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DPI日本会議メールマガジン・2023 5月〜8月

1月〜4月/5月〜8月/9月〜12月 DPI日本会議

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last update: 20230712





■DPI日本会議メールマガジン(23.07.03)第769号

☆----「われら自身の声」を届けます!----☆
   DPI日本会議メールマガジン(23.7.3)第769号
        DPI-JAPAN Mail Magazine
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こんにちは、DPIメルマガ編集部です。
現在の国の動き、障害者運動に何が起きようとしているのか、
情勢を追いかけるためにもってこいの「ここに注目!メールマガジン」2023年7月号をお届けします。
今月の注目すべき検討会・パブリックコメント・裁判・イベント・動きなど各分野でまとめてお届けします。
これを読めば一目瞭然!

▽DPIホームページにも掲載しています
https://www.dpi-japan.org/blog/events/pay-attention-202307/

■──── 今月はここに注目! もくじ ─────■
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凡例:◎=大注目! 〇=注目! △=よかったらみて
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【地域生活】
○障害福祉サービス等報酬改定検討チーム関係団体ヒアリング

【バリアフリー】
○7月15日(土)から東武鉄道の新型特急スペーシアX運行開始!

【権利擁護】
◎7月10日(月)第2回改正差別解消法の施行に向けた意見交換会(国土交通省)
◎パブリックコメント 中央省庁の差別解消法対応要領・対応指針の改定

【教育】
◎第21回障害児を普通学校へ・全国連絡会 全国交流集会(広島)

【国際協力】
◎第16回障害者権利条約締約国会議(COSP16)が終了
○アジア経済研究所 夏期公開オンライン講座「開発途上国における手話とろう社会の実情」
△NHKワールド「夢を叶える車いすメーカー」
△基本展示「人間の安全保障展 世界を知る、世界を変える!」

【障害女性】
◎優生保護法裁判期日、報告集会のご案内

【雇用労働】
◎【厚労省発表】障害者の雇用分野における差別禁止と合理的配慮の実績(令和4年度)
◎障害者雇用(ぷるも)訴訟

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地域生活
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○注目!
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障害福祉サービス等報酬改定検討チーム関係団体ヒアリング
<ワンポイント解説>
改正障害者総合支援法の施行に向けて、現在、政省令の改定や報酬改定の議論が進められています。
7月から8月にかけて令和6年度障害福祉サービス等報酬改定検討チームによる関係団体ヒアリングが行われ、DPIも参加予定となっています。
その後は先月のここに注目でもお知らせしましたが、各団体からの意見のまとめ、論点整理を行った後、9月から各サービスの報酬等のあり方について検討される予定です。
そして12月に基本的考え方のとりまとめ、2月には報酬改定案とりまとめ、という流れになっているので、引き続き報酬改定検討チームの議論を注視していきましょう。

▽障害福祉サービス等報酬改定検討チーム(外部リンク:厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-syougai_446935_00001.html

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バリアフリー
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○注目!
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7月15日(土)から東武鉄道の新型特急スペーシアX運行開始!
<ワンポイント解説>
昨年改正された特急車両のバリアフリー新基準を満たした2例目の車両スペーシアXの運行が始まります。浅草から日光・鬼怒川温泉を結びます。6月20日(火)に試乗させていただきましたが、車いす3席、バリアフリートイレは介助者と入れる広さ、洗面台も車いすで使いやすく作られています。
これまでの特急車両からは格段に進展した素晴らしい車両です。ぜひ、みなさんスペーシアXに乗って鬼怒川温泉や日光の観光を楽しんでください。

▽DPIホームページに乗車レポートを掲載しています。
https://www.dpi-japan.org/blog/workinggroup/traffic/spacia-x-report/

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権利擁護
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◎大注目!
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7月10日(月)第2回改正差別解消法の施行に向けた意見交換会(国土交通省)
<ワンポイント解説>
国土交通省では、対応要領・対応指針の改定作業を独自に丁寧に進めています。5月31日(水)には第1回の意見交換会が開かれました。
ここで素案が示され、障害者団体、業界団体が意見を出しております。それを踏まえて修正されたものが第2回の意見交換会に示されます。ここで再度意見を受けて微修正し、8月くらいにはパブリックコメントが始まる見込みです。パブリックコメントが始まったら、ぜひ、みなさんご意見をお送りください。

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◎大注目!
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パブリックコメント 中央省庁の差別解消法対応要領・対応指針の改定
<ワンポイント解説>
来年4月の施行に向けて、中央省庁では対応要領・対応指針の改定が進められています。5月9〜10日には各省庁の団体ヒアリングが行われ、ほとんどの省庁が7月からパブリックコメントが始まる見込みです。ぜひ、みなさんご意見をお送りください。

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教育
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◎大注目!
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第21回障害児を普通学校へ・全国連絡会 全国交流集会(広島)
9月17日(日)全体会・18日(月祝)分科会
絶対早く申し込まないと、現地参加できません。(〆切りは「8月20日」ですが)
▽お申し込みフォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSffmqcvHib9kyKvPgIUCy1ARTOIHlM8MKjyhKnZvJ3d4zbwig/viewform?pli=1
メール:hiroshimaincl☆gmail.com(☆→@)ファックス:082-264-1757 でも可能です。

<ワンポイント解説>
1日目は講演・パネルディスカッション、2日目分科会(就学前、小中学校、高校、卒業後、運動課題)です。
全国連の全国交流集会は2年に1度開催。今回は広島です。実行委員長はDPI常任委員の矢賀道子。元気もらいに行きましょう!
■参加費:会場=2日間3,000円、1日2,000円。ズーム=2日間2,000円、1日1,000円。
▽詳しくは全国連のHPからアクセス、ご参照ください。
https://zenkokuren.com/

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国際協力
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◎大注目!
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第16回障害者権利条約締約国会議(COSP16)が終了
<ワンポイント解説>
COSP16は2023年6月13日−15日に、国家政策と戦略とCRPDの調和:成果と課題をテーマとして、ニューヨークの国連本部で開催されました。DPI日本会議の笠柳が会場の様子を伝えていてくれるのが、日本からの唯一の報告と言っていいと思います。

