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VCOM


last update: 20160629


■VCOM

 VCOMのホームページ

※立岩真也 19960229 「資料:インターVネット/VCOM」)(千葉大学文学部社会学研究室『NPOが変える!?──非営利組織の社会学』)より

 人的組織としてのインターVネットは95年4月末日に解散し,代って5月1日に「VCOM」が発足した。インターVネットはVCOMの一環として運営されるようになった。その意図は次のようである。

 「インターVネットのユーザや協力者の皆様,コーディネータの金子郁容です。
 2月15日に正式に発足したインターVネットは,BBS各社の迅速な協力もあって,パソコン通信ネットをインターネットでつなぐ情報共有のネットワークを作るという当初の目的をまがりなりにも実現させることができました。関係者各位に感謝します。
 インターVネットはこれまで数人の有志が「走りながら考える」という方針でやってきました。新しいことを始めるにはそのようなインフォーマルなアプローチはそれなりの効果があり一定の結果はだしてきたつもりです。しかし,状況の変化もあり,今後の運営にあたってはもっと組織的に見えやすく,安定させる必要が生まれてきました。特に,発足当時「1年を目処に活動し主要部分はその後も継続させる」と言っておりましたが,主要部分を継続するためには,財政的にも社会的信憑性の観点からも,より基盤のしっかりした組織を作りネットワークの運営にあたる体制を今から確立しておく必要があると判断し
ました。
 そこで,4月15日に運営委員全員と代表が出席して運営委員会を開き,以下のような要領で組織変更をすることを決めましたので御報告します。
・(人的)組織としてのインターVネットは1995年4月末日をもって解散する。インターVネットは今後は(通信)ネットワークを指す名称とする。インターVネットの運営は慶応大学大学院の金子研究室を中心とした慶応大学の研究プロジェクトであるVCOMの主要部分として引き継ぐ。
・これまでインターVネットのコアメンバーがそれぞれの責任で行なってきた被災地の情報支援活動やNGO/NPOへの協力活動は,今後はそれぞれ独自に,ないしはVCOMプロジェクトの一環として継続し,さらに発展させて行く。
 (略)
 今後はVCOMでインターVネットのシステム運営に責任を持ちます。特に,これからも各BBSに呼びかけてゆき,大手商用ネットに共通の会議室を提供していただくというインターVネットのシステムは今後も維持できるように最大限の努力をします。そのことによって,阪神淡路大震災に関するボランティア情報や活動報告などの情報を流通するパソコンベースのメディアをこれまで通り提供し,今後も各方面の人々から利用していただけるように努めます。金子の意向としては,VCOMは今後3年間程度は継続して行く所存です。
 それと共に,VCOMは,震災を契機に台頭してきたボランタリーなネットワークの力を支えるメディアのひとつとして広く利用していただきたいと考えています。そのために,非営利ネットワークの研究をしたり,さまざまな団体にボランティア・ネットワークに関する実践的プロジェクトに参加していただきます。VCOMについては,また別の機会に詳しくご説明させてください。
 今後とも情報共有のネットワーク インターVネットをよろしくお願いします。」★08

 当初は「金子研究室のプロジェクト」という位置づけだったが,95年6月14日に慶応義塾大学SFC研究コンソーシウム協議会(SFCは湘南藤沢キャンパス)が開かれ,VCOMは「SFC研究コンソーシウムのプロジェクト」として正式に認定され★09,同年11月1日には初年度の実施要領が発表された。

