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国立医療・病院管理研究所

http://www.nih.go.jp/byoken/index-j.html



◆石原さんより

 国立医療・病院管理研究所医療政策研究部の石原明子です。突然ですが、明日2月25日(金)の研究会・講演会の御知らせをさせていただきます。現在、ときどき新聞を賑わせている医療政策「健康日本21」についての講演会です。「健康日本21」は、生活習慣の改善をうながし日本国民みんなで健康になろう、という政策です。背景には、少子高齢社会の到来があります。21世紀には、税金を納める若い世代の人口が減り、多くの医療費を必要とする高齢者の人口が増加します。現在、日本の医療費は、税金で補填してまかなっていますので、その観点から考えても、21世紀に持続可能な社会をつくるためには何らかの対策が必要なのです。その一つと考えられた政策が健康日本21です。生活習慣を改善して病気を予防し、高齢者になっても障害をできるだけ少なく、そしてせめて働ける若いうちは病気にならず死なず健康であるようにしようというわけです。そして、その生活習慣の改善は、できるだけ強制的ではなく、各個人のライフスタイルや嗜好にあった形で行っていこうという発想ももりこまれています。
 ところで、現在、健康日本21のモデルとなりましたアメリカの健康政策HealthyPeopleを作ったアメリカ政府の技官Dr.マクギニスが来日しており、彼を囲んでの研究会や講演会がいくつか企画されております。マクギニス氏は、カーター大統領以降クリントンまで、5期の政権にまたがって米国厚生省にて重要な役割を果たしたという珍しい方です(普通、政権交代で変わって行くのだけれど)。また、連邦政府が支援するバイオメディカルに関する倫理規定を再構築するための指導に尽力した経緯もあります。今回は、健康日本21やHealthy Peopleについての研究会・シンポですが、非常に貴重な機会ですので、もし関心をもっていただけ御都合が合う方はご参加頂ければ幸いに存じます。

 2つの会についての御案内ですが、昼の方は、(かなり)専門的研究者向けでです。また、部屋が小さく入りきれる人数が限られておりますので、もし参加を希望して下さる方がいらっしゃいましたら、石原の方まで必ず事前に電話で御一報下さい(電話:070−5505−5019)。夜の方は、一応医療保健専門家向けとなっていますが、より一般的なものです。大きな会場ですので直接起こしいただいて大丈夫です。

石原明子
国立医療・病院管理研究所 医療政策研究部
電話:070−5505−5019

以下、2つの研究会・シンポの案内です。

1、専門的研究者向け、必ず事前に石原まで御電話下さい(070−5505−5019)
「マクギニス氏を囲む研究者の集い」
研究をいかに健康政策に生かすか
−いわゆるEvidence Based Health Policyと米国Healthy People計画策定課程−

場所:国立医療・病院管理研究所 3F 特別会議室
日時:2000年 2月25日(金) 15:00−17:00
対象:健康政策の研究者、保健予防研究者
    Evidence Based Health Policyに関心のある方
    行政担当者
    健康日本21策定関連委員会委員

討論:
21世紀に向けた新たな健康政策「健康日本21」もまとめの段階
に入り、各界から関心が寄せられています。
この時期に世界で最初に、公衆衛生の研究成果に基づいて目標
を立てる健康政策「Healthy People」を創始設計された、
マイケル・マクギニス氏が来日されます。
氏は米国連邦政府の健康政策担当官として活躍され、Healthy
People1990、2000の2回の計画策定にかかわり、
2010では助言をされました。特に1990は健康決定要因を分析し
、専門家による提言に基づいて、
年齢別の予防目標を定めた、当時としては極めて斬新なもので
した。その後、このような手法は世界に拡がっています。
今、世界的にEvidence Based MedicineやEvidence Based Heal
th Policyの考え方が推進されており、
日本でも注目を集めています。そこで「健康日本21」や「Heal
thy People」などの国レベルでの健康政策の過程で、
研究成果をいかに生かすのか、氏の実際の体験をお話しいただ
き、日本での経験を付き合わせ、Evidence Based Health
Policyの応用法について、意見交換を行いたいと存じます。
健康政策をより良きものとするために、ぜひご参加ください。

言語:なお言語は原則として英語ですが、必要に応じて日本語の解説をつけます。

2、より一般的、御自由に御参加ください
シンポジウム
「ともに学び合う日米健康政策」
−「健康日本21」と「ヘルシー・ピープル」をめぐって−

場所 :三菱総合研究所 2階 セミナー室 (下記会場地図参照)
日時 :2000年 2月25日(金) 19:00−21:00
対象 :健康政策の推進者、行政担当者
言語 :逐次訳

21世紀の新健康政策「健康日本21」がはじまろうとしています
。今回、目標管理型健康政策の
手法を米国の「Healthy People」を創始・設計された、マイケ
ル・マクギニス氏が来日されます。
そこで、日本の「健康日本21」の基本概念と「Healthy People
」の類似点や相違点を議論することによって、
互いに何が学べるかを模索し、ともに新たな健康政策を議論し
あう会を持ちたいと思います。
健康政策を実際に推進することにご興味があるかたは是非、ご参加ください。

議題 :
1.日本「健康日本21」の目指すもの
  国立医療・病院管理研究所 医療政策研究部長 長谷川 敏彦
2.米国「Healthy People」の歩み
  ロバート・ウッド・ジョンソン財団副所長 マイケル・マクギニス
3. コメント発言
 生き生き公衆衛生の会  福永一郎
 東京都立大 都市科学研究科教授 星 旦二



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