HOME > 組織 >

QOL勉強会

2008, 2009年度グローバルCOEプログラム「生存学」創成拠点院生プロジェクト
English Page

関連事項 生活の質・生命の質 Quality of Life QOL
本ページ目次 目的 活動経過 内容 メンバー 参考文献



■目的
 
様々な場面で”QOL”が使われているが、そもそも”QOL”とは何を意味するのか。各分野におけるQOLの用法(位置付け、使われ方)について、客観的に分析することを目的とする。具体的には、疾患別に語られるQOL、治療方針決定や在宅移行時など様々な場面におけるQOL概念が、どのような方針を正当化しているのか、また根拠づけているのかを検討する。QOL概念によって正当化され根拠づけられる方針には共通性があるのか、あるとすれば、それはどういう方向性を持っているのか。また、違いがあるとすればそれはいかなる違いか。具体的文脈におけるQOL概念の「用法」の検討は、“QOL”が説明されるべき対象であると同時に、治療方針等を根拠づけ正当化する説明項としても位置付けられていることを明らかにするだろう。参加者は、各自の研究テーマにおけるケースに則してQOLを、それが用いられている文脈を意識しつつ分析する。


■活動経過

第1回目
2008年11月22日(土)13:30−16:00 創思館416
@「QOLの哲学とそのリスト化の困難――とくにケイパビリティとの関連において」
 話題提供者:野崎泰伸(グローバルCOE生存学創成拠点ポストドクラルフェロー)
A分析方法の検討

第2回目
日時:2009年2月14日(土) 11:00-15:00
場所:学而館2階 先端院生共研202(通称生命部屋)
@論文紹介
David Armstrong, Richard Lilford, Jane Ogden and Simon Wessely, 2007,“Health-related quality of life and the transformation of symptoms,”Sociology of Health & Illness, Volume 29 Issue 4, Pages 570 - 583
担当:池端祐一朗(立命館大学先端総合学術研究科生命領域1回生)
A各分野における”QOL”分析(報告)
【担当】
櫻井 浩子(立命館大学先端総合学術研究科生命領域4回生)
「新生児・小児の治療方針決定とQOL」
堀田 義太郎(日本学術振興会特別研究員)
「終末期におけるQOL」
野崎 泰伸(グローバルCOE生存学創成拠点ポストドクラルフェロー)
「ニーズを語れない人たちにおけるQOLを語るということ――とくに知的障害者を念頭に」
前川 智恵子(立命館大学先端総合学術研究科生命領域3回生)
「自閉症児とその家族のQOL(仮)」
植村 要(立命館大学先端総合学術研究科公共領域3回生)
「視力回復手術とQOL」
西田 美紀(立命館大学先端総合学術研究科公共領域3回生)
「心理学とQOL(仮)」
村上 慎司(立命館大学先端総合学術研究科公共領域4回生)
「ケイパビリティ(capability)QOL」
徳山貴子(新大阪歯科衛生士専門学校歯科衛生士科2年)
「摂食嚥下に関する口腔ケアの高齢者のQOL」


第3回
日時:2009年3月19日(木) 13:00-18:00
場所:立命館大学衣笠キャンパス創思館410


◆内容
報告@ サトウタツヤ(立命館大学文学部教授)
 「人々が何をどのように計測し(集計し)ているつもりになっているのか」
報告A 村上慎司(立命館大学大学院先端総合学術研究科公共4回生)
 「QOLと医療資源配分:批判的検討」
報告B 櫻井浩子(立命館大学大学院先端総合学術研究科生命4回生)
 「『医療ネグレクト』概念の検討」

第4回
日時:2009年4月26日(日) 13:00-18:00
場所:立命館大学衣笠キャンパス創思館410
内容
報告@「エンハンスメントについて」
   
植村要(立命館大学大学院先端総合学術研究科公共4回生)

