良心的兵役拒否 [英]conscientious objection 300字
宗教的、哲学的、思想的あるいは政治的な信条に基いて兵役を拒否すること。兵役に服しても戦闘業務に就くことなどを拒む場合もある。ヨーロッパでは、宗教上の理由による兵役拒否とその迫害の長い歴史を経た後、合衆国他でクェーカー教徒など宗教上の理由と確認された場合に兵役拒否が認められるようになった。日本でも日中戦争時にキリスト教徒のグループが兵役を拒否した燈台社事件があった。現在では多くの国で、宗教上の理由に限らず広く個人の良心に発する兵役拒否が認められている。拒否者には一定期間の非軍事的な公共の任務への従事が義務づけられることが多い。ここに在るのは国家がどのような行為を義務としうるのかという問いである。