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全国精神障害者社会復帰施設協会(全精社協)


last update:20130724


■概要

 全国の障害者施設の事業者らが会員となり、95年に社会福祉法人として設立。障害者の社会復帰を支援するための研修や調査研究の活動をしてきた。厚労省の仲介で07年4月、財団法人「全国精神障害者家族会連合会」(解散)から、障害者が働くホテルと授産施設を併設した全国唯一の精神障害者支援施設「ハートピアきつれ川」の運営を引き継いだが、経営難から今年3月にホテルを閉鎖した。


■全精社協補助金横領事件→きつれ川問題

◆ハートピア譲渡模索 全精社協が家族会に説明
下野新聞 2009年3月19日 5時00分
精神障害者の社会復帰を図るさくら市喜連川の精神保健福祉施設「ハートピアきつれ川」のホテル部門が閉鎖される問題で、運営母体である社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協)の高野修次会長は十八日、同施設で訓練生や家族らに対し経過と今後の道筋を説明し、施設の譲渡先を探していることを明らかにした。
説明会は訓練生、卒業生とその家族で組織する「ハートピアきつれ川家族会」(百十一人)の会員向けに急きょ開かれた。複数の関係者によると、高野会長は約六十人の出席者を前に「引き継いでくれる可能性のある団体と交渉している。近く先方の理事会が開かれるが、可能性は五分五分」などと話したという。
また高野会長は「経営努力をしてきたが見通しの甘さがあった」と陳謝。訓練生や卒業生からは「何とか継続してもらいたい」「この先どうなってしまうのか」と不安の声が上がり、中には泣き出す人もいたという。
説明会の後、高野会長は下野新聞社の取材に対し「譲渡はいろいろな可能性の中の一つ。障害者関係の団体を含めて個別に交渉しているが、相手があることであり、最終的には国が認めないと駄目ですから」と話した。その上で、施設を譲渡する場合は「保養施設(ホテル部門)と授産施設一体」との認識を示した。
家族会の男性会員は「(全精社協は)運営していく力が足りなかったとしか思えない。責任の所在波戸こなのか。こういう施設があるからこそ卒業生は社会復帰ができる。本当に譲渡先が決まるのか…」と不安そうに話した。

◆全精社協の負債1億円 さくらのハートピア経営 移譲先選定作業大詰め
下野新聞 2009年6月25日 5時00分
ホテル業務従事によって精神障害者の社会復帰を図る精神保健福祉施設「ハートピアきつれ川」(さくら市喜連川)のホテル部門が経営難から閉鎖された問題で、経営する全国精神障害者社会復帰施設協会(高野修次会長、全精社協)の負債が約1億円に上ることが、24日までの同協会の内部調査で分かった。経営責任を問う声が上がる一方、移譲先の候補として県内外の医療法人など4法人が名乗りを上げており、選定作業は大詰めを迎えている。
全精社協の理事によると、負債は全精社協が経営を引き継いだ07、08年度の累計額で、ハートピアきつれ川の職員約10人の退職金の未払いや業者への未払い金など。旧全国精神障害者家族会連合会(全家連)から経営を引き継いだ際、職員の退職金として預かった約4300万円のうち、運営資金に転用した約3300万円も含まれるという。
負債はハートピアの経営を引き継いだことで発生したとみられ、額が増えたことについて同理事は「把握できていなかった負債が分かってきて膨らんだ」と説明している。
厚生労働省担当者は「現在、全精社協の言っている額が最終的な債務と考える」との見方を示し、同省は経理上の問題がなかったか、精査を進めている。
関係者は、景気悪化による宿泊客数の減少を経営難の直接の原因に上げているが、現場の最高責任者ら一部管理職への反発でベテラン職員が相次いで退職し、サービス低下につながったとの指摘もある。理事も「客が減った要因の一つ」と認め、「本部として対応策を打ち出せなかった」としている。
一方、全精社協は、施設、経営権の移譲先の選定作業を進めており、(1)ホテル部分を活用した訓練の場を提供できる事業と福祉事業の継続(2)雇用の継続−などを条件とした上で、負債相当額を上回る売買価格を軸に、4法人と交渉している。
理事からは「経営の安定性などを見極め、できれば今月中にも決定したい」という声が上がっている。

◆さくらハートピア 2法人と移譲先交渉 売値「1億円」で難航
下野新聞 2009年7月28日 5時00分
精神障害者の福祉施設と、就労訓練の場となるホテルを一体化した精神保健施設「ハートピアきつれ川」(さくら市喜連川)のホテル部門が経営難から閉鎖された問題で、経営する全国精神障害者社会復帰施設協会(全精社協、高野修次会長)が移譲先を県内外の2医療法人に絞り込み交渉していることが、27日までに分かった。ただ、売値や事業の継続性をめぐり協議は難航。当初の目標だった月内決着は厳しい見通しとなっている。
交渉先は、県内で精神医療機関を経営する医療法人と千葉県で老人保健施設などを経営する医療法人。全精社協は選定の条件として(1)負債相当額の約1億円の売買額(2)事業、雇用の継続性−などを基準に作業を進めている。
だが、全精社協が示す「1億円」の売値が一つのネックになっている。

◆ハートピアきつれ川が花販売 宇都宮の老健施設で
下野新聞 2009年8月4日 5時00分
【宇都宮】就労を目指す精神障害者がスタッフとともに働くさくら市のハートピアきつれ川福祉部授産施設の通所利用者とスタッフがこのほど、平出町の東病院敷地内にある介護老人保健施設で、利用者らが育てた花を販売した。また玄関先にマリーゴールドなどを植栽した。
販売したのはブルーサルビアなど4種類約700鉢。ペンタスが一鉢60円のほかは同50円と市価の半額程度。同施設の玄関近くに鉢が並べられ、入居者の家族らが買い求めた。入居するお年寄りらもリハビリの途中立ち寄り、「色がきれいね」などと観賞していた。
ハートピアきつれ川では利用者とスタッフが季節の花を年間6万鉢育てており、福祉関係の催事などで販売している。同病院も福祉施設を運営しているため、連携を深める一環として対応した。
同病院高齢福祉部の小林孝久部長は「同じ福祉施設同士助け合いたい」と話していた。

◆障害者団体、補助金1800万円流用 人件費などに(1/2ページ)
朝日新聞 2009年9月14日 3時14分
全国の障害者施設などで組織する社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協)が、厚生労働省から07年度に調査研究費として受け取った補助金のうち1800万円を本来の目的に使わず、運営する精神障害者支援施設「ハートピアきつれ川」(栃木県さくら市)の人件費などに不正流用していたことがわかった。会長ら複数の関係者が朝日新聞の取材に認めた。補助金適正化法に抵触するおそれがある。
全精社協が07〜08年度に調査研究費として受け取った補助金の総額は5千万円余りで、ほかにも目的外で使われた疑いがある。さらに元幹部が協会の資金を着服したほか、資金が国会議員に流れた疑いもある。厚労省は今年4月、全精社協の会計処理が不自然とみて特別監査を実施しており、調査を進める。
問題の補助金は厚労省の「障害者自立支援調査研究プロジェクト」の事業費。07年度は(1)就労支援施設の経営改善の方法(2)重度精神障害者の地域での生活支援策(3)就労支援施設での工賃アップ――の三つのテーマを調査する目的で計3130万円が支出された。08年度は精神障害者の施設運営の調査に計1980万円の補助金があてられた。
全精社協幹部らの証言や朝日新聞が入手した資料によると、07年度分のうち1800万円は全精社協に交付された直後の昨年3月、会長や副会長(当時)、理事ら6人の個人口座に300万円ずつ振り分けられ、さらに全精社協の別口座に全額が移されていた。
朝日新聞の取材に対し、6人全員が加担したことを認め、会長らは「本来は研究費を振り込まれる立場になかった」と証言。金の還流は会計担当の元幹部の指示だったと説明している。

◆障害者団体、補助金1800万円流用 人件費などに(2/2ページ)
朝日新聞 2009年9月14日 3時14分
この元幹部は「別の幹部の指示があり、ハートピアの人件費などの経費に使った。流用といわれても仕方ない」と釈明。個人口座を経由させたのは「調査研究費を会長らに支払ったようにみせたかった」と打ち明けている。
また、この元幹部は、協会の資金を自身の口座に移したことを認め、「全精社協の仕事として政治家に献金した」ほか、馬券を買ったとも話している。「個人口座に入れたが横領の意図はなかった」と説明している。
ハートピアきつれ川は国の補助金などで96年、精神障害者が働くホテルと授産施設を併設した全国唯一の施設として開設された。02年11月、運営元の財団法人「全国精神障害者家族会連合会」(07年4月解散)が補助金を借金返済や人件費に流用したことが判明。07年度から全精社協が事業を引き継いでいる。

◆障害者団体で裏金 元職員、千数百万円着服か 検察捜査
産経新聞 2009年9月14日 7時56分
全国の障害者施設などでつくる社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協、東京)で、平成20年度までの約3年間に不正な経理操作が行われ、数千万円が使途不明になっていることが13日、協会関係者の話で分かった。元職員(58)がこのうち千数百万円を着服し、遊興費に流用した疑いがある。元職員は裏金の一部を国会議員に献金したことを認めており、検察当局が不正経理の全容解明に向け、慎重に捜査を進めているもようだ。
協会関係者によると、実質的な経理責任者だった元職員は昨年11月に辞職。その直後の今年2月に不正経理が発覚した。調査研究費や交通費を国に水増し請求するなどして数千万円の裏金を捻出(ねんしゅつ)し、うち千数百万円を個人口座に入金。複数の政治家への献金やパーティー券の領収書もあったという。
元職員は産経新聞の取材に、着服についてはあいまいな返答を繰り返し、「裏金づくりも国会議員に対する献金もすべて幹部の指示に従っただけ。ただ献金が違法なものであることは知っていた」と説明した。
協会は6年12月に旧厚生省から認可され、調査研究事業などの補助金を受けている。19年4月からは精神障害者がホテルで働きながら社会復帰を図る施設として注目された「ハートピアきつれ川」(栃木県さくら市)の運営を、破産した財団法人から譲り受けた。
その後、経営が悪化し、今年3月にホテル部門を閉鎖。約1億円の負債を抱え、現在は併設されている通所授産施設のみ運営している。

◆自民前議員のパー券購入 不正経理の障害者団体 「幹部の指示」百数十万円分
産経新聞 2009年9月15日 15時35分
全国の障害者施設などでつくる社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協、東京)が数千万円に上る不正な経理操作を行っていた問題で、平成19年、当時自民現職で厚労行政に精通している前衆院議員のパーティー券20万円分を購入していたことが15日、分かった。今年4月の厚生労働省の特別監査で領収書が見つかった。
また、全精社協の経理担当の元職員(58)は産経新聞の取材に、「幹部からの指示で、前議員のパーティー券を19年度に少なくとも3回、計百数十万円分購入した」と証言。政治資金収支報告書に記載しなくてすむよう、全精社協や幹部の名義で20万円以下に分けたという。
政治資金規正法では、国から補助金を受けた団体が補助金交付から1年以内に政治団体へ寄付することを禁じている。全精社協は18〜20年度の3年間で、同法で例外とされる研究・調査費名目で計約1億2千万円の補助金を受けていた。
全精社協は19年4月、破産した財団法人から、栃木県さくら市の障害福祉施設「ハートピアきつれ川」の運営を譲り受けた。元職員は「パーティー券購入は譲渡の際に便宜を図ってもらったお礼の意味があったのでは」としている。別の協会関係者は「今後も障害者自立支援法がよりよくなるよう尽力してほしかった」と話した。
前議員は衆院議員を7期、厚労副大臣も務めたが、8月の衆院選で落選した。前議員の事務所は「一切答えられない」とコメントしている。

◆<補助金不正流用>全精社協元職員を強制捜査へ 大阪地検
毎日新聞 2009年9月19日 2時31分
厚生労働省から受給した補助金の不正流用が明らかになった社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協、東京都)で、元会計担当職員が全精社協の金を着服した疑いが強まり、大阪地検特捜部は連休明けにも、業務上横領容疑で強制捜査に乗り出す方針を固めた模様だ。全精社協では06年以降、数千万円の使途不明金がある疑いが浮上しているほか、障害者支援施設「ハートピアきつれ川」(栃木県さくら市)を別の団体から買い取る経緯に不明な点も多く、特捜部は全容解明を目指す。
関係者によると、元職員は06年以降、全精社協の金を繰り返し自身の個人口座に入金し、引き出した疑いが持たれている。少なくとも数十万円を馬券購入など私的に使ったほか、全精社協が施設を安く買い取ることができるよう、数百万円以上を政治家や元厚労省幹部らへの工作資金に使ったという。
工作資金について元職員は全精社協関係者に「幹部の指示を受けた」と話しているという。
複数の全精社協元幹部や関係資料によると、元職員は07年3月、障害者自立支援について調査、研究する目的で07年度に厚労省から受給した補助金3130万円のうち1800万円を幹部6人の個人口座に入金。その後、全精社協の「義援金口座」に還流させ、全精社協の基本財産に流用したという。

◆障害者団体不正経理で強制捜査へ 大阪地検特捜部
産経新聞 2009年9月19日 12時48分
全国の障害者施設などでつくる社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協、東京)が数千万円に上る不正な経理操作を行っていた問題で、元職員(58)=さいたま市=が捻出した裏金から千数百万円を着服した疑いが強まり、大阪地検特捜部は来週にも、業務上横領容疑で強制捜査に乗り出す方針を固めた。元職員は国の補助金から1800万円を、協会が運営する障害福祉施設の人件費などに不正流用した疑いがあることも判明。特捜部もこうした事実を把握しており、全容解明を目指す。
協会関係者によると、元職員は平成16年2月ごろから辞職する昨年11月まで経理を担当。
協会の口座から複数回にわたって千数百万円を個人口座に入金し、一部を競馬などの遊興費のほか、複数の国会議員への献金に流用していたという。
また、19年度に厚生労働省から障害者自立支援の調査研究費として受け取った補助金のうち1800万円を、6人の理事に調査研究費としてそれぞれ300万円ずつ交付。直後に協会の別の口座に戻す手口で、協会が運営する障害福祉施設「ハートピアきつれ川」(栃木県さくら市)の人件費などに不正流用した疑いも持たれている。
元職員は産経新聞の取材に「協会の金を個人口座に移したのは事実」としながらも、「政治家への献金も含め、流用はすべて幹部の指示だった」と釈明。着服した金の使途については「有馬記念の馬券を買ったかもしれないが分からない」とあいまいな返答を繰り返した。
全精社協をめぐっては、19年、当時自民現職で厚労副大臣を務めたこともある前衆院議員のパーティー券百数十万円分を購入していたことがすでに判明。今年4月の厚労省による特別監査でパーティー券20万円分の領収書が見つかり、元職員は「ハートピアの運営権譲渡の際に便宜を図ってもらったお礼だった」としている。
協会は6年12月に旧厚生省から認可され、調査研究費などの補助金を受けている。19年4月からは精神障害者がホテルで働きながら社会復帰を図る施設として注目されたハートピアの運営を、破産した財団法人から譲り受けた。その後、経営が悪化し今年3月にホテル部門を閉鎖。約1億円の負債を抱え、現在は併設している授産施設のみ運営している。

◆障害者団体元職員捜査へ 大阪地検特捜部 業務上横領容疑 補助金流用も解明
産経新聞 2009年9月19日 15時35分
全国の障害者施設などでつくる社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協、東京)が数千万円に上る不正な経理操作を行っていた問題で、元職員(58)=さいたま市=が捻出した裏金から千数百万円を着服した疑いが強まり、大阪地検特捜部は来週にも、業務上横領容疑で強制捜査に乗り出す方針を固めた。元職員は国の補助金から1800万円を、協会が運営する障害福祉施設の人件費などに不正流用した疑いがあることも判明。特捜部もこうした事実を把握しており、全容解明を目指す。
協会関係者によると、元職員は平成16年2月ごろから辞職する昨年11月まで経理を担当。
協会の口座から複数回にわたって千数百万円を個人口座に入金し、一部を競馬などの遊興費のほか、複数の国会議員への献金に流用していたという。
また、19年度に厚生労働省から障害者自立支援の調査研究費として受け取った補助金のうち1800万円を、6人の理事に調査研究費としてそれぞれ300万円ずつ交付。直後に協会の別の口座に戻す手口で、協会が運営する障害福祉施設「ハートピアきつれ川」(栃木県さくら市)の人件費などに不正流用した疑いも持たれている。
元職員は産経新聞の取材に「協会の金を個人口座に移したのは事実」としながらも、「政治家への献金も含め、流用はすべて幹部の指示だった」と釈明。着服した金の使途については「有馬記念の馬券を買ったかもしれないが分からない」とあいまいな返答を繰り返した。
全精社協をめぐっては、19年、当時自民現職で厚労副大臣を務めたこともある前衆院議員のパーティー券百数十万円分を購入していたことがすでに判明。今年4月の厚労省による特別監査でパーティー券20万円分の領収書が見つかり、元職員は「ハートピアの運営権譲渡の際に便宜を図ってもらったお礼だった」としている。
協会は6年12月に旧厚生省から認可され、調査研究費などの補助金を受けている。19年4月からは精神障害者がホテルで働きながら社会復帰を図る施設として注目されたハートピアの運営を、破産した財団法人から譲り受けた。その後、経営が悪化し今年3月にホテル部門を閉鎖。約1億円の負債を抱え、現在は併設している授産施設のみ運営している。

