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日本保健医療社会学会・2010

The Japanese Society of Health and Medical Sociology
日本保健医療社会学会
http://square.umin.ac.jp/medsocio/index.htm

last update: 20100831
■■第36回日本保健医療社会学会大会

日程:2010年5月15日(土)、16日(日)
会場:山口県立大学(山口県山口市桜畠3-2-1)

※詳細は以下のHPを参照してください
◇日本保健医療社会学会  http://square.umin.ac.jp/medsocio/index.htm
◇日本保健医療社会学会第36回大会  http://36jhms.sub.jp/

◇生存学創生拠点が重点的にかかわっている企画
 ■若手テーマセッション(A)「医療社会学における基本的な問い」
 ■若手テーマセッション(B)「ケアの最前線――アポリアとコンフリクトの諸相」


■理事会企画 若手テーマセッション(A) 「医療社会学における基本的な問い」

日時:2010年5月16日(日)09:00〜11:00
場所:山口県立大学

企画者:天田 城介(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
司会者:天田 城介(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
報告者1:藤原 信行(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
報告者2:植村 要(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
報告者3:北村 健太郎(立命館大学衣笠総合研究機構)
報告者4:.上農 正剛(九州保健福祉大学社会福祉学部)
報告者5:皆吉 淳平(慶應義塾大学文学部)

◆企画趣旨
 「医療社会学は何を問うべきか」という「問い」それ自体はほとんど意味のない問いである。そのような問いの「線引き」をしたところで、対象の「特定化」をしたところで、そのような「問い」が社会学的であるかどうかを「裁定」したところで、“生産的な問い”にはなり難い。自らの問いを線引き・特定化・裁定したとして、圧倒的な現実はしばしばそうした問い自体をいとも容易く無効化する。そのような作業の前に、これまでの「問いの立て方」自体を、それこそきちんと緻密に批判的に吟味したほうがよい。
 この企画は理事会企画として設定された「若手テーマセッション」である。企画者は「若手」とは誰であり、その「若手」が何を/いかに問うべきであり、それがいかほどの社会学的意味なのかを裁定するかは問わない。繰り返すが、そんな問いは私たちに何かを教えてくれることは多くない。それよりはもっと「基本的な問い」、すなわち「問いの立て方を問う」という基礎的かつ大切な仕事があってよい。
今回のテーマセッションはその意味での「医療社会学における基本的な問い」を追求し、相互検討する場としたい。あえて「若手」のやるべき仕事の一つを挙げるとすれば、そのような仕事になるのではないか。過去の仕事をそのように引き受けてよいと思う。
 一つには「医療化」というこれまで幾度も反復的に設定された問いの立て方がある。そこでは「帰責」や「医療と統制」の問題をいかに設定するかも問われることがあるが、この「医療化」一つ取っても問われるべき基本的な問いは山積していると言ってよい。
 一つには「当事者組織・運動」をめぐる様々な問いがある。そこでも、その病いの原因・治り難さ・性質によって、その病いの位置によって、医療との距離、制度への組み込まれ方(組み込まれなさも含む)などによってその構成のあり方は当然に異なる。
 一つには、「医療の歴史」への問い方がある。実際、それぞれの時代的・歴史的文脈でのその病いと治療法の関係、その病いの痛み・苦しみ・しんどさの要素、それらを踏まえて各人がいかなる判断せざるを得なかったのか。そして、現在、それはいかなる《歴史的・制度的被拘束性》をもらたしているのか。そんな基本的な仕事がある。
 一つには、「医療をめぐる得失・負担・支配」への問いである。特に、その障害の特性、その医療とその業界の特徴、その実践で予期されている家族などを問うことがある。
 一つには「医療と技術をめぐる犠牲・負担・分配」への問いである。その歴史やそれらをめぐる言説(の歴史)が調べられ、考えられるべきである。これも大切な仕事だ。
 このテーマセッションはこれらの「基本的な問い」をきちんと確認することにしたい。

司会:天田 城介(立命館大学大学院先端総合学術研究科准教授)

1.藤原 信行(立命館大学)
 「医療化された自殺対策の行為記述水準での局所的達成と責任帰属」 発表要旨
2.植村 要(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
 「医療に関わる情報が患者会活動に与える影響について――スティーブンスジョンソン症候群を例として」
  発表要旨
3.北村 健太郎(立命館大学)
 「日本の血友病者の現代史から「医療をめぐる政治」を問う」発表要旨
4.上農 正剛(九州保健福祉大学)
 「聴覚障害児医療の再検討」発表要旨
5.皆吉 淳平(慶應義塾大学・芝浦工業大学)
 「臓器移植の「公平性」と親族への優先提供――「脳死臓器移植」問題の歴史的現在 発表要旨



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■理事会企画 若手テーマセッション(B) 「ケアの最前線――アポリアとコンフリクトの諸相」

日時:2010年5月16日(日)09:00〜11:00
場所:山口県立大学

企画者:天田 城介(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
司会者:安部 彰(総合地球環境学研究所プロジェクト研究員)
報告者1:堀田 義太郎(日本学術振興会PD・立命館大学)
報告者2:大谷 通高(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
報告者3:片山 知哉(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
報告者4:有馬 斉(東京大学大学院医学系研究科特任助教)