▽ニューヨークの国連本部で行われた「国連障害者締約国会議(COSP16)」に行ってきました。(DPIホームページ)
https://www.dpi-japan.org/blog/workinggroup/advocacy/new-york-cosp16-report/
会議の様子は以下を含め国連TVでも見られます。
▽第1回会合、開会、一般討論(英語)
https://media.un.org/en/asset/k1d/k1dyacgm28
1時間くらいのところでDPI世界役員のナワフ・カバラ氏(レバノン)がアラブ障害者連合を代表し、スピーチしています。
・サイドイベント:排除されるリスクが最も高い人々を教育に確実に参加させる
ユネスコとインクルージョン・インターナショナルの共催で、インクルーシブ教育に関して。
https://media.un.org/en/asset/k18/k18252tete
全てのサイドイベントがアーカイブになっているわけではありませんが、時間があれば他にも探してください。

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○注目!
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アジア経済研究所 夏期公開オンライン講座「開発途上国における手話とろう社会の実情」
<ワンポイント解説>
東アフリカのタンザニア、南アジアのインド、東南アジアのフィリピンのろう者が用いている手話の実情とろう者の置かれている言語状況についてオンライン公開講座を行います。
■日時:2023年7月11日(火)13時30分〜16時00分
■主催:ジェトロ・アジア経済研究所
■申込み締切:2023年7月3日(月)13時00分(日本時間)
■受講料: 賛助会正会員・賛助会個人利用会員:無料 一般:4,000円
▽詳細と申込(外部リンク:アジア経済研究所)
https://www.ide.go.jp/Japanese/Event/Seminar/230711.html

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△よかったら見て
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NHKワールド「夢を叶える車いすメーカー」
<ワンポイント解説>
私たちの仲間であるパキスタンのシャフィック氏の弟、そして多くの重度障害者がお世話になっているハビブ氏は、「車いす製造のエキスパートであるハビブ・ウル・ラーマンは、日本中の顧客のために何百台ものマシンをオーダーメイドしてきた。」として、世界に紹介されました。
▽英語のビデオ(外部リンク:NHK WORLD)
https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/news/ataglance/2472/

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△よかったら見て
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基本展示「人間の安全保障展 世界を知る、世界を変える!」
<ワンポイント解説>
「人間の安全保障」は、すべての人々が安全に安心して生きることができ、さらにその生活が人間らしいものであることが目的なので、アマルティア・センと緒方貞子による構想の初めから障害者が含まれていました。
この分野で障害問題を語ることは、ほとんどなくなっている現在、もういちど人間の安全保障について再考しませんか。
■期間:10月12日(木)まで
■場所:JICA市ヶ谷ビル 1階 体験ゾーン
▽詳細(外部リンク:JICA)
https://r11.smp.ne.jp/u/No/467981/699mG16EiP5H_27841/467981_230620006.html
■お問合せ:JICA地球ひろば 地球案内デスク
電話: 0120-767278、メール: chikyuhiroba☆jica.go.jp(☆→@)

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障害女性
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<ワンポイント解説>
6月は仙台と札幌の2高裁で、原告にとって非情な不当判決が言い渡されました。いずれも原告の置かれてきた状況に寄り添わない内容で、仙台高裁判決については、DPIから声明文も出しています。
これからも、この問題の全面解決に向けて取り組んでいきますので、各地で続く裁判への傍聴や支援行動など、今後ともご協力よろしくお願いします!

▽優生保護法裁判仙台高裁判決に関するDPI日本会議声明
https://www.dpi-japan.org/blog/demand/0606-sendai-high-court/

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◎大注目!
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<優生保護法裁判期日>
・7月5日(水)11:00〜福岡高等裁判所101法廷 第1回期日 熊本の原告:渡邊數美さん、川中ミキさん(仮名)

・7月11日(火)15:00〜兵庫第3次提訴第1回期日 川野正子さん(仮名) 山川百恵さん(仮名)
13時00分頃 集合(神戸地裁西側道路付近)
13時20分 入庁行動開始(神戸地裁前道路)
13時30分〜13時50分 傍聴席抽選整理券配布(神戸地裁庁舎内西側駐輪場付近)※上記時間内に列に並んだ方にのみ、整理券が配布されます。
※介助が必要な方が当選された場合、介助者1名を同行することが可能です(介助者は抽選不要)。整理券配布時に用紙にご記入ください。
※文字通訳が必要な場合、ノートPCを持ち込んでのPCノートテイクの許可を得る必要がありますので、事前に下記までご連絡ください。
14時30分頃 当選整理番号発表、傍聴券交付(神戸地裁庁舎内)※当選者は傍聴券を持って、14時50分までに大法廷にお集まりください。
※落選者は、報告集会までの間、あすてっぷKOBE2階セミナー室1でお待ちいただくことも可能です。
15時00分〜15時30分 裁判期日(神戸地裁大法廷・1階101号法廷)※傍聴席向けに、手話通訳が実施されます。

【期日後報告集会】
あすてっぷKOBEセミナー室1 (〒650-0016 兵庫県神戸市中央区橘通3丁目4−3 男女共同参画センター)
16時15分頃〜17時30分(予定)※オンライン併用
■お問い合わせ
優生保護法による被害者とともに歩む兵庫の会(歩む兵庫の会)
電話:078-341-9544(平日10時〜17時)
ファックス:078-341-9545

・7月12日(水)16:00〜仙台地裁第3回期日 千葉利二さん 長崎あすかさん(仮名) 長谷川繁さん(仮名) 
・7月25日(火)14:00〜東京地裁第5回期日 西スミ子さん