◆福祉施設の運営権譲渡図り厚労接待 全精社協不正経理
産経新聞 2009年9月20日 7時56分
全国の障害者施設などでつくる社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協、東京)が数千万円に上る不正な経理操作を行っていた問題で、元職員(58)=さいたま市=が捻出(ねんしゅつ)した裏金から千数百万円を着服した疑いが強まり、大阪地検特捜部は週内にも、業務上横領容疑で強制捜査に乗り出す方針を固めた。
また、財団法人「全国精神障害者家族会連合会」(解散)から障害福祉施設「ハートピアきつれ川」(栃木)の運営権の譲渡を受ける前、協会幹部が厚生労働省幹部らを飲食接待していたことも判明。全精社協関係者が産経新聞の取材に「譲渡を受けるためだった」と証言した。
証言によると、複数の協会幹部は平成19年春ごろ、精神障害者の就労支援に関する厚労省との勉強会の後、同省障害保健福祉部幹部らを数回、都内の高級飲食店で接待したという。

◆厚労元部長に高額商品券? 全精社協 元職員証言、領収書も
産経新聞 2009年9月21日 13時25分
補助金の不正流用疑惑が浮上している社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」
(全精社協、東京)の幹部が、厚生労働省障害保健福祉部の元部長(58)に70万円分以上の商品券を渡した疑いがあることが20日、分かった。全精社協の経理担当の元職員(58)が証言、領収書も発見された。
受け渡し時期は、全精社協が障害福祉施設「ハートピアきつれ川」(栃木県さくら市)の運営権を破産した財団法人から譲り受けた平成19年4月前後とみられる。元部長は当時、譲渡に深くかかわっていた独立行政法人「福祉医療機構」の理事を務めており、商品券の授受が運営権譲渡に絡んでいた可能性がある。
厚労省によると、今年4月に実施した全精社協への特別監査で、協会名義で購入した商品券78万円分の領収書が見つかった。一方、元職員は産経新聞の取材に「ハートピアを引き継ぐため、幹部が政治家や厚労省幹部に働きかけていた。商品券のほとんどは元部長に渡した」と証言している。
全精社協関係者によると、元部長は18年から今年7月に辞任するまで、福祉医療機構の理事を務めていた。同機構はハートピアの建設費約20億円のうち4億5千万円を融資する債権者だった。全精社協は19年4月に厚労省や同機構の了解を得て運営を引き継ぎ、20年7月に施設を約4200万円で買い取った。
元部長は、郵便不正事件で障害者団体証明書を偽造したとして、大阪地検特捜部に虚偽有印公文書作成・同行使容疑で逮捕、起訴された厚労省元雇用均等・児童家庭局長、村木厚子被告(53)の元上司。国会議員から証明書の発行を依頼され、村木被告に指示したとされる。
元部長は取材に応じておらず、同機構は「全く知らない」としている。

◆全精社協、組織ぐるみで裏金づくりか 疑惑の元職員、裏金引き継ぐ
産経新聞 2009年9月22日 1時44分
全国の障害者団体などでつくる社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協、東京)の補助金不正流用疑惑で、経理担当の元職員(58)が平成15年に全精社協に就職した際、約3000万円の裏金を引き継いでいたことが21日、分かった。元職員が産経新聞の取材に、「平成10年ごろから裏金をつくっていたと幹部に説明された」と証言しており、組織ぐるみで不正経理を行っていた可能性が高まった。
元職員は裏金の一部を私的流用した疑いが持たれており、大阪地検特捜部が業務上横領容疑での立件に向けて捜査を進めているもようで、全精社協の不正経理の全容解明も目指すとみられる。
また、全精社協は政治家や厚生労働省幹部に働きかけ、19年春に栃木県さくら市の精神障害者福祉施設「ハートピアきつれ川」の運営権を破産した財団法人から譲り受けている。譲渡には厚労省などが深く関与したが、長期にわたって不正経理を続けてきた全精社協に対する“審査”の甘さが問題になりそうだ。
元職員によると、15年10月、知人だった幹部に「経理を担当してほしい」と声を掛けられ、全精社協に就職。当時の事務局長からこの幹部名義の通帳を預けられた。残高が約3千万円あり、「これは何か」と尋ねると、「裏金だ」と説明されたという。
全精社協には経理の帳簿もなく、「これではとてもできない」と断り、すぐに退職。しかし、事務局長らから「協会の膿を出し切ってほしい」と懇願され、16年2月に再就職。事務局次長に就任した。
その後、この裏金は、国家資格の講師派遣委託事業にからみ、10年ごろから国の補助金の中から余った金をプールしたことが判明。13年ごろ全精社協幹部の名義で口座がつくられ、その後、別の幹部が口座の管理を引き継いでいたという。
元職員は口座を管理するとともに、その後も裏金づくりに積極的に関与。一部を私的流用したとみられる。元職員は「流用は事実。裏金は調査研究費や交通費を水増し請求して捻出(ねんしゅつ)した。協会の基本財産が不足しており仕方がなかった」と釈明している。

◆<全精社協>「裏献金数百万円」元幹部ら証言…前議員は否定
毎日新聞 2009年9月22日 2時31分
社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協、東京都)の元幹部や元会計担当職員らが、07年度に現金数百万円以上を自民党の前衆院議員側に「裏献金」したと、毎日新聞の取材に証言した。元幹部らは、個人口座を経由した出金方法や金額なども説明した。
これに対し、前議員は取材に元幹部らが事務所を訪れたことは認めたものの、裏献金については「ない」と完全否定している。
全精社協は06〜08年度、厚生労働省から補助金を受給していたため、政治資金規正法で当時、政治献金が禁止されていた。
元幹部らの証言によると、裏献金は全精社協の金を経理操作して元職員の個人口座にいったん入金し、献金する際に数回に分けて出金。金は、議員会館に元幹部らが出向き、前議員側に直接渡したといい、金額は一度に数百万円に上る時もあったという。
当時は全精社協が障害者支援施設「ハートピアきつれ川」(栃木県さくら市)の買い取りに向けて動いていた時期だった。元職員は「現金を口座から下ろし、議員側に渡した。ハートピアをお願いしますと伝えた」と話し、元幹部も「別の幹部が元議員の秘書に裏献金を渡していた」と明かした。
別の元幹部も「ハートピアの買い取りが政治力で可能になったと聞いた」と証言した。全精社協では数千万円の使途不明金が既に発覚しており、ハートピア買い取りでは政界などへの工作資金に使われた疑いが持たれている。
前議員は厚労行政に詳しい立場だった。ハートピアについては「どこが運営しているかも知らないし、(全精社協から)相談も受けていない」と話している。

◆「政治家4人に計1千万円裏献金」全精社協の元職員証言 自民元幹事長も
産経新聞 2009年9月23日 10時31分
補助金の不正流用疑惑が浮上している社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協、東京)の会長らが平成19年以降、複数回にわたり、厚生労働副大臣を務めたことがある元衆院議員ら自民党の国会議員4人に計約1千万円の裏献金をした可能性があることが22日、分かった。全精社協の幹部が産経新聞の取材に証言した。裏献金の原資は国の補助金から捻出した裏金とみられる。
経理担当の元職員(58)も取材に、幹部が証言した4人のうち2人の実名を挙げ、裏献金の手法について詳細に説明。さらに「違法献金であることは知っていた。2人の他にもいる」などと話した。
全精社協は19年4月、破産した財団法人から精神障害者福祉施設「ハートピアきつれ川」(栃木県さくら市)の運営権を引き継いだうえ、20年7月に同施設の土地建物を買い取っており、献金はハートピアをめぐって便宜を図ってもらう目的だった可能性もある。
幹部と元職員がともに裏献金をしたと証言した2人は、いずれも今年8月の衆院選で落選した自民党のベテラン議員。1人は厚生労働副大臣を務めるなど厚労行政に詳しく、もう1人は自民党の幹事長を務めた。
献金した際の状況について、元職員は「全精社協の幹部から指示された金額を『裏金口座』から数回にわたって引き出した。幹部はその金を持って議員会館に出向き、2人にそれぞれ現金を渡したと聞いている」と証言している。
全精社協側は19年度に元厚労副大臣のパーティー券百数十万円分を購入していたことがすでに判明。幹部は「元厚労副大臣には多いときで200万円を渡した」としており、元厚労副大臣とのパイプを特に重視していたとみられる。
政治資金規正法は、原則として国から補助金を受けた団体が補助金交付から1年以内に政治団体へ寄付することを禁止。全精社協は18〜20年度の3年間で同法で例外とされる研究・調査費名目で計約1億2千万円の補助金を受けていた。
元厚労副大臣には、秘書を通じて取材を申し入れたが回答はない。自民党元幹事長の事務所は「本人に確認したが、まったく面識もなければ、会ったこともないと話している」と事実を否定している。

◆<全精社協>元職員を24日にも逮捕 1千万円着服の疑い
毎日新聞 2009年9月24日 2時31分
厚生労働省の補助金不正流用が発覚した社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協、東京都)の元会計担当職員(58)が、運営する障害者支援施設の売上金を全精社協の会計に組み込み、再び施設会計に戻す資金移動を繰り返していたことが、元幹部らの証言で分かった。元職員はその過程で一部を裏金化するなどして約1000万円を着服した疑いが持たれており、大阪地検特捜部は24日にも業務上横領容疑で事情を聴き、容疑が固まり次第、逮捕する方針。
全精社協は07年4月、解散した財団法人から障害者支援施設「ハートピアきつれ川」(栃木県さくら市)の運営を継承。施設の売上金は本来、全精社協の会計と別の「ハートピアきつれ川保養勘定」に計上し運営費に充てることになっていた。
ところが、全精社協元幹部らによると、この元職員の指示で、施設側は売上金を週2回、保養勘定から全精社協の会計にいったん振り込み、金は施設運営経費として再び保養勘定に戻されていた。

◆全精社協元幹部、24日に逮捕=1千万円着服容疑−大阪地検
時事通信 2009年9月24日 3時27分
全国の障害者施設などでつくる社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協、東京)で多額の使途不明金が出ている問題で、協会の資金約1000万円を着服した疑いが強まったとして、大阪地検特捜部は23日、会計担当の元幹部(58)を24日に業務上横領の疑いで逮捕する方針を固めた。
元幹部は取材に対し「上司の指示だった。個人的には使っていない」と着服を否定している。
全精社協をめぐっては、裏金を自民党前衆院議員のパーティー券購入や元厚生労働省部長(58)への商品券代に充てたほか、基本財産2000万円を目的外に流用し、同省の補助金で穴埋めした疑いも出ている。

◆全精社協元幹部逮捕へ=会計担当、1000万円横領容疑−大阪地検
時事通信 2009年9月24日 10時16分
全国の精神障害者施設などでつくる社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協、東京)で多額の使途不明金が出ている問題で、全精社協の資金約1000万円を着服した疑いが強まったとして、大阪地検特捜部は24日、会計担当の元幹部(58)を任意同行し、さいたま市北区の自宅を家宅捜索した。業務上横領容疑で取り調べ、容疑が固まり次第、逮捕する。
全精社協では、捻出(ねんしゅつ)された裏金が自民党前衆院議員のパーティー券購入や、元厚生労働省部長(58)に贈った商品券代に充てられた疑いもあり、特捜部は不透明な経理の全容解明を目指す。

◆全精社協元事務局次長を任意同行、午後にも逮捕へ
産経新聞 2009年9月24日 11時5分
全国の障害者施設などでつくる社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協、東京)が数千万円に上る不正な経理操作を行っていた疑惑で、元事務局次長(58)=さいたま市北区=が裏金から約1千万円を着服した疑いが強まり、大阪地検特捜部は24日、業務上横領容疑で、元事務局次長を入院先の病院から任意同行するとともに、自宅などの捜索を始めた。大阪地検に到着後、取り調べを始め、容疑が固まり次第逮捕する。
元事務局次長は「国の補助金から捻出(ねんしゅつ)した裏金の一部を、幹部らが政治家へのヤミ献金やパーティー券購入に使った」と証言。他の幹部も「自民党の国会議員4人に流れた」としており、特捜部は全精社協をめぐる不正経理や裏金の流れについても全容解明を進める。
関係者によると、元事務局次長は経理を担当していた平成16年2月ごろから辞職する20年11月までの間、協会の口座から複数回にわたって計約1千万円を個人口座に入金し、一部を競馬などの遊興費に流用した疑いが持たれている。
元事務局次長は伝票の偽造やカラ出張などの手口で補助金から裏金を捻出し、いったん協会の裏口座にプール。その後、個人口座に移し、必要額を引き出していた。裏口座は元事務局次長が働き始める前から存在していたといい、組織ぐるみで裏金づくりをしていた可能性が高い。
こうした裏金以外にも、厚生労働省から障害者自立支援の調査研究費として交付された補助金のうち1800万円が、運営する精神障害者福祉施設「ハートピアきつれ川」(栃木県さくら市)の人件費などに流用されていた事実も判明。特捜部はこの流用についても捜査を進めるとみられる。
全精社協は、全国の障害者施設など約千団体が加盟する社会福祉法人。平成2年に発足
し、19年4月にハートピアの運営を引き継いだ。

◆全精社協疑惑 任意同行の元事務局次長はサンダル履き、マスク姿
産経新聞 2009年9月24日 11時8分
全国の障害者施設などでつくる社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協、東京)が数千万円に上る不正な経理操作をしていた問題で、大阪地検特捜部は24日、裏金の一部の約1000万円を着服した疑いのある元事務局次長(58)を入院先のさいたま市大宮区の病院から任意同行した。
元事務局次長は午前10時10分ごろ、大阪地検の係官ら3人に付き添われて病院の出入り口に現れた。白いシャツにクリーム色のズボン姿で、黒いサンダル履きだった。マスクを付け、緑色のハンドタオルで顔を覆っていたため、表情をうかがうことはできなかった。
約30人の報道陣が一斉にカメラのシャッターを切る中、元事務局次長は終始うつむき加減で、大阪地検が出入り口前に止めた銀色のワゴン車後部座席に乗り込んでいった。

◆全精社協疑惑に「まじめに働いているのに…」ハートピア関係者
産経新聞 2009年9月24日 11時16分
小高い丘の上に建つ「ハートピアきつれ川」(栃木県さくら市)。県内でも有数の温泉街、喜連川温泉も近くにあるが、今年3月に閉鎖されたホテルは出入りする人の姿もなくひっそり。全精社協の代表名義で閉鎖を告げる張り紙が玄関に1枚だけ張られていた。
ホテル裏に併設された授産施設は、今も活動を続けており、この日も数人の入所者が朝から作業を行っていた。閉めきった施設の中で、入所者らは駆けつけた報道陣の様子をう
かがうように、不安そうな表情を浮かべていた。
施設関係者の男性は「何も言わないように止められているが、はっきり言って私たちは何も悪いことはしていない。いつもまじめに働いているのに、このようなことになって、困惑している」と話していた。

◆全精社協元事務局次長「裏金は協会のために使ったつもり」
産経新聞 2009年9月24日 11時19分
大阪地検に任意同行された全精社協の元事務局次長(58)は9月中旬、産経新聞の取材に答えた。一問一答は次の通り。
――全精社協では裏口座があったのか
「私が入った際、当時の事務局長から3千万円近い現金が残った預金通帳を見せられた。どういう金なのか尋ねたら、『裏金だ』と言われた。元の帳簿もなく、これではまともにできないと思ってすぐに辞めたが、説得されてまた戻った」
――その裏口座から自分名義の個人口座に約1千万円を移したのはなぜか
「上から指示があったからだ。この行為を着服といわれたら仕方がないので、当局に呼ばれたらきちんと説明するつもり。競馬に少し使ったかもしれないが、それは自分の口座にもともとあった金だったと思っている。裏金はすべて協会のために使ったつもりだ」
――裏金を政治献金として使ったのか
「数回にわたって幹部2人が議員会館に行き、金を渡したと聞いている。政治家は自民党の衆院議員(当時)2人。まだ他にもいるが話せない。私は上の指示で裏口座から金を下ろし渡しただけだ」

