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障害者救援本部



 阪神大震災で被災した障害者,障害者団体の救援活動を行なう
 カンパを募集しています。
 ボランティアを募集しています。

 1996年4月までの収入(カンパ)総額:約1億3000万円
 通信購読カンパは1000円

    :兵庫県南部地震障害者救援本部
   〒:536
 事務局:大阪市城東区東中浜2-2-16
  代表:楠 敏雄
   tel:06-965-7968
   fax:06-965-7967
郵便振替:00900-7-39055 障害者救援本部
 機関誌:『障害者救援本部通信』

◆[Humind] Disabled People's ...from Osaka
( 4) 95/03/12 17:26

東野@humind-NET です。
Humind-NET から障害者救援本部通信第4信を転載します。

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<障害者救援活動関係各位殿>

救援本部通信 NO.4 1995.3.10発行
 兵庫県南部地震障害者救援本部

〒537 大阪市東成区東中本2−3−8岩本コーポ705気付
TEL 06−981−7523 FAX 06−981−7524
郵便振替 00900−7−39055 障害者救援本部

□救援本部から
 救援本部では今名簿の整理に追われています。長期のボランティアの方2名、他障害
者の仲間も手伝いに来てくれて毎日毎日名簿整理やニュース発送用の帯封作りを黙々と
やっています。
 これまで多くの方がボランティアで働いてくれたり、カンパや物資を届けてくれたり

各地で支援の輪を広げてくれたりしていますが、9日現在、集約できている範囲でもそ
の数2000件を越えようとしています。ワープロ・パソコン・手書きでの整理をやっ
ていますので、重複する人も多いかと思いますが、これまでの活動や現地の状況なども
報告しようとニュース作りをやっているところです。
 マスコミからの問い合わせも沖縄から北海道まで、全く知らない新聞社からもかかっ
てきます、。もちろん、その際お願いするのは特に4月以降の長期のボランティアの募
集とカンパの訴えですが、その成果は大きいです。「どこから情報を仕入れたのかな、
ネットワークの広がりも大したものだ」と思っていたら、豊能障害者労働センターの方
でマスコミに流してくれたそうです。
 先日、大坂市立浪速障害者会館(熱と光の家)に避難されていた障害者とそのお母さ
んが奈良の家族の元に引き上げられるということで、本部からも会館に行って来ました

本部では電話でお願いしただけで、全て会館にお任せだったのですが、避難されていた
間の生活や医療の状況報告をお聞きし、会館の方々のさまざまな心配りに感動させられ
ました。避難している1ヶ月の間に障害者の方の体の調子も良くなったとのことで、ご
家族も「本当にお世話になりました。私たちよりも神戸に残っている人達はもっと大変

地震は空襲よりもずっと恐かった」と涙ながらに語られるのを聞いて、被災した人達の
困難さとそれを支えようとする人のつながりに、力づけられました。
ここ2〜3週間は、土曜日と日曜日の電話がだいぶん減ってきたので、その間にFA
Xで流れてくる膨大な資料の整理や片付けなどをやれるようになりました。と同時に、
被災地からの要望もだんだん大きなもの(車や大型バス、プレハブの家)も増えてきま
した。が、ホント、なんとかなるものですね。もちろん、ただというわけにはいきませ
んが、ネットワークの力はすごい!
 このネットワークをさらに広げて、みんなの力で持続させていきたいです。
◇次回の救援対策会議は3月17日(金)午前10時30分から、
       早川福祉会館にて。
       ご参加よろしくお願いします。

□兵庫県に第3次要望を提出
                    被災地障害者センターより
 <内容>            (前文を省略し、要望項目のみ)
1.倒壊した作業所や危険家屋などで活動している作業所に対して、早急に公的な土地
・建物などの貸与、または安全な仮設の作業場を提供して下さい。
2.再建が必要な作業所には、施設補助金制度を新たに創設し、適用を認めてください

