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「医療の良心を守る市民の会」準備会

http://ryousin.web.fc2.com/



■2006/04/15

4月15日シンポジウム開催:「医療の良心を守る市民の会」準備会 主催
http://ryousin.web.fc2.com/

ほんとうのことを知るのが、なぜ難しい?
患者と医療者が手をつなぐためにすべきこと


日時:平成18年4月15日(土)午後1時30分〜4時30分

会場:自動車会館(市谷);(東京都千代田区九段南4−8−13)

地図 http://www.e-joho.com/jidosya/map.html

主催:医療の良心を守る市民の会 準備会

後援:特定非営利活動法人・患者のための医療ネット(PMネット)

医療情報の公開・開示を求める市民の会

  参加費:無料

(会場で募金活動をしますので、ご支援ご協力をお願いいたします)

シンポジスト:勝村久司、粂 和彦、鈴木 篤、種田 憲一郎、永井 裕之 

コーディネーター:大熊 由紀子、清水 陽一


(主なテーマ)
  正直に話せないのは、組織のせい?文化のせい?教育のせい?
  謝ることができれば、対立は避けられる? ……など

  日本のあちこちで「患者のための医療」を実現するための、さまざまな取り組みが始まっています。医療者側も患者側も力を合わせ、よりよい社会を作るべき時です。ただ、そのためには、乗り越えなければならない1つの大きな壁があります。互いが真実を語り、真実を知るという壁です。

  昨年11月、驚くべき判決が東京高裁でありました。日本医大であごの骨つぎ手術を受けた20歳の女性が、手術後まもなくなくなりました。「ワイヤが脳に刺さる事故があったのに、そのことを伝えなかった。急変の原因は断定できないが、対応がずさんで、娘さんを死なせてしまった」と遺族に伝え、謝罪した医師の行為が、名誉毀損だとされたのです。

この判決は多くの問題を私たちに投げかけています。

1 愛する人がなぜ死んだのか知りたい、という家族の思いが叶わない現実

2 医療者同士でさえも素直に話し合えない独特の文化ゆえ、患者に本当のことが言えなくなってしまうという現実

3 医療裁判には、限界があるという現実

4 このままでは患者と医療者が歩み寄れないという現実

  この4点は、思いがけない事態が起きた時の病院側とのやり取りや、医療事故訴訟で、患者側が最も苦しむ点とも重なります。今回の判決をきっかけの1つに、患者、医療スタッフ、弁護士、この問題に関心をもつ市民が現状を改善するために動き出してみようと思い、「医療の良心を守る市民の会」準備会を立ち上げました。

  シンポジウム開催と同時に、「医療の良心を守る市民の会」を設立し、次の活動をしていきます。

  「患者のためを思って行動した良心的な医療従事者を、私たちは守り、物心両面で支えます」ご支援をよろしくお願いいたします。


  準備会の内容を多くの方々に知っていただきたく、ホームページ
  http://ryousin.web.fc2.com/
  を立ち上げました。お読みいただければ幸いです。

  またこの会の趣旨にご賛同いただき、シンポジウムの呼びかけ人としてご協力いただける方、シンポジウムにご参加できます方、ぜひ

  「医療の質の向上」を目指して、少しでも力を尽くしたいとお考えの方のご支援をお願いいたします。


<名誉毀損訴訟と内部告発>

  遺族に事実を話した医師の目的は、病院を告発することではなく、「謝罪すること」でした。病院から「手術や治療に問題はない」としか言われず、悩み苦しんできた遺族にとって、医師の謝罪は、長年の心のわだかまりを解くきっかけになりました。

  しかし、病院組織から見れば、同じ行為が「内部告発」と映ります。医師を訴えた日本医大側が当初、請求した額は1億3000万円で、法廷ではこの医師に対して感情的な言葉が浴びせられました。

  ワイヤが刺さったか否かを巡り、「刺さった」とする4大学の教授・助教授らの鑑定意見書と、「刺さっていない」とする日本医大側の鑑定意見書が真っ向から対立する異例の展開を辿った末、東京高裁は、ワイヤの刺入を否定し、遺族に話したこと自体をも名誉毀損としました。医師は約550万円の賠償を命じられ、裁判の舞台は最高裁に移りました。

  一方、「内部告発」がなければ表に出なかった医療事故は、数多くあります。病院が不慮の死を検証し、家族側とその結果を共有することをしない以上、医療の改善のために内部告発が大きな意味を持っていることは確かです。


UP:20060313
日本医科大学病院での事件  ◇患者の権利  ◇医療過誤  ◇NPO
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