◆全精社協元事務局次長、終始うつむいたままワゴン車に
産経新聞 2009年9月24日 11時57分
全国の障害者施設などでつくる社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協、東京)が数千万円に上る不正な経理操作を行っていた疑惑で、裏金の一部の約1000万円を着服した疑いのある同協会の元事務局次長(58)が24日、大阪地検特捜部に任意同行された。
元事務局次長は午前10時10分ごろ、大阪地検の係官3人に付き添われて病院の出入り口に現れた。
元事務局次長は白いシャツにクリーム色のズボン姿で、黒いサンダル履き。マスクを付け、緑色のハンドタオルで顔を覆っていたため、表情をうかがうことはできなかった。
約30人の報道陣が一斉にカメラのシャッターを切る中、元事務局次長は終始うつむき加減で、大阪地検が出入り口前に止めた銀色のワゴン車後部座席に乗り込んでいった。

◆全精社協疑惑 闇に消えた補助金、真相解明始まる
産経新聞 2009年9月24日 11時58分
福祉に使われるはずだった補助金は、どこへ消えたのか。業務上横領容疑で大阪地検特捜部から任意同行を求められた全国精神障害者社会復帰施設協会(全精社協)の元事務局次長(58)は、経理を一手に担う立場を利用し、国の補助金を次々と裏金に変えていった。「政治家や厚労省元幹部へ流れた」とする証言は真実なのか。「先進施設」として注目されながら、これまでに何度も問題になった福祉施設をめぐる疑惑の解明が始まった。
元事務局次長が約1週間前から入院するさいたま市内の病院では24日午前8時過ぎ、大阪地検特捜部の係官らが到着。主治医の許可を得て任意同行を求めた。午前10時10分ごろに出入り口に現れた元事務局次長はマスクを付けたうえタオルで顔を覆い、終始うつむき加減で捜査車両に乗り込んだ。
事件の発端になった全精社協の不明朗会計が明らかになったのは昨年3月。ハートピアきつれ川の運営権を譲渡された際に職員の退職金として引き継いだ約4500万円のうち、一部が施設の運営資金に充てられていたことが役員会で報告されたという。
これを受けて行われた内部監査では、退職金の流用にとどまらず、次々と不正会計が明らかに。1800万円あるはずの基本財産はほとんどなくなり、逆に多額の債務超過に陥っていたことも分かった。
このずさんな経理を取り仕切っていたのが元事務局次長だった。さまざまな団体で事務員として働いた手腕を前会長(故人)に買われ、16年2月に事務局次長に就任。当時の事務局職員は「事務局次長にしか開け方の分からない金庫があった」と、その不透明ぶりを証言する。
「流用は幹部の指示」と話す事務局次長は「裏金は人件費や施設の運営費のほか、幹部が政治家へのヤミ献金やパーティー券購入などに使った」と“暴露”。元幹部も「事務局次長の一存で金の動かし方がすべて決まったとは思えない」と首をかしげる。
これに対し、名指しされた幹部は「流用の指示すらしていない」と真っ向から否定する。「事務局次長からは『今のところ安定している』といったあいまいな報告しかなく、監査に入るまで実態が分からなかった。怪しげな領収書も大量に見つかっており、意図的な横領だった可能性が高い」と話している。

◆<全精社協>元会計職員を午後逮捕 横領容疑
毎日新聞 2009年9月24日 12時17分
社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協、東京都)の元会計担当職員(58)=さいたま市北区=が、協会の資金約1000万円を不正な経理操作で自身の口座に繰り返し入金し、引き出したとして、大阪地検特捜部は24日、業務上横領容疑で元職員に任意同行を求め、聴取を始めた。また、自宅などの家宅捜索を始めた。既に逮捕状を取っており、同日中に逮捕する方針。裏金の一部が政治家や厚生労働省関係者に流れていた疑惑もあり、特捜部は裏金の目的や使途の実態解明を目指す。【久保聡、村松洋】捜査関係者らによると、元職員は04年に採用され、08年11月の辞職まで事務局次長として経理を担当。研究事業の交通費伝票を偽造するなどし、全精社協の資金を自身の口座に繰り返し入金、引き出して計約1000万円を着服した疑いが持たれている。
このうち、少なくとも数十万円を馬券購入など私的な遊興費に使ったほか、全精社協が障害者支援施設「ハートピアきつれ川」(栃木県さくら市)を買い取る際、数百万円以上を複数の政治家や元厚労省幹部らへの工作資金に使ったとされる。
元職員は毎日新聞の取材に「政治家らに金品を持っていく際、幹部に要求される前に自分の口座に移し替えて、すぐ引き出せるようにしていた。私的流用はない」と話した。
これとは別に元職員は08年3月、障害者自立支援の調査研究のため厚労省から07年度に受給した補助金のうち1800万円を幹部6人の個人口座に6等分して入金し、全精社協の「義援金口座」に還流させ、全精社協の基本財産に不正流用したことも判明している。
全精社協では数千万円の使途不明金が発覚。一部は施設買い取りに向け、抵当権を設定していた独立行政法人「福祉医療機構」(東京都)の理事を務めていた厚労省元部長や厚労行政に詳しい前衆院議員に工作資金として流れた疑惑が浮上。結果的に機構は抵当権を解除して債権放棄し、全精社協が08年7月、格安の4200万円で施設を買い取った。
全精社協は94年設立。今年3月、実質的な活動を停止した。

◆全精社協元幹部、午後に逮捕 横領容疑大阪地検 不正経理解明へ
産経新聞 2009年9月24日 15時46分
全国の障害者施設などでつくる社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協、東京)が数千万円に上る不正な経理操作を行っていた疑惑で、元事務局次長(58)=さいたま市北区=が裏金から約1千万円を着服した疑いが強まり、大阪地検特捜部は24日、業務上横領容疑で、元事務局次長を入院先の病院から任意同行するとともに、自宅などの捜索を始めた。大阪地検に到着後、取り調べを始め、容疑が固まり次第逮捕する。
元事務局次長は「国の補助金から捻出(ねんしゅつ)した裏金の一部を、幹部らが政治家へのヤミ献金やパーティー券購入に使った」と証言。他の幹部も「自民党の国会議員4人に流れた」としており、特捜部は全精社協をめぐる不正経理や裏金の流れについても解明を進める。
関係者によると、元事務局次長は経理を担当していた平成16年2月ごろから辞職する20年11月までの間、協会の口座から複数回にわたって計約1千万円を個人口座に入金し、一部を競馬などの遊興費に流用した疑いが持たれている。
元事務局次長は伝票の偽造やカラ出張などの手口で補助金から裏金を捻出し、いったん協会の裏口座にプール。その後、個人口座に移し、必要額を引き出していた。裏口座は元事務局次長が働き始める前から存在していたといい、組織ぐるみで裏金づくりをしていた可能性が高い。
こうした裏金以外にも、厚生労働省から障害者自立支援の調査研究費として交付された補助金のうち1800万円が、運営する精神障害者福祉施設「ハートピアきつれ川」(栃木県さくら市)の人件費などに流用されていた事実も判明。特捜部はこの流用についても捜査を進めるとみられる。
全精社協は全国の障害者施設など約千団体が加盟する社会福祉法人。平成2年に発足、19年4月にハートピアの運営を引き継いだ。

◆元事務局次長、横領容疑で逮捕=補助金適正化法違反も検討−全精社協・大阪地検
時事通信 2009年9月24日 17時13分
厚生労働省所管の社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協、東京)の資金1000万円弱を着服したとして、大阪地検特捜部は24日、業務上横領容疑で、会計担当だった元事務局次長五月女定雄容疑者(58)を逮捕し、さいたま市北区の自宅などを捜索した。
全精社協は2007、08年度に受け取った同省の調査研究費約5000万円の大半を福祉施設「ハートピアきつれ川」(栃木県さくら市)の運営費に流用した疑いもあり、特捜部は補助金適正化法違反容疑での立件も検討する。
全精社協関係者によると、同協会では五月女容疑者が会計を担当する以前から長年にわたって数千万円の裏金がつくられ、厚労行政に影響力がある自民党前衆院議員や元厚労省幹部らに計数百万円が流れたとされる。同協会の内部調査で、政治資金パーティー券の領収書も見つかっており、特捜部は裏金の使途や目的についても捜査を進める。

◆全精社協疑惑 業務上横領容疑で元事務局長を逮捕
産経新聞 2009年9月24日 17時58分
全国の障害者施設などでつくる社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協、東京)の補助金不正流用事件で、大阪地検特捜部は24日、裏金から約1000万円を着服したとして、業務上横領の疑いで元事務局次長、五月女(そうとめ)定雄容疑者(58)=さいたま市北区=を逮捕した。
特捜部によると、五月女容疑者は容疑を認めているという。
逮捕容疑は、経理担当だった平成17年9月〜20年4月、全精社協名義の口座から別の協会関係者名義の口座に預金を移したうえ、複数回にわたって計964万円を引き出して着服したとしている。

◆<全精社協>業務上横領容疑で元事務局次長を逮捕…大阪地検
毎日新聞 2009年9月24日 20時7分
社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協、東京都)の資金約960万円を不正な経理操作で自身の口座に繰り返し入金し、引き出したとして、大阪地検特捜部は24日、会計を担当していた元事務局次長、五月女(そうとめ)定雄容疑者(58)=さいたま市北区=を業務上横領容疑で逮捕した。不正経理による裏金の一部が政治家や厚生労働省関係者に流れた疑惑もあり、特捜部は裏金の目的や使途の実態解明を目指す。
逮捕容疑は05年9月〜08年4月、17回にわたり、全精社協の預金計約960万円を休眠口座に移したうえ、コンビニ店のATM(現金自動受払機)などで引き出し、着服したとしている。この口座は以前、厚労省から受託した事業の補助金を管理していた。捜査関係者によると、このうち約800万円を自分の個人口座に入金し、うち数十万円を馬券購入など私的な遊興費に使っていた。容疑を認めているという。
また、全精社協の元幹部らによると、こうした裏金は全精社協が障害者支援施設「ハートピアきつれ川」(栃木県さくら市)を買い取る際、数百万円以上を複数の政治家や元厚労省幹部らへの工作資金に使ったとされる。
五月女容疑者は04年に採用され、08年11月の辞職まで事務局次長として経理を担当していた。逮捕前、毎日新聞の取材に「(工作資金として)いつでも引き出せるよう、事前に自分の口座に移し替えていたが、私的流用はない」と話していた。
これとは別に、五月女容疑者は08年3月、障害者自立支援の調査研究のため厚労省から07年度に受給した補助金のうち1800万円を幹部6人の個人口座に6等分して入金し、全精社協の基本財産に組み込んで施設の運営費に不正流用したことも判明している。【久保聡、村松洋】

◆「元厚労族議員に数百万献金」=施設目当て、会館訪問20回−全精社協元事務局次長
時事通信 2009年9月25日 5時9分
厚生労働省所管の社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協、東京)をめぐる横領事件で、逮捕された元事務局次長五月女定雄容疑者(58)が「裏金のうち数百万円を厚労族の自民党前衆院議員に献金した」と話していたことが25日、分かった。
大阪地検特捜部は、福祉施設「ハートピアきつれ川」の買収をめぐり、協会の資金が政治家への工作費用に充てられた疑いがあるとみている。
捜査関係者などによると、五月女容疑者は2008年2月ごろに2回、協会元幹部(故人)と現幹部ら3人と共に、議員会館の前議員事務所を訪れたとされる。
五月女容疑者は逮捕前の取材に、この元幹部の指示で協会の口座から50万〜100万円を下ろし、元幹部が会館に持参したと証言。「議員会館の玄関で待たされることもあり、主に元幹部が前議員と話した。前議員の事務所には20回以上行ったが、現金を渡すところは直接見ていない」と話した。
当時は、全精社協が破産した財団法人からハートピアを買い取る計画が進行中だった。全精社協は同年7月、建設費約20億円のハートピアを4200万円で買収した。

◆障害者団体・全精社協元事務局次長、横領容疑で逮捕 「自民議員に渡った」
産経新聞 2009年9月25日 7時57分
社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協、東京)の補助金不正流用事件で、大阪地検特捜部は24日、裏金から約1千万円を着服したとして、業務上横領容疑で元事務局次長、五月女(そうとめ)定雄容疑者(58)=さいたま市北区=を逮捕した。特捜部によると、五月女容疑者は「一部を競馬に使った」と容疑を認めているという。
裏金の一部は複数の国会議員のパーティー券の購入や厚生労働省元幹部への商品券などに流用された疑いがあるほか、厚労省の現職幹部にも流れた可能性が指摘されている。
逮捕容疑は、経理担当だった平成17年9月〜20年4月、全精社協名義の口座から別の協会関係者名義の口座に預金を移したうえ、17回にわたって計964万円を引き出して着服したとしている。五月女はさらに、着服した金を自分名義の口座に移していたという。
大阪地検特捜部は今後、裏金の使途を追及し、全精社協の「政官界工作」の実態についても慎重に捜査を進めるもようだ。
五月女容疑者の証言によると、平成19年4月以降、幹部らの指示で全精社協の裏口座から計約1千万円を引き出し、幹部に渡したという。幹部は政治家のヤミ献金などに使ったほか、厚労省を直接訪問し、現職幹部に渡した、としている。
こうした工作の理由について、精神障害者福祉施設「ハートピアきつれ川」(栃木県さくら市)の運営権譲渡や土地建物の買い取りをめぐって、「便宜を図ってもらうためだった」と説明。幹部らはこれに対し、「ヤミ献金を含む現金の授受は一切ない」と否定している。厚労省でハートピアの問題を担当した部署の幹部は「全精社協の幹部とは面識はあるが、厚労省の職員が金をもらったという話なんて聞いたこともない」と話している。

◆全精社協元事務局次長・五月女容疑者 一問一答
産経新聞 2009年9月25日 8時0分
■「個人口座入金 上の指示」
大阪地検に逮捕された全精社協の元事務局次長、五月女定雄容疑者は9月中旬、産経新聞の取材に応じていた。一問一答は次の通り。
−−全精社協では裏口座があったのか
「私が入った際、当時の事務局長から3千万円近い現金が残った預金通帳を見せられた。どういう金なのか尋ねたら、『裏金だ』といわれた。元の帳簿もなく、これではまともにできないと思ってすぐに辞めたが、説得されてまた戻った」
−−その裏口座から自分名義の個人口座に約1千万円を移したのはなぜか
「上から指示があったからだ。この行為を着服といわれたら仕方がないので、当局に呼ばれたらきちんと説明するつもり。競馬に少し使ったかもしれないが、それは自分の口座にもともとあった金だったと思っている。裏金はすべて協会のために使ったつもりだ」
−−裏金を政治献金として使ったのか
「数回にわたって幹部2人が議員会館に行き、金を渡したと聞いている。政治家は自民党の衆院議員(当時)2人。まだ他にもいるが話せない。私は上の指示で裏口座から金を下ろし渡しただけだ」

◆全精社協、理事の名を無断使用 パーティー券購入で幹部
産経新聞 2009年9月25日 8時6分
全国精神障害者社会復帰施設協会(全精社協)の補助金不正流用事件で、幹部らが自民党参院議員のパーティ券を理事の個人名で勝手に購入していたことが24日、分かった。全精社協の名前を隠すために振り分けたとみられる。理事が産経新聞の取材に「後でその事実を知り、領収書を回収した」と証言。参院議員側は「全精社協の複数の幹部にパーティー券を買ってもらっていたのは事実」と認めている。
また、平成20年春には、厚労副大臣経験のある自民党の元衆院議員(今年8月に落選)が主宰する勉強会の参加費用計20万円を幹部4人の名義で支払っていたことも判明。全精社協は19年度に、この元衆院議員のパーティー券を百数十万円分購入していたことがすでに分かっており、政治家に対する出費が常態化していた可能性が高い。
理事によると、業務上横領容疑で大阪地検特捜部に逮捕された元事務局次長、五月女定雄容疑者(58)が20年11月に退職後、新たに経理担当に就いた理事から「あなたの名前でパーティー券を購入しているが、把握しているか」と問い合わせがあった。
理事が確認したところ、元衆院厚労委員長で現在は自民党参院議員のパーティ券数万円分の領収書が残っており、事務局に無断で名義を使われていたことが分かったという。理事は「私名義で協会の金で購入したのは問題があると判断し、協会に自分のお金を振り込んで領収書を回収した」としている。
一方、参院議員の事務所は、複数の幹部によるパーティー券購入は認めたうえで、「一人につき1、2枚程度だったと思う。厚生関係の団体にお願いしていたので、その付き合いで買ってくれたのではないか。全精社協の名義で買ってもらったことはないし、付き合いもほとんどなかった。
献金は一切受けていない」としている。
ただ、パーティー券の購入などに関して、全精社協の幹部の主張は食い違っている。五月女容疑者は「すべて幹部の指示だった」と証言するが、ある幹部は「五月女容疑者からパーティー券の話があり、しょうがないなという話になった。その後、問題だということになって、別の幹部が『僕が返す』と言いだし、穴埋めした」と説明する。
穴埋めしたとされる別の幹部は「五月女容疑者が話を持ってきたが、僕は『社会福祉法人が献金などできるわけない』と突っぱねた。その後、内部調査でいろいろなことが分かり、『勝手にしていたな』と思った」と反論している。