3.建物や諸設備の修復を必要とする作業所に対して、全面的な財政援助をして下さい

4.震災のため収入減となった作業所に対して、緊急の財政的援助をして下さい。
5.地域社会の復旧に取り残されないために、小規模作業所の長期的な復旧支援施策を
具体的に作成して下さい。
6.所属メンバーおよび職員の生活保障・身分保障を長期的な視点で示してください。
□第2次要望(まちづくりの課題)の報告
2/27に、兵庫県に提出・申し入れを行いました。県は「まちづくり条例」の徹底
化をはかると言っていますが、それ以外には話を聞いたにとどまっています。計画策定
段階に障害者当事者の参加を認めさせること、ソフト・情報面で要求を加えていくこと
を含めて、継続した取り組みが必要だと考えます。
□兵庫県が「全身性介護人派遣事業」を制度化すると発表
 自主的な派遣事業は、月120時間、時間単価は1330円(今年度ホームヘルプ時
間給)。姫路市ではニューライフネットワークが市と具体的な運営要綱の検討に入って
いる。
□神戸市が私たちの要望に応じて、障害者・高齢者用の2次的仮設住宅(小規模避難所

をプランしたが、兵庫県もやっと「地域型仮設住宅」を打ち出した。まだ募集や入居条
件は確定していないが、みんなで力を合わせた要求が実っている。
□被災各地の新しい動き
地域で生きるパワー。これからがほんものの生活づくりだ!
神戸市 ・被災地障害者センターが神戸市より避難者のための土地提供を受ける。長
田区内の公園にプレハブを設置、生活作りをめざす。
     ・垂水養護学校へ避難したグループホーム「たろう」は3/5(日)に焼き
肉パーティー。元気なんだな〜。
西宮市  ・内部障害者の福祉を守る会も家庭訪問の活動を開始。
     ・草の根ろうあ者こんだん会は、3/5(日)西宮市立総合教育センターで
散髪サービスを実現した。時間は、12時〜夕方。
尼崎市  ・炊き出し活動をする障害者のガイドヘルプ派遣が打ち切られ、市への追求
も行う。
宝塚市  ・宝塚キントーンにFAXがついた。
電話と同じ0797−86−1356
□被災地障害者センターよりお知らせ
・センター第2回会議 3月11日(土)午後1時〜5時
             YMCAホテル 会議室にて
 大阪・東京からの支援金や今後の活動についての方向性など提案してもらい、私たち
の考え方と意見交換しながら共通認識を深め、今後の共同の取り組みなどを共に考えて
みたいと思います。
・電話が2回線、FAXが1回線増えました。
 増設のFAX番号078−575−0088(ろうあ者の情報センターと兼用)
 増設の電話番号 078−531−9511(発信専用にする予定)
 増設の電話番号 078−531−9611(発信専用にする予定)

□被災地の風景
 リーバイスから1600本のジーパンが届いた。ボランティアスタッフの男性宿泊所
に使わせていただいている、デイケアセンター・ライフを日頃から手伝ってくれていた
愛ちゃんも、被災にあった。全壊した家の1階に寝ていたお母さんとおばあさんは亡く
なった。2階にいた彼女と弟が命を拾い、弟はクラスメイトの家で世話になっている。
愛ちゃんは、育った蓮池小学校(神戸市長田区)で避難生活を送り、ライフに顔を見せ、
ボランティアとの話が始まった。
今困っていることはという問いに、「ジーパンが欲しい。LLサイズのおばさんたちが
困っているから。神戸市に言うたら、避難者1600人分がそろわないと支給できない
と言うんで、腹が立つ」。そのジーパンが何とかならないのか。愛ちゃんに届けたいと

提供者探しが始まった。今回は、民闘連、JPRNのチャンネルが生き、リーバイスが
要請に応じてくれた。「蓮池小学校で避難生活を送っている友人の愛ちゃんに提供した
い」、こんな言い方が理解されるかどうか心配だったが、1日、東京からトラックで
1600本のジーパンが届いた。 愛ちゃんは、専門学校のテストをクリアーするため
に友人の家にこもって頑張っている。「弟は高校をやめて、仕事をしてもらう。私は卒
業して1年後に働き、弟を助ける」「被災孤児という言葉は嫌や。でも被災孤児である
ことを納得せんと元気になれへんのやなと思てる」という。避難所になっている小学校
の校長は「涙もろくなったことと短気になったこと。人間が支えあう姿に涙もろくなっ
た。行政とマスコミの姿勢に腹がたつ。ジーパン1600本、心とものと両方いただき
ます」と協力を約束してくださった。

