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男のあり方を問う会

http://www.thinking-men.jp


小笠原さんより

Date: Fri, 22 Aug 2003 20:40:43 +0900
Subject: 再掲載お願い

 「男のあり方を問う会」の小笠原俊文です。

[略]

大変に反響が大きく、署名の〆切を10日ほど延長し、2次
募集をすることにいたしました。以下、追加情報として再度の掲載をして
いただけますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

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小笠原俊文@「男のあり方を問う会」です。
                                  
 先日このページで太田、福田、森3氏の議員辞職を求める声明
への賛同をお願いしました。現在まで300人を越える方にご協力いただき
ました。賛同してくださった方々に心からの感謝を申し上げます。スタッフは
予想を超えるみなさんの熱い反応にたいへん励まされました。

 さて当初の予定では8月20日が署名の〆切とさせていただきましたが、
まだまだリンクを張ってくださったり、メールが届いたりしています。そこで、
〆切を延長し、8月31日とさせていただきくことにしました。

 まだの方は賛同いただければ幸いです。すでにされた方は友人・知人
などへさらに転送をお願いいたします。なお、メールアドレスの判明した全
国会議員に声明は送付しています。その前書きを掲載します。


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◆ 国会議員宛メールの前書き

国会議員各位様
 
 私たちは男性が変わってゆくことをめざしている「男のあり方を問う会」
という市民グループです。

 私たちはこのほど、6月に性暴力被害者を傷つける発言をした衆議院議
員太田誠一氏、福田康夫官房長官、子どもを産めない・産まない・作らな
い人を傷つける発言をした森喜朗前総理大臣の議員辞職を求め、広く市
民のみなさんに賛同の署名を呼びかけております。

 私たちは 国権の最高機関である立法府の構成員が性暴力や人権侵害
に対してあまりにも認識が低く、この種の発言がくり返されることに、悲しみと
憤りを感じています。こんなことでセクシャル・ハラスメントや性暴力、ドメスティ
ック・バイオレンス、セクシュアルマイノリティへの人権侵害、子どもを産みやすい
環境作りなどに対して有効な施策がとられるのでしょうか。 この問題を一部
議員の不用意な発言として見過ごすことなく、まず国会の内部から、辞
職勧告決議の採決など3氏に発言の責任とらせる措置をとり、男女平等の
ための意識改革に取り組んでくださることを求め、国会議員のみなさまににこの
声明をお送りいたします。
 心ある議員の方々の行動、ご賛同を心よりお待ちします。


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男だってやりきれない。
太田さん、福田さん、森さん。どうか議員をお辞めください。
野田聖子さん。あなたの勇気に共感します。
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(本文略) ※ ウェブサイトか本ページ[0820]をご覧ください。

2003年7月31日

男のあり方を問う会       辻 雄作
小笠原 俊文
藤田 康元
上野 さとし


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●署名方法●

呼びかけ団体「男のあり方を

問う会」のウェブサイトか電子メールによる署名
に限ります。

・ウェブサイトから署名する
http://www.thinking-men.jp
より、声明賛同フォームに記入してください。

・メールで署名する
shomei@thinking-men.jp
まで、以下の内容をお送りください。

----
声明に賛同します。

お名前(必須):
肩書き/所属:
性別(右のうち一つ):男/女/その他(分からない、言いたくないなど)
一文コメント:
----

●署名締切●

8月31日

・この声明では太田氏らと同じ男性たちも怒っているんだ、ということを3人の方に
強く訴えたいと考えています。そこで、賛同人のうち何割が男性かという集計を声明
に添えて提出します。そのため署名の際に性別をお聞きしています(どなたがどの性
別かという情報は一切公表しません)。答えたくないという方は選択肢のうちから
「その他」をお選びください。もちろん男性以外の方々も大いにご協力ください。
・団体での署名は受付けていません。団体でご協力いただける方は、ぜひメンバーの
皆さんの個人署名をお寄せください。

 

* 小笠原さんより

 先日一部のMLなどでは送信していますが、衆参両議長宛の要請文を
付け加えるなど、内容を一部訂正してありますので、すでにご覧になった方
もお手数ですがご確認ください。

 また、私たちは彼らが性差別に満ちた発言をするのは、基本的に「男性
問題」だと思いますので、男性から多くの賛同が集まることを期待して
います。同時にできるだけ多くの人々の声を集めたいので、女性の方、その
他の方も大歓迎です。遠慮なく署名お願いします。

