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「最近のメールから」

斉藤 龍一郎(さいとう りょういちろう) 20001222.
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アフリカ日本協議会(AJF)
「最近のメールから」
(再録元ページURL:http://www.asahi-net.or.jp/~LS9R-SITU/mails.html)
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*この頁は故斉藤龍一郎さんが遺されたホームページを再録させていただいているものです。

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last update: 20210122


■最近のメールから

2000年12月22日更新

あちこちに出したメール、受け取ったメールから、読んでもらえれば、と思うものを抜き書きしました。


Subject: 感想と問い合わせ
Date: Sat, 18 Nov 2000 12:04:32 +0900

斉藤@足立区です。

15日に「信じる 信じない」「2000年」「ふつうの家」の3本を見ました。
どの作品も、僕にとってはなじみ深いテーマのドキュメンタリーで、画面を
見ながら、いくつものシーンが僕の頭の中に浮かんできました(ちょうど、
この日の夕方、職場の同僚とドフトエフスキーの小説「カラマーゾフの兄弟
」の中のイエスのコンテンポラリーな存在意味が問われる章をめぐる話をし
たばかりのところでした)。
で、「2000年」について以下の紹介を、障害学メーリングに投稿したところ、
問い合わせが来ています。

--ここから投稿---

一昨日、知り合いの家を撮ったドキュメントビデオ「ふつうの家」を見るた
めに、渋谷へ行きました。先週土曜日から今日まで、ユーロスペースのレイ
トショーで上映されている映画美学校ドキュメンタリーコースの作品の一つ
です。
上映された作品は3本で、そのうちの1本「2000年」には意表をつかれた思い
をしました。
1999年12月31日午後10時過ぎ、ビデオカメラを回しながら撮影者・監督(こ
の作品には撮影のサポーターが一人います)は、巨大団地の一部屋へ入って
いきます。「よくいらっしゃいました」「いつもお世話になっています」と
迎える初老の夫婦の部屋の一角は人工呼吸器が占めており、居間と続きの部
屋にはのどの気管に人工呼吸器を装着して寝たきりの息子さんのベッドがあ
ります。
コンピューターの2000年問題で停電の可能性がありますとの東京都福祉局か
らの連絡と停電時の緊急連絡先として記された東京電力品川支社の臨時相談
窓口の電話番号が、事態の意味を明らかにしています。
テレビの画面の紅白歌合戦が終わり、遠くから響く音につられてドアを開け
てみると東京湾の向こうでディズニーランドが打ち上げる新年を告げる花火
が小さく見えます。
危惧された停電はなく、そのことへの安心感が、画面全体にホーッというた
め息を感じさせる中で、スタッフ紹介が映し出されてこの作品は終わります。

会場で渡された作品紹介によると、監督は「重度障害者の生活をさされるヘ
ルパー」と記されていました。
ビデオを持ち込んだ家へはどのくらい通っているのかわかりませんが、普段
の関係があって初めて撮れる、それも2000年を迎える時点一回切りの映像、
という意味でもウ〜ンとうなりました。

多分この作品を見に来たのでしょう、車いすにのった人が会場最前列に見か
けられました。

午後9時開始のレイトショーの2本目の作品、9時50分くらいからの上映です。

--ここまで投稿、以下、僕あてに来た問い合わせ---

障害学ML見ました。
『ふつうの家』に興味を持ちました。
残念ながら見に行くことは出来なそうなのですが、ビデオとかで見ることは
できますか?
または、今後の上映予定、問い合わせ先など知っていましたら教えてもらえ
ますか。
よろしくお願いします。

--引用終わり---

問い合わせをくれた人は、筋側索硬化症だったか筋ジストロフィーだったか
で、四肢の動きがままならず車いすで暮らしている人です。彼は『ふつうの
家』と書いていますが、上記のように僕が紹介したのは「2000年」なので、
彼が見たいと言っているのは「2000年」のことだと思います。つくばに住ん
でいて時折東京にも出てきますが、思い立ったらすぐに動けるという状態で
はないので、近くで上映の機会の有無、ないしビデオの販売ないし貸与が可
能かどうか、教えてください(見ることができるのであれば見たいという人、
ことに障害者はけっこういると思います)。

※このメールへの注記 2000年11月23日
  よくよく見たら、「2000年」は監督した人が一人で撮ったものです。
  でなければ、あんな感じでは撮れなかっただろうな、と思います。

Subject: Re: ドキュメントビデオ「2000年」のこと
Date: Sat, 18 Nov 2000 12:33:18 +0900

斉藤さんお返事どうもありがとうございます。
結局いてもたってもいられず、友人の来るまでその夜行
きました。
しかし、残念なら渋滞につかまり、「2000年」は見るこ
とができませんでした。
ただ、直接監督にお会いすることができ、ビデオをいた
だけることになりました。
ビデオは上映にこれない人には入場料金と同額で差し上
げているとのことでした。
お手数おかけしました。
それでは。

Subject: 映画美学校の林と申します。
Date: Fri, 8 Dec 2000 05:07:01 +0900

(前略)
そして話は少し戻りますが、実は
上映最終日に上映開始にかなり遅れて来場された
車椅子のお客さんがいらっしゃいました。
「2000年」を観るために、つくばから車でやってきたそうですが
間に合わなかったようです。
エレベーターへ案内しながらその場で住所、メールアドレス
をもらいました。
 後日電話で話をしてみたら斉藤さんのおっしゃっていた、
つくば在住の四肢麻痺の方は同一人物だとわかりました。
いてもたってもいられなくなり、最終日に駆けつけてくれた
そうです。
 上映期間中、車椅子のお客さんがもし、会場には入れなかったら、または、どうし
ても来場が難しい方に限ってビデオを
販売する事を想定していたので、その方にもビデオを送ることを
約束しました。
 聞けばその方もドキュメンタリーに興味があるそうで
「コレもなにかの縁ですからお互い連絡を取り合っていきましょう」ということにな
りました。その方にはビデオをお送りしました。
 こういう出会いがあったことだけでも僕はとてもうれしいです。
(後略)



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昨年、亡くなったスティ−ブン・J・グ−ルドの本を買ってもらいたいと思っています。
紹介文をボチボチ書いていくつもりです。まずは机の側にころがっていた「THE MISMEASURE of MAN」のことを書きました。


by 斉藤 龍一郎




*作成:斉藤 龍一郎/保存用ページ作成:岩ア 弘泰
UP: 20210122 REV:
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