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(NPO)日本せきずい基金




 報道関係者 各位
                               2001年3月
 催 事 企 画 の ご 案 内

                   特定非営利活動法人 日本せきずい基金

  私ども日本せきずい基金では今年度上半期に以下のような講演会を開催致します。これらの企画はいずれも、脊髄損傷という重度の障害を負った人が生活の質(QOL)を高め、より人間的な生活をしていくために欠かせない社会的な課題として、多くの皆様に考えて頂きたい問題であります。
 催事欄への掲載、取材などご協力いただければ幸いです。

 (1) 講演会「人工呼吸器使用者の自立
          ――カナダの地域ケアシステムの日本への導入に向けて――」
     講師:ウォルト・ローレンス氏
     司会・コメンテーター:大熊由起子氏(大阪大学大学院教授、元朝日新聞論説委員)
     日時:2001年6月2日(土) 午後1時〜4時
     場所:弘済会館4F会議室(千代田区麹町、JR四ツ谷駅より徒歩5分)
 高度医療の進歩により人工呼吸器使用者が増加してきています。私たちが昨年実施した介護調査では人工呼吸器使用者の1日の介護必要時間は27時間に達することが明らかになりました。どのようなケアシステムを構築していけば、支援できるのでしょうか。
 カナダ・ブリティッシュコロンビア州では、呼吸器使用者が自立生活を送り、呼吸器を搭載した車椅子で街に出かけています。それを可能とする地域ケアシステムが築きあげられてきたのです。
 講師は頚髄損傷者(C2,3損傷)ですが、呼吸器を長期間離脱できるようになる訓練を受け、夜間のみ人工呼吸器を使用しています。同州の障害者自立生活運動のリーダーでもあり、リハビリテーションセンターの高位頚髄損傷病棟の常勤カウンセラーとして活躍している背景には,徹底した離脱訓練と地域の「呼吸管理士」の存在があります。
 カナダでの経験に学び、日本でいかに人工呼吸器使用者の地域での自立生活を実現するかを、医療福祉関係者、行政担当者とともに考えていきます。


 (2) 講演会「脊髄損傷者のセクシュアリティ」
     講師:スタンレー・デュカーム博士
        (Stanley Ducharm, Ph.D, MD ボストン大学医学部・性と障害トレーニングセンター)
     日時:2001年7月21日(土) 午後1時〜4時
     場所:弘済会館4F会議室(千代田区麹町、JR四ツ谷駅より徒歩5分)
 わが国では、性機能障害に対して医学的アプローチはなされてきましたが、精神医学的・心理学的アプローチの面ではほとんど手付かずでした。
 このため日本せきずい基金では、米国で長年「障害と性」誌の編集長を務め、精神科医でもあるデュカーム博士を招き、米国における脊髄損傷者へのセクシャルセラピーの実践内容について、当事者家族、医療関係者、泌尿器科医との交流事業を実施します。パートナーの方のご参加も歓迎します。講演後、ワークショップ、個人相談会の開催を検討しています。 
 *なお、九州においては労働福祉事業団・総合せき損センター(福岡県飯塚市)にて、7月28日(土)午後に開催される「神経泌尿器科セミナー」での医師対象の講演、及び29日(日)の午後に当事者との懇談会の開催を予定しています。  
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【連絡先】 特定非営利活動法人 日本せきずい基金
 〒183-0033 東京都府中市分梅町5-27-1 石井ハイツ102
 TEL 042-366-5153  FAX 042-366-5133
 E-mail JSCF@mail.normanet.ne.jp
URL http://www.normanet.ne.jp/~JSCF/



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