・7月27日(木)15:30〜名古屋地裁第4回期日長嶋恵子さん(仮名)啓一さん(仮名)
13時00分〜 事前学習 @桜華会館 松の間(〒460-0001 愛知県名古屋市中区三の丸1丁目7番2号)
14時20分 傍聴希望者名古屋地裁前集合
15時30分〜 裁判期日 @名古屋地裁1号法廷
16時30分〜 報告集会 @桜華会館2階富士桜+ZOOM 
※手話通訳・要約筆記あり
※裁判傍聴で情報保障等の配慮が必要な方は、可能であれば事前にお申込みいただけると幸いです。
■問合せ先 優生保護法裁判愛知原告を支援する会(愛知県聴覚障害者協会事務所)
電話:052-221-8545 ファックス:052-221-8154
メール: yukitoakai.aichokyo☆gmail.com(☆→@)
・7月28日(金)14:00〜大阪高裁第1回期日 加山まり子さん(仮名) 加山徹さん(仮名)

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雇用労働
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◎大注目!
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【厚労省発表】障害者の雇用分野における差別禁止と合理的配慮の実績(令和4年度)
2023年5月31日(水) 照会:職業安定局 障害者雇用対策課

厚生労働省は、「雇用の分野における障害者の差別禁止・合理的配慮の提供義務に係る相談等実績(令和4年度)」を都道府県労働局や公共職業安定所(ハローワーク)でまとめ、公表しました。以下は注目すべきポイントです。

(相談件数は減少傾向)
・ハローワークに寄せられた障害者差別および合理的配慮に関する相談は225件で、前年度比7.8%減少しました。
(紛争解決の援助申立受理件数の減少)
・労働局長による紛争解決の援助申立受理件数は前年度の2件から1件に減少しました。
(雇用調停会議の減少)
・障害者雇用調停会議による調停申請受理件数は前年度の10件から9件に減少しました。

厚生労働省では、雇用分野における障害者の差別禁止・合理的配慮の提供義務に関する制度の施行状況を踏まえ、制度のさらなる周知に努めるとともに、公共職業安定所などに寄せられる相談に対応し、紛争解決のための業務を実施しています。
一方で、雇用に関する多くの相談が「DPI障害者差別解消ピアサポート」に寄せられています。これらの相談の多くは、合理的配慮に対する理解不足からくるもので、環境整備の要望に対して異動を命じられるなどのハラスメントが報告されていますが、現在の公的な相談体制の限界を感じる状況です。また、ハローワークでの威圧的な態度や適切な対応の欠如等といった様々な課題も浮かび上がっています。

来年4月からは、障害者差別解消法の改正により民間の義務化が施行されます。同様の義務は障害者雇用促進法では、既に掲げられています。障害者差別をなくすためにも障害を有する職員に対する必要な措置を講じるための研修や対応マニュアルの整備、管理職に対する研修や対応マニュアルの整備と問題が生じたときの実効性のある制度の見直しが必要だと考えます。

▽詳細については、厚労省のプレスリリースをご参照ください。
https://www.mhlw.go.jp/content/11704000/001100985.pdf

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○注目!
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障害者雇用(ぷるも)訴訟
第15回期日は、2023年7月12日(水)/進行協議のため傍聴はできません。第14回期日は、進行協議のため、前回同様、詳細は不明です。

■訴訟を通して、働く障害者の権利と合理的配慮について考えよう
<審議のポイント>
・第10回期日では、被告側の準備書面に対し、原告側からの主張への反論があった。
・特に障害者雇用促進法の法律論について裁判後の報告会で詳しく伺った。
・現行法では、合理的配慮義務は、公については義務付けされているものの、民については直ちに配慮しないことが違反にならないと主張していることに対し、原告側は、労働基準法の性質、労働契約は、業務提供と賃金を支払うだけではなく、継続的に働けるようにしなければならない。また、付属義務(安全配慮義務、環境保全義務)があり、その1つに合理的配慮義務も入るのではないかと指摘している。
・次回は、原告側の主張について再反論をする予定。最近は、進行協議を3度実施。今後は、証人尋問等を検討しています。

【ポイント】
1)合理的配慮義務違反について、どういった合理的配慮(入社時にかなり細かく書いて提出・その後数回配慮されないので要求をしている)を求め、それに対し企業側の対応についてどういう反論が出るか。
2)雇用契約法19条「有期雇用の雇止めの問題」は、労働契約法の条件を満たしているのかどうかということについて、特に上司から契約の継続を控える証言があるので、ここを強調して主張しています。
3)労働条件明示義務違反について、障害者が雇用される際、配属先となった部署で働いているつもりだったが、実際は障害者だけ別の配属先となっているなど、契約とは異なる対応は問題があると主張しています。



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今月のひとこと

もうすぐ七夕ですね。
街なかに飾られている短冊を読むのが好きなのですが、
願いごとの中に「○○さん、いつもありがとう」と書かれた一枚を見つけ、
とてもほっこりした気持ちになりました。
そういう感謝の気持ちが循環するような社会であってほしいな、
というのが私の願いごとです。

(ゆ)
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【寄付・募金のお願い】
●DPI日本会議への寄付・募金によるご支援はこちらからお願いします。
https://dpi-japan.org/join/donate/
※DPI日本会議は認定NPO法人に認定されており、募金・寄付は控除の対象になります。

●下記URL(GiveOneホームページ)からもオンライン寄付ができます(1口1,000円〜)
https://giveone.net/supporter/project_owner.html?owner_id=406

▽寄付金控除についての詳細はこちら
https://dpi-japan.org/join/donate/kifukojo/

【会員募集中】
●正会員(団体のみ)、賛助会員(団体・個人)を募集中です。
詳細はホームページまで
https://dpi-japan.org/join/

●DPI日本会議も協力している、特定非営利活動法人 ゆめ風基金の障害者救援活動にご協力ください。
■障害者救援金 送り先郵便振替口座
00980-7-40043
ゆめかぜ基金
▽ゆめ風基金 ブログ(被災障害者救援に関する随時情報が更新されます)
https://yumekazek.com/blog/

◎このメルマガに返信すると発行者さんにメッセージを届けられます
※発行者さんに届く内容は、メッセージ、メールアドレスです

◎DPI日本会議メールマガジン
の配信停止はこちら
https://www.mag2.com/m/0000070263.html?l=uwj15c69e0



■DPI日本会議メールマガジン(23.06.01)第768号

☆----「われら自身の声」を届けます!----☆
   DPI日本会議メールマガジン(23.06.01)第768号
        DPI-JAPAN Mail Magazine
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こんにちは、DPIメルマガ編集部です。
現在の国の動き、障害者運動に何が起きようとしているのか、
情勢を追いかけるためにもってこいの「ここに注目!メールマガジン」2023年6月号をお届けします。
今月の注目すべき検討会・パブリックコメント・裁判・イベント・動きなど各分野でまとめてお届けします。
これを読めば一目瞭然!