 ケア(care)は「配慮」「世話」「何か(の個別性)を尊重すること」と翻訳される/読み替え可能なように、人間生(活)における普遍的な事象である。すなわち有史以来、ケアをめぐる実践と言説は遍在してきたのであり、その意味で今日におけるその流行は遅きに失しているという感さえある。ところでかかる現在性にあってケアがかくも前景化しつつあること――人々の耳目を引き、議論の対象となっていること――は、故なきことではない。かかる前景化の主たる背景には、このかんの「病や障害にたいする認識の転回」――キュアからケアへ――、「フェミニズムの台頭と浸透」――権利上は「遍在」する(はずの)ケアが事実上は女性のもとに「偏在」してきたことへの批判と受容――、「少子高齢化社会の到来(にともなう諸事象)」――介護保険の導入、ケアの社会化、ケアにまつわる人的/物的資源の需給の不均衡――などがあっただろう。
 こうして立ちあらわれた現況にあって(少なくとも)学問研究に要請されるべきは、たんにケアを言祝ぐのでも、批判するだけでもない、より困難な第三の道を歩むことである。すなわちケアにおける複雑牲を(浅慮から)縮減しようとするその欲望に抗して――その欲望の手前で踏みとどまり――、むしろその増大を志向することである。そのさい医療や保健といった文脈――妥当であるがゆえにあまりに自明でもある文脈――から距離を置いてケアを眺めなおしてみることは、必要でも有用でもあるだろう。かかる見地から本セッションでは、「(社会)運動」「倫理」「政治哲学」「法」などが交錯する場所においてケアをとらえ返すことを試みる。それによって保健医療におけるケアについて思考していくうえでもヒントとなる新たな視点を提供できると考える。
 なお当日は、変則的ではあるが、すべての報告終了後に全体討論の時間を設けたい。偏にそれは、そうした細切れではない時間のもとでこそ開かれる「未来」を望見してのことである。報告者とフロアのみならず、報告者間での活発な相互作用――クリティカルな質疑や応答の応酬、それにもとづく討議――の生成をおおいに期待する。


司会:安部 彰(総合地球環境学研究所プロジェクト研究員)

1.堀田 義太郎(日本学術振興会/立命館大学)
 「障害者運動と介助の社会化論」 発表要旨
2.有馬 斉(東京大学大学院医学系研究科特任助教)
 「感情労働と徳」発表要旨
3.大谷 通高(日本学術振興会/立命館大学大学院先端総合学術研究科後期課程)
「対人支援における消極的意義と積極的意義の考察――犯罪被害者の対人支援の検討から」発表要旨
4.片山 知哉(立命館大学大学院先端総合学術研究科後期課程)
 「養育関係内の多文化主義――身体状況の差異によるコンフリクト,畳み込まれたポリティクス」発表要旨

■参考資料(当日配布します)
安部 彰・有馬斉,2009,『ケアと感情労働――異なる学知の交流から考える』(生存学センター報告8)、立命館大学生存学研究センター.
安部 彰堀田 義太郎郎編,2010,『ケアと/の倫理』(生存学センター報告11)、立命館大学生存学研究センター.


■関連企画
◆2010/05/14 公開研究会企画「正しいことを正しく論じる」
 (2010年第2回「現代社会における統制と連帯』研究会)
 於:立命館大学衣笠キャンパス創思館401・402


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■日本保健医療社会学会第206回関西定例研究会
 〔外部リンク〕http://square.umin.ac.jp/medsocio/index.htm

2010年度第1回関西定例研究会は、2010年9月18日(土)13:30-17:30に、龍谷大学大阪梅田キャンパス 研修室において、下記の内容で開催します。
従来通り、無料ですが、資料配付の都合から事前登録が必要です。

テーマ:「論文投稿支援のために――論文審査の実際と査読コメントの読み方:論文投稿から掲載まで」

<第1部:論文審査の実際>
第一講演:論文投稿のすすめ−投稿誌の選定から査読対応まで
     樫田美雄氏(徳島大学・大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部)
第二講演:歴史と体制を理解して書く――社会学の学会研究体制の歴史と現在
     天田城介氏(立命館大学・大学院先端総合学術研究科)

<第2部:査読コメントの読み方実習>
木下衆氏(京都大学大学院)による発題その1(論文+コメント+リプライ)
有吉玲子氏(立命館大学大学院)による発題その2(私の査読雑誌投稿物語)

司会:伊藤美樹子(大阪大学)

問い合せ先:樫田美雄(徳島大学)kashida@ias.tokushima-u.ac.jp(@→@)
事前登録:参加申込み専用アドレス(hoken20100918@yahoo.co.jp)(@→@)宛に、「氏名・所属・連絡用メールアドレス・会員/非会員の別・投稿経験の有無」を明記して、お申し込み下さい。


UP:20100412 REV:20100502, 0831
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