報告A 「『治療行為の正当化原理』」(小林公夫著、日本評論社、2007年)講読
 担当
  第一章 第1節〜第3節(p14-p56)
    村上慎司(立命館大学大学院先端総合学術研究科公共5回生)
  第一章 第4節〜第6節(p57-p105)
    堀田義太郎(日本学術振興会特別研究員)
  第二章 第1節・第2節(p106-p135)
    福田茉莉(岡山大学博士課程)
  第二章 第3節〜第5節(p136-p201)
    櫻井浩子(立命館大学大学院先端総合学術研究科生命5回生)
書誌情報 『治療行為の正当化原理』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4535515867/ryospage03-22

第5回”QOL”研究会

日時:2009年5月30日(土) 13:00-18:00
場所:創思館410
内容
報告@
DVD鑑賞 「アウトカムリサーチとQoL」(90分)
東京大学大学院医学系研究科クリニカルバイオインフォマティクス研究ユニット制作

報告A
福祉社会学会第7回大会ケアセッション報告
「重度障害新生児におけるケアの担い手――親子の権利義務関係からのアプローチを中心に」
櫻井浩子(立命館大学大学院先端総合学術研究科生命5回生)

報告B
第21回日本生命倫理学会年次大会一般演題報告要旨
堀田義太郎(日本学術振興会特別研究員)

第6回QOL研究会
日時:2009年6月24日(水) 14:40〜18:00
場所:立命館大学衣笠キャンパス学而館
内容:@オランダの新生児(とりわけ、早産児)治療方針決定に関するDVD鑑賞
   (前編&後編 計約90分)
   A『治療行為の正当化原理』(小林公夫著、日本評論社、2007年)講読
    第3章〜終章まで 
    報告:堀田義太郎(日本学術振興会特別研究員)


第7回QOL研究会
日時:2009年7月26日(日) 13:00-18:00
場所:立命館大学衣笠キャンパス創思館410
内容:雑誌「生存学 vol.2」 草稿会
(1)村上慎司(立命館大学大学院先端総合学術研究科公共5回生) 「QOLに関する原理的な検討に向けての予備的考察」
(2)櫻井浩子(立命館大学大学院先端総合学術研究科生命5回生) 「終末期にある「子どもの最善の利益」とQOL」
(3)植村要(立命館大学大学院先端総合学術研究科公共4回生) 「「エンハンスメント」論の言説構造について――「障害者」の生に定位して」


第8回QOL研究会
日時:2009年8月22日(土) 14:00-18:00
場所:立命館大学衣笠キャンパス創思館416(生存学書庫)
内容
(1)小林公夫,2007,『治療行為の正当化原理』日本評論社. 講読 第4章第4節〜終章まで
報告:堀田義太郎(日本学術振興会特別研究員)
(2)カール・ベッカー,2000,「日本的なターミナルケアを目指して 患者の生と死の質をどう評価するか」カール・ベッカー編『生と死のケアを考える』法蔵館,272-316.
報告:福田茉莉(岡山大学博士課程)




QOL勉強会メンバー *所属などは2008年度当時
<教員>
松原 洋子 小泉 義之 サトウ タツヤ 大谷 いづみ

<院生・PD・学振>
櫻井 浩子(生命4回生) 堀田 義太郎(日本学術振興会特別研究員) 野崎 泰伸(PD) 北村 健太郎(PD)
有馬 斉(PD) 西沢 いづみ(生命1回生) 池端 祐一朗(生命1回生) 前川 智恵子(生命3回生)
利光 恵子(生命4回生) 植村 要(公共3回生) 西田 美紀(公共3回生) 村上 慎司(公共4回生)
あべ あきら(PD) 田島 明子(公共5回生)

<外部参加者>
徳山 貴子(新大阪歯科衛生士専門学校2年) 福田 茉莉(岡山大学博士課程)


