもらうという活動がある。それによって病院の側も利
  用者の意向に応えようと努力する。療護施設の場合は,利用する施設
  を選べないから,この通りにはいかないが,それでも,情報は役に立
  つ。役に立てることができる。

 2については

  施設に入りたいが入れない人に入ってもらうためにも,出られる人,
  出たい人が施設から出られるようにすることが大切であり,それを支
  援する活動が大切である。ただ療護施設自体にはこの支援を行える能
  力はないし,求めても無理。地域の,特に障害をもつ当事者の組織が
  この支援活動を担うことになる。そうした組織との連携をはかってい
  くという方向があるだろう。

 3については

  今のシステムのもとでは難しい。だが,基本的に,他の様々なサービ
  スは利用者=消費者が選べるのに福祉サービス,特に施設でのサービ
  スは選べないというのはまったくおかしなことであることを確認する。
  選べてよいはずだという原則,基準から現状を見て,改革の方向を考
  えること。



施設  ◇立岩 真也
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