 女性グループなどの同様の趣旨の声明に賛同された方もたくさんおられる
と思いますが、9月の国会再開時には、申し入れ行動をなど新たな取り組み
も考えているので、ぜひ再度ご署名ください。

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 【転送大歓迎】


 「男のあり方を問う会」です。

 
転送を大歓迎します。

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みなさまへ―特に男性の方々に呼びかけます

6月26日、大田衆議院議員は早稲田大学生らによる集団レイプ事件に対して「集団レ
イプする人はまだ元気がある」などとレイプを容認する発言をしまし た。さらにこ
の発言に対し、男女共同参画担当大臣を兼任する福田内閣官房長官は「挑発する服装
をしている女性の方が悪い」とし、大田議員を擁護し、そのうえ被害者の女性に責任
を帰せました。大田議員がその発言をした同じ集会で森元総理大臣は「子どもをつく
らなかった女性に福祉を与えるのはおかしい」旨主張しています。

この人たちにとって女性とは、自らの一方的な性欲のはけ口か、子どもをつ くる道
具でしかなく、またその発言が性暴力被害者をさらに傷つけることにもまったく自覚
がありません。人権感覚が欠如し、身に付いた性差別を改めようとしない男性に、も
うこれ以上国政を委ねたくありません。

発言に対して女性を始め多くの人たちから議員辞職を求める抗議が寄せられました
が、当の3人や自民党は幕引きはかり、1ヵ月を経過した今もなんの責任も取ってい
ません。私たちはどうしても声を上げなくてはと思いました。

私たち「男のあり方を問う会」は、大田議員らのような典型的な男性像、暴力や権力
による女性支配から脱し、女性や性的少数者との平等な関係を望む立場から、大田・
福田・森議員の辞職を求める声明を発表しました。またこうした差別発言をした人た
ちがなんの制裁も受けていない、野放し状態を改善するため、声明では再発防止策を
とることも求めたいと思います。

なお、表題や本文で野田聖子さんに共感や賞賛を表しているのは、7月 12日付朝日新
聞での胸のすく発言に限ったものです。野田さんが批判している3人と同じ自民党に
属していること、与党議員にとどまっていることなどの政治信条までも含むものでは
ありません。念のため、その点を付け加えておきます。

声明に賛同して頂ける方の署名を集め、8月20日に集約し、各議員に提出します。今
回の声明では、怒りややりきれなさを感じておられるみなさん、特に男性の方の署名
を広く呼びかけます。下記の署名方法をご参照の上、ぜひご協力ください。

秋に国会が再開されてから、申し入れなどの行動をしたいと考えています。あらため
てお誘いしますので、ぜひ参加してください。


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男だってやりきれない。
太田さん、福田さん、森さん。どうか議員をお辞めください。
野田聖子さん。あなたの勇気に共感します。
-------------------------------------------------------------

私たちは、男性が暴力や権力で人を支配し、地位や業績などにしか自分の価値を感じ
られない生き方を脱し、女性やパートナーを性欲解消の対象や子づくりの道具とする
のではなく、対等な関係を築いてゆくことをめざしている男性たちです。私たちは男
性が人とやさしくつながれるようになることを望んでいます。

いくら行政が「男女共同参画社会」を提唱しても、男性が女性の約2倍の賃金を受け
取り、政治、企業の幹部、専門家などの大半を占め、家事/子育て・ケアワークを担
う度合いが極端に少なく、男性の3人に1人が妻や恋人へ暴力を振るい(ドメスティッ
ク・バイオレンス=DV)、男性の身勝手がたくさんの女性に性被害をもたらしている
という現実は、日本社会が男女平等に未だ遠いことを示しています。そして残念なが
ら、私たち男性の多くは女性の生きにくさに思いを至らせず、性差別に手を貸してい
ます。しかし、時代は今や、性差別の歴史を終わらせ、ジェンダーやセクシュアリ
ティの違いによる差別のない社会に向け、特に男性が変わってゆくことを求めていま
す。

太田誠一さん。

あなたが、6月26日鹿児島市での討論会で、早大生らによる集団レイプ事件にからめ
て、「集団レイプする人はまだ元気がある」「正常に近いんじゃないか」「男性に配
偶者を求める覇気が欠けていることが少子化の原因」「それほど強く異性を求めてい
るのであれば、きちんと結婚する相手を求めるべきだ」と発言したことに、私たちは
ショックを受け胸を痛めています。

