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地球平和公共ネットワーク

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イラク非戦会議「地球的平和と公共性──イラク戦に抗して」
     主催  地球平和公共ネットワーク
     共催  公共哲学ネッワーク、足の裏で憲法第9条を考える会

プログラム大要

千葉大学 人文社会科学系総合研究棟(社文研棟)4F 共同研究室の予定。

2月22日(土)
午前(9時半ー12時半)   司会 山脇直司
基調講演  武者小路公秀(中部大学)(9時半ー10時45分)
「近代「敵・味方」社会における「和」
―合目的倫理と共生倫理の弁証法的総合を目指して―」
コメント 鈴木規夫(愛知大学)

セッション1 「和」と平和 (10時45分ー午後1時)
報告 板垣雄三(東京大学名誉教授)「襲い来る大洪水を前にして---〈和〉の再考察」
   各種コメント・発言など

午後(午後2時ー)   
セッション2 カントと平和公共哲学(2時ー4時半) 司会 黒住真
報告 舟場保之(関西学院大学)「トラブルと理性の公的使用」
大橋容一郎(上智大学)「道徳法則とケア倫理」
各種発言・コメントなど

セッション3 声明問題・総合討論(4時半ー6時半)  司会 千葉真
小林正弥(千葉大学)「新しい非戦平和の論理――非戦声明の可能性」
各種発言・コメントなど

23日(日)
午前(9時半ー12時半)
セッション4 学生とNPO(9時半ー12時半)  司会 西田清志
報告  小川真吾(学生、地球村)
高木佑輔(学生)「平和大綱について」
(10時―)
山本登志哉(前橋国際大学)
「閉塞する「優しい」人間関係とナショナリズム
:学生たちとの対話から感じられるもの」
久山宗彦(カリタス女子短期大学学長(日本・中東アフリカ文化経済交流会)
「イラク人の危機意識とイラク人が日本人に望むこと」

午後(1時半ー6時半)
セッション5 平和運動(1時半ー4時半) 司会 鎌田東二
報告 ダグラス・ラミス(元・津田塾大学)「平和憲法をどのように実現するか」
千葉真(国際基督教大学)「地球平和公共ネットワーク結成の意義ーー平和党の可能性」
各種発言・コメントなど

セッション6 総合討論(4時半ー5時)司会 小林正弥
声明問題、各種発言・コメントなど

セッション7 平和の術(5時ー6時30分)司会 千葉真
鎌田東二(武蔵丘短期大学)「アート・オブ・ピースの方法とその可能性」
福島泰樹氏(歌人、僧侶)短歌・詩朗読
鎌田東二歌3曲

※ 通常の報告は、45分。
※ これはプログラム大要で、現在も打診中の方がおられますので、最終版を以下でご確認下さい。
 http://homepage2.nifty.com/public-philosophy/network.htm
※参加は自由ですが、予め公共哲学センターに一報して頂くと、レジメなどを用意できます。
  public-philosophy@le.chiba-u.ac.jp



千葉大学への交通経路
http://www.chiba-u.ac.jp/general/about/map/route.html
西千葉地区
総武線西千葉駅(千葉駅の一つ手前)。
JR総武線秋葉原駅からJR総武線西千葉駅まで約50分
JR総武線西千葉駅下車北口から徒歩5〜15分
(西千葉駅には、特急、快速電車は停車しません。)
京成千葉線みどり台駅下車徒歩6分〜15分

千葉大学内
http://www.chiba-u.ac.jp/general/about/map/nishichiba.html
西千葉駅、駅から10分ぐらい。JR改札口を出て左側に出る。駅から出てさらに右左の分岐の内、斜め左側の方の道を進む。信号を渡ると、南門があり、そこから入ることもできる。ただ、初めての人はさらにすこし歩くと正門があるので、そこから入った方がわかりやすい。南門から入った後は直進。左側にまず大きな建物(けやき会館)、さらに生協の建物を越えていくと、周囲がガラス張りの新しい建物があり、それが大学院社会文化科学研究科の新棟。その4階に共同研究室があり、3階に公共哲学センターが存在する。



