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〈「当事者」、政策、学の相克としてのマイノリティ研究再考〉プロジェクト
(通称・マイノリティ研究会)

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last update:20130508

◇プロジェクトの主旨◇
 本プロジェクトは、マイノリティ研究を諸力のせめぎ合いの場として捉える視座から、その再考を行なうことを目的とする。すなわち、マイノリティ研究とは、「マイノリティ」と自称する/他称される人々、「マイノリティ」をめぐる政策、そして「マイノリティ」の実践を言語化しようとする学あるいは知などの諸力の相克の過程、そしてその結果として紡ぎだされるものである。ときとして、それは妥協であり、予定調和でさえあるかもしれない(本研究会の過去の成果の1つである天田・村上・山本[2012]を参照)。
 1990年代以降、マイノリティ研究は主に社会学の領域で多くの蓄積がなされてきた。では、従来のマイノリティ研究は、諸力の相克の過程に自覚的かつ内在的に問えているだろうか。研究者自身がマイノリティ研究、そして「マイノリティ」そのものを形成する力の一つであることをどう捉え、記述内容や理論、方法論にフィードバックできるのか。マイノリティ研究が妥協や予定調和の産物でしかないとしたら、それをどう考えるのか。先行研究は、これらの問いを深めることなく見過ごし、その一方で、数多ある差異を「発見」し、カテゴリー化し、言葉を量産してきたのではないだろうか。あるいは、自己言及的な語りに内閉する研究が多く、諸力の相克の過程を突き放しつつ記述する研究が求められている。このような現状のなかで、本プロジェクトの意義は、先行研究を再考し、マイノリティ研究の「ごまかし」を明確化しながら、据え置かれてきた問いに向き合い、新たな理論と方法論を模索する点にある。
 以上の問題意識のもと、本プロジェクトの活動は2つの柱からなる。
 (1)先行研究の精読会の開催
 マイノリティをめぐる先行研究(理論、エスノグラフィー、ルポルタージュ作品等)の精読会を定期的に開催する。対象となるテクストの闘いの前線と問いがどこにあるのかを見定め、研究メンバーのそれぞれの経験とつきあわせながら読む場とする。必要に応じて、著者を招き、討議の場も設ける。
 (2)メンバーによる個人(あるいは共同)調査と研究報告
 上記(1)の作業をするために、メンバー自身が自らの「現場」をもち、そこにこだわり、苦悶する作業が必要不可欠である。メンバーは、野宿者、セクシュアル・マイノリティ、沖縄、在日朝鮮人、病者、障害者などを研究テーマとしており、それぞれの調査(資料収集、聞き取り、フィールドワーク)を個別または共同で進め、本研究会で報告を行なう。
 なお、本プロジェクトは過去4年間の研究プロジェクト(「地域社会におけるマイノリティの生活/実践の動態と政策的介入の力学に関する社会学研究」)を発展・継続するものである。これまでの成果を踏まえ、新たな研究メンバーをまきこみながら、共同研究を継続させる。

活動/成果
計画
お問い合わせ


■ 活動/成果 ■

◆ 出版物
カバー写真
◇天田 城介・村上 潔・山本 崇記 編 20120310
『差異の繋争点――現代の差別を読み解く』
ハーベスト社,x+299p. ISBN-10: 4863390343 ISBN-13: 9784863390348 2700+税 [amazon][kinokuniya] ※ d04










◇山本 崇記・高橋 慎一 編 20101120
『「異なり」の力学――マイノリティをめぐる研究と方法の実践的課題』
生存学研究センター報告14,408p. ISSN 1882-6539 ※




◆ 企 画
◇2010年2月26日(金) 14:00〜17:00
 公開企画「多民族国家構想とマイノリティ――在日外国人の現状と課題から共生社会の展望を考える」
 於:立命館大学衣笠キャンパス創思館303・304
◇2010年4月2日(金) 13:00〜
 座談会「研究に課された倫理と実践における問い
       ――被調査者/当事者/生活者/活動者との間で揺れる「研究者」なる存在とは何か」
 〜 永田貴聖(人類学)・有薗真代(社会学)・北村健太郎(社会学)・堀江有里(社会学)・司会=山本崇記
 於:立命館大学衣笠キャンパス学而館201

