HOME > 組織 > 優生 2018(日本)

優生手術被害者とともに歩むみやぎの会

Website
https://tomoniayumu.wixsite.com/mysite/
Facebook
https://www.facebook.com/tomoniayumumiyagi/

Tweet
last update:20180618

■目次

2018/06/16 優生手術被害者とともに歩むみやぎの会メールニュース
2018/03/28 「優生手術被害者とともに歩むみやぎの会」呼びかけ文

■優生手術被害者とともに歩むみやぎの会メールニュース(2018.6.16)

★トピックス★
・第2回口頭弁論が開かれる
・弁護団声明(2018年6月7日)

◆第2回口頭弁論が開かれる
 6月13日(水)、仙台地裁101号法廷にて第2回期日が開かれました。傍聴希望者は県内外から100名前後が集まり、今回も抽選となりました。マスコミも多数参集。引き続き高い関心が寄せられています。
 法廷の冒頭、先月あらたに提訴した原告の飯塚淳子さん(仮名)が意見陳述。「わたしは16歳のとき、旧優生保護法に基づく強制不妊手術を受けさせられました。それから50年以上ものあいだ、わたしは国から一切の謝罪と補償を受けることなく、苦しい日々を送ってきました」。なんの説明もなしに不妊手術を受けさせられ、身体に傷をつけられ、子どもが産めない身体にされてしまったこと。手術から半年後、両親が話しているのを偶然耳にし、それが不妊手術であったと知ったときの驚き、悲しみ。手術後の体調不良。子どもが産めないことが理由で、なかなか結婚に踏み切れなかったこと。結婚後も、子どもができない身体であると相手に打ち明けられず、後ろめたい思いで結婚生活を続けたこと……。人生を大きく変えてしまった不妊手術の被害を、飯塚さんは国側代理人を目の前に、静かに力強く述べました。
 続く弁論のなかで、国側は「被害回復の制度としては国家賠償法がある。旧優生保護法の被害にたいする補償制度をつくらなかったからといって、『国(国会および厚労大臣)の不作為』といった違法にはあたらない」と主張しました。これにたいし新里宏二弁護団長は「国は先ごろまで『優生保護法に基づく優生手術は当時合法だったのだから、謝罪や補償は必要ない』と言い続けてきた。ここへきて『国家賠償法があるのだから、補償制度の立法義務はない』などと言うのか。二枚舌だ」と強く批判しました。
 また旧優生保護法を憲法違反だとする原告側の主張にたいし、国側は「合憲性は争点ではない」として主張を明らかにしませんでした。中島基至裁判長は「合憲か違憲かの判断を、裁判所は回避するものではない」と述べ、今後提出される書面のなかで主張を明らかにするよう国側に求めました。
 閉廷後、仙台市戦災復興記念館の会議室にて報告集会が開かれました。多数の支援者やマスコミが参加し、立ち見の人が会場からあふれるほどでした。(ご来場のみなさまにはご迷惑をおかけしました。次回期日からは広い部屋を準備します!)弁護団からこれまでの活動の経緯の報告があり、原告の飯塚淳子さん(仮名)、原告義姉の佐藤路子さん(仮名)から発言がありました。最後の質疑応答では、障害当事者からさまざまな発言がありました。「30数年前、施設に入るとき『生理がなくなるよう手術を受けたらどうか』と勧められた。わたしの場合は、反対する看護婦がいたので免れることができた。その後わたしは2人の子を産み、いまでは成人している。あのとき手術を受けていたら、この子どもたちに会えなかった」「新里弁護団長には機会があればぜひ国側に『旧優生保護法は当時は合法だったと、もう言わないのですか?』と聞いてほしい。きょうの裁判は大きな転換点だ。この動きを宮城だけでなく全国に広げていこう」。たいへん熱気のある集会となりました。(次の「弁護団声明」もぜひお読みください。)

