◇国際学会発表・口頭
○Kirihara, Naoyuki & Yui Hasegawa,20121028, "Equality of legal capacity and Abolition of Mental Health Act," APDF2012, Incheon, Republic of Korea.
T 研究内容等および「生存学」創成拠点にもたらす効果 (1)研究内容,目的,意義
本研究会は、前年度までの成果を継承しつつ、〈精神医療〉の名のもとに実践されている多種多様な事象を、当事者性や現場性を尊重しつつもそれらに同一化することなく、理論的かつ経験的に――すなわち〈批判的〉かつ〈建設的〉に――検討することを目的としている。とくに本研究会は、精神医療関連事象をフィールドとして、生存学において軽視されがちな、当事者性・現場性および既存の学範にたいする〈批判的〉な検討を推進することで、生存学の学知としての水準をより一層向上させることができる。
U 研究計画・方法・研究成果発表の方法
(1)各々の実践上/理論上の関心にもとづいて研究成果を報告し、その成果をHPにアップする。
(2)以下の公開インタビューを行い、その成果を学術雑誌ないし書籍において公開する。
・全国「精神病」者集団の山本眞理(長野英子)氏(「精神病」者集団会員/障がい者制度改革推進会議総合福祉部会・部会メンバー/World Network of Users and Survivors of Psychiatry 理事)への公開インタビュー。
インタビュアー:事業推進担当者 立岩真也教授(予定)。
→cf. 全国「精神病」者集団([外部リンク]公式HP)
→cf. World Network of Users and Survivors of Psychiatry(WNUSP)([外部リンク]公式HP)
B精神医療現場での実践に関する調査活動を行う。
C@における検討を経たうえで、各々が学会報告を行う。
・関西社会学会、障害学会、Asia Pacific Social Work Conference,他
D@における検討を経たうえで、各々が学術雑誌に論文を投稿する。
・『Core Ethics』、『生存学』、『立命館人間科学研究』、『障害学研究』、『社会学評論』、『ソシオロジ』、他
◇論文
◆吉田幸恵,20120331,「統治下朝鮮におけるハンセン病政策に関する一考察――小鹿島慈恵医院設立から朝鮮癩予防令発令を中心に」『Core Ethics』8: 433-43. ISSN: 18800467 [PDF]
◆田中慶子,20110331,「社会問題の医療化――過労自殺に対する行政施策を事例として」『Core Ethics』8: 257-66. ISSN: 18800467 [PDF]
◆植村要,201203**,「大学が担う障害を有する学生の文字情報へのアクセシビリティの確保について――2010年の改正著作権法施行以降の『テキストデータ』の扱いを中心に」『人権教育研究(花園大学)』20: 121-38. ISSN: 09191119
◆杉原努,201203**,「精神保健福祉領域のインターンシップ事業に関する考察」『福祉教育開発センター紀要(佛教大学)』9: **-**(掲載決定). ISSN: 13496646
◆杉原努,201203**,「精神保健福祉援助演習における事例作成の方法と意義」『福祉教育開発センター紀要(佛教大学)』9: **-**(掲載決定). ISSN: 13496646
◆三野宏治,20120331,「知的障害者の地域生活移行の事例からみる支援の強制力の発動についての考察」『Core Ethics』8: 375-83. ISSN: 18800467 [PDF]
◆権藤眞由美,20120331,「ヴェトナム北部の精神障害者における治療選択としての『民間療法』に関する一考察」『Core Ethics』8: 483-91. ISSN: 18800467 [PDF]
◆藤原信行,20120331,「自殺動機付与/帰属活動の社会学・序説――デュルケムの拒絶,ダグラスの挫折,アトキンソンの達成を中心に」『現代社会学理論研究』6: 63-75. ISSN: 18817467
◆三野宏治,20120325,「対人支援関係における専門家の権力性に関する考察」『対人援助学研究』1: 1-10. [PDF]
◆中田喜一,20120320,「日本のセルフヘルプグループ言説の歴史社会学――1970年から現在まで」角崎洋平・松田有紀子編『歴史から現在への学際的アプローチ(生存学研究センター報告17)』立命館大学生存学研究センター,263-83. ISSN: 18826539
◆三野宏治,20120315,「福祉の概念・言葉の解釈についてB――自立の支援 2」『対人援助学マガジン』対人援助学会,8: 168-78. [外部リンク][PDF]