◆定例研究会
▼第1回 2009年7月3日(金) 13:00〜16:00 於:学而館201
【報告】 梁 陽日(釀一)「学校文化とエンパワメント」
【レジュメ提出】 矢野 亮「同和対策と生活保護――生活保護からの脱却としての同和対策、そして再び生活保護へ」
▼第2回 2009年7月31日(金) 12:00〜15:00 於:学而館201
【報告】
(1) 吉田 幸恵「精神障害者が地域で生活するために――当事者の生活史聞き取りから見えた、生きていくための戦略」
(2) 鄭 喜慶「現代の韓国障害者運動史について」
▼第3回 2009年8月28日(金) 13:00〜17:00 於:学而館201
【報告】
(1) 白杉 眞「自立生活センターの組織論――運動と事業のバランスを保つための方策」
 [[概要]] 本報告では、現在、CILが居宅介護事業などを中心とした収益を最優先する傾向にあり、CIL自体の運営も健常者職員が中心となっている状況を問題の所在とし、弱体化しつつある運動体としての機能を再び高めるために今後、求められる運営体系を検討する。
(2) 高橋 慎一「障害者運動における「まちづくり」の論点――「車いす全国市民集会」の事例から」
 [[概要]] (身体)障害者運動における、「まちづくり」の射程は広い。移動、交通、居住、介護、所得保障、消費生活等、すべてが課題でありえ、その枠自体を問う議論もあった。本報告は、障害者運動における「まちづくり」運動の論点を整理するために、「まちづくり」に関わる障害者運動の人脈をたどっていきたい。とくに今回は「車いす全国市民集会」の報告集を整理する。
 この車いす者の集会では、「まちづくり」という言葉で連想しやすいハード面の整備に加えて、互いの身体の違いや差別をめぐる議論がある。例えば、車いす者たちは「軽度障害者」と重度障害者(またコミュニケーションに時間を必要とする言語障害をもつ人々)との付き合い方に着目している。当然ながら、障害者もまた、より重度の障害者と付き合い共に生きることに、困難を感じながら取組んでいるのである。ここでどのような議論が交わされているのかを整理する。
▼第4回 2009年10月2日(金) 13:00〜17:00 於:学而館201
【報告】
(1) 北村 健太郎「「子育て支援」をめぐる論点の概括」(仮題)
(2) 橋口 昌治「「地域」における労働運動の継承――ユニオンぼちぼちの事例から」
 [[概要]] 若年者の雇用状況が社会問題化するなか、関西非正規等労働組合・ユニオンぼちぼちは2005年11月に結成された。「ユニオンぼちぼち」は結成するにあたって、一人でも誰でも入れる個人加盟ユニオンとして地域で活動してきたコミュニティ・ユニオン運動、具体的には「きょうとユニオン」を参照している。これは、同時期に結成された他の若年非正規労働者を中心とした労働組合にも言える傾向である。本報告では、特にユニオンぼちぼちの事例に着目することで、その「継承」の意味を労働運動史のなかで位置づけたい。
▼第5回 2009年11月6日(金) 13:00〜17:00 於:学而館201
【報告】
(1) クァク・ジョンナン(テグ大学*障害学生支援センター)「ヘッサル大学の移動支援と障害学生の要求」 *http://jpn.daegu.ac.kr/
 cf. 青木 慎太朗 2007 「大学における障害学生支援の現在――障害学生支援研究と実践の整理・覚書」,『NIME研究報告』33:13-25
   →http://www.ritsumei.ac.jp/acd/gr/gsce/2007/0327as.htm
(2) 能勢 桂介「移民の若者たちの社会的排除――正規雇用への接続困難」
 [[概要]] 移民の子どもたちに関しては学校文化、学力・進路形成、教育支援、不就学、制度に関する研究が相当程度、蓄積され、その状況が明らかにされてきた。たとえば、外国人の子の高校進学率は日本人に比べとても低い。これ一つとっても移民の子は教育状況が厳しいことは疑い得ない。しかし、既存研究はあくまでも学校内部の研究にすぎず、不十分な教育しか受けられなかった大半の移民の若者たちの状況は十分に学問的に解明されているとは言い難い。
 そこで本報告では「学校卒業後あるいは、満足に教育を受けられなかった移民の若者たちがどのような就労をし、その就労にはどのような困難があるのか」「どうしてそのような就労状況に陥らざるをえないかのか」移民の若者のライフ・ストーリー調査から明らかにする。移民の若者の教育と就労の接続研究は、日本の移民政策なき移民受け入れの帰結、また教育領域を超えてフリーター問題、格差・貧困問題などの「社会的排除」を問うという重要な意義をもつだろう。
▼第6回 2009年12月11日(金) 13:00〜17:00 於:学而館201
【報告】 村上 潔「「女性の貧困」の問題化における諸問題と展望」 [[要旨]]
◇『生存学研究センター報告』作成に向けた話し合い
▼第7回 2010年1月8日(金) 13:00〜17:00 於:学而館201
◇共同フィールドワークに向けた話し合い
◇シンポジウムに向けた話し合い
◇『生存学研究センター報告』作成に向けた話し合い
▼第8回 2010年2月5日(金)〜6日(土) 於:在日韓国キリスト教会館(KCC会館)
◇当事者研究座談会「研究に課された倫理と実践における問い――被調査者/当事者/生活者/活動者との間で揺れる「研究者」なる存在とは何か」に向けた話し合い
◇公開企画・次年度シンポジウムに向けた話し合い
◇生存学研究センター報告『異なりの社会学――マイノリティをめぐる社会政策と実践に関する分析』作成に向けた話し合い
▼第9回 2010年3月26日(金) 13:00〜16:00 於:学而館201
◎センター報告掲載原稿検討会第1回【報告】
(1) 山本 崇記「研究に課された倫理と実践における問いとは何か――論点整理」
(2) 能勢 桂介「リーマンショック以降のブラジル人コミュニティの変容」
▼第10回 2010年5月1日(土) 14:00〜17:00 於:学而館201
◎センター報告掲載原稿検討会第2回【報告】
(1) 梁 陽日「学校文化とエンパワメント――「不登校」「機能不全家族」「発達障害者」の語りから」
(2) 高橋 慎一「労働に性別は必要なのか?――性別違和をもつ人の雇用・生存をめぐる諸課題」
▼第11回 2010年5月28日(金) 16:00〜19:00 於:学而館201
◎センター報告掲載原稿検討会第3回【報告】
(1) 堀江 有里「領域横断的な社会運動の構想可能性――民族・ジェンダー・性的指向をめぐって」
(2) 村上 潔「(労働における)マイノリティとしての主婦」
▼第12回 2010年7月2日(金)〜3日(土) 於:東九条文庫・マダンセンター
◎センター報告掲載原稿検討会第4回【検討会】
◇報告者(報告順):吉田 幸恵・森下 直紀・北村 健太郎・梁 陽日・堀江 有里・村上 潔・高橋 慎一・山本 崇記
▼第13回 2010年7月30日(金) 12:00〜18:00 於:学而館201
◎センター報告掲載原稿検討会第5回【検討会】
◇報告者(報告順):高橋 慎一・山本 崇記・北村 健太郎・村上 潔・吉田 幸恵・梁 陽日・森下 直紀・堀江 有里
▼第14回 2010年8月25日(水) 10:00〜14:00 於:学而館201
◎センター報告掲載原稿検討会第6回【検討会】
(1) 吉田 幸恵「〈病い〉に刻印された隔離と終わりなき差別――菊池恵楓園のエスノグラフィー」
(2) 森下 直紀「水俣病史における「不知火海実態調査団」の位置――科学者と共同行為の臨界が示すもの」
(3) 梁 陽日「学校教育におけるエンパワメントの可能性と課題――社会的困難を抱える生徒への臨床教育実践」
▼第15回 2010年10月6日(水) 12:00〜15:00 於:学而館201
◎センター報告掲載原稿の校正作業/書籍刊行に向けた打ち合わせ/熊本県共同フィールド調査の準備作業
▼第16回 2010年12月17日(金) 15:00〜19:00 於:学而館201
(1) 熊本県共同フィールド調査報告(山本)
(2) センター報告合評/総括(高橋)
(3) 書籍刊行に向けた準備
▼第17回 2011年1月19日(水) 15:00〜18:00 於:創思館415
◎書籍刊行に向けた打ち合わせ
◇ハーベスト社の小林達也さんと執筆者による書籍刊行に関する企画会議
◎書籍収載原稿の草稿検討会第1回
天田 城介
▼第18回 2011年2月18日(金) 13:00〜17:50 於:創思館411
◎書籍収載原稿の草稿検討会第2回
堀江 有里高橋 慎一北村 健太郎
▼第19回 2011年3月18日(金) 13:00〜17:50 於:創思館411
◎書籍収載原稿の草稿検討会第3回
梁 陽日村上 潔山本 崇記
▼第20回 2011年4月12日(火) 16:30〜 於:学而館第2共同研究会室
◎書籍収載原稿の草稿検討会第4回
大野 光明
▼第21回 2011年5月13日(金) 13:00〜 於:学而館第2共同研究会室
◎書籍収載原稿の草稿検討会第5回
森下 直紀西沢 いづみ
▼第22回 2011年5月20日(金) 13:00〜 於:学而館第2共同研究会室
◎書籍収載原稿の草稿検討会第6回
天田 城介小泉 義之
▼第23回 2011年6月3日(金) 13:00〜 於:学而館第1共同研究会室
◎書籍収載原稿の草稿検討会第7回
有薗 真代吉田 幸恵
▼第24回 2011年6月17日(金) 13:00〜 於:学而館第1共同研究会室
◎書籍収載原稿の草稿検討会第8回
大野 光明矢野 亮梁 陽日高橋 慎一
▼第25回 2011年7月4日(月) 17:00〜21:30 於:学而館第1共同研究会室
◎書籍収載原稿の草稿検討会第9回
森下 直紀村上 潔西沢 いづみ矢野 亮
▼第26回 2011年7月18日(月) 15:00〜18:00 於:学而館第1共同研究会室
◎院生研究交流会 【報告】
(1) 由井 秀樹「非配偶者間人工授精によって出生した人のライフストーリー」
(2) 権藤 眞由美「ベトナム社会主義共和国における「民間療法」の位置づけ」
(3) 酒井 美和「医療的ケアを必要とする在宅の重度身体障害者の家族支援におけるジェンダー視点に関する研究――ALS患者との関わりから」
(4) 林徳榮(イム・ドクヨン)「韓国における資本主義形成と浮浪者政策――国土建設団を中心に」
(5) 郭 貞蘭(クァク・ジョンナン)「養護学校義務化反対運動――京都を事例として」
▼第27回 2011年7月25日(月) 17:00〜20:00 於:学而館第1共同研究会室
◎書籍収載原稿の草稿検討会第10回
天田 城介小泉 義之