◆<全精社協>厚労省の補助金、運営費の穴埋めに使用か
毎日新聞 2009年9月25日 10時36分
障害者施設などでつくる全国精神障害者社会復帰施設協会(全精社協)が、障害者支援施設の運営を継承した07年度当初から、厚生労働省の補助金で施設運営費の穴埋めをしようとしていたことが、全精社協関係者の話で分かった。運営費に流用するために補助金を申請した可能性もあり、大阪地検特捜部は、業務上横領容疑で逮捕した元事務局次長、五月女(そうとめ)定雄容疑者(58)から補助金申請の経緯についても事情を聴くなどして捜査を進める。
全精社協関係者によると、全精社協は07年4月、解散した財団法人から障害者支援施設「ハートピアきつれ川」(栃木県さくら市)の運営を継承。しかし既に施設は赤字で、全精社協からの支出で補う状態だった。全精社協は厚労省の許可を得て基本財産を取り崩し、施設経費に充当することもあったという。
全精社協は07年度、障害者自立支援についての調査研究事業4件を厚労省に申請し、補助金計4200万円を受給した。全精社協関係者は「施設運営に基本財産を回しても、補助金で補てんできると元幹部らが考えていた」と証言した。
また、複数の元幹部は「どんな調査研究をするのか、幹部もほとんど知らなかった。一部の幹部が適当に調査研究したことにして国に報告し、自由に使う金を確保するために補助金を取っていた」などと実体のない研究だったことを明かした。
調査結果は報告書として厚労省に提出されたが、厚労省の担当者は「支給先の団体は多く、一つ一つの使途について追跡調査はできない。報告書が虚偽でも確認のしようがない」と事実上、補助金の「出しっ放し」を認めている。
五月女容疑者は、補助金や全精社協の会費などから裏金を作り、個人口座で管理。一部を馬券などの私的流用に回し、政官界への工作資金などに使ったとされる。また、08年3月、調査研究事業の補助金1800万円を全精社協の基本財産に組み込み、施設運営費などに不正流用したことが既に判明している。【久保聡、村松洋】

◆幹部証言「政官工作は便宜目的」 全精社協、新たな補助金狙い福祉施設買い取り
産経新聞 2009年9月25日 13時21分
社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協)の補助金不正流用事件で、幹部らが精神障害者福祉施設「ハートピアきつれ川」(栃木県さくら市)の土地建物買い取りに執着したのは、新たな補助金が交付される「社会復帰促進センター」の指定を受けるためだったことが25日、分かった。土地建物の所有権の取得が指定の条件のひとつになっており、理事の一人は産経新聞の取材に「国会議員や厚生労働省への働きかけは買い取りで便宜を図ってもらうためだった」と証言した。
業務上横領容疑で逮捕された事務局次長、五月女(そうとめ)定雄容疑者(58)は、複数の国会議員や厚労省幹部らに裏金が渡ったと証言しており、大阪地検特捜部は全精社協の「政官工作」の実態についても慎重に捜査を進めるとみられる。
関係者によると、全精社協は平成19年4月、精神障害者がホテルで働きながら社会復帰を図るハートピアの運営を、破産した財団法人から譲り受けた。しかし経営は苦しく、調査研究などの名目で多額の補助金が得られる社会復帰促進センターの指定を受けるため、土地建物の買い取りを目指したという。
厚労省は、独立行政法人「福祉医療機構」がハートピアに対する4億5千万円の債権を放棄した上で、4200万円で売却する案を提示。全精社協側も合意したが、20年3月、財務省がこの案に難色を示し、交渉は暗礁に乗り上げた。
全精社協側はこの時期、以前からつながりがあった厚労副大臣経験のある自民党元衆院議員や厚労省幹部、厚労省OBで福祉医療機構の理事らへの働きかけを強化。厚労省は6月、福祉医療機構の理事長に「特段の配慮」を依頼する文書を舛添要一大臣名で発行、財務省は厚労省案を容認していた。
こうした結果、財務省は厚労省案を容認。福祉医療機構は7月、ハートピアの債権を放棄し、土地建物に対する抵当権を解除した。全精社協は6千万円の基本財産を取り崩して資金を捻出し、破産管財人から買い取った。

◆補助金使途、厚労省にウソ報告…全精社協
読売新聞 2009年9月25日 14時46分
社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協、東京)の補助金不正流用疑惑で、協会が2007年度の補助金3130万円について「当初の計画通りに使用した」とするうその報告書を厚生労働省に提出していたことがわかった。
大阪地検特捜部は報告書を入手しており、協会の元事務局次長・五月女(そうとめ)定雄容疑者(58)(業務上横領容疑で逮捕)らが不正を隠すために報告書を偽造したとみている。報告書の提出を受けながら不正を見抜けなかった厚労省のチェックの甘さも浮かんでいる。
同省によると、団体が補助金を受け取るためには毎年3月までに調査・研究事業の計画書を添付して申請する必要がある。その後、大学教授らでつくる外部委員会が審査し、翌年3月に補助金を交付。団体は調査・研究に要した費用を精算したうえで、1か月後に利用報告書を同省に提出する。
協会は07年度、「重度精神障害者支援に関する調査研究など3事業を行う」として補助金交付を申請。翌08年3月に計3130万円を受給した。しかし、その直後に、五月女容疑者が基本財産の穴埋めのため、うち1800万円を不正流用していた。五月女容疑者は不正流用の事実を隠すため同年4月、「3事業を申請通りに実施し、計画書とほぼ同額の賃金や旅費、印刷製本費用などを使った」とする報告書を厚労省に提出していた。
厚労省の担当者は「書類はきちんと整っていたので不正に気づかなかった」としている。
◆五月女容疑者「数百万円持ち議員会館へ」◆
五月女容疑者が大阪地検特捜部の調べに対し、「2008年春、すでに死亡した前幹部と一緒に数百万円を持って東京・永田町の議員会館に行った。直接見てはいないが、金は、前幹部が政治家に渡したと思う」などと供述していることがわかった。特捜部は、五月女容疑者の供述の裏付けを進めるとともに、国会議員の関与がなかったかどうかを慎重に調べている。
協会関係者によると、協会は07年4月、社会復帰支援施設「ハートピアきつれ川」(栃木県さくら市)の運営を引き継いだが、前幹部は当時、同施設の購入も希望していたという。
一方、特捜部は07年当時の理事6人について任意で事情聴取を始めた。6人は08年3月、五月女容疑者の指示で、07年度の補助金計1800万円を受け取った直後、協会の別口座に還流させる補助金の不正流用に関与したとされる。

◆全精社協 補助金狙い政官工作 福祉施設買い取り執着
産経新聞 2009年9月25日 15時26分
社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協)の補助金不正流用事件で、幹部らが精神障害者福祉施設「ハートピアきつれ川」(栃木県さくら市)の土地建物買い取りに執着したのは、新たな補助金が交付される「社会復帰促進センター」の指定を受けるためだったことが25日、分かった。土地建物の所有権の取得が指定の条件のひとつになっており、理事の一人は産経新聞の取材に「国会議員や厚生労働省への働きかけは買い取りで便宜を図ってもらうためだった」と証言した。
業務上横領容疑で逮捕された事務局次長、五月女(そうとめ)定雄容疑者(58)は、複数の国会議員や厚労省幹部らに裏金が渡ったと証言しており、大阪地検特捜部は全精社協の「政官工作」の実態についても慎重に捜査を進めるとみられる。
関係者によると、全精社協は平成19年4月、精神障害者がホテルで働きながら社会復帰を図るハートピアの運営を、破産した財団法人から譲り受けた。しかし経営は苦しく、調査研究などの名目で多額の補助金が得られる社会復帰促進センターの指定を受けるため、土地建物の買い取りを目指したという。
厚労省は、独立行政法人「福祉医療機構」がハートピアに対する4億5千万円の債権を放棄した上で、4200万円で売却する案を提示。全精社協側も合意したが、20年3月、財務省がこの案に難色を示し、交渉は暗礁に乗り上げた。
全精社協側はこの時期、以前からつながりがあった厚労副大臣経験のある自民党元衆院議員や厚労省幹部、厚労省OBで福祉医療機構の理事らへの働きかけを強化。厚労省は6月、福祉医療機構の理事長に「特段の配慮」を依頼する文書を舛添要一大臣名で発行していた。
こうした結果、財務省は厚労省案を容認。福祉医療機構は7月、ハートピアの債権を放棄し、土地建物に対する抵当権を解除した。全精社協は6千万円の基本財産を取り崩して資金を捻出(ねんしゅつ)し、破産管財人から買い取った。

◆全精社協6理事を任意聴取=補助金流用、説明求める−大阪地検
時事通信 2009年9月25日 20時14分
厚生労働省所管の社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協)をめぐる横領事件で、大阪地検特捜部は25日、理事や元理事ら計6人から任意で事情聴取した。協会は同省の補助金を不正流用した疑いが持たれており、特捜部は経緯について説明を求めたとみられる。
厚労省によると、全精社協は2008年3月27日、「障害者自立支援に関する調査研究費」として07年度分の補助金3130万円を受領。理事らによると、うち1800万円が翌日、6人の口座に300万円ずつ振り込まれ、同31日までに全精社協の別の口座に戻された。
元幹部によると、協会は07年度に福祉施設「ハートピアきつれ川」(栃木県さくら市)の運転資金に基本財産2000万円を流用し、この1800万円が穴埋めに使われたという。

◆<全精社協不正>施設職員用の退職金4300万円流用
毎日新聞 2009年9月26日 2時32分
全国精神障害者社会復帰施設協会(全精社協、東京都)が、解散した財団法人から障害者支援施設の運営を継承後、財団法人から預かった施設職員用退職金約4300万円を施設運営費などに不正流用していたことが、元幹部らの話で分かった。国の補助金に続く不正流用の発覚で、大阪地検特捜部は施設存続のため、なりふり構わぬ会計処理をしていたとみて、元事務局次長、五月女(そうとめ)定雄容疑者(58)から経緯を聴くとともに、複数の幹部や元幹部らからも任意で事情を聴いている。
全精社協は07年4月、栃木県の障害者支援施設「ハートピアきつれ川」の運営を無償譲渡された際、施設職員の退職金に充てる資金約4300万円を預かり、施設の会計に「退職金引当金」として計上した。
しかし、複数の関係者や内部資料によると、資金は施設会計に計上されたまま、実際は全精社協に全額を支出。全精社協は「借入金」として会計処理し、ほぼ全額を基本財産に繰り入れ、その後、施設の人件費などに回したが、使途不明分も多いという。処理は五月女容疑者や別の元幹部らが担当したという。
退職金が施設会計に返されないまま、08年7月、全精社協は4200万円で施設を買収した。
全精社協の関係者は「退職金を早く(施設側に)戻さないとまずい、と元幹部に進言したら、『施設の事業がうまくいかなくても、施設の転売益で払えばいい』と言われた」と証言する。
一方、五月女容疑者が厚生労働省から08年度に支給された「障害者自立支援調査研究プロジェクト」の補助金1980万円の大部分を不正流用していたことが、捜査関係者への取材で新たに分かった。07年度の補助金3130万円のうち1800万円の不正流用が既に発覚しており、特捜部は両年度の補助金計約5000万円の大部分が目的外に使用されたとみて追及する。【久保聡、村松洋】

◆厚労省、流用認識か 全精社協理事6人を聴取 大阪地検
産経新聞 2009年9月26日 7時57分
社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協)の補助金不正流用事件で、全精社協が平成19年4月に運営を引き継いだ精神障害者福祉施設「ハートピアきつれ川」(栃木県さくら市)の土地建物について、厚生労働省が協会への新たな補助金交付と施設の黒字化を条件に提示し、買い取りを打診した疑いがあることが25日、分かった。全精社協はこれを受け、国会議員らへの働きかけを強めたという。
大阪地検特捜部に業務上横領容疑で逮捕された事務局次長、五月女(そうとめ)定雄容疑者(58)が取材に経緯を証言した。厚労省は否定しているが、事実なら、厚労省が不正流用をあらかじめ認識しながら補助金を交付した可能性が高い。
証言によると、全精社協の幹部はハートピアの運営権を引き継ぐことが決まった19年1月ごろ、厚労省から施設の買い取りも打診された。「資金がショートする」と難色を示したところ、厚労省の担当者が「補助金を出す。その代わり19、20年度の収支を黒字にしてほしい」との趣旨の発言をした、としている。
全精社協は19年度から新たに、「障害者自立支援調査研究プロジェクト」として、就労支援を目的とする補助金約3130万円を受給。五月女容疑者はこのうち1800万円を調査研究費として理事6人の口座に振り込んだ上、協会の裏口座に戻させる手口でハートピアの運営費に流用、赤字だったハートピアの収支を144万円の黒字と粉飾して、厚労省に報告していた。20年度の1980万円の大半も流用したという。
特捜部は、こうした運営費への流用が、補助金適正化法に違反する可能性があるとみて、理事6人から任意で事情聴取を始めるなど捜査を進めている。
理事の一人は「ハートピアは旧厚生省が音頭をとって作った施設だけに、つぶすわけにはいかなかったのでは」と指摘。厚労省は「補助金で便宜を図ることはあり得ないが、どうすれば補助金の審査が通るかアドバイスすることはできる」とコメントしている。

◆三文判200本保管、元事務局次長が伝票偽造に使用 全精社協事件
産経新聞 2009年9月26日 14時35分
社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協)の補助金不正流用事件で、経理を取り仕切っていた元事務局次長、五月女(そうとめ)定雄容疑者(58)=業務上横領容疑で逮捕=が伝票を偽造するための三文判約200本を保管していたことが26日、分かった。昨年秋の内部調査で見つかった。会長や理事ら幹部の三文判も含まれており、領収書のほかに支払伝票の偽造に使っていたという。
平成19年度の交通費が通常の2倍以上の約1千万円に上っていたことも判明。政治献金などに使う裏金や精神障害者福祉施設「ハートピアきつれ川」(栃木県さくら市)の運営費に流用した補助金の収支の帳尻を合わせようと、カラ出張を繰り返したためとみられる。
複数の理事によると、内部調査は五月女容疑者が事実上退職した後の昨年10月に行われた。五月女容疑者しか鍵を持っていなかった金庫をこじ開けたところ、会計帳簿や約200本の三文判が保管されていた。
会計資料の中からは、理事の名前を使った交通費や備品購入費などの支払伝票、領収書が大量に見つかった。支払伝票は本来、会長がすべて決裁し、会長の実印が使われているが、これらの伝票には三文判が押されていた。会長は「私が決裁していないもの」と証言しているという。
また、領収書は通常、会員が自筆で内容を記した上で押印しているが、見つかった領収書はいずれも三文判を使用し、ワープロで印字されていた。
五月女容疑者は補助金をハートピアの運営費に流用する際、6人の理事の口座に調査研究費として振り込んだうえ、協会の裏口座に戻させる方法などをとっており、理事らが実際に経費を使用したように装うため、領収書や伝票を大量に偽造したとみられる。
五月女容疑者は産経新聞の取材に「裏金づくりは幹部の指示だった」と主張。これに対し幹部の多くは指示を否定している。
しかし、幹部の一人は、内部調査で公認会計士から交通費が通常の2倍に上っていることを問いただされた際、「ハートピアの買い取りで全国の会員に説明する必要があったため、交通費がかさんだ」と虚偽の説明をしたといい、不正な会計処理を認識していた可能性があるとみられる。