(参考文献)
【総 論】
◇浅井篤,2006,「QALYと医療資源配分」伊勢田哲治・樫則章編『生命倫理学と功利主義』ナカニシヤ出版: 193-217.
◇Dan W Brock, 2006,"How Much Is More Life Worth?," The Hastings Center Report, 36(3): 17-19.
◇David Armstrong, Richard Lilford,Jane Ogden and Simon Wessely, 2007,"Health-related quality of life and the transformation of symptoms," Sociology of Health & Illness,29(4): 570-583.
◇土井由利子,2004,「総論――QOLの概念とQOL研究の重要性」『保健医療科学』53(3): 176-180.
◇Jonsen, Albert R. Siegler, Mark, Winslade and William J. 1992, Clinical Ethics: A Practical Approach to Ethical Decisions in Clinical Medicine, McGrow-Hill,(=1997,赤林 朗・大井 玄 監訳,『臨床倫理学――臨床医学における倫理的決定のための実践的なアプローチ』,新興医学出版社)
◇Josua Cohen,1997,"Putting a Different Spin on QUALYs: Beyond a Sociological Critique," History of Political Economy,29: 143-171.
◇久保田晃生・波多野義郎, 2006,「社会福祉学におけるQOL研究の意義(資料解題)」『社会福祉学』47(3): 43-51.
◇粟屋豊・久保田英幹, 2008,「てんかん患者のquality of life(QOL)に関する大規模調査――患者と主治医の認識の差異」『てんかん研究』25: 414-424.

◇Martha Nussbaum and Amartya Sen, 1993, The Quality of Life, Clarendon Press(=2006,水谷めぐみ抄訳,『クオリティー・オブ・ライフ――豊かさの本質とは』里文出版).
◇大井玄, 2000,「『健康』についての一考察――疾病とQOL」原ひろ子・根村直美編『健康とジェンダー』明石書店: 47-68.
◇Prutkin, Jordan Matthew,B.S. 2002,"A History of Quality of Life Measurements," A Thesis Submitted to the Yale University School of Medicine in Partial Fulfillment of the Requirements for the Degree of Doctor of Medicine. Department of Internal Medicine, Yale University, School of Medicine, New Haven, CT.

◇Saw Anthony, 1977, "Defining The Quality of Life," Hastings center Report,Octorber: 11.
◇Spilker Bert, 1996, Quality of life and pharmacoeconomics in clinical trials, Lippincott-Raven.
◇武田知樹・波多野義郎, 2008, 「調査報告 在宅脳卒中患者におけるQOLとライフスタイルおよび社会的支援との関係」『社会福祉学』49(2): 176-190.
◇Walter, James J and Thomas A. Shannon, 1991, Quality of Life: The New Medical Dilemma, Paulist Press.
◇Wasserman David,Jerome Bickenbach and Robert W achbroit,2005, Quality of life and human difference : genetic testing, health care, and disability, Cambridge University Press.
◇萬代隆,2007,「看護に活かすQOLの視点」『臨床看護』33(12): 1683-1940.