▽DPIホームページにも掲載しています
https://www.dpi-japan.org/blog/events/pay-attention-202306/

■──── 今月はここに注目! もくじ ─────■
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凡例:◎=大注目! 〇=注目! △=よかったらみて
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【地域生活】
○障害福祉サービス等報酬改定検討チーム

【バリアフリー】
◎6月28日(水)第2回障害者の居住にも対応した住宅の設計ガイドラインに関する検討会
◎日程未定 建築物バリアフリー基準の見直しに関するWG
○6月20日(火)移動等円滑化評価会議・関東分科会

【権利擁護】
◎中央省庁での障害者差別解消法対応要領・対応指針策定の動き

【国際協力】
◎国連障害者権利条約締約国会議(CODP)でサイドイベントを共催
○ゼロ・プロジェクト来年度エントリーの推薦募集
△車いすにのったバービー「カラフルロンパース 車いすつき」の日本での発売

【障害女性】
◎今月の優生保護法裁判期日・各種アピール行動
○今後の優生保護法裁判期日予定

【雇用労働】
◎【アンケート】雇用施策との連携による重度障害者等就労支援特別事業(締切:6月30日(金)まで延長)
○障害者雇用(ぷるも)訴訟


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地域生活
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○注目!
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障害福祉サービス等報酬改定検討チーム
<ワンポイント解説>
5月22日に開催された第28回障害福祉サービス等報酬改定検討チームで今後の検討スケジュールが示されました。7月から8月にかけて関係団体ヒアリングを実施し、各団体からの意見のまとめ、論点整理を行った後、9月から各サービスの報酬等のあり方について検討される予定です。

そして12月に基本的考え方のとりまとめ、2月には報酬改定案とりまとめということで、総合支援法の改正を受けて行われる報酬改定の動きについては今後、障害福祉サービス等報酬改定検討チームの議論を見ていく必要があります。

▽障害福祉サービス等報酬改定検討チーム(外部リンク:厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-syougai_446935_00001.html


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バリアフリー
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◎大注目!
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6月28日(水)第2回障害者の居住にも対応した住宅の設計ガイドラインに関する検討会
<ワンポイント解説>
今年の4月から始まった検討会です。住宅の設計ガイドラインはこれまで高齢者を想定したものしかなく、浴室の入口に段差を認めるなど不十分なものでした。そのため、現在も障害者(特に車椅子利用者)が住める住宅がほとんど増えていません。
4月に第1回が開かれ、5月は当事者団体WG、学識者WG、実務者WGがそれぞれ2回開かれ、議論が進んでいます。第2回の後は必要に応じて「検証」を行う予定です。これまでなかった障害者にも対応した住宅のガイドラインが策定されますので、ご注目ください。

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◎大注目!
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日程未定 建築物バリアフリー基準の見直しに関するWG
<ワンポイント解説>
 今年2月の建築設計標準フォローアップ会議で、2023年度に、バリアフリートイレと車いす使用者駐車スペースの基準引き上げ(現在は1以上)、劇場等の車いす用席の義務基準の策定が発表されました。これを受けて、ワーキンググループが設けられ、検討が始まることになりました。東京2020オリパラのレガシーとなる非常に重要な動きですので、ぜひご注目ください。

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○注目!
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6月20日(火)移動等円滑化評価会議・関東分科会
<ワンポイント解説>
2018年のバリアフリー法改正で当事者が評価する仕組みとして「移動等円滑化評価会議」が設けられました。さらに、全国10ヶ所の運輸局には地域分科会も設けられています。6月から8月にかけては、各地の地域分科会が開かれます。地域ごとの課題を議論します。


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権利擁護
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◎大注目!
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中央省庁での障害者差別解消法対応要領・対応指針策定の動き
<ワンポイント解説>
来年4月の施行に向けて、今年度前半は対応要領・対応指針の改定が進められています。5月9-10日には各省庁の団体ヒアリングが行われました。今後は7月くらいに改定案がパブコメにかけられる見込みです。
国交省は5月31日(水)に第1回の意見交換会を実施したところです。
民間事業者も合理的配慮の提供が義務化されますので、重要な改定となります。パブコメが始まったらご案内しますので、ぜひ、みなさんご意見をお送りください。


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国際協力
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◎大注目!
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国連障害者権利条約締約国会議(CODP)でサイドイベントを共催
<ワンポイント解説>
DPI日本会議は例年のCOSPと同様世界DPIと、今年はアジア太平洋DPIも加わりサイドイベントをと共催します。
2023年6月13- 15日まで、ニューヨークの国連本部での今年のCOSP16は、包括的なテーマ「国家政策と戦略とCRPDの調和:成果と課題」をかかげ、その第三サブテーマ「サブテーマ3:過小評価されている障害者グループに手を差し伸べる」に関連し、以下のようなオンラインでの企画となりました。
■日時:6月15日16:45−18:00(日本時間 6月16日(金) 05:45〜07:00)
■テーマ:From Institutions to Community(施設から地域に)
■スピーカー:
1. Thai Permanent Mission to the UN
2. Nawaf Kabbara (Lebanon), “DPI & AODP Challenges facing the Disability Movement to implement independent living strategy in the Arab World”
3. Saowalak Thongkuay (UN Committee on the Rights of Persons with Disabilities, Thailand), “ASEAN situation of women with disabilities suffering from institutionalization”
4. July Mathebula (South Africa), “Remme-Los Independent Living Centre, Gauteng Province Independent Living under South African context”
5. Carlos Barrantes (Asociacion de Centro Morpho, Costa Rica) “Disability Law that ensures independent living in Costa Rica”
6. Yoshihiro Mitsuoka (IL Minami-Tama, Japan) “Persons with muscular dystrophy: from hospital to community”
▽ウェビナー申し込み(英語)
https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_tNbXdu3wSq-gfTrcTHv-DQ