▼第28回 2012年12月18日(月) 15:00〜20:00 於:立命館大学学而館2階 201(公共部屋)
梁 陽日「夜間中学における教育とその変遷――大阪における取り組みを中心に」
由井 秀樹「日本における非配偶者間人工授精に関する歴史的検討――なぜ1948年まではじめられなかったか?」
大野 光明「大阪のなかの『沖縄問題』の『発見』――大阪沖縄連帯の会を事例に」

▼第29回 2013年2月19日(火)15:30〜19:00 於:立命館大学学而館2階 201(公共部屋)
梁 陽日「若者支援・特別支援教育の陥穽――善意による排除社会補完構造の考察」
・牛若 孝治(立命館大学先端総合学術研究科)「芸術活動における障碍のある人とない人との関係性――援助者・非援助者を超えて」

▼第30回 2013年4月24日(水)18:30〜20:00 於:立命館大学学而館2階 201(公共部屋)
2013度研究活動方針について意見交換

▼第31回 2013年5月12日(水)15:00〜19:00 於:立命館大学学而館2階 201(公共部屋)
(1)研究発表
  西沢 いづみ「『呆け老人をかかえる家族の会』の形成過程――京都西陣における高齢者地域ケアとの関わりから考える」
(2)精読――『生存学』第6号「特集1 教育の境界、境界の教育」を読む
  対象テクスト
  ・片山 知哉 「アスペルガー症候群のキャリア教育」(同書p84-98) [コメント:大野 光明]
  ・堀江 有里 「ジェンダー/セクシュアリティ領域科目の課題と可能性――大学における『人権教育』の観点から」(同書p113-127) [コメント:北村 健太郎]


◆ 調 査
▼2010年2月5日(金)〜6日(土) 共同フィールド調査(大阪市生野区)
 国際市場/在日コリアン歴史資料室/コリアタウン(生野区旧イカイノ地区)/在日韓国キリスト教会館/今里新地/愛信保育園/電話相談“セットン”/聖公会生野センター/精神障害者施設関連など
【在日韓国・朝鮮人の実態把握のために大阪市生野区にあるコリアタウン等のフィールド調査を行い、メンバーの質的向上と研究会全体のまとめ作業が進めることができた。
今回の調査研究旅行の結果、次年度に研究成果をシンポジウム「多民族国家構想とマイノリティ」実施に向けて進展が図られた。】
▼2010年7月2日(金)〜3日(土) 共同フィールド調査(京都市南区東九条)
 東九条市民文庫/マダンセンター/コミュニティ住環境整備事業(住宅市街地総合整備事業)関連施設/『パッチギ』ロケ地/韓国食料品売り場・店舗/京都朝鮮初級学校跡地など
【在日韓国・朝鮮人集住地域の変容過程と現状について、東九条地域においてフィールド調査し、知見を深めた。また、研究合宿という形式で密度の高い討議と交流を行なったことで、生存学センター報告書収録予定原稿の内容の充実化と、研究会としての共通認識の形成が図られた。】
▼2010年11月5日(金)〜9日(火) 共同フィールド調査(熊本県水俣市・熊本市ほか)
 (財)水俣病センター相思社・水俣病歴史考証館/水俣病情報センター/水俣病資料館/熊本学園大学水俣学現地センター/熊本学園大学水俣学研究センター/菊池恵楓園/熊本日日新聞/日本基督教団武蔵ヶ丘教会/NPO法人やつしろ配食サービスワーカーズ・パセリ/全国広域通信制・単位制高等学校 勇志国際高等学校(天草市御所浦町)など
【主に水俣病関係の(資料収蔵・展示・研究)施設と、ハンセン病療養所である菊池恵楓園への訪問によって、資料収集・研究交流・聞き取り調査を行なった。公害被害・差別被害の「記録/記憶」を、啓発や新しい「地域づくり」の中でいかに生かしていくべきなのか、それにともなう課題はどこにあるのか、を検討していくための大きな示唆を得た。また、個人の研究テーマに沿って、@日本基督教団九州教区熊本地区のA教会で起こったセクシュアル・ハラスメント事件についての調査、A熊本・八代・水俣地域における女性たちによる自律的地域活動の事例調査、B下天草の環境学校に出席した一般市民らへの聞き取り調査、も行なわれた。多くの現地の研究者・当事者たちと関係を築けたことも大きな成果であった。】