◆全精社協事件 三文判200本を保管 元事務局次長、領収書や伝票偽造
産経新聞 2009年9月26日 15時35分
社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協)の補助金不正流用事件で、経理を取り仕切っていた元事務局次長、五月女(そうとめ)定雄容疑者(58)=大阪地検特捜部が業務上横領容疑で逮捕=が伝票を偽造するための三文判約200本を保管していたことが26日、分かった。昨年秋の内部調査で見つかった。会長や理事ら幹部の三文判も含まれており、領収書のほかに支払伝票の偽造に使っていたという。
平成19年度の交通費が通常の2倍以上の約1千万円に上っていたことも判明。政治献金などに使う裏金や精神障害者福祉施設「ハートピアきつれ川」(栃木県さくら市)の運営費に流用した補助金の収支の帳尻を合わせようと、カラ出張を繰り返したためとみられる。
複数の理事によると、内部調査は五月女容疑者が事実上退職した後の昨年10月に行われ
た。五月女容疑者しか鍵を持っていなかった金庫をこじ開けたところ、会計帳簿や約200本の三文判が保管されていた。
会計資料の中からは、理事の名前を使った交通費や備品購入費などの支払伝票、領収書が大量に見つかった。支払伝票は本来、会長がすべて決裁し、会長の実印が使われているが、これらの伝票には三文判が押されていた。会長は「私が決裁していないもの」と証言しているという。
また、領収書は通常、会員が自筆で内容を記した上で押印しているが、見つかった領収書はいずれも三文判を使用し、ワープロで印字されていた。
五月女容疑者は補助金をハートピアの運営費に流用する際、6人の理事の口座に調査研究費として振り込んだうえ、協会の裏口座に戻させる方法などをとっており、理事らが実際に経費を使用したように装うため、領収書や伝票を大量に偽造したとみられる。
五月女容疑者は産経新聞の取材に「裏金づくりは幹部の指示だった」と主張。これに対し幹部の多くは指示を否定している。
しかし、幹部の一人は、内部調査で公認会計士から交通費が通常の2倍に上っていることを問いただされた際、「ハートピアの買い取りで全国の会員に説明する必要があったため」と虚偽の説明をしたといい、不正な会計処理を認識していた可能性があるとみられる。

◆175万円出金の受領証発見 全精社協、政界工作常態化か
産経新聞 2009年9月27日 1時14分
社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協)の補助金不正流用事件で、「政治献金として175万円を出金した」とする全精社協内部の受領書が残されていたことが26日、分かった。理事の1人によると、経理を取り仕切っていた元事務局次長、五月女(そうとめ)定雄容疑者(58)=業務上横領容疑で逮捕=が補助金の収支の帳尻を合わすために作成し、幹部が署名、押印したという。
署名した幹部は産経新聞の取材に「頼まれてサインしただけ」と実際の出金を否定しているが、全精社協内部で政治献金が一般化していたことを示す資料とみられる。大阪地検特捜部は国会議員への資金の流れも含め、不正経理の全容解明を進めている。
保管されていた受領書のコピーでは、用務の目的は「政治献金として」金額は「175万円」と印字。幹部が住所と名前を自筆で記し、実印を押していた。日付は書き込まれていなかったが、平成20年3月ごろに作成されたという。
理事によると、五月女容疑者が19年度補助金の会計処理をした際、パーティー券購入などに使うための裏金などに流用した分を、カラ出張などの偽造伝票で帳尻を合わせようとしたが175万円分だけ処理できなかった。
受領書にサインした幹部は、「五月女容疑者に頼まれた」と説明し、「19年5月か6月に五月女容疑者が政治献金をしたいという話を持ってきたが、『だめだ』と突っぱねた。この後、勝手にしていたようで、昨年10月の内部調査で知った」と話している。

◆「共用金」と引き継ぎ=裏金口座「なかったことに」−架空経費で捻出・五月女容疑者
時事通信 2009年9月27日 2時34分
厚生労働省所管の社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協)をめぐる横領事件で、逮捕された五月女定雄容疑者(58)が、大阪地検特捜部の調べに対し「裏金の口座は前任者から『共用金』として引き継いだ」という趣旨の供述をしていることが26日、捜査関係者への取材で分かった。
特捜部は、協会が組織ぐるみで裏金を作り、政治家への献金や元厚生労働省幹部への商品券代などに充てた疑いがあるとみて調べを進めている。
捜査関係者によると、五月女容疑者は東京の協会本部に備えてあった理事長名の三文判を不正使用し、出張などを装って架空経費を計上。その金を裏金に充てていたとされる。
調べに対し「裏金捻出(ねんしゅつ)は元幹部から指示された」と供述。逮捕前の取材にも「着任した2004年3月には、既に裏金の口座に2900万円入っており、『共用金だ』と説明された」と証言していた。
口座からは一度に30万〜80万円の引き出しがあったといい、前任の経理担当者から「なかったことにしてくれ」と口止めされたという。

◆「政治献金175万」 受領書見つかる 全精社協
産経新聞 2009年9月27日 7時56分
社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協)の補助金不正流用事件で、「政治献金として175万円を出金した」とする全精社協内部の受領書が残されていたことが26日、分かった。理事の一人によると、経理を取り仕切っていた元事務局次長、五月女(そうとめ)定雄容疑者(58)=業務上横領容疑で逮捕=が補助金の収支の帳尻を合わすために作成し、幹部が署名、押印したという。
署名した幹部は産経新聞の取材に「頼まれてサインしただけ」と実際の出金を否定しているが、全精社協内部で政治献金が一般化していたことを示す資料とみられる。大阪地検特捜部は国会議員への資金の流れも含め、不正経理の全容解明を進めている。
保管されていた受領書のコピーには「政治献金として」「175万円」と印字され、幹部が住所と名前を自筆で記し、実印を押していた。日付はなかったが、平成20年3月ごろに作成されたという。
理事によると、五月女容疑者は平成19年度補助金の会計処理の際、精神障害者福祉施設「ハートピアきつれ川」(栃木県さくら市)の運営費などに流用した分を、カラ出張などの偽造伝票で帳尻を合わせようとしたが、175万円分が処理できなかった。五月女容疑者は幹部に相談し、「政治献金」として処理するため受領書を作成したという。

◆全精社協裏金 厚労族自民前議員に数百万円 元次長「20回以上行った」
しんぶん赤旗 2009年9月27日
 厚生労働省所管の社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協、東京)をめぐる横領事件で、逮捕された元事務局次長五月女(そうとめ)定雄容疑者(58)が「裏金のうち数百万円を厚労族の自民党前衆院議員に献金した」と話していたことが26日、分かりました。
 大阪地検特捜部は、福祉施設「ハートピアきつれ川」の買収をめぐり、協会の資金が政治家への工作費用に充てられた疑いがあるとみています。
 捜査関係者などによると、五月女容疑者は2008年2月ごろに2回、協会元幹部(故人)と現幹部ら3人とともに、議員会館の前議員事務所を訪れたとされます。
 五月女容疑者は逮捕前の取材に、この元幹部の指示で協会の口座から50〜100万円を下ろし、元幹部が会館に持参したと証言。「議員会館の玄関で待たされることもあり、主に元幹部が前議員と話した。前議員の事務所には20回以上行ったが、現金を渡すところは直接見ていない」と話しました。
 当時は、全精社協が破産した財団法人からハートピアを買い取る計画が進行中でした。全精社協は同年7月、建設費約20億円のハートピアを格安の4200万円で買収しました。
 献金の理由について五月女容疑者は「ハートピアの買い取りについて頼むためだった」と証言しました。
 前議員は厚生労働副大臣を務め、厚労行政に影響力を持っていたとされます。今年8月の衆院選で落選しました。
 一方、ハートピアの譲渡をめぐっては、厚労省の元障害保健福祉部長(58)で、独立行政法人「福祉医療機構」の理事(ことし7月、郵便不正事件の関連で辞職)に、全精社協側が商品券数十万円分を渡したとの関係者証言もあります。
 買収に先立つ08年6月、舛添要一厚労相(当時)の名前で、機構の理事長に対し「事業継続に特段の配慮」を求める文書を提出。機構が4億5000万円の抵当権を解除しており、関係者は「急に買い取れるかもしれないという話になり、何かの力が働いたと思った」と話しています。
 また、全精社協には08年3月27日に厚労省から交付された「障害者自立支援に関する調査研究費」名目の補助金3130万円(07年分)の不正流用疑惑があり、同特捜部は25日、理事や元理事ら6人から任意で事情聴取しました。

◆<全精社協>厚労省幹部、黙認か 施設職員退職金流用
毎日新聞 2009年9月29日 10時19分
全国精神障害者社会復帰施設協会(全精社協)による障害者支援施設「ハートピアきつれ川」の職員用退職金約4300万円の不正流用を、当時の厚生労働省幹部が黙認していた疑いのあることが分かった。幹部は毎日新聞の取材に全精社協側から事前に流用について相談されたことを認め、「可能ならやったらどうかと伝えたが、容認したわけではない」と説明した。
大阪地検特捜部は、厚労省側が不正経理を把握していた疑いもあるとみて全精社協の元幹部らから任意聴取しているが、さらに状況を裏付けるため、当時の施設関係者からも近く任意で事情を聴く方針。
関係者や内部資料によると、全精社協は07年4月、この施設の運営を財団法人から無償譲渡され、預かった施設職員退職金用の資金約4300万円全額を全精社協の基本財産に繰り入れ、施設運営費などに使ったという。
五月女(そうとめ)定雄容疑者(58)は逮捕前の取材に、退職金について「全精社協は金がなかったので、(厚労省幹部に相談したら)施設運営などに使っていいと言われた」と証言。退職金の不正流用については今年3月、参院厚生労働委員会で疑惑が取り上げられたが、厚労省側は07年度当時は把握していなかったとの趣旨の説明をしていた。【久保聡、村松洋】

◆<全精社協>委託選定に元理事関与 厚労省専門官として
毎日新聞 2009年10月2日 2時30分
全国精神障害者社会復帰施設協会(全精社協)が08年度に厚生労働省の補助金事業を受託した際、事業の委託先選定にかかわった厚労省専門官が全精社協の元理事だったことが関係者の話で分かった。全精社協元幹部らはこの専門官について、「委託先選定に強い力があった」と証言。大阪地検特捜部は選定の経緯などについて慎重に捜査している。
専門官は07年5月、厚労省の専門官に民間登用された。全精社協の理事や支部長な
どを務めた経験があり、全精社協元幹部と深いつながりがあった。
厚労省によると、全精社協は08年5月、公募だった同年度の障害者関連事業の審査に応募。有識者でつくる審査委員会では不採択とされたが、同省障害保健福祉部内の3課が提案した事業の中から選ぶ別の審査があり、障害福祉課が提案した精神障害者社会復帰施設に関する調査研究事業が採用され、全精社協がその委託先として選定された。
研究事業の委託先は課内の協議で選ばれ、同課で精神障害に関する窓口的な役割を担当していた専門官も加わったという。

◆現職の最高幹部も私的流用か全精社協補助金不正
産経新聞 2009年10月5日 2時1分
社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協)の補助金不正流用事件で、現職の最高幹部が、経理を取り仕切っていた事務局次長の五月女(そうとめ)定雄容疑者(58)=業務上横領容疑で逮捕=から裏口座の金138万円を受け取り、私的に流用した疑いがあることが4日、分かった。最高幹部は、全精社協の不明朗会計が初めて明らかになった後の20年5月、寄付金名目で同額を返還したという。
元理事や逮捕前の五月女容疑者らが産経新聞の取材に証言した。五月女容疑者は大阪地検特捜部に、同内容の供述をしているとみられる。
証言によると、最高幹部は平成18年度に厚労省から約1千万円を交付された精神障害者社会復帰促進調査研究等事業費に絡んで、「立て替えた160万円を返してほしい」と五月女容疑者に申し入れた。しかし、最高幹部は調査研究メンバーではなく、立て替えた事実も確認できないとして拒否された。
この際、五月女容疑者は「詐欺や横領で訴える」と最高幹部を非難。これに対し最高幹部は「逆におれが訴える」と、五月女容疑者が裏金の一部を私的流用していることを暗に示して再度支払いを求めたという。
五月女容疑者は最終的に最高幹部の求めに応じ、経費などを差し引いた138万円を裏口座から引き出し、最高幹部の自筆の領収書と引き換えに渡した、としている。時期は18年度の補助金の精算が行われていた19年春ごろとみられる。
ところが、最高幹部は20年5月に突然、五月女容疑者に「協会への寄付金だ」と138万円を返金してきたという。
最高幹部は、今年7月に亡くなった元会長とともに、五月女容疑者に裏口座から引き出させた現金を国会議員のパーティー券購入などに充てていたことがすでに判明している。
最高幹部はこのような場合はきちんと五月女容疑者に使途を伝えるなどしていた。
全精社協ではこの直前の20年3月、精神障害者福祉施設「ハートピアきつれ川」の職員の退職金約4500万円のうち1800万円が運営費に流用されたことが発覚しており、元理事らは「最高幹部は私的流用がばれるとまずいと思ったので返金したのではないか」と指摘。最高幹部は一連の経緯について「五月女容疑者がでっち上げたものだ」と全面否定している。

◆ハートピア施設存続を 利用者ら谷議員に要望
下野新聞 2009年10月6日 05時00分
「全国精神障害者社会復帰施設協会(全精社協)」の元事務局次長が業務上横領の疑いで逮捕され、不正経理などの実態が次々と明らかになる中、全精社協が運営する精神保健福祉施設「ハートピアきつれ川」(さくら市喜連川)の関係者が5日、同所で緊急の会合を開き、谷博之参院議員に施設存続を求める要望を行った。
全精社協は、県内外の医療法人と移譲交渉を進めているが、一連の事態を受けて交渉はストップ。先行きは不透明だ。会合は、不安を募らせた関係者が、民主党障がい者政策プロジェクトチーム座長の谷氏に要請して実現。利用者、家族、職員の有志約50人が出席した。
出席したハートピアきつれ川家族会の会長(59)によると、施設の特長であるホテル部分を活用した就労訓練の場となりうる移譲先の確保を強く求める声などが出されたという。谷氏は「国の責任で受け皿をつくっていくしかない。要望を国へしっかり伝えたい」と話した。

◆精神保健福祉施設「ハートピア」存続要望 利用家族ら「いくところない」 栃木
産経新聞 2009年10月6日 7時56分
運営母体の全国精神障害者社会復帰施設協会(全精社協)元幹部職員の協会資金横領事件をめぐり、精神保健福祉施設「ハートピアきつれ川」(栃木県さくら市)の入所者や家族らが5日、民主党県連会長の谷博之参院議員に、施設の存続について協力を求めた。
入所者と家族、職員ら約50人が出席し、それぞれの立場から施設の必要性などを訴え、事業が継続できるように求めた。谷氏は「本来は全精社協がやるべきだが、厚生労働省と話し合い、受け皿を決めていくことが筋と思う」と述べ、担当副大臣らに要望を伝えていく考えを明らかにした。
家族らは「施設が閉鎖されたらいくところがない。保養部門(ホテル)も就労の場として、譲渡先は事業を継続できるような組織にしてほしい」と訴えた。ハートピアはホテルを併設した精神障害者の授産施設。現在も5人が入所、21人が通う。

◆全精社協事件で厚労省の職員数人を近く任意聴取 大阪地検特捜部
産経新聞 2009年10月7日 8時42分
社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協)の補助金不正流用事件で、厚生労働省障害保健福祉部の職員らが、全精社協が補助金を本来の目的以外に使用することを知りながら、補助金の交付を決定していた疑いがあるとして、大阪地検特捜部は6日、経緯を確認するため、近く、職員数人から任意で事情を聴く方針を固めたもようだ。
平成20年度に全精社協が厚労省から交付された補助金をめぐっては、審査過程に不透明な点もあり、特捜部は補助金適正化法などに抵触する可能性もあるとみて、慎重に捜査を進めているとみられる。
厚労省などによると、全精社協は20年3月、同省の補助金事業に2件の調査研究を応募したが、ともに1次審査で落選。10月に行われた2次審査で、2件のうち「精神障害者社会復帰施設に関する調査研究」が採択され、1980万円の補助金が交付された。
全精社協はこのほぼ全額を、精神障害者福祉施設「ハートピアきつれ川」(栃木県さくら市)の運営費などに不正流用したが、複数の全精社協幹部は「当初から厚労省側も流用を認識していた」と証言していた。

◆全精社協 元会長、厚労省幹部に苦情「補助金なぜ落選」
産経新聞 2009年10月7日 12時7分
社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協)の補助金不正流用事件で、今年7月に亡くなるまで特別顧問を務めていた元会長が平成20年度の補助金の1次審査で落選した後、厚生労働省幹部に「なぜ落ちたのか」と苦情を述べていたことが7日、厚労省などへの取材で分かった。その後の2次審査で補助金1980万円の交付が決定しており、大阪地検特捜部は、補助金選定の経緯を調べるため、茨城県内の元会長宅を近く捜索する方針を固めたもようだ。
厚労省などによると、「障害者自立支援プロジェクト調査研究」の1次審査が終わった直後の20年6月に開かれた社会保障審議会障害者部会の際、元会長が厚労省幹部に「うちのプロジェクトが不採択になったと聞いた。何で落ちたんだ」と苦言を呈したという。9月の2次審査を通過し、補助金1980万円を獲得した。
元会長は当時、障害者部会の委員で、障害福祉行政の分野で発言力があった。
全精社協関係者によると、元会長は、現職幹部とともに裏口座から現金を引き出すように五月女(そうとめ)定雄容疑者(58)=業務上横領容疑で逮捕=に指示し、国会議員らに政治献金していたことがすでに判明している。

