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「他人介護加算」

立岩 真也 1999/05/15
『福祉社会事典』,弘文堂


300字

 生活保護の生活扶助の加算の一つに介護加算があるが,その中に家族介護加算と別に他人介護加算がある。家族外の介助により生活する場合,介助者に支払われる費用として支給される。自立生活を始めた人達の要求運動によって,厚生大臣が承認した場合,1975年度から例外的に特別基準での支給が行なわれるようになり,これが介助を得て暮らしていく上での有力な手段となった。さらに1991年度から,原爆者特別措置法の介護手当を引き上げたのに合わせ,支給額が改善されるともに知事の承認による特別基準が新設された。1998年度の月額は7万1400円,特別基準では知事承認10万7100円,厚生大臣承認の上限(地域により異なる)が月額18万4100円である。

■言及

◇立岩 真也 2020/06/08 「制度を使う・1――新書のための連載・5」,『eS』013

◇立岩 真也 2020 『(本・1)』,岩波新書


UP:1999 REV:20071108
生活保護介護加算・他人介護加算(特別介護料)  ◇介助(介護)  ◇生活保護  ◇立岩 真也  ◇Shin'ya Tateiwa
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