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テラリスト




※佐野剛士・成井正之 19960229 「企業人のボランティア活動──2つのボランティア・グループ,そしてボランティアする契機」(千葉大学文学部社会学研究室千葉大学文学部社会学研究室『NPOが変える!?──非営利組織の社会学』,第6章)より
。同じ報告書の中の土屋葉 19960229 「レジャーとしてのボランティア/生活すべてがボランティア──企業人の意識・主婦の意識」の中でも取上げられています。

 この団体はまだ発足して間もない。1993年の秋に「薔薇の会」として活動を始め,1994年3月,名称を「テラリスト」に改め,現在にいたっている。企業社会のなかでのボランティアの浸透を促進するのが目的で,基本理念は「企業人間が社会への責任を果たす」というものである。
 異業種の企業人が,ボランティアを接点にしてつながった会がテラリストである。約30名弱のコアメンバーがいる。コアメンバーとは,「企画・立案のできるボランティア・リーダー」になることを目指している人々である。当面はコアメンバーの知識やスキルを深めることを目的とした学習・体験をしていくことが活動の中心となっているようである。コアのメンバーとは別に,一般体験者がいる。彼らは,コアメンバーが主催する体験型のイベントに参加する人々である。
 テラリストは,ボランティアは考えられているほど難しいものではない,と考えている。重く考えている人々のボランティア観を変えたいという。そのために「楽しく気軽に,明るく軽く,細く長く,できるボランティアの企画」をしていきたいということである。
 現在はコアメンバーの知識を深めるために,1年間はジャンルを決めずに活動をしてみるという段階である。だからさまざまなものを単発的にやっている。最初の活動としては,「日の出太陽の家」という知的障害者の入院施設で施設の大掃除を手伝ったり,日常作業の介助をした。その他にも,例えば,湘南セシリア自立ホームという知的障害者の施設でも日常介助のボランティアをしたり,上述のKIDSディズニーランド・プロジェクトにも参加するなど,いろいろな活動に従事してきている。
 さまざまな活動は全て紹介者を通じて行われている。構成メンバーのネットワークをそのままテラリストに持ち込んで,その人を窓口としていろいろな活動に関わっていくのである。企業を一つのネットワークとして利用し,ボランティア活動をしている。

 他に 土屋葉[1996]


REV: 20160629
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