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国境なき医師団

Medecins Sans Frontieres
http://www.msf.or.jp


◆2014/07/03 広がり続けるエボラ!いま私たちにできることとは?
 http://www.msf.or.jp/news/detail/special_1439.html

 「アフリカ西部のギニアで、2014年3月下旬に報告されたエボラ出血熱は、3ヵ月を過ぎたいま、周辺のシエラレオネやリベリアにも飛び火し、流行が続いています。患者が確認された場所は3ヵ国で計60ヵ所に及びます。
 国境なき医師団(MSF)は、現地でエボラの治療にあたっている唯一の医療援助団体です。過去に複数の国でエボラの緊急対応を行った経験をもとに、専門治療施設を設置し、300人規模の態勢で治療・予防を行っています。
 今すぐに、エボラ出血熱に苦しむ人びとへの治療を拡大し、さらなる感染を防ぐために、皆さまのご支援をお願い致します。
 →寄付をする」


 *以下はたいへん古い情報で、長らく更新を行なっていません。ぜひ国境なき医師団のHPをご覧ください。
  →http://www.msf.or.jp

◆2002/02/26 貧困地支援のNGO国境なき医師団、日本も対象に
 朝日新聞ニュース速報

 内戦や貧困にあえぐ国・地域に医療支援をしてきたNGO(非政府組織)の「国境なき医師団日本」(東京都新宿区)が国内のホームレス支援に乗り出している。医療を満足に受けられない人が街角にあふれる事情を「無視できない」と東京の山谷などに医療スタッフを派遣している。長引く不況の中で、日本は支援の対象国となった。
 東京の隅田川河川敷。青いビニールシートや段ボール製の手作り小屋がぎっしり並ぶ。

 「顔が赤いけど大丈夫? 風邪かな」
 医師団の大村令恵さんは週に1回、野宿者支援団体「山友会」の路上パトロールに参加し、「おじさんたち」のすみかを訪ね歩いている。もとはおにぎり配りが中心だったが、看護婦資格をもつ医師団のスタッフが約1年前から加わり、健康相談にも力が入っている。
 橋のたもとに男性(59)がうずくまっていた。低血圧でふらっと倒れ、地面に顔をぶつけたらしい。右目が真っ青にふくれ上がり、はっきり見えなくなっていた。
 職業は刃物研ぎ。半世紀近く砥石(といし)を背負って町々を巡ってきた。最近は注文が減り、1本500円の料金も値切られる。アパートで暮らせなくなり、路上生活をしているという。
 後遺症が心配されたため救急車を呼び、病院に運んでもらった。「こんなに心配してもらったのは初めて。ありがと」。ぽろぽろと涙がはれた目からこぼれ落ちた。
 大村さんは1年前まで2年間、別のNGOの派遣でタイ東北部に行き、エイズ患者のケアの普及をしてきた。「ふつうにあるものがない。その意味ではタイの患者も野宿者も同じなんです」
 医師団は5年前からホームレス問題にかかわっている。初めは別の支援団体への資金援助が中心だったが、1年半前に専従チームを立ち上げ、本格的に取り組み始めた。スタッフは3人。ホームレスが数多くいる東京都台東区の山谷や大阪市の釜ケ崎(あいりん地区内)を拠点に活動する支援団体を医療面からサポートしたり、ほかの団体と医療相談会を屋外で開いたりしている。
 スタッフの一人、中村美代子さんは、山友会が山谷で運営する「山友クリニック」に派遣されている。ただ一人の常勤看護婦として、ボランティアでやってくる医師らを支えている。
 点滴やX線撮影などの設備はないが、毎日約30人がわいわいとやってくる。糖尿病、高血圧、胃かいよう、不眠症……。症状はいろいろだ。診療は無料。薬代は医師団が負担している。「医療だけでなく、気持ちのつながりも大切にできたら」という。
 昨年12月に発行されたニュースレター。アフガニスタン、コソボなどと並んで、日本も支援対象国として地図上に赤く塗りつぶされている。
 医師団日本のオペレーションディレクターで医師の貫戸朋子さんは言う。「野宿をしている人の多くは50、60代。この年代の人たちが、構造改革や市場経済の中で切り捨てられているところに残酷さを感じます」
    ◇
 <増えるホームレス> 昨秋の厚生労働省の集計では全国で2万4000人。2年前より約3500人増えた。東京都が昨春まとめた「ホームレス白書」によると、7割が解雇や倒産、病気といった本人の望まない理由で失業した。また、8割が就職したいと答えている。
 生活保護法では手持ち金がなくても、福祉事務所で認定されれば無料で病院にかかれる。だが、医師団が昨夏に新宿区内で調査をしたところ、6割の人が具合が悪くても医療機関にかかっていなかった。
[2002-02-26-17:18]

 