◆助成
2009年6月〜2012年3月 2009・2010・2011年度 立命館大学グローバルCOEプログラム「生存学」創成拠点院生プロジェクト(「地域社会におけるマイノリティの生活/実践の動態と政策的介入の力学に関する社会学研究」)
2012年*月〜2013年3月 2012年度 立命館大学生存学研究センター 若手研究者研究力強化型 (「地域社会におけるマイノリティの生活/実践の動態と政策的介入の力学に関する社会学研究」、研究代表者:小泉義之)
2012年*月〜2013年3月 2012年度 立命館大学先端総合学術研究科 院生プロジェクト(「地域社会におけるマイノリティの生活/実践の動態と政策的介入の力学に関する社会学研究」)


◆ 資 料
山本 崇記 2009/07/15 「部落解放運動の過去・現在・未来(4)――山内政夫氏(柳原銀行記念資料館)に聞く」(インタビュー記録)
高橋 慎一 2009/08/11 「障害者運動とまちづくり運動の展開(1)――矢吹文敏氏(日本自立生活センター)に聞く」(インタビュー記録)
梁 陽日矢野 亮 2010/03/12 「マイノリティ関連文献・資料」(主に関西) *随時更新
梁 陽日矢野 亮 2010/04/17 「マイノリティ関連・戦後年表 1945〜1959」 *随時更新
山本 崇記 2010/06/12 「部落解放運動の過去・現在・未来(5)――山内政夫氏(柳原銀行記念資料館)に聞く」(インタビュー記録)
矢野 亮 2011/05/06 大阪の部落問題関係資料 *随時更新
大野 光明 沖縄 *随時更新
大野 光明 ベ平連(ベトナムに平和を!市民連合) *随時更新
大野 光明 竹中労 *随時更新


◆ 書 籍
◇立岩真也・村上 潔 20111205 『家族性分業論前哨』,生活書院,360p.
 http://www.arsvi.com/ts/2011b1.htm
村上 潔 20120331 『主婦と労働のもつれ――その争点と運動』,洛北出版, 334p.
 http://www.rakuhoku-pub.jp/book/27156.html

◆ 論 文
大野 光明 201106 「異邦人の困難な生から連帯可能性の痕跡へ――カフカ『城』における測量の意味をめぐって」立命館大学生存学研究センター 編『生存学』04:133‐138.
大野 光明 20120310 「『沖縄問題』の入り口で――ベ平連運動の嘉手納基地前抗議行動と渡航制限撤廃闘争を事例に」,天田城介ほか編『差異の繋争点――現代の差別を読み解く』, ハーベスト社, 175-196.
山本 崇記 20110531 「地域社会と融和運動における「崇仁教育」の位置――中嶋源三郎の足跡から考える」, 『ノートル・クリティーク』4: 96-112.
山本 崇記 20110610 「阪田三吉と『王将』にみる虚像/実像の訴求力――部落問題に迫る遠近法としての映画A」『部落解放』647: 94-105, 解放出版社.
山本 崇記 20120310 「やくざ集団の形成と差別――部落民/朝鮮人という問いとの関係から」, 『差異の繋争点――現代の差別を読み解く』, ハーベスト社, 197‐217.
村上 潔 20120310 「主婦の労働実践としてのワーカーズ・コレクティブの岐路――「依存」と「包摂」のあいだで」, 『差異の繋争点――現代の差別を読み解く』, ハーベスト社, 140-164.
北村 健太郎 20120310 「血友病者本人による社会と結び付く活動の生成――Young Hemophiliac Club 結成を中心に」 『差異の繋争点――現代の差別を読み解く』, ハーベスト社, 63‐84.
堀江 有里 2011 「『差別事件』をめぐる『責任』回避の構造 ――日本基督教団東北教区を事例に」花園大学人権教育研究センター『人権教育研究』19: 148-172.
堀江 有里 2011 「『反婚』思想/実践の可能性 ――〈断絶〉の時代に〈つながり〉を求めて」クィア学会『論叢クィア』4: 50-65.
堀江 有里 2011 「宗教と性的マイノリティ」(コラム執筆)、谷口洋幸・齊藤笑美子・大島梨沙編『性的マイノリティ判例解説』信山社, 79.
堀江 有里 20120310 「在日韓国人コミュニティにおけるレズビアン差別――交錯する差別/錯綜する反差別」,『差異の繋争点――現代の差別を読み解く』, ハーベスト社, 119-139.
有薗 真代 20120310 「病者の生に宿るリズム―ハンセン病患者運動の『多面性』に分け入るために」,『差異の繋争点――現代の差別を読み解く』, ハーベスト社, 17-40.
高橋 慎一 20120310 「トランスジェンダー・性同一性障害者の職場における実践と課題―労働規範と性別二元規範・異性愛規範」,『差異の繋争点――現代の差別を読み解く』, ハーベスト社, 93-118.
森下 直紀 20120310 「社会調査者はなにを見たか――水俣病被害の構造的理解を求めて」,『差異の繋争点――現代の差別を読み解く』, ハーベスト社, 218-240.
西沢 いづみ 20120310 「西陣地域における賃織労働者の住民運動――労働環境と医療保障をめぐって」,『差異の繋争点――現代の差別を読み解く』, ハーベスト社, 41-61.
吉田 幸恵 201203 「統治下朝鮮におけるハンセン病政策に関する一考察−小鹿島慈恵医院設立から朝鮮癩病予防令発令までを中心に」,『Core Ethics』8: 433-444.
鄭 喜慶 201203 「韓国障害者運動を担う青年障害者たち―1990年代から1998年における組織の統合を巡って」,『Core Ethics』8: 221-232.
◇林 徳栄 201203 「1960 年代韓国における「浮浪児」の生成と実態」,『Core Ethics』8: 63-74.
クァク・ジョンナン, ソ・ヨンラン, イ・ジョンオク 2011 「ろう児童をもつろう両親の養育経験に対する質的研究」『特殊教育ジャーナル:理論と実践』12(1): 329-349, 韓国特殊教育問題研究所.
◇キム・ビュンハ、パク・ギョンラン、クァク・ジョンナン 201106 「韓国における聴覚障害教育研究の学史的考察(2)」『特殊教育ジャーナル:理論と実践』12(2): 157-176, 韓国特殊教育問題研究所.
クァク・ジョンナン 201203 「なぜ、重度障害者は学校に行けなかったのか―― 障害者夜学に通っている障害者事例をもとに」,『Core Ethics』8: 113-122.
由井 秀樹 201112 「非配偶者間人工授精によって出生した人のライフストーリー」『立命館人間科学研究』24: 35-48, 立命館大学人間科学研究所.
由井 秀樹 201203 「日本における初の人工授精成功例に関する歴史的考察?医師の言説を中心に」,『Core Ethics』8: 423-432.

