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視覚障害者労働問題協議会(視労協)/『障害の地平』


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機関誌:『障害の地平』 SSK
(75号(19930505)〜:生存学書庫にあり)

品川区東品川1-1-9-106メイツ品川堀気付 03-458-3844*
 *現在は変更になっています。

011 1980  「『障害の地平 第11号』(視覚障害者労働問題協議会 1980)によると、1979年7月18日に視覚障害者労働問題協議会は、視覚障害者の普通校教員採用問題で東京都教育委員会と第1回交渉をもっている。このとき提出された要望書には、「(2)そのためには少なくとも、貴教委の内部規定『視力〇、七以上であること』を撤廃していただきたい。」という項目がある。これに対する東京都教育委員会の回答は、「(2)視力制限規定について―この基準は授業中に教師が健康管理ができ、また生徒一人一人を分別しうるという基準から定めたもので、日本学校保健会(眼科部)でも、妥当なものとされている。教育委員会でこういった推移にも従わなければならない。」というものだった(p4-7)。この記述から、1979年当時、東京都教育委員会は教員採用に際して視力0.7以上という内部規定を設けていたことがわかる。」(中村雅也[2012]

017 1981
 「『障害の地平 第17号』(視覚障害者労働問題協議会 1981)には次の記述がある。「昨年十一月、視覚障害者雇用促進連絡会議が、全国四七都道府県と九政令都市(広島市を除く)の教育委員会に対して実施したアンケート調査によれば、現在公立学校教員採用試験の点字による受験を認めているのは宮城・栃木・埼玉・東京・神奈川・千葉・大阪・広島・横浜市・神戸市の八都府県二市である。ところがその中には「千葉県のように『点字試験は行うが採用はしない』という妙なところもあった。」と「点字毎日」の記者を呆れさせる程の回答を、平然と寄こしているものも含まれているので、厳密には七都府県二市、九つの教育委員会が受験を認めているだけである。」(p1)」](中村雅也[2012]
※中村 雅也 2013 「視覚障害教師たちのライフストーリー」,2012年度立命館大学大学院先端総合学術研究科博士予備論文

030 19830222 /やっとはじまったひとりぐらし
035 19840731 /自立を求めたSさんとの出会いから
031  
032  
033  /光の家
034  
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040  
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042  
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046  
047  
048  
049  
050  
051  
052 19880225   200
053 19880428 /障害連…総評解散に伴う申し入れ/実態調査の紹介

 ……ここからファイルしたファイル2冊(202102棚移動)……

 ※以下の全文入力は、研究のため必要に必要だった栗川治の依頼により立命館大学衣笠キャンパス障害学生支援室によって行なわれた。

『障害の地平』No75 19930505
『障害の地平』No76 19930717 JTBへの抗議・質問書・回答/…  200 欠本
『障害の地平』No77 19931118 福祉のまちづくり/交通アクセス/住宅問題/…  200
『障害の地平』No78(付録を含む) 19940218 差別表現/障害者基本法/視覚障害者誘導システム/…  200
  宮 昭夫 1994 「私の差別論ノートから」,
『障害の地平』No79 19940530 大会/職業/…  200
『障害の地平』No80 19940831 労働/大学/…  200
『障害の地平』No81 19941122 アクセス:駅/…  200
『障害の地平』No82 19950228
『障害の地平』No83 19950627
『障害の地平』No84 19950922
『障害の地平』No85 19951230
  宮 昭夫 1995 「「共に生きる社会」と私あれこれ」,
『障害の地平』No86 19960323
『障害の地平』No87 19960610
  宮 昭夫 1996 「もう一人の私との対話」,
『障害の地平』No88 19960921
『障害の地平』No89 19961229
『障害の地平』No90 19970325
『障害の地平』No91 19970529
『障害の地平』No92 19970912
『障害の地平』No93 19971205 視労協の解散を提起します
『障害の地平』No94・95 1998??
『障害の地平』No96 19980729
『障害の地平』No97 19990114
『障害の地平』No98 19990425
『障害の地平』No99 19990826
『障害の地平』No100-1 20000112
『障害の地平』No100-2 20000123 視労協年代記
『障害の地平』No102 20010202

 ……ここまでをファイルしたファイル2冊……

■言及

◆立岩 真也 1997/09/05 『私的所有論』 勁草書房,445+66p. ISBN:4000233874 6300 [amazon][kinokuniya]

◆中村 雅也 2013 「視覚障害教師たちのライフストーリー」,2012年度立命館大学大学院先端総合学術研究科博士予備論文

◆立岩 真也 2013/10/14 「『私的所有論』の登場人物・1(「視労協」関係)――連載:予告&補遺・21」
 生活書院のHP:http://www.seikatsushoin.com/web/tateiwa.html
◆立岩 真也 2013/10/21 「『私的所有論』の登場人物2(視労協・宮昭夫)――連載:予告&補遺・22」
 生活書院のHP:http://www.seikatsushoin.com/web/tateiwa.html