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○注目!
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ゼロ・プロジェクト来年度エントリーの推薦募集
<ワンポイント解説>
6月18日(日)まで、推薦(複数可)を募集しています。今年のテーマは、「インクルーシブ教育とICT」です。グローバルな高等教育イニシアティブの一環として、インクルーシブ教育と権利条約を推進する革新的でインクルーシブな高等教育の問題解決策、制度など、政策を推薦してください。
▽詳細は以下(外部リンク:Zero Project)(英語)
https://zeroproject.org/zerocall24
2023年度は、日本からの「筋ジス病棟の未来を考えるプロジェクト」も受賞しています。

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△よかったらみて
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車いすにのったバービー「カラフルロンパース 車いすつき」の日本での発売
<ワンポイント解説>
ブロンドのストレートヘアにレインボーチェックのロンパース、白い腕時計とスニーカーを身に着けパープルの車いすに乗っています。
専門家が協力し、車いすは本物の固定式フレームを用いた車いすをモデルにしてデザインされ、後ろにはバービーのロゴマークが施されています。
また、人形は肘・ひざ・足首など22点が可動式なので、自然に車椅子に座らせ、実際にタイヤが動く車いすの操作を人形で再現しながら楽しめます。さらに、付属のスロープを組み合わせることで、バリアフリーごっこ遊びも楽しめます。
他にも多様性を重視したバービーが発売されました。
▽詳細は以下から読めます(外部リンク:マテル・インターナショナル株式会社)
http://mattel.co.jp/toys/barbie/


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障害女性
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<ワンポイント解説>
全国の原告は現在35名(2023/5/31現在)となっています。今月は、この裁判を全国で初めて開始した仙台の判決があります!それに合わせ2日(金)に国への要請行動、10日(土)には各地でのアピール行動があります。16日(金)には道央カップルの判決もあります。そして新たに声を挙げるカップルが提訴後、記者会見予定と、目白押しです!今月もぜひご注目ください!
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◎大注目!
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優生保護法裁判期日
☆判決!・6月1日(水) 15:00〜仙台高裁 佐藤由美さん(仮名)飯塚淳子さん(活動名)傍聴抽選券配布13:30〜13:45(※抽選券配布時間が遅くなったため、予定していた14:00〜判決直前ミニ集会は中止となりました。)
<報告集会>
■日時:6月1日(木)16:30〜 (開場16:00)
■場所:仙台市戦災復興記念館 地階展示ホール(仙台市青葉区大町2-12-1)
■内容:判決の解説、当事者の発言、全国の裁判状況 等
*手話通訳・要約筆記あり
■集会開催費:300円
■連絡先:優生手術被害者とともに歩むみやぎの会
〒980−0804 仙台市青葉区大町1丁目2−1 
ライオンビル3階 宇都・山田法律事務所 気付
電話:022-397-7960 ファックス:022-397-7961
メール testify19481996☆gmail.com(☆→@)
◇呼びかけ人:優生手術被害者とともに歩むみやぎの会、強制不妊訴訟不当判決にともに立ち向かうプロジェクト、 旧優生保護法仙台弁護団
☆判決!・6月16日(金)14:30〜札幌高裁 道央夫妻

■アピール行動
1)6月2日(金)15:00〜首相官邸前アピール行動⇒多くの方のご参加を!(14:45衆院第1議員会館前集合)16:00〜記者会見予定

2)6月5日(月) 弁護団が優生保護法による不妊/中絶手術についての全国一斉相談会

▽チラシ(ルビあり)(PDF)
https://www.dpi-japan.org/wp-content/uploads/2023/05/3953435ab1872e5f16b9b66378e5cdc2.pdf

▽チラシテキスト版(ワード)
https://www.dpi-japan.org/wp-content/uploads/2023/05/9b248d4264ef51f84b43b10343abf9ef.docx

▽DPIホームページでもご案内しています
https://www.dpi-japan.org/blog/workinggroup/advocacy/230605-yuuseishujutsu-soudan/

3)6月10日(土)に全国一斉行動
【いますぐ優生保護法問題の全面解決を! 6.10全国一斉アクション@東京】を開催。「忘れてほしゅうない」
■日時: 6月10日午後2時〜4時  
■会場:文京シビックセンター3階会議室C室(東京都文京区春日1‐16‐21)
◇主催: 優生連東京/優生手術に対する謝罪を求める会/SOSHIREN女(わたし)のからだから

──
新規提訴
──
6月2日(金)福岡14:00頃〜訴訟第二提訴・記者会見・報告集会 日田 由雄さん、梅さん(仮名)
▽zoomのURL
https://us06web.zoom.us/j/81554622783?pwd=Y29BR040SzA1U1Z4ZDdwNmYwNXk0dz09


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○注目!
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今後の優生保護法裁判期日
・7月11日(火)15:00〜兵庫の第3次提訴第1回期日 川野正子さん(仮名) 山川百恵さん(仮名)
・7月12日(水)16:00〜仙台地裁第3回期日 千葉利二さん 長崎あすかさん(仮名) 長谷川繁さん(仮名) 
・7月25日(火)14:00〜東京地裁第5回期日 西スミ子さん
・7月28日(金)14:00〜大阪高裁第1回期日 加山まり子さん(仮名)加山徹さん(仮名)


