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○注目!
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毎年3月21日は「世界ダウン症の日」、4月2日は「世界自閉症啓発デー」
<ワンポイント解説>
2012年の国連第回会議67会期で、ダウン症候群の患者の多数が21番染色体を3本持つことにより、3月21日が「世界ダウン症の日」となりました。今年のテーマは”With us not for us(私たちの「ために」ではなく、私たちと「一緒に」)です。
カタールの下院議員によって提案され、2007年の国連総会第62回会期において全ての加盟国の支持を得て、世界自閉症啓発デーは4月2日に決議されました。各国で記念イベントが行われますが、この呼称はエイブリズムにつながるとして、当事者運動の立場から批判されることも多いです。Autistic Self Advocacy Network などの当事者団体は「自閉受容デー」(Autism Acceptance day)という呼称への変更を呼びかけています。
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○注目!
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今年の米スーパーボールでは開会の国会斉唱を手話で
<ワンポイント解説>
アメリカンフットボールの最高の試合であるスーパーボールの今期第57回の試合では、2023年2月12日にアリゾナ州グレンデールで開催され、国歌斉唱をカントリー歌手のクリス・ステイプルトンさんと、手話で2021年の映画『コーダ あいのうた』でアカデミー賞助演男優賞を受けたトロイ・コッツァーさんが歌いました。
それに続く女優・歌手のシェリル・リー・ラルフさんが『Lift Every Voice and Sing』を、愛国歌のアメリカ・ザ・ビューティフルをR&B歌手のベイビーフェイスさんが斉唱し、それぞれアメリカ手話でも歌唱されました。その一部のビデオです。
▽Troy Kotsur performs the national anthem in ASL at Super Bowl LVII Feb. 12 2023(外部リンク:youtube) https://www.youtube.com/watch?v=mKk7bNkNraw
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△よかったら見て
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12月に発行された国連関の障害分野文書
<ワンポイント解説>
インクルージョンに向けた30年の旅
(A Three-Decade Journey towards Inclusion: ASSESSING THE STATE OF DISABILITY-INCLUSIVE DEVELOPMENT IN ASIA AND THE PACIFIC ,ESCAP, 2022/12/07)
障害者の権利と障害者インクルーシブな開発を推進するために、アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)の主導で、1993年から3年連続でアジア太平洋障害者の10年が実施されてきました。
本書の目的は、アジア太平洋地域における障害者インクルーシブな開発に関する進展と残された課題の評価です。政府、市民社会組織、国際機関によって実施された最新のデータと慣行は、障害関連の問題に関する革新的な政策立案と実行における情報を提供しています。
▽インクルージョンに向けた30年の旅(英語、PDF) https://www.unescap.org/kp/2022/three-decade-journey-towards-inclusion-assessing-state-disability-inclusive-development
障害者の健康の公平性に関する世界報告(Global report on health equity for persons with disabilities, WHO, 2022/12/15)
本報告書は、障害者のためのサービスを強化し、拡大するために、加盟国がコロナ禍にあって今後取るべき主要な政策的、プログラム的行動と勧告の概説です。加盟国が障害者のためのサービスを強化し、拡大するための主要な政策的、プログラム的行動と勧告を示しています。
▽障害者の健康の公平性に関する世界報告(英語、PDF) https://apo.org.au/sites/default/files/resource-files/2022-12/apo-nid321028.pdf