◆学会報告
[2011年度]
山本 崇記 20110605 「隣保事業と市民活動の政治的差異化の意味――京都市における同和行政終結過程の検討を通して」
 日本地域福祉学会第25回大会 於:東洋大学
山本 崇記 20111008 「地域福祉における多文化共生施策の課題――第二種社会福祉事業施設を事例に」
 社会政策学会第123回大会 於:京都大学
由井 秀樹 20111210 「日本における人工授精史の検討」
 日本科学史学会西日本2011年度中国支部年会・第15回西日本研究大会 於:広島大学
高橋 慎一 20110709 「性同一性障害は「障害」か?――医療と社会問題の間にある問い」
 グローバルCOE「生存学」創成拠点 国際プログラム 於:京畿[キョンギ]大学 ソウルキャンパス・韓国
高橋 慎一 20110704 'LGBT and Labor'
 Women's Worlds 2011 於:University of Ottawa.
鄭 喜慶 20110709 「養護学校義務化制度をめぐる社会運動と政策――日本・韓国の比較考察」
グローバルCOE「生存学」創成拠点 国際プログラム 於:京畿[キョンギ]大学 ソウルキャンパス・韓国
鄭 喜慶 20111001-02 「韓国の人口内耳をめぐる制度と実態」
 障害学会第8回大会 於:愛知大学車道キャンパス
鄭 喜慶 20111109 「ろう児童を持つろう両親の人工内耳選択」
 第2回 障害学国際研究セミナー 於:立命館大学
村上 潔 20120219 「「消費者」から先に進んだ主婦たちの協同労働実践から30年――顕在化した課題の指摘」
 同時代史学会第3回関西研究会 於:関西学院大学大阪梅田キャンパス
堀江 有里 20110703-07 "Forming Collective Action against Heteronormativity in Christianity in Japan"
 [Panel session: Queer femininities in negotiation with the cultural/national norms in Japan], Women's Worlds 2011 於:University of Ottawa.
堀江 有里 20110730-31 「〈国家と教会〉論への一考察 ――性差別問題への取り組みから」
 日本女性学会・2011年度大会 於:名古屋市男女平等参画センターつながれっとNAGOYA
森下 直紀 20110709 「水俣病史における公害被害者への社会的抑圧の構図」
 グローバルCOE「生存学」創成拠点 国際プログラム 於:京畿[キョンギ]大学 ソウルキャンパス・韓国
森下 直紀 20111109 「水俣病史における公害被害の社会構造モデル」
 第2回 障害学国際研究セミナー 於:立命館大学
◇林 徳栄 20110709 「日本における障害者の住宅政策、現況と示唆点」
 グローバルCOE「生存学」創成拠点 国際プログラム 於:京畿[キョンギ]大学 ソウルキャンパス・韓国
◇林 徳栄 20110909 「『無住居者』の歴史、『浮浪者』から『ホームレス』へ」
 『反貧困運動の歴史を語る』セミナー 於:韓国都市研究所
◇林 徳栄 20111109 「1950年代韓国におけるハンセン病者に対する虐殺と社会的視線――飛兎里(ビトリ)事件を中心に」
 第2回 障害学国際研究セミナー 於:立命館大学
権藤眞由美・青木千帆子 20110709 「被災地障がい者支援センターふくしまの活動」
 グローバルCOE「生存学」創成拠点 国際プログラム 於:京畿[キョンギ]大学 ソウルキャンパス・韓国
◇青木千帆子・権藤眞由美 20111109 「被災した障害者の避難をめぐる困難について」
 第2回 障害学国際研究セミナー 於:立命館大学
権藤眞由美・有松玲・青木千帆子 20110709 「岩手・宮城・福島における「被災地障がい者支援センター」の活動経過」
 グローバルCOE「生存学」創成拠点 国際プログラム 於:京畿[キョンギ]大学 ソウルキャンパス・韓国
権藤眞由美 20111109 「福祉避難所成立の経緯とゆめ風基金の提言」
 第2回 障害学国際研究セミナー 於:立命館大学
◇青木千帆子・権藤眞由美 20111001 「「福祉避難所」成立の経緯」
 障害学会第8回大会 於:愛知大学車道キャンパス
大野 光明 20111016 Transversal Peace Movements in 1960s-70s in Japan――JATEC’s Assistance to Deserters and the U.S. Army Destruction Movement”
 Asia-Pacific Peace Research Association (APPRA) 於: Ritsumeikan University
大野 光明 20111029 「沖縄の日本復帰を批判する運動・思想の越境性――竹中労の言説と実践を事例に」
 第36回社会思想史学会 於:名古屋大学
大野 光明 20120330 「日本復帰をめぐる「沖縄闘争」の論理と実践――沖縄・本土・海外の運動の混成・交流をめぐって」
 復帰40年沖縄国際シンポジウム 於:早稲田大学
[2010年度まで]
北村 健太郎 20100516 「日本の血友病者の現代史から「医療をめぐる政治」を問う」
 第36回日本保健医療社会学会大会理事会企画若手テーマセッション 於:山口県立大学
北村 健太郎 2009/09/27 「「ヘモフィリア友の会全国ネットワーク」の結成」
 障害学会第6回大会 於:立命館大学朱雀キャンパス
鄭 喜慶 2009/09/27 「変革運動と部分運動としての障碍人運動――1989年韓国障碍人雇用促進法制定と障碍人福祉法闘争運動をめぐって」
 障害学会第6回大会 於:立命館大学朱雀キャンパス
◇白杉 眞 2009/09/27 「重度身体障害者の自立支援における自立生活センターの支援の在り方――自立生活センターにおける権利擁護活動を中心にして」
 障害学会第6回大会 於:立命館大学朱雀キャンパス
吉田 幸恵 2009/09/27 「<病い>を抱える人が社会で生きていく戦略――障害者の生活史から」
 障害学会第6回大会 於:立命館大学朱雀キャンパス
吉田(吉)幸恵 2009/10/04 「<病い>を抱える人が社会で生きていくために――ある精神障害者の生活史から」
 財団法人朝鮮奨学会学術研究発表会 於:大阪
村上 潔 2009/12/13 「「女性の貧困」の問題化における諸問題と展望」
 社会文化学会第12回全国大会 於:大阪大学箕面キャンパス
 http://japansocio-culture.com/taikai/12.htm
村上 潔 2010/12/12 「「経済成長」戦略における「戦力化」としての「女性の参画」推進政策の批判的検討」
 社会文化学会第13回全国大会 於:中京大学名古屋キャンパス