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雇用労働
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◎大注目!
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<アンケート実施中>
※アンケート期間を6月末まで延長中
【雇用施策との連携による重度障害者等就労支援特別事業】
DPI日本会議では、2021年に行った重度障害者等就労支援特別事業の実施状況(29市町村108名が2023年1月1日現在)等に関心があり、今後の就労の在り方について問題提起したいと考え、今年も調査を行います。
あなたが関わる自治体で「雇用施策との連携による重度障害者等就労支援特別事業」を行っている場合、是非ご協力ください。
詳細については、以下のリンク先の資料を参考にしてください。皆様の貴重なご意見をお待ちしております。
▽障害保健福祉関係主管課長会議資料(外部リンク:厚生労働省)(PDF)
https://www.mhlw.go.jp/content/001076197.pdf#page=113

▽アンケートはこちら(締切:6月30日(金))
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSf2wP3nYr_zRZbURxj-p99Vpt8dQD9FewqwlyJCt2Q3kLEFhw/viewform

▽2021年実地状況調査の報告記事(DPIホームページ)
https://www.dpi-japan.org/blog/workinggroup/employment/juuhowork/

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○注目!
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障害者雇用(ぷるも)訴訟
第14回期日は、2023年6月15日(水)11:00〜/進行協議のため傍聴はできません。
第13回期日は、進行協議のため、前回同様、詳細は不明です。

■訴訟を通して、働く障害者の権利と合理的配慮について考えよう
<審議のポイント>
・第10回期日では、被告側の準備書面に対し、原告側からの主張への反論があった。
・特に障害者雇用促進法の法律論について裁判後の報告会で詳しく伺った。
・現行法では、合理的配慮義務は、公については義務付けされているものの、民については直ちに配慮しないことが違反にならないと主張していることに対し、原告側は、労働基準法の性質、労働契約は、業務提供と賃金を支払うだけではなく、継続的に働けるようにしなければならない。また、付属義務(安全配慮義務、環境保全義務)があり、その1つに合理的配慮義務も入るのではないかと指摘している。
・次回は、原告側の主張について再反論をする予定。最近は、進行協議を2度実施。今後は、証人尋問等を検討していす。
 
【ポイント】
1)合理的配慮義務違反について、どういった合理的配慮(入社時にかなり細かく書いて提出・その後数回配慮されないので要求をしている)を求め、それに対し企業側の対応についてどういう反論が出るか。
2)雇用契約法19条「有期雇用の雇止めの問題」は、労働契約法の条件を満たしているのかどうかということについて、特に上司から契約の継続を控える証言があるので、ここを強調して主張しています。
3)労働条件明示義務違反について、障害者が雇用される際、配属先となった部署で働いているつもりだったが、実際は障害者だけ別の配属先となっているなど、契約とは異なる対応は問題があると主張しています。



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今月のひとこと

梅雨入りシーズンですね。
雨降りのことを「悪天候」と表現しますが、
幼いころは「あめあめ、ふれふれ♪」の歌とともに
雨にも楽しみを見いだせていた気がします。
雨続きは気分が上がりにくいですが、
そんなときにも、気分よく過ごせた頃の気持ちを思い出したいです。

(ゆ)
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☆----「われら自身の声」を届けます!----☆
   DPI日本会議メールマガジン(23.05.01)第767号
        DPI-JAPAN Mail Magazine
☆--------------------------------------☆

こんにちは、DPIメルマガ編集部です。
現在の国の動き、障害者運動に何が起きようとしているのか、
情勢を追いかけるためにもってこいの「ここに注目!メールマガジン」2023年5月号をお届けします。
今月の注目すべき検討会・パブリックコメント・裁判・イベント・動きなど各分野でまとめてお届けします。
これを読めば一目瞭然!

▽DPIホームページにも掲載しています
https://www.dpi-japan.org/blog/events/pay-attention-202305/

■──── 今月はここに注目! もくじ ─────■
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凡例:◎=大注目! 〇=注目! △=よかったら見て
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【バリアフリー】
◎5/8(月)斉藤国土交通大臣に要望
○日程未定(仮称)障害者の居住にも対応した住宅の設計ガイドラインに関する検討会当事者WG
○5/24(水)自民党ユニバーサル社会推進議員連盟

【権利擁護】
◎5/9(火)-10(水)中央省庁障害者差別解消法対応指針改訂のヒアリング

【国際協力】
○YouTube「著者と考える『わたしが人間であるために』─米国と日本における障がい者の公民権運動─」
○カマル・ラミチャネさんが世界銀行で仕事を始めます
△UNFPAが「世界人口白書2023」を発行

【障害女性】
◎今月の優生保護法裁判期日
○今後の優生保護法裁判期日予定

【雇用労働】
◎【緊急調査】雇用施策との連携による重度障害者等就労支援特別事業【利用状況】アンケート実施中
○「ビジネスと人権」に関し、公共調達における人権配慮に関する政府方針が決定される
○障害者雇用(ぷるも)訴訟の原告がDPI全国集会分科会に登壇予定


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バリアフリー
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◎大注目!
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5/8(月)斉藤国土交通大臣に要望
<ワンポイント解説>
年に一回程度国土交通大臣に直接お会いしてバリアフリーの要望を行っております。今回は小規模店舗のバリアフリー、共同住宅のバリアフリー整備基準の策定、駅ホーム全体の段差と隙間の解消の3つを最重要課題として要望します。詳細は後日、DPIのHPでご報告します。

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○注目!
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日程未定(仮称)障害者の居住にも対応した住宅の設計ガイドラインに関する検討会当事者WG
<ワンポイント解説>
4月から標記の検討会が始まりましたが、5月はワーキンググループでのガイドラインの検討があります。当事者WG、学識者WG、実務者WGの3つのWGがそれぞれ2回程度開かれ、議論を行います。

