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ワーカーズ・コレクティブ千葉県連合会


last update: 20160629


■ワーカーズ・コレクティブ千葉県連合会

 以下、蝶朋子「ワーカーズ・コレクティブ連合会の役割」
 (千葉大学文学部社会学研究室『NPOが変える!? ─非営利組織の社会学』,第10章)より

 「この章では主に千葉県連合会の活動をみる。千葉県連合会は,1989年に発足し情報交換や交流をしてきた連絡会から発展して1992年9月に結成され,1995年に3年目を迎える。  意志決定機構としては定期総会,理事会がある。定期総会は年に1回。1年間の活動の点検をし,来年度の方針を話し合う。ワーカーズ・コレクティブの人数に応じて代議員を出し(50人ごとに1人)議案と予算案について討議,承認する。なるべくたくさんの組合員にきてもらえるような総会作りを目指していて,94年の総会では介護漫才を呼んだそうだ。ただ承認するだけでなく,きちんと話し合って決めていこうと,質問などが出やすいような議事運営,雰囲気作りを心掛けているという話だった。
 理事会は月に1回開催,連合会理事長,理事9人で構成され,事務局員も出席する。理事は全てのワーカーズ・コレクティブから出ているわけではなく,1つの部門(請負事業,食べ物屋,リサイクルなど)から2,3人ぐらいを目安に選ばれる。任期は2年で,選任に当たっては,定期総会での承認を得る。連合会として企画するものは,すべてこの理事会で決定している。会議では,各ワーカーズ・コレクティブの情報交換や,定期総会での提案や議案書作り,研修会,講習会,シンポジウム,イベントの報告(千葉の連合会で企画したものや,他県のワーカーズ・コレクティブの見学,参加の報告もある)がなされる。また他県のワーカーズ・コレクティブとの交流や連絡,千葉県の連合会としてどういう動きをするかも理事会で決定される。
 活動資金について。千葉県の連合会の場合,会費と事業収入による資金で活動している。会費は次の3つを足したものである。1つが各ワーカーズ・コレクティブの分配金の0.09%。2つめが各ワーカーズ・コレクティブの人数×1200円(これは機関紙発行の費用に使われる)。3つめが総会に出席する代議員×1万円。事業収入としては,共同仕入れによる収入と開業講座の参加料などがある。将来的には会費を下げられるよう,仕入れ事業の発展を目指している。
 この千葉県連合会が何をめざして,どういう活動を行っているのか,以下,連合会のスタッフである山内京子さんと内藤美佐子さんへのインタビュー調査などをもとに見ていく。

REV: 20160629
ワーカーズ・コレクティブ  ◇NPO組織
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