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こうしたらよいとおもいます

立岩 真也 1998年7月13日
第3回東京都障害者ケア・サービス体制整備検討委員会


   国のも都のも 「事業実施要綱」というおおまかなきまりによれば
  (じつは両方は同じではなくて,都のきめたほうのがちゃんとしている。
   国のよりも都のほうが全体的にかんがえることになっている。)

    1)委員会をつくって手助けのやり方をはなしあう
    2)それ(の一部)をためしにやってみる

   この2つをやることになっていて この話しあいは1)。
   もちろん,その話しあいのなかで,2)のやり方も決めるのだと思う。

■まず1)

 @ 知的なしょうがいの人については,これまであまり,国や東京都や市などの
  お金を使っておこなう手助けがなかった。だから,どういう手助けがあったら
  よいのかを考えて,それをどういうふうにじっさいにおこなうかを考えるひつ
  ようがある。
   そのためにいけんを出してもらわないとならない。

 A 身体のしょうがいの人にされる手助け=サービスは,介護人派遣事業(かい
  ごにんはけんじぎょう)という名前だったもの,そして,ホームヘルプサービ
  ス。これらをこんごどうするか。これが大きなもんだい。

 ・ある人がどれだけ手助けを使うかをどうやって決めるのか。
  今までは,たりなかったらただふやせばよかった。けれど,たくさんいる人も
  いるしあまりたくさんいらない人もいる。そこのところをどうやって分けるか。
  公的介護保険(こうてきかいごほけん)での決め方はよくないから,もっと別
  のやりかたを考えたほうがよい。
  わたしは,一人一人について量をきめるというより,手助け,介助〜介護にか
  かるお金が別のところに使われないようにすれば,それでよいとおもう。
  (お金はみんながほしいが,介助はあればあるほどよいというものではない。)
 ・公的介護保険とのかんけい。(これはたいせつ。)
 ・サービスするのをたのまれている団体に都や市からわたるお金のこと
  (市などからもらったお金でこじんでやとう→その分安くなるから,時間が多
  い方がいいと思う人もいるだろう。)
   Aについて,ことし中にみんな決めるのはむずかしいなら,ことしの会議で
  は,考えないといけないこと,きめなくてはならないことをはっきりさせ,お
  おきな方向を決めて,こまかなことはそれからかんがえることにしてもよい。

  ※@とAは国の要綱では検討事項の(ア)(エ)(オ)に,
       都の要綱では検討事項の全体に関わる

■2)

 国がきめようとしているケアガイドライン〜させようとしている「…整備支援施
行的事業」(…せいびしえん・しこうてきじぎょう)=1)+2)は,あまりよく
かんがえられたものではない。そして,国がためしにやってみろといっている2)
=「介護等サービス提供計画作成試行的事業」(都のだと,「介護等サービス試行
的事業」)も,もし,手助けがいる人にとってよいものにしようとしたら,もうは
じまっている「…生活支援事業」(せいかつしえんじぎょう)と,じっさいには,
くべつがつかないものだとおもう。くべつするひつようがないものだとおもう。
 そこで,2)の「試行的事業」をためしにやってみさせるとき,「生活支援事業」
をやっている団体にやってみさせるのがよいとおもう。
 そしてやってみて,そのけっかをみて,そのあとどうするか,ちゃんときめれば
よいとおもう。

  ※このことについては第1回にくばられた報告書『障害当事者が提案する地域
   ケアシステム――英国コミュニティケアへの当事者の挑戦』をみてください。
  ※以上は国がけんとうしろと言っていることの(イ)〜(エ)に対する,とり
   あえずのわたしのこたえ。ためしにやってみて,まちがっていることがわか
   ったら,なおせばよい。

■ちかごろかいたものでかんけいするもの

◆98/01/01「ケア・マネジメントはイギリスでどう機能しているか」
     『ノーマライゼーション 障害者の福祉』1998-1 10枚
◆98/01/00「ケアコンサルタント・モデルの提案――ケアマネジメントへの対案と
     して」(中西正司との共著),ヒューマンケア協会ケアマネジメント研
     究委員会,『障害当事者が提案する地域ケアシステム――英国コミュニ
     ティケアへの当事者の挑戦』,ヒューマンケア協会・日本財団,131p.,
     1500円 :63-113 160枚
◆98/06/20「自己決定→自己責任,という誤り――むしろ決定を可能にし,支え,
     補うこと」,『福祉展望』23:18-25(東京都社会福祉協議会) 21枚
◆98/06/25「どうやって,英国の轍も踏まず,なんとかやっていけるだろうか」
     『季刊福祉労働』79:12-22 25枚
 cf.
 第1回 19980511
 第2回 19980622

 当日配付資料
 1 委員からの提言要旨
   (上記「こうしたらよいとおもいます」はここに掲載)
 2 知的障害者のための施策(サービス)
 3 知的発達障害者の高齢化に関する研究会報告書
   (知的発達障害者の高齢化に関する研究会)
 4 心身障害者(児)入所施設サービス評価基準
   (東京都心身障害者(児)入所施設サービス評価委員会)
 5 平成8年心身障害児実態調査及び身体障害者実態調査の概要について
 ・ 第2回東京都障害者ケアサービス体制整備検討委員会議事録(案)


UP:1998
立岩 真也
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