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○注目!
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5/24(水)自民党ユニバーサル社会推進議員連盟
<ワンポイント解説>
年に2回程度開かれる自民党のバリアフリー関係の議連です。毎回要望を出すことが出来、担当省庁からの回答もいただけます。今回は、内閣府障害者政策委員会の開催と総括所見の分析、障害者基本法の改正、地域移行推進の計画策定、バリアフリー課題について要望しております。



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権利擁護
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◎大注目!
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5/9(火)-10(水)中央省庁障害者差別解消法対応指針改訂のヒアリング
<ワンポイント解説>
3月14日(火)に障害者差別解消法の基本方針が閣議決定され、改正法の施行期日も2024年4月1日と決まりました。これを受けて、今年度前半は中央省庁での対応指針の改訂があります。5月9日(火)と10日(水)は内閣府主催の障害者団体のヒアリングがあります。DPIでは2月に集めた差別事例を分析に、意見書を作成しております。また、国交省は独自に検討会等を立ち上げて見直しを議論する予定です。


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国際協力
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○注目!
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YouTube「著者と考える『わたしが人間であるために』─米国と日本における障がい者の公民権運動─」
<ワンポイント解説>
アメリカからの日本の障害者運動の研究者で、車いす使用者のブックマン・マークさん(東京大学東京カレッジポスドク・障害学会国際委員会委員・米国障害学会理事)がジュディ・ヒューマンさんと、昨年6月に開催した東京カレッジでの対談が、日本語通訳と字幕付きのYouTubeで観られます。
障害者の公民権運動に携わるジュディとマーク・ブックマンが、日米のアクセシビリティやインクルージョンの過去、現在、未来について論じ、建造環境、教育、雇用、エンタテインメントなどのシステムでのバリアや、障害の運動や差別撤廃政策にも触れています。
奇しくもブックマンさんは昨年12月に、ジュディさんは今年3月に急逝され、お二人が描く誰も排除されない、より多様な社会の実現に向けた道筋に耳を傾けたいと思います。
▽以下からご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=daDJFAjUgK8

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○注目!
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カマル・ラミチャネさんが世界銀行で仕事を始めます
<ワンポイント解説>
ダスキンアジア太平洋障害者育成事業5回生で、ネパール出身の視覚障害のカマル・ラミチャネさんは研修終了後、東大で博士号を取り、その後ハーバード等の世界の大学で教え、インクルーシブ教育の分野で活躍していました。今年から、ワシントンの世界銀行でインクルーシブ教育と財政の専門家として働かれることになりました。

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△よかったらみて
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UNFPAが「世界人口白書2023」を発行
<ワンポイント解説>
国連人口基金(UNFPA)によると、多くの国での出生率が歴史的な低さにもかかわらず、世界人口が史上最多の80億となったことに懸念するのではなく、少子高齢化社会での経済維持には、女性の出産を推奨するより労働市場のジェンダー平等・インクルージョンを推進する方が効果的です。
安全でない中絶は、世界的に妊産婦死亡の主要な原因の一つであり、さらに広範な病気と障害の原因といますっています。また、2023年の日本の人口は世界第12位となり、前年より230万人減少するそうです。
障害者としてどのようにサービスのマンパワーを得ていくのか、考える資料となります。
▽SWP Report 2023 | United Nations Population Fund (unfpa.org)  (英文)
https://www.unfpa.org/swp2023?utm_source=BenchmarkEmail&utm_campaign=%e4%b8%96%e7%95%8c%e4%ba%ba%e5%8f%a3%e7%99%bd%e6%9b%b82023%e3%80%8e80%e5%84%84%e4%ba%ba%e3%81%ae%e5%91%bd%e3%80%81%e7%84%a1%e9%99%90%e3%81%ae%e5%8f%af%e8%83%bd%e6%80%a7%ef%bc%9a%e6%a8%a9%e5%88%a9%e3%81%a8%e9%81%b8%e6%8a%9e%e3%81%ae%e5%ae%9f%e7%8f%be%e3%81%ab%e5%90%91%e3%81%91%e3%81%a6%e3%80%8f&utm_medium=email

▽白書刊行に際しての発表に際してのUNFPA事務局長 の声明(日本語訳)
UNFPA Tokyo | 「世界人口白書2023」発表に寄せて ─ UNFPA事務局長 ナタリア・カネム
https://tokyo.unfpa.org/ja/news/swop2023_launch_statement?utm_source=BenchmarkEmail&utm_campaign=%e4%b8%96%e7%95%8c%e4%ba%ba%e5%8f%a3%e7%99%bd%e6%9b%b82023%e3%80%8e80%e5%84%84%e4%ba%ba%e3%81%ae%e5%91%bd%e3%80%81%e7%84%a1%e9%99%90%e3%81%ae%e5%8f%af%e8%83%bd%e6%80%a7%ef%bc%9a%e6%a8%a9%e5%88%a9%e3%81%a8%e9%81%b8%e6%8a%9e%e3%81%ae%e5%ae%9f%e7%8f%be%e3%81%ab%e5%90%91%e3%81%91%e3%81%a6%e3%80%8f&utm_medium=email



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障害女性
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<ワンポイント解説>
4月17日(月)には、四国で初となる徳島地裁で裁判が開始されたとの報道もあり、原告は現在35名(2023/4/25現在)となっています。また大津地裁で、一部勝訴判決が出された情報開示請求裁判ですが、4月6日(木)被告の滋賀県が、翌7日(金)に京都新聞社が、それぞれ大阪高裁に控訴しました。
今後も国の動向や各地の裁判にご注目ください!
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◎大注目!
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<今月の優生保護法裁判期日>
優生保護法裁判期日
・5月18日(木)15:30〜名古屋地裁 長嶋恵子さん(仮名)・啓一さん(仮名)
・5月22日(月)14:00〜静岡地裁浜松支部 武藤千重子さん
・5月23日(火)11:00〜東京地裁 西スミ子さん

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○注目!
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今後の優生保護法裁判期日予定
☆判決!・6月1日(水)15:00〜仙台高裁 佐藤由美さん(仮名)飯塚淳子さん(活動名)
☆判決!・6月16日(金)14:30〜札幌高裁 道央夫妻