 「VCOMの実施要領(初年度)
 VCOMは1995年5月1日の発足以来,NGO/NPOや企業や団体などの参加者や協力者を募りながら研究の具体的内容を詰めてきました。このほど,初年度の実施内容が決まりましたので,以下でその内容をお知らせします。なお,初年度とは1995年5月〜1996年3月の期間のことです。VCOMは初年度を含めて3年間は継続する予定です。
☆VCOMとインターVネット
 (略)
☆VCOMの目的
 VCOMの目的は,インターVネットやインターネットをメディアとして利用したさまざまな情報コミュニティ作りを推進することであり,また,そのことで多様な社会の実現に向けてのモデル作りと実証研究を実施しようというものである。VCOMを特徴づけるキーコンセプトは以下の3つである。
・ボランタリーなネットワーク
・社会性の高い情報の共有
・市民の自発的参加による新社会システム
 VCOMが直接扱うのはボランタリーな動きであるが,目指すものはネットワーク時代の多様な組織体を実証的に研究することであり,VCOMの研究成果はこれからの企業や自治体の在り方に直接・間接的に示唆を与えるものになるはずである。
☆VCOMの研究活動
 初年度のVCOMの研究活動は,以下の3つのグループに分かれる。なお,当初予定されていたVCOMシンポジウムの実施は来年度に延期されることになった。
・インターVネットのホストシステムの運用
・インターVネット上の情報についての合意形成/討議の場作り
・具体的な情報コミュニティ作りのケースプロジェクトの実施
☆インターVネットのホストシステムの運用
 インターVネットを構成するインターネットのネットニュースグループおよび商用BBSの共通会議室の設定と運営,および,VCOMケースプロジェクト実施のために実験的にシステムサービス支援を行う。(以下略)
☆インターVネット上の情報の扱いについて合意形成/討議の場作り
 (略)
☆ケースプロジェクト
 1995年10月現在,初年度にVCOMケースプロジェクトとして実施されることが認定されたものは以下のとおり。ただし,今後,新規のケースプロジェクトが追加されることもある。個々のケースプロジェクトの内容,実施責任者などの詳細は添付資料を参照のこと。

A:震災支援ネットワーク
 A-1:阪神・淡路大震災被災者支援のための市民メディアの提供
 A-2:阪神・淡路大震災と電子ネットワークの役割について報告する単行本の出版
    …【災害とネットワーク】と連動
 (A-3:災害情報会議室の提供など「パソコン通信ネット連絡会」への協力)
B:NGO/NPOネットワーク
 B-1:WOM(Women's Online Media;女性学ホームページとネットワーク)
    …【女性問題会議室】と連動
 B-2:草の根BBSとインターVネットの接続
 B-3:NPOの法的環境整備フォーラム …【市民活動を支える制度】と連動
 B-4:N3(NGO/NPO Network;NGO/NPO研究のネットワーク)
 B-5:ボランティアのためのパソコンと通信研修
C:市民参加の社会システム作り
 C-1:地球市民のための電子ガイドブック …【社会変革のための情報】と連動
 C-2:インターネットを利用した障害者の在宅雇用モデル作り
 C-3:JDネット(障害者に関心を持つ人のネットワーク)
 C-4:インターナショナルフォーラム(留学生や在日外国人に関心を持つ人のネットワ   ーク) …【インターナショナルフォーラム】と連動
 C-5:藤沢市ボランティアセンター・データベース
 C-6:淡路島地域情報化パイロットプロジェクト

☆VCOMの運営体制
 (略)
☆連絡先
VCOM問い合わせメールアドレス recpt@vcom.suehiro.nakano.tokyo.jp
VCOM事務局 編集工学研究所 担当森川美鈴 morikawa@eel.suehiro.nakano.tokyo.jp
〒153 目黒区青葉台1-4-7-101 電話03-3780-0800,fax 03-3780-0900
VCOMホームページ http://www.suehiro.nakano.tokyo.jp/」★10

★08 【InterVnetからのお知らせ】(以下[お知らせ]と略記)00027「KAISAN HAPPYOU」(95/05/01)
★09 [お知らせ]00030「VCOM NewsLetter No.5」(95/6/29)
★10 [お知らせ]00037「VCOM NewsLetter Vol.1 No.7 (1/2)」(95/11/01)より。会議室(【 】内)との連動関係の部分のみ加筆した。ケースプロジェクトの詳細については[お知らせ]00038「VCOM NewsLetter Vol.1 No.7 (2/2)」(95/11/01)の 「添付資料2:VCOMケースプロジェクトの詳細」を参照のこと。


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