95/06/01 12:18

Medecins
     Sans
       Frontieres

「国境なき医師団」

「国境なき医師団」は、緊急医療援助を目的とした国際的な民間援助団体で
す。フランスで発足以来、23年の間に延べ10000人以上が、80ヵ国
を越える地域で医師団に参加しました。現在では年間約1000人が医師団
に参加、94年には70ヵ国以上へ約250のミッションが派遣されていま
す。
「国境なき医師団」は天災、人災、戦争など全ゆる災害に苦しむ人々に、人
種、宗教、思想、政治全てを超え、差別することなく援助を提供する、とい
う理念に基づいて活動しています。

[正式名称] Medecins Sans Frontieres

[設立] 1971年12月、フランスにて。

[組織] 支部(6カ所)  =フランス、ベルギー、スイス、オランダ、ル
              クセンブルク、スペイン。
    事務局(12カ所)=ギリシャ、イタリア、イギリス、デンマーク、
              ドイツ、スウェーデン、カナダ、アメリカ、
              オーストラリア、アラブ首長国連邦、香港、
              日本。
    物資援助センター =ボルドー。
      *医師団の活動に不可欠な物資の供給を行っています。

[活動分野] 1.自然災害  2.武力紛争  3.難民キャンプ
      4.長期援助、技術援助
      5.フランス国内連帯事業、救援センター運営

[財源]  個人寄付 65%
     国際機関交付金(国連難民高等弁務官事務所、欧州連合)25%
     その他  10%



<日本事務局>

「国境なき医師団」日本事務局は、1992年11月に「国境なき医師団」
フランスの後援によって設立されました。日本事務局の組織は、現在のとこ
ろ日本国の法律による「権利能力なき社団=みなし法人」ですが、2年間の
活動期間を経た今年度(1995年度)より、日本国民法の定める条件に従
って公益財団法人の設立認可申請の手続きを具体的に進めていく予定です。

[活動目標]  1.広報活動をする。
2.精神的及び資金的支援を募集する。
3.医師団に参加する日本人医師、看護婦を募集する。

[現況]    ・寄付者数 約90000名
       ・会員数   約3500名
       ・登録医師、看護婦数  97名
       ・登録ボランティア数 387名
       (以上、1995年5月31日現在)

[最近の活動]
・94年7月にスリランカへ医師1名(既に帰国)、ルワンダへ看護婦1名
 を派遣。
・94年夏以降、ルワンダ救援キャンペーンを行い、95年1月までに集ま
 った約7700万円をフランスに送金しました。
・95年1月の阪神大震災に際しては、救援物資を送ったほか、長田区に診
 療所を設置し、4月上旬まで医療援助を行いました。今後も現地の状況に
 合わせ、援助活動を続ける予定です。この活動には約3500人からの支
 援が寄せられました。

連絡先:「国境なき医師団」日本事務局 [略]

■本

◆アザーハウス 企画・制作 1995 『国境なき医師団』,アザーハウス,発売:同朋舎出版,143p.,2400円

 
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◆20001026講演会 斉尾さんより

講演会 必須医薬品へのアクセス――グローバルな視点からみた感染症問題

同様の案内は

http://www.japan.msf.org/drugcampaign/iyakuinfo.htm

にもあります。

また、講演の意味を知るために
”必須医薬品キャンペーンとは ”

http://www.japan.msf.org/drugcampaign/iyaku.html


も併せてご覧ください。

なお、必須医薬品についての説明は

Medical Pharmacy vol.34 No.4(2000),p130; 知っておきたい
最新のキーワード(9) E-drug

に詳しいです。(斉尾筆)

さらに今回の講演会と関係が深いと思われる参考文献
としては

・Bitter Pills. Diana Melrose; 1982(邦題:薬に病む第三世界:上田ら訳. 勁草
書房 1987)
・世界のエッセンシャルドラッグ. (浜六郎・別府宏国訳) 三省堂. 2000
・ 改訂医薬品戦略(WHA52.19:津谷喜一郎・栗原千絵子訳).臨床評価
vol.27:475-478,   
  Apr. 2000

があります。
*********************************

講演会
必須医薬品へのアクセス
――グローバルな視点からみた感染症問題――

国境なき医師団(MSF)
講師:Dr. Tileman-Dothias von Schoen-Angerer
場所:東京芸術劇場(JR池袋駅前)5F中会議室
(Tel:03-5391-2111)
日時:2000年10月26日(木) 18:30-21:00
主催:国境なき医師団日本  協賛:医薬品・治療研究会

TIP「正しい治療と薬の情報」誌では、このたび三省堂から「世界のエッセンシャルドラッグ」が出版されたことを記念して、国境なき医師団(MSF)主催による上記講演会を開催致します。Tido 医師は、1990年にドイツのヨハネス・グーテンベルグ大学の医学部を卒業し、米国、スウェーデンで小児科や発展途上国でのヘルスケアを専門とする研修をつみ、1995年MSFで活動を開始しました。1999年からMSFバンコク事務所で、HIV Projects のプロジェクト・コーディネーターをつとめる一方タイでの「必須医薬品キャンペーン」の中心となっている方です。エイズ、マラリア、結核などの感染症治療に関しては、良い薬が開発されても、それを真に必要としている人々が入手できないという厳しい問題があり、必須薬の理念が根底から問い直されているのが現状です。薬はいかにあるべきかをグローバルな視点から考える起点として、本講演会への参加をお勧めします。特に参加申し込み、参加費などは不要ですので、時間のある方はぜひおいで下さい。