◆三野宏治,20111215,「福祉の概念・言葉の解釈についてA――自立の支援 1」『対人援助学マガジン』対人援助学会,7:161-71. [外部リンク][PDF]
◆植村要,201111**,「中途失明した女性が女性性の主体となることの可能性と困難――スティーブンス・ジョンソン症候群患者へのインタビュー調査から」『女性学年報』32: 113-37. ISSN: 03895203
◆三野宏治,20110915,「福祉の概念・言葉の解釈について@――居場所」『対人援助学マガジン』対人援助学会,156-66. [外部リンク][PDF]
◆Uemura, Kaname, 20110823, "The Meaning of Self-presenting as a 'Cyborg'," Ars Vivendi Journal, 1: 2-17. [外部リンク][PDF]
◆田野中恭子,20110715,「統合失調症の家族研究の変遷」『立命館人間科学研究』23: 75-89. ISSN: 1346678X [外部リンク][PDF]
◆片山知哉,20110430,「文化の分配,所属の平等――デフ・ナショナリズムの正当化とその条件」『障害学研究』7: 185-218. ISSN: 18825265
◆堀智久,20110430,「専門性のもつ抑圧性の認識と臨床心理業務の総点検――日本臨床心理学会の1960/70」『障害学研究』7: 249-74.
◆Katayama, Tomoya, 2011, "Cultural Bias in the Medical-Ethical Discussion on Health Care Proxy: What Difficulties Do Gays and Lesbians Confront in Japan?," Journal of Philosophy and Ethics in Health Care and Medicine, 5: 76-91. ISSN: 18812201 [外部リンク][PDF]
◇国際学会発表
◆Aoki Chihoko, Kaname Uemura and Sho Yamaguchi, 20120326, "Efforts Made in Japan to Claim the Right of the Visually Disabled People to Read," The 28th Annual Pacific Rim Conference on Disability and Diversity, Hawai‘i Convention Center.
◆吉田幸恵,20111109,「統治下朝鮮におけるハンセン病政策成立過程に関する一考察」2011年度グローバルCOE「生存学」創成拠点国際プログラム「第2回障害学国際研究セミナー」(主催:韓国障害学研究会・立命館大学生存学研究センター),於:立命館大学衣笠キャンパス.
◆植村要・山口翔・青木千帆子,20111109,「日本におけるスクリーンリーダー開発の歴史と情報保障」2011年度グローバルCOE「生存学」創成拠点国際プログラム「第2回障害学国際研究セミナー」(主催:韓国障害学研究会・立命館大学生存学研究センター),於:立命館大学衣笠キャンパス.
◆権藤眞由美,20111109,「『福祉避難所』成立の経緯とゆめ風基金の提言」2011年度グローバルCOE「生存学」創成拠点国際プログラム「第2回障害学国際研究セミナー」(主催:韓国障害学研究会・立命館大学生存学研究センター),於:立命館大学衣笠キャンパス.
◆川端美季,20111109,「近代日本の法規制における『精神病者』の排除――公衆浴場を中心に」2011年度グローバルCOE「生存学」創成拠点国際プログラム「第2回障害学国際研究セミナー」(主催:韓国障害学研究会・立命館大学生存学研究センター),於:立命館大学衣笠キャンパス.
◆青木千帆子・権藤眞由美,20111109,「被災した障害者の避難をめぐる困難について」2011年度グローバルCOE「生存学」創成拠点国際プログラム「第2回障害学国際研究セミナー」(主催:韓国障害学研究会・立命館大学生存学研究センター),於:立命館大学衣笠キャンパス.
◆Miki Kawabata, 20110718, "The Legal Exclusion of Mental Patients from Public bath in Modern Japan," 32nd International Academy of Law and Mental Health, Humboldt Universität zu Berlin.
◆吉田幸恵,20110709,「韓国ハンセン病施策の実情――日本統治下から解放までの小鹿島」2011年度グローバルCOE「生存学」創成拠点国際プログラム「障害学研究交流セミナー」(主催:京畿大学・立命館大学生存学研究センター),於:韓国・ソウル特別市・京畿[キョンギ]大学.
