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「障害者」の地域問題を考える会

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 TEL/FAX (076)441-6106
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◆20000429 花見

 

■あほう鳥社

●「あほう鳥」社企画 連続学習会 さよなら20世紀

第4回「戦争と優生思想」

日時   :8月21日(土) 午後1時半〜4時
場所   :富山県女性総合センター「サンフォルテ」304号室
参加費  :300円(資料代含む)
問い合わせ:「あほう鳥」社 TEL/FAX (076)441-6106


 優生思想とは、優良な者と劣等な者とに区別して優良な者を増加させ劣等な者を減
少させるという極めて悪質な考え方で、19世紀末〜20世紀にかけて発展した優生学が
学問的な基礎となっています。その後優生思想は国家主義と結び付き、第2次大戦の
時のナチスドイツの「障害者」、やユダヤ人の大量殺人や、大日本帝国による朝鮮人
、中国人の虐殺の背後には、劣等な者を制限(抹殺)して、優良な者(アーリア人、
日本人)を増加させると言う考えがあるわけです。このように優生思想は戦争におけ
る人殺しの原動力となっています。

 さて急速に広がってゆくバイオテクノロジーによって、ヒトゲノム計画ももう少し
で終了し、人間に対する生命操作も本格化しつつあります。一昨年WHOは「遺伝病」
の撲滅を宣言し、それに並び「遺伝病」の撲滅は優生思想ではないと宣言しました。
これはバイオテクノロジーによって人間が生殖をコントロールして、「劣等な者」国
家の負担になる人間の増加を防止すると言う優生学のひとつの狙いを確実に掘り下げ
ています。優生思想は姿、形を変え確実に強まっています。

 一方戦争の方はと言うと今年5月に成立した周辺事態法によって、日本はいつでも
国連の多国籍軍支援として、或いはアメリカ軍の支援として参戦できるようになった
わけです。世界ではソ連の崩壊後、核戦争の危機が去り軍縮と平和が訪れると誰もが
思いましたが、湾岸戦争を皮切りに、ボスニア空爆、ユーゴ空爆と言うように、戦争
と軍拡は今世界中に広がろうとしています。そして戦争の度にアメリカ経済は力をつ
ける仕組みを完成し、日本を始め各国の軍需産業はなりふりかまわず軍拡路線をひた
走っています。湾岸戦争時のイラクへの90日間の空爆では、約6兆円の戦費がかかり
、その2割を日本が負担すると言うことが有りましたが、このように世界各国の税金
が徴収され、軍需産業が潤い、罪のない多くの人が殺されているわけです。残念な事
に今年に入っての矢継ぎ早の戦争法の成立は、北朝鮮をターゲットとした日米軍需産
業の戦争の準備が完了したものと捉えるべきでしょう。今回の学習会では現在の戦争
と、現在の優生思想を考える中から、ハイテク戦争による殺人と、生殖医療における
「障害児」の出生防止の根底に流れている共通の思想の持つ問題点を考えてみたいと
思います。多くの参加者と意見交換できればと思っています。


”さよなら20世紀”連続学習会
今後のスケジュール

第4回「戦争と優生思想」
日時:8/21(土)1:30〜4:00
会場:「サンフォルテ」(富山県女性総合センター)304号室

第5回「町の開業医に聞く」〜地域医療と先端医療〜
日時:9/18(土)1:30〜4:00
会場:富山県民会館 705号室

第6回「原子力発電」〜いったん決めたらやめられない〜
日時:10/16(土)1:30〜4:00
会場:富山県教育文化会館 501号室

第7回「石油文明のゆきづまりと環境ホルモン」
日時:11/13(土)1:30〜4:00
会場:「サンフォルテ」 304号室

第8回「現代科学/技術文明」
日時:12/11(土)1:30〜4:00
会場:「サンフォルテ」 304号室(予定)

第5回「町の開業医に聞く」は林外科整形外科医院の林先生にお話ししてもらいます
。この回のコーディネーターを努める八木の主治医でここ数年往診に来て下さってい
ます。先生の方から、あらかじめどういうことを聞きたいかしりたい。それに答える
形で話をすすめたいとのことです。テーマは「地域医療と先端医療」です。少しはず
れてもかまわないので、聞きたいことがあれば、どんどん「あほう鳥」社までお寄せ
下さい。


REV: 20160629
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