 * 日英逐次通訳あり


 

 インターVネットの【非営利組織情報】に「MSF派遣地域最新情報」が随時掲載されています。
 以下はその一部
950313
950320
950327
950404
950411
950424
950502
950522
950528
950531
950606
950615
950629
950915
950919
950928
951014
951018
951028
951107
951114
951121
951123
951202
951210
951214
951222
951223

M.S.F.Information No.104
95/12/29 15:17

95.12.29. Information No.104  「国境なき医師団」日本事務局

Medecins
     Sans
       Frontieres

      MSF派遣地域最新情報

ルワンダ:
「国境なき医師団」フランス支部、スイス支部による派遣団がルワンダ政府か
ら国外追放処分を受けた。追放理由、追放条件などは提示されていない。今回
強制退去させられたのは、ヨーロッパのNGO38団体、そのうちフランスの
NGOは12団体である。MSFフランスの総裁、フィリップ・ビベルソンが
当局の説明を求めて現地入りしたが今のところ回答は芳しくない。
12月22日、MSFフランスのコーディネーターチーム3名がルワンダから
追放された。フランスチームの活動閉鎖の勧告がルワンダ当局によって為され
てから2週間が経つ。また復興省大臣及び次官と2回の会談を持ったにも関わ
らず、今回の措置の正当性を説明するような回答は何もない。
キブエ、ギタラマ、ギコンゴロ県の派遣団員が追放されたため診療活動がかな
り縮小され、その影響はごく最近行われた現地調査データにも現れている。キ
ブエ県の病院の一般診療及び小児科病棟はガラガラだ。
MSFは3県での医療活動を再開出来るよう復興大臣との会見を心待ちにして
いる。

シエラレオネ:
「国境なき医師団」は、混迷を極め瀕死のシエラレオネへの援助活動を強化す
る。都市部は、軍隊或いはRUFによる恐怖政治のもとで、いわば包領(エン
クレーブ)となっている。医療関連施設は破壊され、保健衛生面では最早何も
ないという状況だ。ボーのMSF派遣団には毎日潅水地帯から多くの負傷者が
やってくる。武装集団の命令に従わなかったために重傷を負った人々もしばし
ば見られる。
そして飢饉、この国の子供たちは骸骨のように痩せさらばえている。MSFで
はボーとゴンドマに食事センターを開設した。首都フリータウンでは最貧困層
の人々も診療が受けられるように病院の一部を担当、また2カ所の難民キャン
プでも活動している。

チェチェン:
先週グロズヌイの中心地で自動車爆破事件が起こり15人が死亡、60人が負
傷した。MSF派遣団は病院のスタッフに代わり救助活動にあたった。
ビディノ一帯は完全にチェチェン側の管理下となっているが、ロシア軍が進攻
しつつある。MSFは紛争当初より途切れることなく援助活動にあたって来た
が、特に戦禍の大きいこの地方の唯一の人道援助となっている。

神戸:
「国境なき医師団」日本事務局は今年1月の大震災に際し長田区に無料診療所
を開き、4カ月間、約40人余りの日本人医師、看護婦がボランティアとして
交替で救援活動にあたりました。そしてこの冬、神戸で活動を再開。
「国境なき医師団」日本事務局の事務局長ドミニク・レギュイエは、27日、
神戸でベルギー大使ノートン氏から680万円のご寄付を受け取りました。
この寄付金はベルギー人の或るグループが集めて下さったもので、既に始めら
れている、或いはこれから始められる医療面や社会面の色々な援助計画に使わ
れます。

ご挨拶:
本年2月、インターネットでの広報活動を開始して以降、多くの皆様から励ま
しなどを頂戴致しましたことに、この場を借りて改めてお礼申し上げます。
来年は私達のホームページも公開させて頂くことが出来ると思います。

皆様、どうぞ健康で良いお年をお迎え下さいませ。

「国境なき医師団」日本事務局スタッフ一同。

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国境なき医師団日本事務局では、海外ミッション(数か月間)の参加者を募集し
ています。
看護婦、看護士または医師の資格を有すること、英語またはフランス語に堪能
であることなどが条件となります。ただし、歯科、口腔外科、眼科、耳鼻科、
精神科の医師の方々は対象外です。

詳しくは事務局まで電話でお問い合わせください。資料をお送りいたします。

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国境なき医師団の活動に資金援助をお願いいたします。

Postalaccount/郵便振替口座番号:00190-6-566468[Kokkyo Naki Ishidan-MSF]

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連絡先:「国境なき医師団」日本事務局 [略]


*旧:国境なき医師団・日本事務局(Medecins Sans Frontieres Japan)
 http://www.japan.msf.org/

UP:1996 REV:.... 20070712, 20140725
医療援助するNGO  ◇NPO
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