◆立岩 真也 2013/05/20 『私的所有論 第2版』,生活書院・文庫版,973p. ISBN-10: 4865000062 ISBN-13: 978-4865000061 [amazon][kinokuniya] ※

■引用

◆立岩 真也 1997/09/05 『私的所有論』 勁草書房,445+66p. ISBN:4000233874 6300 [amazon][kinokuniya]
◆立岩 真也 2013/05/20 『私的所有論 第2版』,生活書院・文庫版,973p. ISBN-10: 4865000062 ISBN-13: 978-4865000061 [amazon][kinokuniya] ※
 ※【】内は第2版での加筆。

◇第7章注21 「「お前は人間には自殺する権利があると思うか?」/「権利はあるかも知れないが賛成はしない。」/「安楽死と尊厳死については反対なんだろ?」/「個人的な決断の問題と、法律として国家によって強制されたり、奨励されたりする事とは別だよ。子供を生むかどうかとか死を選ぶかどうかなんて事は、個人の問題としてはそれぞれの決断には重みがある。しかし、法律で強制される事は別だ。断固反対すべきだ。」/「それはよくわかる。だけど自分で死ぬ事のできる人間の権利は認めるが、死を選ぶのに、言わば介護を必要とする人間の権利は認めないというのは一種の障害者差別じゃないか?…」」(宮昭夫[1996:3]【、宮については第8章注1・608頁】)」(立岩[2013:533])

◇第8章「能力主義を否定する能力主義の肯定」冒頭 「「たぶん、うまいラーメン屋をうまいと言う事がいけないわけじゃないと思うよ。」
「うまいってほめるだけで、特にひいきにしなければいいのか?」
「ちゃちゃを入れるなよ。大切な事は、ラーメン屋で自分を発揮できなかった人にも、常に新たな挑戦の機会を与える事だと思う。」
「また失敗したら?」」(宮昭夫[1996:2])☆01」(立岩[2013:538])

◇第8章☆01 「第7章注21(533頁)と第9章冒頭(620頁)でも視覚障害者労働問題題協議会(視労協)の機関誌『障害の地平』に掲載された同じ文章の一部を引いた(他に宮昭夫[1994][1995]等【、視労協の活動の歴史について宮[2001]】。私は筆者と同じ考えではない。また引用した部分に続く箇所を意図的に省略した引用もある。ただ、これらの文章から、逡巡しながらずっと考えてきた一人の見知らぬ人、というより人達の三十年近くの動きの存在を再確認することができて、私は、私一人だけが今こんな変なことを考えている、と思わずにすむことができたし、また、逡巡した上での自由、というより、逡巡していることの自由さのようなものがあって、私はこれらの文章が好きだし、またこの自由さはここ約三十年の障害者の社会運動の質を示すものだとも思う。」(立岩[2013:608])

◇第9章「正しい優生学とつきあう」冒頭 「「自分の子供が五体満足ですこやかに生まれてくる事を望むのは、やっぱり差別的なのかね。」
「多分ね。」
「でもそれは人間としてごく自然な感情じゃないか?」
「それはそうだけど、自然な感情であるという事は、そのまま正しいということじゃないし、差別的でないという事でもない。例えば、人よりできるだけ楽をしてうまい物を食いたいと思ったり、人をけ落として競争で一番になりたいと思うのも自然な感情だと言えば言えるだろう。」
「どこか違うんじゃないか? 俺はたとえ子供がどんな状態で生まれてきても、それを引き受けて一緒に生きていこうと覚悟した。それでもやっぱり生まれる時にはすこやかであってくれと思った。正直の所ね。その事で俺は他者をけ落としたり傷つけたりしているか?」
「五体満足で生まれてくれという願いをきく事は、障害者には嬉しくないとは思わないか? 自分が否定されている、少なくとも肯定されていないと感じる。」
「俺も障害者だけど、俺はそんな風に思わないよな。」(宮昭夫[1996:2-3])」(立岩[2013:620])

引用文献
宮  昭夫 1994 「私の差別論ノートから」,『障害の地平』(視覚障害者労働問題題協議会)78:1-3 <367,608>
◇―――――  1995 「「共に生きる社会」と私あれこれ」,『障害の地平』 <367,608>
◇―――――  1996 「もう一人の私との対話」,『障害の地平』87:1-3 <533,538,620>
宮  昭夫 2001 「視労協がやってきたこと、考えてきたこと」,全国自立生活センター協議会編[2001:89-97] <608>


REV:20210209, 0529, 0603
視覚障害(者)  ◇障害者団体  ◇堀 利和  ◇宮 昭夫  ◇全文掲載 
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