事件の被害者や性暴力サバイバーの女性たちは、どんなに居たたまれない思いで聞い
たことでしょうか。また、日本ではその存在すらほとんど知られていおらず、誰にも
打ち明けられずに苦しんでいる性暴力被害を受けた男性たちにとっても、あなたの発
言は耳を覆いたくなるものです。

性暴力はDVと並び、男性あるいは強い立場の者が、女性あるいは弱い立場の者の人格
・尊厳・自律性を力づくで否定する暴力の代表で、深刻な人権侵害です。誰もが、ど
んな文脈であれ、加害行為の正当化や免罪をしたり、被害者の落ち度をあげつらった
りしないよう求められています。あなたはそのことに想像力が足りなすぎます。

福田康夫さん。

あなたは、翌27日、女性を含む官邸記者との懇談の場で「女性にもいかにも「してく
れ」っていうの、いるじゃない。挑発的な格好してるのがいっぱいいるでしょ。ボク
だって誘惑されちゃうよ。」「そういう格好しているほうが悪いんだ。男は黒豹なん
だから。情状酌量ってこともあるんじゃないの?これから夏になるしね。女性も悪い
んだから、気をつけなきゃいけないんだよ。」と、太田発言に関してコメントしたそ
うですね。あなたは国会答弁では否定されましたが、私たちはこの発言の信憑性を確
信しています。

性暴力においては、女性が「身を守る」義務を負わされ、加害男性は責任を軽くされ
てきました。しかし近年、被害者がどんな服装をしていようが、一切加害者の言いわ
けにはならない、被害者の落ち度ではないという認識に変わりつつあります。同意し
ていない相手への性関係の強要は決して許されず、被害者が露出が目立つなどの
ファッションをしていようともそれは関係ない、すべての責任は自ら選択して行為に
およんだ加害者にある、と考えられるようになったからです。「女性も悪い」などと
いうのは、ようやく始まった性暴力の認識の転換に水をさすものです。男女共同参画
担当大臣を兼ねる官房長官という要職にある人間が、レイプを容認する人権感覚であ
るなんて 、悪夢としか言いようがありません。

被害者は、しばしばつらすぎる体験による生きる核心の喪失、心ないことばやニ次被
害などにより沈黙を強いられ、そのことがさらに回復を遅らせます。お2人の発言
は、その人たちに追い討ちをかけ、安心と安全をいっそうを奪うものです。まして、
7月末にもさらに逮捕者が出ているこの事件は、周到に計画した男性4〜5人が常習的
に女性1人を集団で襲うという悪質極まりないもので、被害者の苦痛は計り知れませ
ん。絶対に容認されてはならないはずです。うやむやの結末は絶対に受け入れられま
せん。

森喜朗さん。  

あなたは同じ討論会で、「子どもをたくさんつくった女性が将来、国がご苦労さまで
したといって面倒をみるっちゅうのが本来の福祉」「子ども一人もつくらない女性
が、好き勝手とはいっちゃいかんけど、まさに自由を謳歌して楽しんで、年とって税
金で面倒みなさいちゅうのは、本当はおかしい」と語りましたね。いうまでもなく福
祉はすべての市民に保障される基本的人権であり、女性はつくった子どもの数に応じ
て恩恵を受けられるという性格のものではないでしょう。憲法25条は、すべての市民
に、最低限度の生活を営む生存権を保障し、国にはその義務を負わせています。あな
たは前首相でありながら明白に憲法に違反しています。

そして、あなたは、不妊の人たち、同性愛や性同一性障害などのセクシュアルマイノ
リティ、仕事か子づくりかで葛藤している女性、自分の意思で子どもをつくらない人
たちの心を深く傷つけ、踏みにじりました。また、「国」のため女性に子どもを産ま
せようとする思想は、家父長的でかつ戦前にも通じる国家主義的な考えです。男性
が、長きにわたり女性に家事・ 育児を押しつけ、自らは怠り、働く機会と経済的自
立を奪ってきた不公平に対する、一片の痛みと反省すらそこに感じ取ることができま
せん。