◆社会的活動
[2011年度]
山本 崇記 2010/10〜2012/9 日本生命財団2010年度高齢社会実践的研究助成研究課題「高齢化する社会的マイノリティ集住地域における福祉の担い手と社会的資源の効果的活用に関するシステム開発」研究代表者
村上 潔 2011/04〜2013/03 科学研究費 若手研究(B):2011年度〜2012年度 *研究代表者(個人)
 研究課題名「女性の「労働」・「協働」の再構成に向けた実践の事例調査と課題の分析」(研究課題番号:23710321)
村上 潔 2011/07/30 京都自由大学2011年度特別講座:講師  [講義] 「成長戦略の道具とならない女性の「働き」とは?」
村上 潔 2011/09/30 大阪府立西成高等学校2011年度2年生人権総合学習講座:講師 「「ワーキング・プア」はみんなの問題――働き方・生き方をどう(助けあいながら)変えていけるのか」
村上 潔 2012/01/15 〈ナゴヤ駅西 サンサロ*サロン〉オープンミーティング  [報告] 「働ききれない若者の労働運動が生み出す世代・地域・運動のつながり――京都の〈ユニオンぼちぼち〉の活動から」
北村 健太郎 2011/11/29 「日本における難病者の患者運動史をめぐる政治社会学」2011年度ライスボールセミナー第20回於:立命館大学衣笠キャンパス学而館2階第3研究会室
梁 陽日 2010/4〜 大阪府障がい者雇用促進センター・障がい者雇用支援員
梁 陽日 2010/06〜 東大阪市立柏田中学校(文部科学省人権教育研究指定校)研究アドバイザー
梁 陽日 2010/09〜 豊中市ひきこもり等の若者の居場所づくり及びピアサポーター養成事業スーパーバイザー
梁 陽日 2012/03/10 「私の主張」、発達障害青年の実態調査・研究報告フォーラム(主催:社会福祉法人大阪市障害者福祉・スポーツ協会/大阪市発達障害者支援センター/大阪市職業リハビリテーションセンター/大阪市障害者就業・生活支援センター)第3部パネルディスカッション、於大阪市中央公会堂
能勢 桂介 2010/04〜 松本市多文化共生推進プラン策定委員会:第三部会(労働環境・医療・保険)部会長
高橋 慎一 2011/05/10 「LGBTと労働―性の多様性と反貧困運動の現在」,花園大学人権学習会、講師
高橋 慎一 2011/11 「もしも労働問題に出会ったら」,神戸国際大学、講師
高橋 慎一村上 潔 2011/12/21 「ユニオンとは何か?」立命館大学、講師
大野 光明 2011/06/18 「72年日本『復帰』――本土からの「応答」の軌跡」生・労働・運動net 「沖縄セミナー・2011 in 富山 第2回」、富山
大野 光明 2011/09/15 「『見えない』世界にかかわるシゴト――人とつながり社会を変える」、京都市・(財)京都市ユースサービス協会主催「“あたりまえ”じゃない生き方実践講座」、京都市中京青少年活動センター
大野 光明 2011/11/18 「〈1968年〉の神話化に抗して――西川長夫『パリ五月革命 私論―転換点としての68年』を読む」、立命館大学植民地主義研究会、コーディネーター
大野 光明 2012/02/19 「緊急ゆんたく!辺野古・高江と私・たち――沖縄の激動の今をつなぐ」、緊急ゆんたく有志、コーディネーター
大野 光明 2011/12/22 「繋がり/争いとしての共感とその外――原発と沖縄の基地問題をめぐって」、ワークショップ「繋争する〈共感〉をめぐって――酒井直樹氏とともに2011年を考える」、立命館大学研究会「東アジアの近代と帝国主義的人種主義の批判的再考」、報告者
森下 直紀 2012/01/08 「社会調査者はなにを見たか――水俣病被害の構造的理解を求めて」水俣病事件研究交流集会、水俣市公民館、報告者