◆堀智久,20110709,「障害者・家族の運動の歴史――高度経済成長期/国際障害者年以降」2011年度グローバルCOE「生存学」創成拠点国際プログラム「障害学研究交流セミナー」(主催:京畿大学・立命館大学生存学研究センター),於:韓国・ソウル特別市・京畿[キョンギ]大学.
◆権藤眞由美・青木千帆子,20110709,「被災地障がい者支援センターふくしまの活動」2011年度グローバルCOE「生存学」創成拠点国際プログラム「障害学研究交流セミナー」(主催:韓国障害学研究会・立命館大学生存学研究センター),於:韓国・ソウル特別市・京畿[キョンギ]大学.
◆権藤眞由美・有松玲・青木千帆子,20110709,「岩手・宮城・福島における『被災地障がい者支援センター』の活動経過」2011年度グローバルCOE「生存学」創成拠点国際プログラム「障害学研究交流セミナー」(主催:韓国障害学研究会・立命館大学生存学研究センター),於:韓国・ソウル特別市・京畿[キョンギ]大学.
T 研究内容等および「生存学」創成拠点にもたらす効果 (1)研究内容
「精神保健・医療と社会」の事象についての理論および実証研究を行い、新たな価値付与の可能性をさぐることをその研究内容とする。参加者各々の実践上/理論上の関心にもとづき研究成果を研究会等で報告し、研究成果の報告と討議を中心に、各自の問いを深め、共有化しさらなる議論を持って精神医療・保健福祉と社会の関係の究明を目指す。
◇国際学会発表
◆青木千帆子,20101126,「『労働者(あなた)』にとって『障害者(わたし)』とは何か」グローバルCOE「生存学」創成拠点 国際プログラム(2010年秋期) 第1回障害学国際研究セミナー(主催:韓国障害学研究会・立命館大学生存学研究センター),於:韓国・ソウル市.
◆Hayato, Kobayashi, 20100630-0702, "The Effects of U.S. Workfare Policies on Japanese Welfare Reform: A Vision for BI in Japan," 13th International Congress of the Basic Income Earth Network, Universidade de Sao Paulo, Sao Paulo, Brazil.
◆三野宏治,20100527,「精神障害当事者と支援者による障害者施設における対等性についての研究」グローバルCOE「生存学」創成拠点 国際プログラム「ラウンド・テーブル・ディスカッション」,於:研究空間〈スユ+ノモ〉(韓国・ソウル).
◆三野宏治,20100529,「障害者の地域生活移行に関する問題点の整理および支援方法についての研究」グローバルCOE「生存学」創成拠点 国際プログラム「国際研究交流会議」(2010年度韓日社会福祉交流セミナー),於:京畿[キョンギ]大学水原[スウォン]キャンパス(韓国).
◆三野宏治,20101126,「知的障害者の地域生活の現状に関する報告」グローバルCOE「生存学」創成拠点 国際プログラム(2010年秋期) 第1回障害学国際研究セミナー(主催:韓国障害学研究会・立命館大学生存学研究センター),於:韓国・ソウル市.
◆吉田幸恵,20100527,「新たなナラティブアプローチの可能性――語ること・聴くこと・そこから生まれるもの」グローバルCOE「生存学」創成拠点 国際プログラム「ラウンド・テーブル・ディスカッション」 於:研究空間〈スユ+ノモ〉(韓国・ソウル).
◆吉田幸恵,20101127,「1950年代以降の日本と韓国におけるハンセン病施策の変遷」グローバルCOE「生存学」創成拠点 国際プログラム(2010年秋期) 第1回障害学国際研究セミナー(主催:韓国障害学研究会・立命館大学生存学研究センター),於:韓国・ソウル市.
T 研究内容等および「生存学」創成拠点にもたらす効果 (1)研究内容、目的、意義
◆研究内容
「精神保健・医療と社会」の事象についての理論および実証研究を行い新たな価値付与の可能性をさぐることをその研究内容とする。参加者各々の実践上/理論上の関心にもとづき研究成果を研究会等で報告し、研究成果の報告と討議を中心に、各自の問いを深め、共有化しさらなる議論を持って精神医療・保健福祉と社会の関係の究明を目指す。