今日、出生率の低下が加速しているのは、養育費の高さ、共働きカップルへの子育て
支援の不足、子育てにふさわしい自然や社会の環境の劣化、未来への不安などが、要
因でしょう。原因を女性の「好き勝手」に求めるのは、悪意に満ちた問題のすり替え
です。

あなたたちの、男性の性欲は本来押さえられないもの、女性の役割は子を産み育てる
もの、という価値観は、女性のみならず、女性との対等な関係を築こうとしている男
性をも侮辱するものです。生まれつき「黒豹」の男性はいません。社会に満ち溢れた
女性を性的なモノとして貶める環境に染まるなかでそういう行動を身に付けてしまう
のです。私たちはけっして「黒豹」にならない生き方を選ぶことができます。また、
仕事を言い訳に子育てをさぼるのをやめれば、すぐれた育児・ケアワークの担い手に
なることもできます。それなのに、同じ男性からそんな選択をしている男性の背中に
石を投げつけるようなことばを聞かされ、私たちはとても悲しく思います。

たまりかねて、あなたたちと同じ自民党の衆議院議員、野田聖子さんが12日付の朝日
新聞で、森発言を「言論の自由」とした小泉首相の発言も含め「わが自民党の大先輩
の許しがたい暴言」「個人の尊厳に対する意識の希薄さを露呈させた」と痛烈に糾弾
しました。私たちは、幹部が幕引きをはかり、年功序列や性差別の厳しいであろう同
党内にあって、良心の声を上げられた野田さんに心から共感し、賞賛を送らせていた
だきたます。野田さんは「レイプをめぐる不用意発言について」「わが国では失職当
然の内容」と、米国の知人の発言を紹介しています。私たちは日本でもまったくそう
あるべきだと信じます。

3人に以下のことをお願いします。

今回の発言について、国会で公式に謝罪すること。
発言の責任をとって、国会議員を辞職されること(福田さんは官房長官も含む)。
また、国会議員の皆さんに対し、今回のような国会議員による性差別発言に対する、
制裁を含む再発防止策を講ずることを求めます。

2003年7月31日

男のあり方を問う会 辻 雄作
小笠原 俊文
藤田 康元
上野 さとし


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 衆議院議長 綿貫民輔様

 参議院議長 
倉田寛之様

 私たちは、別紙のように衆議院議員大田誠一氏と同福田康夫氏(内閣官房長官)の
レイプ容認発言、ならびに同森義朗氏(前内閣総理大臣)の「子どもをつくらなかっ
た女性に福祉を与えるのはおかしい」旨の発言は、きわめて重大な性差別ならびに人
権侵害の発言であり、国会議員の地位と両立しえないものであると考えます。衆参両
院議長におかれましては、以下の要望がすみやかに実現されますよう、ご尽力をお願
いします。

一 この3名の国会議員への議員辞職勧告決議および懲戒処分の議決に向け、努力し
ていただくこと。

二 国会議員がこれ以上、このような女性やセクシュアルマイノリティへの差別発
言、性暴力被害者への2次被害につながりかねない暴言を繰り返さないよう、国会内
で性暴力ならびにセクシュアルハラスメント防止のための研修などを実施し、全議
員にその参加を義務付けること。

                               2003年9月 日


                   男のあり方を問う会 辻 雄作
                                小笠原俊文
                                藤田康元
                                上野さとし

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●署名方法●

呼びかけ団体「男のあり方を問う会」のウェブサイトか電子メールによる署名
に限ります。

・ウェブサイトから署名する
http://www.thinking-men.jp
より、声明賛同フォームに記入してください。

・メールで署名する
shomei@thinking-men.jp
まで、以下の内容をお送りください。

----
声明に賛同します。

お名前(必須):
肩書き/所属:
性別(右のうち一つ):男/女/その他(分からない、言いたくないなど)
一文コメント:
----

●署名締切●

8月20日

・この声明では太田氏らと同じ男性たちも怒っているんだ、ということを3人の方に
強く訴えたいと考えています。そこで、賛同人のうち何割が男性かという集計を声明
に添えて提出します。そのため署名の際に性別をお聞きしています(どなたがどの性
別かという情報は一切公表しません)。答えたくないという方は選択肢のうちから
「その他」をお選びください。もちろん男性以外の方々も大いにご協力ください。

・団体での署名は受付けていません。団体でご協力いただける方は、ぜひメンバーの
皆さんの個人署名をお寄せください。



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