[2010年度まで]
梁 陽日 2009/04〜2010/03 大阪市発達障害者支援センタースーパーバイザー
梁 陽日 2009/07〜2010/03 大阪市「発達障害等を中心とした若年者のエンパワメント及び就労支援の地域資源協働型推進事業」スーパーバイザー
村上 潔 2009/09/10 加古川市立陵南公民館平成21年度市民生涯学習大学講座(思春期・親育ち・子育ち学科)講師
 [講義] 「主婦的状況を考える」 於:陵南公民館講義室
梁 陽日 20090915 「ちがいを豊かさに――多民族・多文化共生社会の創造をめざして」,『ひょうごの人権教育』151(2009-09):1-3〔兵庫県人権教育研究協議会〕
 http://www9.ocn.ne.jp/~hyojin/
梁 陽日 2009/10〜 大阪市における発達障害がある不就労青年への調査研究及び啓発事業委員
能勢 桂介 2009/12/05 信州発国際貢献の会《松本地方における難民受け入れ・第1回シンポジウム》「松本地域の多文化共生の現状」 於:長野県松本市
 http://www.ref-net.org/
北村 健太郎 2009/12/06 「自分の身体に耳を澄ます――不確実な医療の揺らぎのなかのコミュニケーション」
 多言語コミュニティ通訳ネットワーク(mcinet)第14回事例検討会 於:立命館大学大阪オフィス
 http://mcinet.info/
能勢 桂介 2010/02〜 NPO法人中信多文化共生ネットワーク副理事
 http://ctn.iinaa.net/
村上 潔 2010/02/02 2009年度ふらっとねやがわ男女共同参画学習講座「主婦しながら働くということ」第1回講師
 [講義] 「私は家事する人?それとも働く人?」 於:寝屋川市立男女共同参画推進センター(ふらっと ねやがわ)
能勢 桂介 2010/02/06 (社)長野県社会福祉士会中信地区2月学習会「外国人の苦境が私たちに問いかけるもの――危機に瀕する地域の雇用・社会保障」 於:長野県松本市
村上 潔 2010/02/16 FMわぃわぃ<耳をすませてリスニング・トゲザー〜関西学院大学山中研究室コミュニティメディア工房発多声的実験ラジオ番組>「マイノリティとの対話:第4回――非正規労働者の現状」[インタビュー出演]
 http://www.tcc117.org/fmyy/index.php?e=645
 http://tasei-bunka.seesaa.net/article/141315259.html
梁 陽日 2010/02/18 厚生労働省大阪労働局「企業トップクラス研修会」講師:「ちがいを豊かさに――多様性を重視する企業文化の創造と共生社会のエンパワメントをめざして」 於:大阪市中央公会堂
 ★……ほか、梁は講師としての活動多数。
高橋 慎一 2010/03/22 ワークショップ「若者UNIT!!」(「おおさか社会フォーラム」)[パネリスト] 於:エル・おおさか
 http://osaka.socialforum.jp/2010/03/blog-post_3122.html
能勢 桂介 2010/04/28〜 松本市多文化共生推進プラン策定委員会:第三部会(労働環境・医療・保険)部会長
高橋 慎一 2010/05/01 健康つくりサポータ養成講座「ボランティアとは何か――京都ライトハウスの高齢者クラブ活動の実践から」[講師] 於:京都市西京保健センター
高橋 慎一 2010/05/31 ゆるゆるトークカフェ「性別違和をもつ人の雇用問題について――理論と実践」[講師] 於:京都市ひとまち交流館


■ 計 画 ■

■2010年度

◆研究課題:マイノリティの複合社会における行政施策の在り方と当事者運動の実践過程に関する研究

◆プロジェクト研究メンバー:計13名 *所属などは2010年度当時
梁 陽日(釀一) (立命館大学大学院先端総合学術研究科一貫制博士課程) *プロジェクト研究代表者
矢野 亮 (立命館大学大学院先端総合学術研究科一貫制博士課程/日本学術振興会特別研究員)
能勢 桂介 (立命館大学大学院先端総合学術研究科一貫制博士課程)
鄭 喜慶 (立命館大学大学院先端総合学術研究科一貫制博士課程)
吉田 幸恵 (立命館大学大学院先端総合学術研究科一貫制博士課程)
・ 白杉 眞 (立命館大学大学院先端総合学術研究科一貫制博士課程)
森下 直紀 (立命館大学大学院先端総合学術研究科一貫制博士課程)
堀江 有里 (立命館大学産業社会学部非常勤講師)
有薗 真代 (日本学術振興会特別研究員)
高橋 慎一 (立命館大学大学院先端総合学術研究科研究指導助手/グローバルCOEプログラム「生存学」創成拠点リサーチアシスタント)
北村 健太郎 (立命館大学大学院非常勤講師/衣笠総合研究機構ポストドクトラルフェロー)
村上 潔 (立命館大学大学院非常勤講師/衣笠総合研究機構ポストドクトラルフェロー)
山本 崇記 (立命館大学大学院非常勤講師/衣笠総合研究機構ポストドクトラルフェロー)

◆事業推進担当者:天田 城介 (立命館大学大学院先端総合学術研究科准教授)

