II.研究計画・方法・研究成果発表の方法
@研究計画
昨年度の老い研究会の業績は、単行本発刊の準備として、2013年2月に、小林宗之・谷村ひとみ編『戦後日本の老いを問い返す』(生存学研究センター報告19)を刊行した。今年度はこれらの成果を踏まえて、2冊目の書籍の2014年度刊行を目指して、よりいっそう各自の研究を高めることに注力する。そのためにも、重要な資料や文献を複写することが必要であり、複写費を計上する。
今年度は、調査も積極的に行なって研究結果の裏付けを取って、研究の精度を高める。研究経費を用いた調査は東京や名古屋での調査を行なう。詳細は経費執行計画に明記している。
A方法
研究代表者である天田がカリフォルニア大学バークレー校にて客員研究員として研究に従事しているため、研究会等はスカイプやメール等を活用しながら積極的な研究活動を行う予定である。なお、実務的には院生である佐草と客員研究員である北村がプロジェクトのマネジメントなどを行なうため、遠隔地院生を含めた物理的離れたメンバーの情報の共有化は十分可能である。さらに、特別招聘准教授の安部がこの実務体制を支援する。また、メーリングリストなどを活用して情報や考察・研究の進捗状況、論文の執筆状況などについて共有し、また本研究会からそれ以外の院生や学外に対しても発信していく。定例研究会は、必要に応じて随時行なう。
B研究成果発表の方法
研究結果の発表の方法は、各研究分担者が学会での報告や論文投稿などを行なっていくとともに、老い研究会の研究をまとめた書籍の刊行という形で発表していきたい。第18回ISA世界社会学会議・横浜(XVIII ISA World Congress of Sociology, Yokohama)が開催される2014年7月までには刊行したい。また、この数年継続的に行ってきたホームページでの積極的な発信と同時に、アジアでは初めて開催される第18回ISA世界社会学会議・横浜でのセッションやそれにあわせた各種企画での国際的な研究企画等で、多言語で発信していく予定である。