◆全精社協 厚労省部課長ら参考人聴取
産経新聞 2009年10月8日 14時2分
社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協)の補助金不正流用事
件で、厚生労働省障害保健福祉部の職員らが、全精社協が補助金を本来の目的以外に
使用することを知りながら、補助金の交付を決定していた疑いがあるとして、大阪地検特
捜部は8日、経緯を確認するため厚労省の職員から参考人聴取を始めた。
事情聴取の対象になっているのは、補助金交付の決定権を持っていた当時の部長や課
長、専門官のほか、交付や審査にかかわった職員約10人。特捜部は数日間にわたって
詳しい経緯を聴き、補助金適正化法に違反していないかも含め、慎重に捜査を進めるとみ
られる。
厚労省などによると、全精社協は平成20年3月、同省の補助金事業に2件の調査研究を
応募したが、ともに1次審査で落選。9月の2次審査で新たに申請した「精神障害者社会
復帰施設に関する調査研究」が採択され、1980万円の補助金が交付された。
全精社協は19年度にも調査研究費として3130万円を受領しており、計約5千万円のほぼ全額が精神障害者福祉施設「ハートピアきつれ川」(栃木県さくら市)の運営費などに不正流用された。複数の全精社協幹部は「当初
から厚労省側も流用を認識していた」と証言
していた。

◆全精社協不正 厚労省部課長ら聴取 大阪地検 補助金交付の経緯確認
産経新聞 2009年10月8日 15時25分
社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協)の補助金不正流用事件で、厚生労働省障害保健福祉部の職員らが、全精社協が補助金を本来の目的以外に使用することを知りながら、補助金の交付を決定していた疑いがあるとして、大阪地検特捜部は8日、経緯を確認するため厚労省の職員から参考人聴取を始めた。
事情聴取の対象になっているのは、補助金交付の決定権を持っていた当時の部長や課長、専門官のほか、交付や審査にかかわった職員約10人。特捜部は数日間にわたって詳しい経緯を聴き、補助金適正化法に違反していないかも含め、慎重に捜査を進めるとみられる。
厚労省などによると、全精社協は平成20年3月、同省の補助金事業に2件の調査研究を応募したが、ともに1次審査で落選。9月の2次審査で新たに申請した「精神障害者社会復帰施設に関する調査研究」が採択され、1980万円の補助金が交付された。
全精社協は19年度にも調査研究費として3130万円を受領しており、計約5千万円のほぼ全額が精神障害者福祉施設「ハートピアきつれ川」(栃木県さくら市)の運営費などに不正流用された。複数の全精社協幹部は「当初から厚労省側も流用を認識していた」と証言していた。

◆全精社協不正 厚労省職員ら聴取 補助金交付の経緯確認
産経新聞 2009年10月9日 7時56分
社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協)の補助金不正流用事件で、厚生労働省障害保健福祉部の職員らが、全精社協が補助金を本来の目的以外に使用することを知りながら、補助金の交付を決定していた疑いがあるとして、大阪地検特捜部は8日、経緯を確認するため厚労省の職員から参考人聴取を始めた。
事情聴取の対象になっているのは、補助金交付の決定権を持っていた当時の部長や課長、専門官のほか、交付や審査にかかわった職員約10人。特捜部は数日間にわたって詳しい経緯を聴き、補助金適正化法に違反していないかも含め、慎重に捜査を進めるとみられる。
厚労省などによると、全精社協は平成20年3月、同省の補助金事業に2件の調査研究を応募したが、ともに1次審査で落選。9月の2次審査で新たに申請した「精神障害者社会復帰施設に関する調査研究」が採択され、1980万円の補助金が交付された。
全精社協は19年度にも調査研究費として3130万円を受領しており、計約5千万円のほぼ全額が精神障害者福祉施設「ハートピアきつれ川」(栃木県さくら市)の運営費などに不正流用された。

◆厚労省、補助金交付のため調査研究テーマ創作か 議員口利き後の2次審査
産経新聞 2009年10月12日 14時53分
社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協)の補助金不正流用事件で、厚生労働省が実施した平成20年度の調査研究プロジェクトの2次審査にあたり、障害福祉課が全精社協しか事実上できない調査研究テーマを提示していたことが11日、分かった。同課には全精社協の元理事が専門官として在籍し、審査過程に関与していたという。
全精社協が1次審査で不採択になった後、元厚労副大臣で当時自民党衆院議員だった木村義雄氏(61)が厚労省に電話をかけ、「どうなっているんだ」などと口利きをしたことが判明している。厚労省側がこれを受け、2次審査の前から全精社協の調査研究の採択を決めていた可能性がある。
厚労省によると、全精社協は当初、2件の調査研究を応募したが、昨年5月の1次審査で落選。10月の2次審査では、新たに「旧精神障害者社会復帰施設の新体系サービスへの移行促進のための調査研究」を提案し、採択された。
2次審査は、外部の有識者を交えて協議する1次審査と異なり、厚労省企画課内だけで決定される。昨年は、障害保健福祉部内の3つの課が1次よりも具体的なテーマを提示。応募のあった調査研究から約20件を推薦し、企画課が7、8件を採択したという。
関係者によると、障害福祉課は2次審査の前、全精社協側にテーマを連絡、全精社協はこれに即した調査研究を提出していた。これらの過程の一部には、全精社協の元理事だった専門官がかかわっていた。
当時の担当者の一人は「精神障害者の社会復帰施設に関する全国組織は全精社協しかなく、全精社協に補助金を交付するために創作した調査研究だったと批判されても仕方がない」と話している。
結局、12月に補助金1980万円が交付されたが、全精社協はこのほぼ全額を精神障害者福祉施設「ハートピアきつれ川」(栃木県さくら市)の運営費などに流用していた。

◆【全精社協】不正流用、厚労幹部ら事前認識 任意聴取で供述
産経新聞 2009年10月13日 14時58分
社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協)の補助金不正流用事件で、厚生労働省の複数の職員が大阪地検特捜部の任意の事情聴取に対し、補助金が全精社協の赤字の補填(ほてん)など目的外の用途に流用されるのを事前に認識していたという趣旨の供述をしていることが13日、分かった。全精社協の複数の幹部も不正流用の事実を認めており、特捜部は流用の実態を踏まえ、補助金適正化法違反容疑での立件の可否について検討しているもようだ。
関係者によると、特捜部は事務局次長、五月女(そうとめ)定雄容疑者(58)を業務上横領容疑で逮捕する前後から、全精社協の幹部らの任意の聴取を開始。最高幹部を含む複数の幹部が、精神障害者福祉施設「ハートピアきつれ川」(栃木県さくら市)への補助金流用を認め、「当初から流用するつもりだった」と供述した。
特捜部はさらに、流用の実態を捜査。平成19、20年度に厚労省から受け取った補助金計約5千万円について、一部の使途不明金をのぞき、ほぼ全額をハートピアの運用や全精社協の赤字の穴埋めに使っていたことが判明したという。
また、五月女容疑者らが「不正流用は厚労省側も知っていたはず」などと供述。特捜部は8日から、補助金交付の決定権を持っていた当時の厚労省障害保健福祉部の部長や課長、専門官のほか、交付や審査にかかわった職員約10人から事情を聴いたところ、複数の職員が事前に認識していたことを認めたという。
補助金適正化法では、目的を偽って補助金の交付を受けた者は5年以下の懲役などに、補助金を目的外の用途に使用した者も3年以下の懲役などに処すると定めている。

◆全精社協不正 厚労幹部らも認識 地検特捜部、任意の聴取で供述
産経新聞 2009年10月13日 15時39分
社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協)の補助金不正流用事件で、厚生労働省の複数の職員が大阪地検特捜部の任意の事情聴取に対し、補助金が全精社協の赤字の補填(ほてん)など目的外の用途に流用されるのを事前に認識していたという趣旨の供述をしていることが13日、分かった。全精社協の複数の幹部も不正流用の事実を認めており、特捜部は流用の実態を踏まえ、補助金適正化法違反容疑での立件の可否について検討しているもようだ。
関係者によると、特捜部は事務局次長、五月女(そうとめ)定雄容疑者(58)を業務上横領容疑で逮捕する前後から、全精社協の幹部らの任意の聴取を開始。最高幹部を含む複数の幹部が、精神障害者福祉施設「ハートピアきつれ川」(栃木県さくら市)への補助金流用を認め、「当初から流用するつもりだった」と供述した。
特捜部はさらに、流用の実態を捜査。平成19、20年度に厚労省から受け取った補助金計約5千万円について、一部の使途不明金をのぞき、ほぼ全額をハートピアの運用や全精社協の赤字の穴埋めに使っていたことが判明したという。
また、五月女容疑者らが「不正流用は厚労省側も知っていたはず」などと供述。特捜部は8日から、補助金交付の決定権を持っていた当時の厚労省障害保健福祉部の部長や課長、専門官のほか、交付や審査にかかわった職員約10人から事情を聴いたところ、複数の職員が事前に認識していたことを認めたという。
補助金適正化法では、目的を偽って補助金の交付を受けた者は5年以下の懲役などに、補助金を目的外の用途に使用した者も3年以下の懲役などに処すると定めている。

◆全精社協元事務局次長起訴へ 15日にも 業務上横領罪で
産経新聞 2009年10月14日 20時52分
社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協)の補助金不正流用事件で、大阪地検特捜部は14日、裏金から約900万円を着服したとして、業務上横領の罪で、元事務局次長の五月女(そうとめ)定雄容疑者(58)を勾留(こうりゅう)期限の15日にも起訴する方針を固めたもようだ。
また、五月女容疑や最高幹部らが精神障害者福祉施設「ハートピアきつれ川」(栃木県さくら市)の運営費などに不正流用する目的で厚生労働省から補助金の交付を受けた疑いがあり、特捜部は補助金適正化法違反容疑での立件に向けて慎重に捜査を続けているもようだ。
特捜部によると、五月女容疑者は経理担当だった平成17年9月〜20年4月、全精社協名義の口座から別の協会関係者名義の口座に預金を移したうえ、複数回にわたって計約900万円を引き出したとしている。その後、そのほとんどを自分名義の口座に入金し、一部を競馬などの遊興費に使ったという。

◆全精社協事件 横領罪で元事務局次長を起訴「少しならばれない」
産経新聞 2009年10月15日 19時3分
社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協)の補助金不正流用事件で、大阪地検特捜部は15日、裏金から835万円を着服したとして、業務上横領罪で、元事務局次長の五月女(そうとめ)定雄容疑者(58)を起訴した。五月女被告はこのほかにも四百数十万円を着服した疑いがあり、特捜部は追起訴する方針。
特捜部によると、五月女被告は「協会の経理が杜撰(ずさん)で、上司の理事らの不明朗な支出を見ていて、少しくらい横領してもばれないだろうと思った。横領した金は借金の返済や競馬などに使った」と起訴内容を認めているという。

◆<全精社協事件>元事務局次長を業務上横領罪で起訴
毎日新聞 2009年10月16日 10時10分
社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協、東京都)を巡る預金着服事件で、大阪地検特捜部は15日、業務上横領容疑で逮捕した元事務局次長、五月女(そうとめ)定雄容疑者(58)=さいたま市北区=を同罪で大阪地裁に起訴した。逮捕容疑では約964万円を着服したとされたが、個人口座への入金分約835万円を立件した。他に約500万円分の余罪があるといい、追起訴する方針。
起訴状などによると、五月女被告は05年9月〜08年4月、全精社協の預金計約835万円を26回にわたって自身の二つの口座に分割して入金し、着服したとされる。【久保聡】

◆全精社協 元事務局次長「元厚労副大臣に120万円」と供述
産経新聞 2009年10月16日 11時51分
社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協)の補助金不正流用事件で、元事務局次長の五月女(そうとめ)定雄被告(58)=業務上横領罪で起訴=が、大阪地検特捜部の調べに、元厚労副大臣で当時自民党衆院議員だった木村義雄氏(61)から「派閥トップ議員のパーティー券購入費を求められ、約120万円を提供した」との趣旨の供述をしていることが16日、分かった。
供述では、平成19年5月、今年7月に亡くなるまで特別顧問を務めていた元会長と一緒に木村氏と面会。その際、木村氏から「派閥トップ議員のパーティー券を買いたい。工面してほしい」と持ち掛けられた。その後、元会長の指示で全精社協の裏口座から約120万円を引き出し、元会長が木村氏に渡したとされる。
全精社協はこの直前の4月、厚生労働省の同意を得たうえで精神障害者福祉施設「ハートピアきつれ川」(栃木県さくら市)の運営を破産した財団法人から引き継いでいた。
派閥トップの元議員の事務所は、「『パーティー券の売りさばきを議員間で依頼することはない』と議員本人も否定している」としたうえで「全精社協という団体やその幹部がパーティー券を購入したという記録も残っていない」としている。

◆木村元議員に120万円 全精社協 元事務局次長が供述
産経新聞 2009年10月16日 15時40分
社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協)の補助金不正流用事件で、元事務局次長の五月女(そうとめ)定雄被告(58)=業務上横領罪で起訴=が、大阪地検特捜部の調べに、元厚生労働副大臣で当時自民党衆院議員だった木村義雄氏(61)から「派閥トップ議員のパーティー券購入費を求められ、約120万円を提供した」との趣旨の供述をしていることが16日、分かった。
供述では、平成19年5月、今年7月に亡くなるまで特別顧問を務めていた元会長と一緒に木村氏と面会。その際、木村氏から「派閥トップ議員のパーティー券を買いたい。工面してほしい」と持ち掛けられた。その後、元会長の指示で全精社協の裏口座から約120万円を引き出し、元会長が木村氏に渡したとされる。
全精社協はこの直前の4月、厚生労働省の同意を得たうえで精神障害者福祉施設「ハートピアきつれ川」(栃木県さくら市)の運営を破産した財団法人から引き継いでいた。
派閥トップの元議員の事務所は、「『パーティー券の売りさばきを議員間で依頼することはない』と議員本人も否定している」としたうえで「全精社協という団体やその幹部がパーティー券を購入したという記録も残っていない」としている。

◆木村元議員に120万円を提供 全精社協元事務局次長
産経新聞 2009年10月17日 7時57分
社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協)の補助金不正流用事件で、元事務局次長の五月女(そうとめ)定雄被告(58)=業務上横領罪で起訴=が、大阪地検特捜部の調べに、元厚生労働副大臣で当時自民党衆院議員だった木村義雄氏(61)から「派閥トップ議員のパーティー券購入費を求められ、約120万円を提供した」との趣旨の供述をしていることが16日、分かった。
供述では、平成19年5月、今年7月に亡くなるまで特別顧問を務めていた元会長と一緒に木村氏と面会。その際、木村氏から「派閥トップ議員のパーティー券を買いたい。工面してほしい」と持ち掛けられた。その後、元会長の指示で全精社協の裏口座から約120万円を引き出し、元会長が木村氏に渡したとされる。

◆全精社協会長ら、20日に逮捕=補助金5000万円不正取得の疑い−大阪地検
時事通信 2009年10月20日 2時6分
社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協)の不正経理事件で、大阪地検特捜部は19日、厚生労働省の補助金約5000万円を不正に受け取った疑いが強まったとして、補助金適正化法違反の疑いで全精社協会長(55)ら4人を20日に逮捕する方針を固めた。
協会を舞台にした横領事件は、組織ぐるみの公金不正受給事件に発展する見通しとなり、特捜部は不透明な資金の流れの全容解明を目指す。
特捜部はほかに、協会の元副会長と元常務理事を逮捕するとともに、元事務局次長五月女定雄被告(58)=業務上横領罪で起訴=も再逮捕する。
全精社協は、障害者自立支援に関する調査研究費として、2007年度に3130万円、08年度に1980万円を受給。捜査関係者によると、大半が福祉施設「ハートピアきつれ川」(栃木県さくら市)の運営資金に流用されたという。