T.研究内容等および「生存学」創成拠点にもたらす効果
(1)研究内容、目的、意義
 本プロジェクトは、昨年度からの研究活動を基本的に継続するかたちをとり、多様な社会的マイノリティの生き方(動態)や、生活世界である地域社会のなかで当事者たちが主体的に選択している生存戦略・技法に関する調査・分析を行うものである。既に本プロジェクトは、障がい、性別、被差別部落、民族・エスニシティ、病などに関して地域社会・コミュニティのなかで生きる当事者の実践/運動に関連する参与観察や聞き取り調査を行ってきた。2009年度には既に9回の定例研究会、公開シンポジウム、調査合宿を行い、「異なりの社会学」という新たな分析枠組みの構築に向けて、主に社会調査と実践的研究をスタイルとする活動を行ってきたと自負している。
 密な討議と研究交流、及び、共同調査・作業を通じて、互いの問題意識を共有する作業はすでに実施してきたので、今後は研究成果の発信と分析枠組みのさらなる精緻化のためにプロジェクトを遂行していきたいと考えている。従来のマイノリティや差別に関する研究が、諸問題の並列や社会規範に対する批判的言説の生産に傾きがちなのに対して、本プロジェクトは、これらの意義を認めつつも、実態調査の把握のなかからあるべき政策・制度と当事者の関係性にまで踏み込んだ介入を行うところに特徴があり、学術的な特徴があると考えている。
(2)「生存学」創成拠点にもたらす効果
 「生存学」創成拠点は、「障老病異」に関する倫理的な研究と実践家を交え現場に介入する知の生産・情報発信拠点としての機能を持っている。しかしながら、その研究動向は倫理的な命題や無自覚な「当事者研究」の両端に分岐しがちである。本プロジェクトにおける研究は、粘り強く関係を形成し、ラポールを前提にしたうえで成り立つ調査研究を方法とする者(≒当事者)たちによる実践的研究、換言すれば方法論的架橋を試みるものであり、特に、政策・制度に介入するための倫理や規範の言説の「限界」を乗り越える集合的・生活実践の立ちあがってくる場面の丁寧な記述を重視している。加えて、実践が立ち上がらないでいることで成立し得ている個々人の生やコミュニティの在り方、また、棄てられてしまう生までをも射程に入れたかたちで取り組む予定である。
 本プロジェクトの成果は定例研究会の公開化とシンポジウム企画、各学会誌への投稿論文、学会報告、社会的活動、HP・ブログなどを通じて発信していくことで、「生存学」研究の一端を担い、拠点への貢献が可能になると考えている。
U.研究計画・方法・研究成果発表の方法
(前述のI.を達成するための研究計画・方法および研究成果発表の方法について、実施期間を明記する等具体的に記入してください。)
 本プロジェクトの研究活動の柱は、定例研究会、成果還元を目的とした公開企画、さらに共同での調査活動とデータベース形成の四つから成っている。2009年度には9回の定例研究会を行い、シンポジウム(2月)、調査活動(2月)も行った。本年度は、既に公募開始以前から、継続的な研究会活動を実施し(2010年5月)、調査倫理と方法論における最前線の課題をテーマにした座談会も行っている(2010年4月)。これらの活動を引き続き、2010年度にも行う予定である。今年度は特に生存学研究センター報告書『異なりの社会学――マイノリティをめぐる社会政策と実践に関する分析』と題した成果物の年度内に向けた発行作業に重点をおきたい。その際、掲載原稿の検討はもとより、センター報告書の完成の先に、商業ベースにおける出版企画も見越し、妥協のない相互批判を通じた研鑚も積み上げたい。この点については、事業推進担当者と密に連絡・連携していくとともに、外部の研究者の協力も得ながら、計画を遂行する予定である。
 その他の具体的な活動としては、月1度の定例研究会(センター報告書掲載原稿検討会)、公開企画(秋〜冬予定)、調査合宿(夏〜冬予定)などを計画している。また、各自が、日本解放社会学会、クィア学会、日本教育社会学会、地域社会学会、障害学会、社会文化学会などで関連する研究報告を行い、その都度、拠点においてHP、MLなどを活用して情報共有を行う。また、『コア・エシックス』『生存学』などの紀要・雑誌にも最低1本以上の論文を投稿・掲載し、博士課程在籍の者は博士論文に向けた計画と連動し、プロジェクトを運営する。また、PD及び非常勤講師のメンバーは、院生への支援とプロジェクトの質の向上のために寄与するため、円滑且つ活発な研究活動を推進する。

■2009年度

◆研究課題:マイノリティの複合社会における行政施策の在り方と当事者運動の実践過程に関する研究

◆プロジェクト研究メンバー:計8名 *所属などは2008年度当時
梁 陽日(釀一) (立命館大学大学院先端総合学術研究科一貫制博士課程) *プロジェクト研究代表者
矢野 亮 (立命館大学大学院先端総合学術研究科一貫制博士課程/日本学術振興会特別研究員)
能勢 桂介 (立命館大学大学院先端総合学術研究科一貫制博士課程)
鄭 喜慶 (立命館大学大学院先端総合学術研究科一貫制博士課程)
高橋 慎一 (立命館大学大学院文学研究科研究生)
北村 健太郎 (立命館大学大学院先端総合学術研究科非常勤講師/衣笠総合研究機構ポストドクトラルフェロー)
村上 潔 (日本学術振興会特別研究員)
山本 崇記 (立命館大学衣笠総合研究機構ポストドクトラルフェロー)

◆事業推進担当者:天田 城介 (立命館大学大学院先端総合学術研究科准教授)

T.研究内容等および「生存学」創成拠点にもたらす効果
(1)研究内容、目的、意義
 本プロジェクトの目的は、地域社会の中で多様なマイノリティが複雑に関係しあっている共同性に着目し、当事者が固有の歴史や行政施策に規定されながら社会的実践の主体を形成していく動態を明らかにすることにある。研究方法としては、対象地域への参与観察や生活史の聞き取りを通じてモノグラフを作成し、それに基づいて差別・マイノリティ研究に関する理論的・方法論的パースペクティブを具体的なフィールドとの往復のなかで構築する。従来の研究は、個々別々の差別問題の記述に終始してしまうか、過度に抽象的な理論にたよるものが多い。これに対して本研究は、地域社会で生きるマイノリティの動態を実証的かつ理論的に捉えることでその点を克服するものであり、非常に意義があると思われる。
(2)「生存学」創成拠点にもたらす効果
 「生存学」では、「障老病異」をテーマに据えているが、各主題は並列されるにとどまり、各主題を貫通する視座での実証的・理論的成果は多くない。本研究では、差別研究の軸から差別是正を志向する実践および行政施策を研究対象にして、地域社会の中で多様なマイノリティ(在日外国人・部落民・障害者・病者・LGBTI等)が複雑に関係しあう実態(共同性)を観察・記述することで、「生存学」に新たな知見を加えたい。また、「生存学」において当事者がその当事者性に関わる諸研究に取り組む意味についても、学術的且つ実践的に深められているとは言えないのでその方法論的寄与を目指す。
U.研究計画・方法・研究成果発表の方法
 2009年度より研究メンバーによる自主的な研究会を行っており、今後も継続して、月1回の研究例会を通じて、研究活動の報告・研究活動の打ち合わせなどを恒常的に行う。また、他のプロジェクトや研究者との交流を行うため、ML・HPなどでの情報発信も日常的に行う。国内における調査旅行は、研究メンバーが各自対象地を選定し調査担当者となって2泊3日の予定で実施する。主に、2009年7月〜10月にかけて集中的にフィールド調査(参与観察)を行い、同時並行で資料収集とデータベースの構築を図る。問題意識の共有と一定の資料収集ができた段階で、学外から研究者・実践家・当事者を招へいした研究会及びシンポジウムを隔月で行う(2009年11月、2010年1月・3月)。同時に、研究メンバーの研究成果は、『生存学』『コア・エシックス』を中心に関係学会誌を通じて論文として公表し、集大成として「生存学」報告書を作成する。


■お問い合わせ

 梁 陽日(釀一) (立命館大学大学院先端総合学術研究科一貫制博士課程)
 yangyangil21@hotmail.com(@→@)


*作成:村上 潔山本 崇記大野 光明
UP:20090630 REV:随時
組織  ◇ 

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