地球的公共性と平和――イラク戦に抗して

      主催 地球平和公共ネットワーク
      共催 公共哲学ネットワーク・足の裏で憲法第9条を考える会
 会議趣旨

 2001年9月11日の同時多発テロ以降、世界は重大な地球的危機を迎えている。イスラーム過激派によるテロ行為は、人命の犠牲をもたらすが故に非難されるべきであり、これに対しては重大犯罪として刑事的な摘発・処罰・取り締まりが国際的になされるべきである。
しかし、これを戦争と規定し、戦争で報復しても問題は解決せず、さらに多くの無辜の犠牲者を招く。暴力は暴力による報復という悪循環を招き、事態を悪化させてしまう危険がある。また、ブッシュ政権は、テロ組織だけではなくそれを匿うタリバーン政権も敵と見做して攻撃対象としたが、この「反テロ」戦争の論理は、倫理性も合法性も欠いている。
そこで、私達は、アメリカが主導したアフガニスタン戦争に反対した。まずはテロの原因となった構造的問題、例えばアメリカ軍のサウジアラビア駐留やパレスチナ問題、さらには貧困・飢餓問題ないし南北問題などが解決されるべきである。その過程でイスラーム過激派への民衆の支持は減少して、過激派は弱体化するであろう。このような世界的構造改革と共に取り締まりを強化することによって、問題の抜本的解決を図るべきである。
残念ながら強行されたアフガニスタン戦争の結果、誤爆などによって多くの無辜の民の犠牲がもたらされ、その死者は既に同時多発テロの犠牲者を上回った。また、「反テロ」戦争の論理は、イスラエルにも転用されてパレスチナ紛争を激化させ、オスロ合意を事実上崩壊させた。さらに、インドーパキスタン紛争を激化させて核戦争の危機ももたらしたし、ロシアのチェチェン人弾圧などにも口実を与えた。これらは、既にイスラーム過激派のテロによる反撃をもたらしている。
 さらに、ブッシュ大統領はイラク・イラン・北朝鮮の3国を「悪の枢軸」と呼んで、これらの地域にも戦争を拡大させる懸念をもたらした。また、フィリピン、イエメンなどには軍事顧問団などを送って、既に小規模な戦線の拡大を行っている。
そして、ブッシュ政権は、大量破壊兵器開発・所有国などに対しては先制攻撃を可能にする新戦略的ドクトリンを打ち出し、核や生物化学兵器などの大量破壊兵器の使用に対しては核攻撃も辞さないという方針を示した。これは、戦争防止を目的とする国際法的秩序を崩壊させる危険を持ち、核戦争の危険すら招く。
 このような方針に基づき、テロとの関係が明確に立証されていないにも拘らず、ブッシュ政権は大量破壊兵器開発を理由としてイラクを攻撃する姿勢を明確にしている。これが行われれば、再び無辜の犠牲者が大量に生じるであろう。「反テロ」戦争は、テロとは無関係でも「大量破壊兵器開発・所有」を名目とする戦争へとつながり、いわば「反テロ」世界戦争へと拡大しつつある。さらに、この戦争はイランや北朝鮮へと拡大して犠牲者を増加させる危険を孕み、核戦争すら起こりうる。
 幸い、1月下旬に開戦の危険があったイラク戦争は、世界の反対の声の影響もあって、延期されたが、なお2月―3月にはアメリカが開戦する危険がある、また、北朝鮮の核問題も深刻で、アメリカも対話の姿勢を見せたとはいえ、今後も予断を許さない。
 このような戦争への動向に反対し、平和への声を挙げるために、私達は「地球平和公共ネットワーク」を2003年元旦に結成した(「私たちの志すもの」、趣意書1・2参照)。
http://homepage2.nifty.com/public-philosophy/global-peace-public-network.htm

このネットワークでは、地球的公共性の観点から平和への実践的活動を行うことを目的としており、その一環として、「平和大綱」というような平和への政策提言を作成したいと考えている。
そこで、主として次の3点の議論を目的として本会議を開催したい。

1.「平和の公共哲学」の形成。「平和大綱」作成のための理論。
2. イラク戦開戦の危険に関して。地球的平和という観点から、反対の論拠やその理論の提示、意思表明など。
3. イラク戦を始め、「反テロ」世界戦争に抗する公共的平和運動について。その理論や試み、呼びかけなど。

本会議は、アフガニスタン戦争中に開催された2001年末の「地球的平和問題」会議の成果を承け、イラク戦争に抗して同様の議論を行い、その試みをさらに実践的に発展させることをめざす。
具体的には、
22日 平和の公共哲学 
23日 平和のための公共的運動
を中心的な主題にしたい。可能ならば、これらの議論を踏まえた、反戦声明を出すことも検討したい。
                       1月20日


UP: 20030117
米国/イラク/… 
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