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相互行為分析研究会




◆emcaML、xdeeML、jsdsMLの皆様、

水川(北星短大)です。下記、研究会を開催いたします。
札幌は花見の季節もやっと過ぎ、新緑のまぶしい季節となりました。
ご多用とは存じますが、ふるってご参加下さい。

*メーリングリストへの、クロスポストをお許し下さい。

▽▽▽ 第5回 相互行為分析研究会開催のお知らせ 99-05-22 ▽▽▽

 昨年末開会された本研究会は、ビデオなど何らかの媒体を使って、人間間あるいは
人間と人工物など、相互行為を分析することに関心を持つ人が集まり、学問領域の枠
組みを越えてディスカッションすることを目的としています。ビデオテープやドキュ
メントなどの素材を提示し、それに自分の分析と考察をつけるかたちで報告をするこ
とを基本にしたいと考えております。多数の方の参加をお待ちしております(石黒広
昭、水川喜文)。

第4回の相互行為分析研究会は、5月15日に開催されました。学会誌/紀要論文をも
とにした、密度の濃い発表・討論でした。発表者の是永論さん、森直久さん、ありが
とうございました。

第5回相互行為分析研究会は下記の要領で開催します。ふるってご参加ください。

日時: 1999年6月12日(土) 14:00-17:00
場所: 北海道大学教育学部 乳幼児発達臨床センターC302
    △場所がご不明な方はメールにてお知らせします△

−会場準備などあるため、出席予定の方は、石黒までメールをいただけると−

■ 発表者、タイトル、要旨
 脇中 洋氏 (花園大学)
 「わからないのに、やりとりができるのはなぜか」

 今回映像で御覧いただくのは、ある難聴者とのやりとりのようすである。その場に
立ち会った者は、彼が難聴であることに気づきにくい。また難聴であることはわかっ
ても、頻繁にやりとりに齟齬をきたしていることを、見逃してしまう。
 そして、たまたま彼はある刑事裁判の証人であった。しかもやりとりに齟齬をきた
しながら得られた彼の供述こそが、有罪判決の証拠構造の柱をなしてしまったのであ
る。
 発表者はこの事件の再審請求で、難聴の彼が相手の発言を不完全に聞き取って受け
答えをしても、そのおかしさに双方が気づかないまま取り調べや公判を進めていたこ
とを主張し、こうしたやりとりの特性を「未理解同調性」と名付けた。
 このコミュニケーション特性は、難聴者だけに特有のものではなく、また取り調べ
場面にのみ特有のものでもないだろう。むしろヒトに一般的なコミュニケーション特
性が、「事実関係を争う」裁判において露わになったものと考えている。逆に、ヒト
の多様なやりとりの中に見られるどのような兆候が未理解同調であり、なぜやりとり
の持続が可能なのかを、解明したいと願っている。
 以上、様々なやりとりに関心の高いみなさまに、議論の糸口を提供できれば幸いで
す。

▼ お知らせ -------------------------------------------------------
☆第6回以降の予定
 7月10日(土) 石黒広昭(北海道大学)
 8月以降の発表者/企画は、募集中/立案中です。
 発表を希望される方は石黒までご連絡ください。

☆当研究会では、メーリングリストを開設しています。
 出席できない方でも参加を歓迎します。お気軽に、お問い合わせください。

☆このお知らせは転送可です(転送期限:研究会当日)。
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水川喜文(北星短大) mizukawa@ari.bekkoame.ne.jp
石黒広昭(北大・教育学部)ishiguro@edu.hokudai.ac.jp(メールはこちらへ)
△△△△△△△△△△△△△△△△△△ 第5回研究会開催のお知らせ ▲



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