◆<補助金不正流用>全精社協理事長ら逮捕へ 大阪地検特捜部
毎日新聞 2009年10月20日 2時31分
全国精神障害者社会復帰施設協会(全精社協)による厚生労働省の補助金約5100万円の不正流用問題で、補助金の虚偽申請にかかわった疑いが強まったとして、大阪地検特捜部は19日、補助金適正化法違反容疑で、全精社協の理事長(55)と元幹部2人の逮捕状を取った。
同容疑で元事務局次長、五月女(そうとめ)定雄被告(58)=業務上横領罪で起訴=の逮捕状も取っており、20日、4人を事情聴取し、逮捕する方針。
流用された補助金の一部が政官界に流れた疑惑もあり、特捜部は組織的な不正とみて、全精社協の資金の流れの全容解明を目指す。
全精社協は、厚労省から障害者自立支援の調査研究事業の補助金として07年度に3130万円、08年度に1980万円を受給した。特捜部の調べで、ほぼ全額が障害者支援施設「ハートピアきつれ川」(栃木県さくら市)の運営費や、栃木県からの補助金剰余分の返還などに流用されたことが判明している。
捜査関係者らによると、全精社協は08年2月ごろに07年度分、08年11月ごろに08年度分の補助金交付申請書を厚労省へ提出。その際、補助金を不正流用する目的で理事長らが申請書に虚偽の内容を記載し、計約5100万円を適正に使用したように装った疑いがもたれている。
全精社協を巡っては、会計担当だった五月女被告が05年9月〜08年4月、資金約835万円を着服したとして、業務上横領罪で起訴された。この捜査の過程で、理事長ら複数の幹部が任意聴取に不正流用を認めている。【久保聡、村松洋】

◆全精社協会長ら逮捕へ、5100万円不正受給容疑
読売新聞 2009年10月20日 3時8分
厚生労働省所管の社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協、東京)の不正経理事件で、大阪地検特捜部は、国の補助金計約5100万円を不正受給していた疑いが強まったとして、協会会長(55)や元事務局次長・五月女(そうとめ)定雄被告(58)(業務上横領罪で起訴)ら4人について、補助金適正化法違反(不正受交付)容疑で逮捕状をとった。
20日にも強制捜査に乗り出す。任意聴取に対し、厚労省担当者も「不正流用を知っていた」としており、同省側の関与についても捜査を進める。

◆全精社協会長ら4人逮捕へ=補助金5000万円不正受給−大阪地検
時事通信 2009年10月20日 3時22分
社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協)の不正経理事件で、大阪地検特捜部は20日、厚生労働省の補助金約5000万円を不正に受け取った疑いが強まったとして、全精社協会長(55)ら3人に出頭要請する。補助金適正化法違反容疑で取り調べ、容疑が固まり次第、逮捕する方針。
特捜部は会長のほか、元副会長と元常務理事も同容疑で逮捕し、元事務局次長五月女定雄被告(58)=業務上横領罪で起訴=を再逮捕する。また会長らの自宅や、補助金が運営費に流用されたとみられる福祉施設「ハートピアきつれ川」(栃木県さくら市)などを家宅捜索する。
捜査関係者によると、全精社協は当初から流用目的で同省に調査研究費を申請し、2007、08両年度で計5110万円を受給。会長らは調査研究をほどんどせずに大半を流用し、一部を私的に使った疑いが持たれている。
会長らは、五月女被告に流用を指示していたとみられる。

◆全精社協 3幹部きょう逮捕 補助金不正受給の疑い
産経新聞 2009年10月20日 7時56分
社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協)の補助金不正流用事件で、精神障害者福祉施設「ハートピアきつれ川」(栃木県さくら市)の運営費などに流用する目的で、平成19、20年度に調査研究名目の補助金計約5千万円の交付を受けた疑いが強まり、大阪地検特捜部は19日、補助金適正化法違反容疑で20日に現職の最高幹部ら3人を取り調べる方針を固めたもようだ。容疑が固まり次第、逮捕する。
元事務局次長の五月女(そうとめ)定雄被告(58)=業務上横領罪で起訴=も関与しており、再逮捕する見込み。全精社協関係者によると、最高幹部らは、これまでの特捜部の任意の事情聴取にいずれも不正流用を認める証言をしているという。
最高幹部らは当初からハートピアの運営費に流用する目的で、厚労省に調査研究名目の補助金を申請。19、20年度に交付された補助金計約5千万円のほとんどを不正流用した疑いが持たれている。
19年度に交付された補助金3130万円のうち1800万円は、五月女被告が最高幹部を含む6人の口座に300万円ずつ振り込み、その後再び全精社協の口座に戻させる手口で裏金化していた。補助金適正化法では、目的を偽って補助金の交付を受けた者は5年以下の懲役などに、補助金を目的外の用途に使用した者も3年以下の懲役などに処すると定めている。

◆補助金不正流用 全精社協幹部ら逮捕へ
産経新聞 2009年10月20日 9時29分
社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協)の補助金不正流用事件で、精神障害者福祉施設「ハートピアきつれ川」(栃木県さくら市)の運営費などに流用する目的で、平成19、20年度に調査研究名目の補助金計約5千万円の交付を受けた疑いが強まり、大阪地検特捜部は20日にも、補助金適正化法違反容疑で現職の最高幹部ら3人を取り調べる方針を固めたもようだ。容疑が固まり次第、逮捕する。
元事務局次長の五月女(そうとめ)定雄被告(58)=業務上横領罪で起訴=も関与しており、再逮捕する見込み。全精社協関係者によると、最高幹部らは、これまでの特捜部の任意の事情聴取にいずれも不正流用を認める証言をしているという。
最高幹部らは当初からハートピアの運営費に流用する目的で、厚労省に調査研究名目の補助金を申請。19、20年度に交付された補助金計約5千万円のほとんどを不正流用した疑いが持たれている。
19年度に交付された補助金3130万円のうち1800万円は、五月女被告が最高幹部を含む6人の口座に300万円ずつ振り込み、その後再び全精社協の口座に戻させる手口で裏金化していた。
補助金適正化法では、目的を偽って補助金の交付を受けた者は5年以下の懲役などに、補助金を目的外の用途に使用した者も3年以下の懲役などに処すると定めている。

◆補助金流用容疑、全精社協会長ら取り調べ
読売新聞 2009年10月20日 10時20分
社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(東京、全精社協)の不正経理事件で、大阪地検特捜部は20日、会長(55)らを、約5100万円分の補助金適正化法違反(不正受交付)容疑で取り調べを始めた。
容疑が固まり次第、逮捕する。特捜部は同日、会長の自宅や補助金が流用されたとみられる栃木県さくら市の障害者自立支援施設「ハートピアきつれ川」なども捜索する。
捜査関係者によると、会長らは、当初からハートピアの運営費に流用する目的で、厚労省から障害者自立支援の調査研究事業に基づく補助金を2007、08両年度にわたり不正受給していた疑いが持たれている。

◆<補助金不正流用>全精社協理事長ら聴取 大阪地検
毎日新聞 2009年10月20日 11時1分
全国精神障害者社会復帰施設協会(全精社協)による厚生労働省の補助金約5100万円の不正流用事件で、大阪地検特捜部は20日、補助金の虚偽申請にかかわった疑いが強まったとして、全精社協の理事長(55)▽元副理事長(50)▽元常務理事(41)の3人について、補助金適正化法違反容疑で事情聴取を始めた。既に逮捕状を取っており、容疑が固まり次第、逮捕する。流用金の一部は政官界に流れたとされ、特捜部は組織的不正の全容解明を目指す。
◇関係先を捜索
また、元事務局次長、五月女(そうとめ)定雄被告(58)=業務上横領罪で起訴=についても同容疑で再逮捕する。特捜部は同日、静岡県富士宮市の理事長宅などの家宅捜索を始めた。
理事長ら複数の幹部や元幹部は、これまでの特捜部の任意聴取に対し、「補助金の大半を本来の目的に使っていなかった」などと不正流用を認めている。
特捜部によると、全精社協は障害者自立支援の調査研究事業の補助金として、07年度3130万円▽08年度1980万円を受給。07年度分のうち約500万円は事業関連で適正に使用されたが、1500万円は障害者支援施設「ハートピアきつれ川」(栃木県さくら市)の人件費などの運営費に充当された。
また、08年度分のうち800万円が栃木県から受けた補助金の剰余分の返還に回された。両年度の残り約2300万円もほとんどが流用されたという。
捜査関係者によると、理事長ら4人は08年2月ごろと同年11月ごろ、各年度の補助金について交付申請書を厚労省に提出したが、不正流用目的で虚偽の内容を記載し、適正使用を偽装した疑いがもたれている。
五月女被告は会計担当で、元常務理事は08年7月ごろから、五月女被告の後任だったという。【久保聡、村松洋】

◆全精社協会長ら4人逮捕=補助金5000万円不正受給−適正化法違反容疑・大阪地検
時事通信 2009年10月20日 12時59分
社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協)の不正経理事件で、大阪地検特捜部は20日、厚生労働省の補助金約5000万円を不正に受け取った疑いが強まったとして、補助金適正化法違反容疑で全精社協会長高野修次容疑者(55)=静岡県富士宮市=ら4人を逮捕した。いずれも容疑を認めているという。
ほかに逮捕されたのは、元副会長上野一郎(50)=愛媛県新居浜市=、元常務理事尾上義和(41)=神奈川県大和市=両容疑者で、元事務局次長五月女定雄容疑者(58)=業務上横領罪で起訴=も再逮捕した。
特捜部は同日、補助金が運営費に流用されたとみられる福祉施設「ハートピアきつれ川」(栃木県さくら市)や高野容疑者の自宅などを家宅捜索した。
逮捕容疑は、高野、上野両容疑者は共謀し、同省にうその申請書類を提出し、2007、08両年度の調査研究事業費計5110万円を不正に受給した疑い。五月女容疑者は07年度のみ、尾上容疑者は08年度のみの申請に関与した疑い。
高野容疑者らは「ハートピアの譲渡を受け悪化した協会の資金繰りに充てるため虚偽申請した」と供述しているという。

◆思惑の一致 補助金不正流用は組織ぐるみ
産経新聞 2009年10月20日 13時0分
補助金の不正流用はやはり組織ぐるみだった。20日、新たに会長ら幹部3人が補助金適正化法違反容疑で取り調べを受けた全国精神障害者社会復帰施設協会(全精社協)。なぜ不正に手を染めてまで、破綻(はたん)寸前の福祉施設を守ろうとしたのか。複数の関係者は、その背景に、全精社協と厚生労働省の「極めて近い関係」と「思惑の一致」を挙げた。
「厚労省湯島支所」。福祉団体関係者は、全精社協の本部が東京都文京区湯島に置かれていたことをとらえ、全精社協をこう揶揄(やゆ)していた。両者の“蜜月関係”はそれほど、業界内では周知の事実だったという。
その接着役を果たしたのが、今回の事件の舞台になった精神障害者福祉施設「ハートピアきつれ川」(栃木県さくら市)。精神障害者がホテルで働きながら社会復帰を目指すという触れ込みで平成8年に開設された施設を提案したのは旧厚生省だった。
一方、全国の施設関係者が集まって2年に組織されたのが全精社協。当初は精神障害者の地位向上を目指し、厚労省への働きかけなどを主な活動にしていたが、次第に独自施設の運営が悲願になったという。今年7月に亡くなるまで特別顧問を務めた元会長が旗振り役になり、ハートピアの買い取りを進めた。
19年4月、元会長の推薦を受けて現在の会長(55)、副会長(50)が就任。まもなくハートピアの運営権を譲り受けたものの、収支は改善せず、延命のために組織ぐるみで補助金の不正流用に手を染めたという。
理事の一人は「全精社協も厚労省も、鳴り物入りで始めたハートピアを破綻させたくないという思惑があった。厚労省も補助金の不正流用を認識していたが、黙認したのは全精社協に恩を返す意味合いもあったのではないか」と話した。

◆入所者ら不安げな表情 地検係官が家宅捜索
産経新聞 2009年10月20日 13時38分
20日、新たに会長ら幹部3人が補助金適正化法違反容疑で取り調べを受けた全国精神障害者社会復帰施設協会(全精社協)。事件の舞台となった「ハートピアきつれ川」(栃木県さくら市)では午前10時すぎ、多くの報道陣が待ちかまえる中、大阪地検の係官6人が到着。現在は閉鎖されているホテルの裏側に回り、授産施設の入り口から捜索に入った。
施設では現在、5人が入所、21人が通っている。この日も早朝から、入所者らが普段通りに作業にあたっていたが、突然訪れた係官の姿に、一様に「どうしたんだろう」と不安げな表情。係官が施設内に入ると入り口は閉め切られた。

◆【全精社協】厚労省と「思惑一致」 ハートピア延命へ組織ぐるみ
産経ニュース 2009年10月20日 13時51分
補助金の不正流用はやはり組織ぐるみだった。20日、新たに会長ら幹部3人が補助金適正化法違反容疑で逮捕された全国精神障害者社会復帰施設協会(全精社協)。なぜ不正に手を染めてまで、破綻(はたん)寸前の福祉施設を守ろうとしたのか。複数の関係者は、その背景に、全精社協と厚生労働省の「極めて近い関係」と「思惑の一致」を挙げた。
「厚労省湯島支所」。福祉団体関係者は、全精社協の本部が東京都文京区湯島に置かれていたことをとらえ、全精社協をこう揶揄(やゆ)していた。両者の“蜜月関係” はそれほど、業界内では周知の事実だったという。
その接着役を果たしたのが、今回の事件の舞台になった精神障害者福祉施設「ハートピアきつれ川」(栃木県さくら市)。精神障害者がホテルで働きながら社会復帰を目指すという触れ込みで平成8年に開設された施設を提案したのは旧厚生省だった。
一方、全国の施設関係者が集まって2年に組織されたのが全精社協。当初は精神障害者の地位向上を目指し、厚労省への働きかけなどを主な活動にしていたが、次第に独自施設の運営が悲願になったという。今年7月に亡くなるまで特別顧問を務めた元会長が旗振り役になり、ハートピアの買い取りを進めた。
19年4月、元会長の推薦を受けて高野修次容疑者(55)と上野一郎容疑者(50)が会長、副会長に就任。まもなくハートピアの運営権を譲り受けたものの、収支は改善せず、延命のために組織ぐるみで補助金の不正流用に手を染めたという。
理事の一人は「全精社協も厚労省も、鳴り物入りで始めたハートピアを破綻させたくないという思惑があった。厚労省も補助金の不正流用を認識していたが、黙認したのは全精社協に恩を返す意味合いもあったのではないか」と話した。

◆逮捕の全精社協会長「実情ほぼ知らない」
産経新聞 2009年10月20日 14時27分
20日、幹部3人とともに補助金適正化法違反容疑で逮捕された全国精神障害者社会復帰施設協会(全精社協)会長の高野修次容疑者(55)は9月中旬、産経新聞の取材に答えた。一問一答は次の通り。
−−補助金を不正流用したのか
「平成20年11月の内部調査で不正が見つかり、初めて多額の負債があることが分かった。僕はただのかじ取りで、実情をほとんど知らなかった。会計は五月女(そうとめ)(定雄)容疑者に任せていた」
−−補助金を目的外に使うために、現金の出し入れを指示したのでは
「僕が指示したわけでなく、五月女容疑者が勝手にやったこと。元会長(故人)が裏で動いていたのではないか」
−−裏金を政治家への献金に使ったとの証言があるが
「五月女容疑者が政治献金の話を持ってきたが、『社会福祉法人は政治献金できない。
会計士に確認しなさい』と突っぱねた。その後、いろんな事実が明らかになって、勝手にやっていたなと思った」

◆<補助金不正流用>厚労省も認識「議員かかわる案件」
毎日新聞 2009年10月20日 15時1分
全国精神障害者社会復帰施設協会(全精社協)の不透明な金の流れの解明に向け大阪地検特捜部は20日、元事務局次長の業務上横領事件に続き、補助金適正化法違反容疑で会長、高野修次容疑者(55)らを逮捕し、組織的な補助金不正の強制捜査に乗り出した。障害者のための多額の公金が、どう使われたのか。特捜部は他の補助金収入も含め、全精社協の不透明会計の全容解明を目指す。【久保聡、村松洋】
*     *
厚生労働省の07年度補助金3130万円のうち1800万円は08年3月、高野容疑者ら幹部6人の個人口座を経て全精社協の資金(基本財産)に流用され、うち1500万円が栃木県さくら市の障害者支援施設「ハートピアきつれ川」の運営費に使われたという。元事務局次長、五月女(そうとめ)定雄容疑者(58)はこれまでの取材に「上司の指示でハートピアの資金に使った」と説明。08年度の補助金1980万円のうち800万円は、栃木県からの補助金の剰余分返還に流用されたという。
五月女容疑者や複数の全精社協幹部は特捜部に「申請通りに補助金を使わないことは厚労省担当者も知っていた」と供述。厚労省の複数の職員も任意聴取に「ハートピアの運営が厳しく、補助金の一部が運営費に使われていることは分かっていた」などと説明し、流用は厚労省も認識していたことが判明した。
一方、五月女容疑者は「催しなどに来た厚労省の人に(理事らが)『お車代』として数万円を渡していた」とも供述しており、特捜部は厚労省側への金品の解明も目指す。
さらに、逮捕前の五月女容疑者や全精社協元幹部は取材に、自民党前衆院議員に「全精社協の裏金から数百万円を裏献金した」と証言。さらに07、08両年度、全精社協側が前議員のパーティー券計約200万円分を購入していた。08年度補助金の受給前には、この前議員が厚労省側に電話し、全精社協の補助金事業委託に言及したことも判明した。
一部職員は、特捜部の任意聴取に電話があったことを認め「議員がかかわる特別な案
件と思った」などと説明したという。
◇「不正、前から」理事長との一問一答
全精社協会長、高野修次容疑者(55)は9月、毎日新聞の取材に補助金流用への直接の関与を否定。主なやり取りは次の通り。
−−五月女容疑者が「補助金流用は上司の指示」と言っていたが?
自分でやっておいて人のせいにするなんて。僕が会長になる07年4月以前から不正
経理があった可能性が高い。
−−流用金が政治家のパーティー券などに充当されたというが?
調査したが、全容は分からない。
−−07年度の厚労省の補助金のうち300万円が個人口座に振り込まれたそうだが?
五月女容疑者が振り込んだ。「何のお金だ」と聞いたが「必要なお金だ」と言われ(全精社
協の口座に)戻した。