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雇用労働
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◎大注目!
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【緊急調査】雇用施策との連携による重度障害者等就労支援特別事業【利用状況】アンケート実施中
「雇用施策との連携による重度障害者等就労支援特別事業」を実施している市町村は29市町、計108名利用に増えました(2023年1月1日現在、以下リンク参照)。
▽資料:厚生労働省「重度障害者等就労支援特別事業の実施状況」(外部リンク)
https://www.mhlw.go.jp/content/001076197.pdf#page=113

DPI日本会議では、2021年実地状況調査に引き続き、今年、本制度を利用し介助を受けながら働いている人に関し、主な利用内容や使い勝手について調査を行なっています。あなたが関わる自治体で「雇用施策との連携による重度障害者等就労支援特別事業」を行っており、本制度の利用者をご存じの方、また、市町村内の利用状況についてご存じの方、回答できるところについて是非ご協力ください。必要な介助を受けて就労する人により使いやすい施策の実現を目指して、皆様の貴重なご情報をお待ちします。

▽アンケートはこちら
https://forms.gle/DfDjFUeiC64DoSg8A
(締切:2023年5月31日(水))

▽2021年実地状況調査
https://www.dpi-japan.org/blog/workinggroup/employment/juuhowork/

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○注目!
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「ビジネスと人権」に関し、公共調達における人権配慮に関する政府方針が決定される

政府は4月3日に開催した「ビジネスと人権に関する関係府省庁連絡会議」において、公共事業や物品調達の入札条件に企業の人権尊重を盛り込むことを決定しました。
これにより、政府の実施する調達において、「責任あるサプライチェーン等における人権尊重のためのガイドライン」(2022 年 9 月)に基づき、入札する企業における人権尊重の確保に努めることとなりました。
同ガイドライン(4.1.2.2)では、人権への負の影響の評価に当たり、「脆弱な立場に置かれ得る個人」・「社会的に弱い立場に置かれ又は排除されるリスクが高くなり得る集団や民族に属する個人への潜在的な負の影響に特別な注意を払うべきである」とし、例として、外国人、女性や子ども、障害者、先住民族、民族的又は種族的、宗教的、及び言語的少数者などの属性、およびこれらの属性の重複に留意が必要であるとしています。
こうした方針を実現するためには、企業の自主的行動を求めるだけでなく、政府による実効性を高めるための取組みが期待されます。

▽「責任あるサプライチェーン等における人権尊重のためのガイドライン」(外部リンク:内閣官房)
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/business_jinken/dai6/siryou4.pdf

<ワンポイント解説>
政府が定めた「ビジネスと人権」に関する行動計画(2020-2025)では、企業活動が社会にもたらす影響について、人権を尊重する企業の責任を促すための政府による取組みが盛り込まれています。
当然、障害者雇用に関する政府の施策や企業の姿勢もこの中に含まれています。企業には、障害に基づく排除や制限及び制約をしないことや障害に基づき必要とする様々な合理的配慮を当事者との建設的対話に基づき、ともに確保することが障害者の人権尊重の基本であること。そして、障害者の雇用機会や待遇を巡る差別が存在する場合には、人権尊重の観点から政府と企業が障害者に対する差別を防止するための実効性のある取組みが重要な課題とされています。
こうした視点からも、雇用における合理的配慮をめぐる「障害者雇用(ぷるも)訴訟」に留意しています。

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○注目!
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障害者雇用(ぷるも)訴訟の原告がDPI全国集会分科会に登壇予定

第13回期日は、2023年5月17日(水)15:00〜進行協議のため傍聴はできません。第12回期日は、進行協議のため、詳細不明です。
5月28日(日)15時15分〜17時、第38回DPI全国集会の雇用労働・所得保障分科会に原告本人と弁護士が登壇予定です。ぜひご参加ください。
▽全国集会の詳細は以下をご覧ください。
https://www.dpi-japan.org/blog/events/2023_national_assembly/

■訴訟を通して、働く障害者の権利と合理的配慮について考えよう
<審議のポイント>
・第10回期日では、被告側の準備書面に対し、原告側からの主張への反論があった。
・特に障害者雇用促進法の法律論について裁判後の報告会で詳しく伺った。
・現行法では、合理的配慮義務は、公については義務付けされているものの、民については直ちに配慮しないことが違反にならないと主張していることに対し、原告側は、労働基準法の性質、労働契約は、業務提供と賃金を支払うだけではなく、継続的に働けるようにしなければならない。また、付属義務(安全配慮義務、環境保全義務)があり、その1つに合理的配慮義務も入るのではないかと指摘している。
・次回は、原告側の主張について再反論をする予定。その次は、証人尋問等を検討しています。
 
【ポイント】
1)合理的配慮義務違反について、どういった合理的配慮(入社時にかなり細かく書いて提出・その後数回配慮されないので要求をしている)を求め、それに対し企業側の対応についてどういう反論が出るか。
2)雇用契約法19条「有期雇用の雇止めの問題」は、労働契約法の条件を満たしているのかどうかということについて、特に上司から契約の継続を控える証言があるので、ここを強調して主張しています。
3)労働条件明示義務違反について、障害者が雇用される際、配属先となった部署で働いているつもりだったが、実際は障害者だけ別の配属先となっているなど、契約とは異なる対応は問題があると主張しています。



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今月のひとこと

ゴールデンウイークに突入しますね。
シルバーウイークもあるのだから、
ブロンズウイークやプラチナウイークがあってもいいなと思います。
名称はともかくとして、大型連休があるのは素直に嬉しいです。
今年は積読の解消に努めたいです。
休みが終わる直前のブルー感を軽減するためには、
生活リズムをあまり崩さないことが肝要なのだとか。
それがなかなか難しいんですけどね…。

(ゆ)
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*作成:伊東 香純 *更新:田場 太基
UP: 20230430 REV:随時


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