 人と人と、つながりの中で、こだわりながら家庭訪問をし、当面の生活確保を支援す
る私たちの活動が、ひとつのドラマを作った。そこには、ほんとうに一人一人の、被災
者の心のひびを埋める涙と、生きるよりどころのドラマがあるからだ。
カゼと疲れで、よどみそうな日々の営みの中で、新しい活力が生まれた日だ。

□救援アピールと連続大カンパ活動にご参加下さい!
 3月12日(日) 朝の11時〜夕方6時  天王寺
      (JR西口前と近鉄のエスカレーターとの間の地下通路)
 先週5日のカンパ活動では午前中に人が重なり、午後はかなり少なくなる状況になっ
たため時間帯で調整したいと思います。
 A班 午前11時から午後2時30分
    B班 午後2時30分から午後6時
★参加集約 マッサク・松場まで(TEL06−791−2212)
   (FAX   791−7993)まで。
        *早めにご連絡下さい。
☆以後の予定3/19日 なんば高島屋前 ・ 26日 天王寺
☆3/5高島屋前のカンパ活動参加者は110名強でした。
 カンパ額は¥622,349.ご協力ありがとうございました。今後とも参加協力を
お願いします。
◆がんばる心はつぶれへん!グッズ販売にご協力を!!
 えんぴつの家関係の協力者の企画で、オリジナルのTシャツ、ウインドブレーカー、
トレーナー、バンダナなどのグッズ販売の取り扱いのご協力をお願いします。グッドデ
ザイン、支援活動の一環でよろしくお願いします。
申し込み及び販売についての問い合わせは被災者障害者センターまで。
       TEL 078−531−9538
◆この声とどきますか〜被災地へのメッセージ
★各地からの声
 被災障害者や関係者へのメッセージ、救援活動へのご意見などがよせられています。
支援各団体の震災をテーマにした通信やチラシも増えてきました。
・通信をコピーしてみんなに読んでもらっています。ひとりひとり何ができるかを考え
ています。当面支援金づくりをやらせてもらいます。
        (広島県・養護学校)
・震災後の復興も本格的になるでしょうが、人権意識の低い日本では、弱い立場に立た
されている人がまたもや日陰に追いやられる恐れがあります。みなさんのご努力に協力
いたします。       (大阪府)
・2/18に、いちにちライブハウス「よっていかへんか」をひらきました。チケット代は
地震被災者への義援金ということにし、多くの方の応援をいただきました。これはチケ
ット売り上げ分です。どうか役だてて下さい。お願いします。      (大阪府)
・私たちに何ができるのか!行って、現状を見たい!義援金を送るだけでいいのか?で
もボランティアをやるゆとりはない!ただ行ったって迷惑かかるだけでないのか?実情
はテレビや新聞で充分報道されているではないか!報道では出ていないこともあるので
は?まず見て、聞いて、そしてこれからのこと、出来る支援について考えていこう!
              (東京・養護施設の労組のチラシより)
◆収入現況
 カンパは1410件、 約3510万円になりました(3/6現在)。このうち、各地で御協力い
ただいている街頭カンパ収益は、 少なくとも500万円以上あります。津浪の被害にあっ
た北海道・奥尻町にお住まいの方からも、カンパをいただきました。宮城県のパン工場
で働く皆さんからも届きました。三重県のある小学校の5年生の子どもたちが、集めて
は送ってくれています。ありがとうございます。各種団体や企業にも、もっと支援の輪
を広げていきたいと思います。
 救援本部で統一のお願い文書を作っています。支援金要請先について、お心当たりを
お知らせ下さい。また、それぞれでご活用下さい。ご連絡があり次第送ります。
◆支出現況
 総額約540万円になりました。 被災した障害者の自立拠点活動に、どうしても必要で
手に入りにくい物資(中古自動車、中古バイク、ワープロ、プロパンガスボンベなど)
を、購入しました。同じ事情で、印刷機一式(リソグラフ)をレンタルしました。

            障害者救援本部
 協力登録受付 TEL 06−981−7523
          FAX 06−981−7524
 カンパ送付先 郵便振替00900−7−39055 障害者救援本部
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以上


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