◆<補助金不正受給>全精社協、流用が常態化 07年度前から
毎日新聞 2009年10月21日 2時31分
全国精神障害者社会復帰施設協会(全精社協)を巡る補助金不正受給事件で、補助金適正化法違反容疑で逮捕された会長、高野修次容疑者(55)らが、大阪地検特捜部の調べに「(全精社協が逮捕容疑の07年度より)前から補助金を不正受給していた」などと供述していることが分かった。特捜部は、補助金流用が常態化し、組織的に不正の認識が欠落していた可能性もあるとみている。
逮捕容疑は、高野容疑者や元副会長、上野一郎容疑者(50)ら4人は08年2月と同年11月、不正流用目的で虚偽の内容を記載した高野容疑者作成名義の補助金交付申請書を厚生労働省に提出し、07、08年度の補助金計約5100万円を不正受給したとしている。
特捜部は、07年度より前から不正受給が繰り返されてきたことを裏付ける資料を押収している模様だ。
一方、全精社協は高野容疑者が会長に就任した07年4月、赤字が続いていた障害者支援施設「ハートピアきつれ川」(栃木県さくら市)の運営を財団法人から継承した。高野容疑者らは調べに「運営を引き継いだことで全精社協の資金繰りが一層悪化し、資金繰りに充てる意図で虚偽申請をした」などと供述。施設運営費に補助金の一部を流用したことを認めているという。
全精社協は08年7月、施設の土地・建物を4200万円で買い取ったが、運営に行き詰まり、今年3月、ホテル部門を閉鎖。授産施設のみ運営を続けている。【久保聡、村松洋】

◆補助金、裏金口座に=「07年度以前から不正」と供述−逮捕の全精社協会長ら
時事通信 2009年10月21日 2時36分
社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協)の補助金詐取事件で、逮捕された会長高野修次容疑者(55)らが不正受給した厚生労働省の補助金計5110万円の一部が、裏金口座に入れられていた疑いが強いことが20日、捜査関係者への取材で分かった。
高野容疑者は大阪地検特捜部の調べに、「2007年度以前から不正受給していた。協会はそういう体質だった」と供述。特捜部は、同容疑者らが補助金を政官界工作に充てた可能性もあるとみて解明を進める。
高野容疑者らは、07、08年度の補助金を不正受給した疑いで逮捕された。捜査関係者によると、協会資金の流れを調べたところ、両年度の補助金の一部が裏金口座に入金された形跡があったという。

◆赤字施設買収、押し切る=会長ら、多額補助金目当てか−全精社協不正受給事件
時事通信 2009年10月21日 5時20分
社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協)の補助金不正受給事件で、逮捕された会長高野修次容疑者(55)らが福祉施設「ハートピアきつれ川」(栃木県さくら市)の買収を、内部の強い反対を押し切って実行したことが21日、協会関係者の話で分かった。
買収によって全国で唯一の精神障害者社会復帰促進センターの指定を受けられる見込みがあり、大阪地検特捜部は、センターに付随する多額の補助金目当てだったとみて調べを進める。

◆全精社協会長ら逮捕 補助金不正容疑 関係先を捜索
産経新聞 2009年10月21日 7時57分
社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協)の補助金不正流用事件で、精神障害者福祉施設「ハートピアきつれ川」(栃木県さくら市)の運営費などに流用する目的で、厚生労働省から調査研究名目の補助金計約5100万円の交付を受けたとして、大阪地検特捜部は20日、補助金適正化法違反容疑で、会長の高野修次容疑者(55)ら3人を逮捕するとともに、元事務局次長の五月女(そうとめ)定雄被告(58)=業務上横領罪で起訴=を再逮捕し、ハートピアなど関係先を家宅捜索した。
福祉施設をめぐる横領事件は、組織ぐるみの補助金不正受給事件に発展した。特捜部によると、4人は容疑を認めているという。ほかに逮捕されたのは元副会長の上野一郎(50)と元常務理事の尾上義和(41)の両容疑者。
特捜部の任意聴取に、厚労省の複数の職員は「不正流用は分かっていた」と証言。五月女容疑者が、元厚労副大臣で当時自民党衆院議員だった木村義雄氏(61)にパーティー券購入名目で約120万円を提供したと供述しており、特捜部は補助金交付の経緯や資金の流れについて慎重に捜査を進めるとみられる。
逮捕容疑は、4人は当初からハートピアの運営費などに流用する目的で、「障害者自立支援調査研究プロジェクト事業」の補助金交付申請書を厚労省に提出。平成19年度に3130万円、20年度に1980万円の交付を受けたとしている。全精社協はほぼ全額を不正流用し、補助金の本来の目的の調査研究は行っていなかったという。

◆全精社協補助金流用:さくらの施設、家宅捜索 人件費などに充当/栃木
毎日新聞 2009年10月21日 12時2分
全国精神障害者社会復帰施設協会(全精社協)による厚生労働省の補助金約5100万円の不正流用事件で、大阪地検特捜部は20日、全精社協が運営するさくら市の障害者支援施設「ハートピアきつれ川」などを家宅捜索した。特捜部によると、補助金の一部がハートピアきつれ川の人件費など運営費に不正に充当されたとしている。
同施設は96年6月、全国精神障害者家族会連合会(全家連)が精神障害者の社会参加を促し、偏見や差別をなくすことを目的に設立。しかし、全家連は02年に国の補助金を目的外流用していたことが発覚し、07年4月に破産・解散した。
その後、全精社協が運営を引き継いでいたが、昨秋ごろから急激な景気悪化の影響で、宿泊客数が落ち込み、今年3月に宿泊部門を閉鎖。授産施設のみ、運営されていた。

◆<全精社協事件>前議員が法改正提案 補助金狙い厚労省側に
毎日新聞 2009年10月22日 2時31分
補助金適正化法違反容疑で幹部らが大阪地検特捜部に逮捕された「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協)が07年4月、栃木県さくら市の障害者支援施設の運営を別の財団法人から継承した際、年間数億円の補助金を受給できるよう、自民党前衆院議員が関連法の改正を厚生労働省側に持ちかけた疑いのあることが、捜査関係者の話で分かった。
この前議員に対しては、元事務局次長、五月女(そうとめ)定雄容疑者(58)が「07年5月、全精社協の資金から122万円を提供した」と供述していることも判明した。派閥代表のパーティー券購入代として要求されたという。特捜部は前議員側への金の流れについても慎重に捜査を進めている模様だ。
全精社協元幹部らによると、施設「ハートピアきつれ川」を運営すれば、精神障害者の社会復帰を支援する「社会復帰促進センター事業」が事実上セットで受託でき、厚労省から新たに年間数億円の補助金を受けられるはずだった。ところが、精神保健福祉法は、事業の指定先を財団法人か社団法人と規定。社会福祉法人の全精社協は受託できなかった。
捜査関係者らによると、現職だった前議員は施設運営が継承された07年4月前後、社福法人でも受託できるよう同法を改正できないか厚労省幹部らに持ちかけたという。結局、法改正に至らなかった。複数の厚労省職員も特捜部の参考人聴取に、持ちかけがあったと認めているとみられる。前議員は毎日新聞の取材に応じていない。
前議員を巡っては、全精社協側が07、08両年度にパーティー券計約200万円分を購入。122万円の他に数百万円の裏献金疑惑も発覚した。全精社協が08年度の補助金を受給する前、厚労省幹部らに電話で補助金事業委託を口利きしたことも判明している。
【久保聡、村松洋】


◆全精社協、ハートピアの高値転売図る
読売新聞 2009年10月22日 3時5分
社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(東京、全精社協)の補助金適正化法違反事件で、全精社協が、自立支援施設「ハートピアきつれ川」(栃木県さくら市)を1億数千万円で転売しようとしていたことがわかった。
全精社協は2008年、4200万円でハートピアの土地・建物を購入したが、運営に失敗して約1億円の債務があったという。大阪地検特捜部は、全精社協が債務を一掃するため、高値転売を計画したとみている。
関係者によると、会長の高野修次容疑者(55)らは今春から、各地の医療法人や社会福祉法人にハートピアの購入を持ちかけていた。売却価格は「債務を帳消しにできる金額」に設定。買い取りに前向きな医療法人もあったが、事件発覚で転売話は中断したという。
ハートピアは温泉ホテルと授産施設が併設され、精神障害者が接客しながら社会復帰を目指す全国初の施設で、1996年にオープン。運営していた財団法人「全国精神障害者家族会連合会」(全家連)が破産した07年4月、全精社協が運営を引き継ぎ、08年7月に施設を購入した。ハートピアは今年3月、経営悪化に伴ってホテルが閉鎖され、現在は、授産施設に約20人が入・通所している。

◆自民党前議員が口利き 補助金不正受給
日本テレビ 2009年10月22日 13時11分
全国の精神障害者団体で作る社会福祉法人の補助金不正受給事件で、自民党の前衆議院議員が法人への補助金支給が有利になるよう厚労省に働きかけていたことが、捜査関係者への取材でわかった。
20日に会長・高野修次容疑者(55)らが逮捕された全国精神障害者社会復帰施設協会(=全精社協)は07年、栃木・さくら市の障害者支援施設「ハートピアきつれ川」を別の財団法人から引き継いだ。捜査関係者によると、法律上、社会福祉法人である全精社協に対し、この事業での年間数億円の補助金支給が認められなかったため、自民党・木村義雄前衆議院議員が、受給できるよう厚労省に法改正を働きかけたほか、別の補助金審査でも全精社協が受給できるよう口利きをしていた。
木村前議員に対しては、全精社協からの政治献金があったと元副会長・上野一郎容疑者(50)が証言している。

◆補助金不正受給 口利き疑惑の前議員は無言
日本テレビ 2009年10月22日 20時46分
全国の精神障害者団体でつくる社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協)の補助金不正受給事件で、法人への補助金支給が有利になるよう厚労省に働きかけていたとみられる自民党前衆議院議員・木村義雄氏は22日午後、所属する自民党山崎派の会合に姿を現した。木村氏は、口利き疑惑についての記者の問いかけに、何も答えなかった。

◆厚労省、事業委託先の大学と人事で覚書 天下りの受け皿に
毎日新聞 2009年11月19日
厚生労働省が福祉の人材養成などの事業を委託する学校法人「日本社会事業大学」(東京都清瀬市、大橋謙策学長)との間で、教職員人事について事前協議するとした覚書を交わしていたことがわかった。大学には多額の補助金が支出される一方、教職員として計4人の同省OBが在籍している。自治が重んじられる大学が、委託元の官庁に人事の事前承認を求められ、天下りの受け皿にもなっている形だ。長妻昭厚労相は覚書を廃棄する方針を示した。

◆厚労省:補助金不正防止、年内に対策 検討会が初会合
毎日新聞 2009年11月24日 19時54分
全国精神障害者社会復帰施設協会(全精社協)による補助金の不正受給事件を受け、補助事業の不正解明と再発防止を進める厚生労働省の検討会の初会合が24日開かれた。長妻昭厚労相は「年内にはうみを出し切ってほしい」とあいさつし、年内に防止策をまとめる見通しとなった。具体策は今後詰めるが、補助金の使途の証明を厳格化するため、交付要綱の改定や実施計画書の様式変更などが検討される。
事件の舞台となった事業は「障害者自立支援調査研究プロジェクト」(08年度交付は167件、約18億円)。07、08年度分約5000万円を不正受給した補助金適正化法違反で全精社協の会長らが逮捕、起訴された。厚労省職員に車代を渡したとの供述もあったが、厚労省側の立件は見送られた。行政刷新会議は12日、同事業を廃止すべきだとしている。
非公開の検討会では厚労省側が同事業について「一部の採択で公募や審査がなく、選定において政治家の圧力があったとの報道もある」と紹介したが、省内の内部調査については「途中段階」として具体的に説明しなかった。大学教授などの委員側からは「内部通報の仕組みが必要」「団体の運営について会計経理を含めてチェックすべきだ」などの指摘が相次いだ。

◆<厚労省>事前評価など有識者が担当…補助金交付
毎日新聞 2009年12月18日 22時13分
全国精神障害者社会復帰施設協会(全精社協)による補助金の不正受給事件を受け、厚生労働省が設置した有識者らによる再発防止策の検討会議が18日開かれ、同省が示した防止策をおおむね了承した。悪用された障害者自立支援調査研究プロジェクトの補助金について、交付先決定の際の事前評価と報告書の評価を外部有識者が担うなどの内容。同省は他の分野の補助金事業にも防止策を採用する方針。
防止策では、外部有識者の意見を聴いて研究テーマを決め、すべて公募とするほか、事前評価には職員を除外するとした。また、収支報告を含む報告書を厚労省のホームページで公開する。
他には▽支給団体に対し、研究担当者と補助金管理者を分けさせる▽国会議員ら利害関係者による、施策推進で公正中立性が保てない恐れがあるなどの働きかけについては、本人に内容を確認して記録し保存する−−などを盛り込んだ。【佐藤浩】

◆全精社協元副会長に有罪判決=補助金5000万円流用―大阪地裁
時事通信 2010年7月14日 16時1分
 社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協、東京)の補助金不正受給事件で、補助金適正化法違反罪に問われた全精社協元副会長上野一郎被告(51)に対し、大阪地裁(岩倉広修裁判長)は14日、「国民の血税を目的外に流用し、動機は身勝手」と述べ、懲役1年6月、執行猶予3年(求刑懲役1年6月)の判決を言い渡した。
 判決によると、上野被告は元会長高野修次被告(56)=公判中=らと共謀。2007〜08年度、厚生労働省の調査研究費名目の補助金計5110万円を不正受給した。

◆全精社協元会長に有罪判決 大阪地裁
産経新聞 2009年9月16日 19時54分
 社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協)が厚生労働省から補助金約5千万円を不正に受け取ったとして、補助金適正化法違反罪に問われた元会長、高野修次被告(56)の判決公判が16日、大阪地裁であった。岩倉広修裁判長は「国民の貴重な血税が浪費されており被告が果たした役割も大きい」として懲役1年6月、執行猶予3年(求刑懲役1年6月)を言い渡した。

◆全精社協元副会長に有罪判決 大阪地裁
産経新聞 2010年7月14日 20時46分
社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協)が厚生労働省から不正に補助金を受け取ったとして、補助金適正化法違反罪に問われた元副会長、上野一郎被告(51)の判決公判が14日、大阪地裁で開かれた。岩倉広修裁判長は「本来の目的外に国民の貴重な血税が浪費された結果は軽視できない」として、懲役1年6月、執行猶予3年(求刑懲役1年6月)を言い渡した。

◆全精社協の事務局次長、横領認め謝罪
産経新聞 2010年6月25日 20時04分
 社会福祉法人「全国精神障害者社会復帰施設協会」(全精社協)の資金約1250万円を着服したとして、業務上横領罪に問われた元事務局次長、五月女定雄被告(59)の初公判が25日、大阪地裁(伊藤寛樹裁判官)で開かれた。五月女被告は起訴内容を認め、横領した資金に厚生労働省の補助金が含まれていたことに「税金を使い、国民に申し訳ない」と謝罪した。
検察側は「障害者の活動に使われる資金を遊興費に使った利欲的動機に酌量の余地はない」として懲役2年6月を求刑、弁護側は執行猶予を訴えて即日結審した。判決は7月30日。
 弁護側は、「政治家などへの裏金作りが発端で、横領を誘発しやすい環境だった」と主張。また、勾留中に糖尿病の治療が受けられず、足指の切断を余儀なくされたとして「実刑以上の肉体的・精神的苦痛を受けた」と訴えた。
 起訴状によると、五月女被告は事務局次長として業務上預かっていた預金から計約1250万円を着服し、横領したとされる。




*作成:桐原 尚之
UP: 20110602 REV:0810 20120602 0725 0922 20130610
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