次回弁論期日:9月12日(水)16:00〜
次々回弁論期日:11月28日(水)16:00〜
*入廷行動を行なう際の集合時間など、詳細は後日お知らせします。


◆弁護団声明
 2018年6月7日に出された弁護団声明を転載します。

弁護団声明
平成30(2018)年6月7日
旧優生保護法弁護団
弁護団長 新里宏二

 本年6月6日、優生保護法による強制不妊手術被害について国に賠償を求めた訴訟(仙台地裁平成30年(ワ)第76号事件)について、国の具体的な認否・反論が示された。
 国は、原告が訴状請求原因第4で主張した「優生手術の違憲性」に全く反論しないまま、優生手術被害者は補償制度がなくても国家賠償法により損害賠償を求めることができたことを理由に国に補償制度を作る義務があったものとは言えないとして、国(国会及び厚労大臣)における不作為の違法は認められないというべきである旨主張している。
 本件訴訟で原告が主張し、司法判断を求めているのは、「憲法違反の法律の下で違法な手術が行われたこと」に関する国の責任である。
 しかるに、今回の主張は、その根幹部分に全く答えないまま小手先の答弁に終始していると言わざるを得ない。
 この問題については、厚労省が被害実態調査を都道府県に求め、国会議員の中で謝罪と補償に関する制度検討がなされるなどしているが、上記国の反論は、甚大なる人権侵害の事実に向き合い、これを反省する姿勢のかけらもみえない。
 我々は、このような国の姿勢に強く抗議する。

(くろさか記)

☆歩む会では、活動をともに担える仲間を募っています。「自分も事務局スタッフに加わってみたい」「いっしょに学習会の企画をしたい」等、運営に関心のある方、活動をコラボしたい方,ぜひお気軽にご連絡ください。大・大・大募集中です!

「優生手術被害者とともに歩むみやぎの会」事務局
testify19481996@gmail.com
ホームページ:https://tomoniayumu.wixsite.com/mysite/
facebook:https://www.facebook.com/tomoniayumumiyagi/

文責:黒坂 愛衣(「優生手術被害者とともに歩むみやぎの会」共同代表/東北学院大学教員/ハンセン病首都圏市民の会)

TOP

■「優生手術被害者とともに歩むみやぎの会」呼びかけ文

 2018年1月30日、旧優生保護法下での優生手術の被害者が、仙台地裁にて全国初の国賠訴訟を起こしました。市民の多くは、この間の報道をとおして、宮城県内でこのような優生手術の被害者が数多く存在していたことや、そもそも、「不良な子孫の出生を防止する」ことを目的のひとつに掲げた旧優生保護法が1996年まで存在した事実を、初めて知ることになりました。
 「優生手術被害者とともに歩むみやぎの会」では、わたしたち市民もまた、この問題の責任の一端を担っていると考えます。優生保護法の成立と、そのもとで生じた被害を長年にわたり見過ごし、ときに後押ししてきたこと。さらに、その事実の歴史を忘却してきたこと。いま、わたしたちの足元であげられた被害者の声に応答せずにいることは、さらなる過ちを重ねる行為にほかなりません。加えていえば、法律がなくなって20年以上が経過した現在も、命の価値の序列化や、「産むべき人/産むべきでない人」という社会的圧力による線引きは、けっして過去のものとはなっていません。
 「優生手術被害者とともに歩むみやぎの会」は、この問題に関心をもつ個々人をゆるやかにつなぐネットワークです。国の謝罪と補償を求める被害者の闘いに伴走するとともに、優生手術被害の歴史を学び、当事者の声に耳を澄ませる場をつくります。それぞれに生活の場をもつ人々がともに考えることで、地域社会での「共生」の実現をめざします。多くの人々の参加を呼びかけます。

活動内容
・法廷傍聴のほか、原告や弁護団の活動のためのカンパ集めなど、裁判の支援。
・学習会やシンポジウム、交流会の開催。
・メールニュースやホームページ等を通しての情報提供。
2018年3月28日
呼びかけ人(五十音順)
江口 怜(東北大学教員)
川久保 尭弘(NPO法人POSSE仙台支部)
黒坂 愛衣(東北学院大学教員)
杉山 裕信(CILたすけっと
中島 崇法(東北大学サークル「学問と社会をつなぐサロン」)
前野 久美子(book cafe 火星の庭)
宗片 恵美子(NPO法人イコールネット仙台)
森 進生(NPO法人POSSE仙台支部)
横川 ひかり(優生手術に対する謝罪を求める会

cf.
https://tomoniayumu.wixsite.com/mysite/statement
TOP

■連絡先

仲間を募集しています。関心のある方は、
testify19481996@gmail.com
までご連絡ください。

TOP
*作成:北村 健太郎
UP:20180526 REV:20180618
優生 2018(日本)  ◇優生学・優生思想 | eugenics  ◇出生前診断  ◇不妊手術/断種  ◇障害学  ◇組織

TOP HOME (http://www.arsvi.com)