【新生児・小児】
◇Arras, John D, Ruth Macklin and Nancy K. Rhoden,1987,"Standards of Judgement for Treatment," Hastings center Report, December: 13-16.
◇千葉敏雄,2007,『胎児外科』日本評論社.
◇Colver Allan and Christine Jessen, 2000, "Measurement of Health dtatus and quality of life in neonatal follow-up studies," Seminars in neonatology, 5:149-157.
◇Forman, Edwin N.and Ladd, Rosalind Ekman,1991, Ethical dilemmas in pediatrics, Springer-Verlag New York inc,(=1998,松田一郎訳,『小児医療の生命倫理』診断と治療社.
◇Johnston Linda,2006, "Quality of life after surgical correction of congenital anorectal malformations and congenital diaphragnmatic hernia," Journal of Neonatal Nursing, 12: 75-77.
◇近藤直実ほか,2008,「小児気管支喘息患児と親又は保護者のQOL調査票簡易改訂版2008(Gifu)」『アレルギー』57(8): 1022-1033.
◇Kirpalania, Haresh M, Patricia C Parkinc, Andrew R Willanb, Darcy L Fehlingsd, Peter L Rosenbauma, D Kingb, Alison J Van Nie,2000,"Quality of life in spina bifida: importance of parental hope," Archives of disease in childhood, 83: 293-297.
◇増本幸二・永田公二・家入里志・木下義晶・田尻達洋・田口智章,2008,「QOLを考慮した新生児外科手術における当科の工夫」『日本外科学会雑誌』109(臨時増刊号): 271.
◇水口ひとみ・渡部晴美・豊島万希子・井上寿美江,2003,「新生児およびハイリスク新生児のQOLを考える」『小児看護』26(2): 225-234.
◇森川功,2006,「あなたは本当にQOL派ですか――新生児医療を例として」『臨床看護』32(1): 129-135.
◇Murray, Thomas H,1984,"On the Care of Imperiled Newborns,"Hastings center Report,14(2): 24-33.
◇西村昂三,1993,『小児の診療とQOL』中外医学社.
◇小野敏子・稲葉裕,2008,「学齢期における二分脊椎児のQOL――健常児との比較検討」『小児保健研究』67(2): 331-340.
◇押木利英子ほか,2004,「極低出生体重児を育児している母親のQOLに関する因果モデルの検討」『新潟医学会雑誌』4(2): 70-81.
◇Padua L, C. Rendeli, E. Ausili, I. Aprile, P. Caliandro, P. Tonali, and E. Salvaggio, 2004, "Relationship Between the Clinical-Neurophysiologic Pattern, Disability, and Quality of Life in Adolescents With Spina Bifida," Journal of child neurology,19(12): 952 - 957.
◇Purdy,Laura M, 1992, In Their Best Interest?: The Case Against Equal Rights for Children, Cornell University Press.
◇Rhoden Nancy K, 1985,"Treatment Dilemmas for Imperiled newborns; Why Quality of Life Counts," Southern California law review, 58: 1283-1347
◇Saigal Saroj and Peter Rosenbaum, 1996, "Health related quality of life considerations in the outcome of high-risk babies," Seminars in neonatology, 1: 305-312.
◇Sawin. K. J, T. J. Brei, C. F. Buran, and P. S. Fastenau, 2002, "Factors Associated with Quality of Life in Adolescents with Spina Bifida," Journal of holistic nursing, 20(3): 279-304.
◇Schoenmakers, M A, C S. Uiterwaal, V A. Gulmans, R H. Gooskens, and P J. Helders,2005, "Determinants of functional independence and quality of life in children with spina bifida," Clinical Rehabilitation, 19(6): 677-685.
◇側島久典,2002,「入院中の新生児のQOL」『小児科』43(4): 403-410.
◇Steering Committee on Quality Improvemment and Management and Committee on Practice Ambulatory Medicine, American Academy of Pediatrics, 121(2): 411-417.
◇武田康男,2003,「重症障害新生児のターミナルケアとその家族のグリーフケア」『脳と発達』35: 228-232.
◇Uzark Karen, Karen Jones,Joyce Slusher, Christine A. Limbers, Tasha M. Burwinkle and James W. Varni, 2008, "Quality of life in Chidren With Heart Disease as perceived by Children and Parents," American Academy of Pediatrics, 121(5): e1060-e1067.
◇Wyatt John, 1998 "The principle of the sanctity of life and care of the extremely preterm infant," Seminars in neonatology, 3:267-273.
◇横尾京子,1998,「ハイリスク新生児の看護とQOL――倫理的判断に必要な看護の知識(1)」『Neonatal Care』11(2): 166-169.
◇――――,1998,「ハイリスク新生児の看護とQOL――倫理的判断に必要な看護の知識(2)」『Neonatal Care』11(4): 350-354.
◇――――,1998,「ハイリスク新生児の看護とQOL――倫理的判断に必要な看護の知識(3)」『Neonatal Care』11(6): 522-527.
◇――――,1998,「ハイリスク新生児の看護とQOL――NICUにおける母乳哺育のサポートティブケア」『Neonatal Care』11(8): 666-669.
◇――――,1998,「ハイリスク新生児の看護とQOL――NICUに入院した低出生体重児の母親にとっての価値」『Neonatal Care』11(10): 852-855.
◇――――,1998,「ハイリスク新生児の看護とQOL――NICUと面会時間の制限」『Neonatal Care』11(12): 1051-1054.



☆メンバー随時募集中

UP:20081202 REV:20090212,0214, 0729, 1106,20100423,25, 20120130
日本質的心理学会  ◇組織 
TOP HOME (http://www.arsvi.com)